鹿島槍ヶ岳 爺ヶ岳南尾根から 美しき双耳峰のもとへ

2013年04月29日(月) [日帰り]

• GPS: 11:58
• 距離: 17.0km
• 登り: 2,318m
• 下り: 2,305m

コースタイム

扇沢出合6:10 - 南尾根分岐6:51 - 8:16ジャンクションピーク8:23 - 爺ヶ岳南峰9:16 - 爺ヶ岳中峰9:30 -
10:27冷池山荘10:45 - 布引山11:40 - 鹿島槍ヶ岳南峰12:26
登り6時間16分
※鹿島槍南峰では強風のため、写真撮影だけして早々に下山。
　お天気が良かったのにとても残念。
　
鹿島槍ヶ岳南峰12:40 - 13:50冷池山荘14:10 - 爺ヶ岳南峰15:45 - 16:30ジャンクションピーク16:40 -
南尾根分岐17:33 - 扇沢出合18:08
下り5時間28分
※爺ヶ岳への登り返しがとてもキツかった。
　5時間を越える大失速。バテバテの状態で扇沢へ下山。

行動時間11時間58分（休憩含む）
※予想は12時間くらいを見込んでいた。それはいいとしてもあまりにも疲労が
　激しかった。久々に大腿四頭筋が筋肉痛。アミノバイタルを摂取しても治らず。

天候

くもりのち晴れ
西寄りの強風吹き荒れる

扇沢出合　　3℃(出発時）
冷池山荘　　8℃〜11℃
鹿島槍南峰−1℃
爺ヶ岳南峰　4℃(下山時)
扇沢出合　 10℃(帰還時）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

町田 → 高尾山IC → 梓川SA → 扇沢出合(柏原新道登山口）
扇沢出合 → 薬師の湯 → 安曇野IC → 双葉SA → 談合坂SA → 高尾山IC → 町田

コース状況／危険箇所等

★爺ヶ岳南尾根
　柏原新道との分岐点からは樹林帯の登り。ところどころに赤布あり。
　ジャンクションピーク(JP)で樹林帯を抜けると吹きさらしの強風に
　晒される。爺ヶ岳南峰まではハイマツ混じりのガレ場。あまり雪は付いて
　いない。まともに西寄りの風を受ける。防風対策は万全に。
　ここは、ガレ場の東側にある雪田を登下降したほうが楽かもしれない。

★注意箇所
　爺ヶ岳中峰と北峰のトラバース
　慎重に通過、滑落に注意。
　中峰はトラバースではなく、ピークを越えていくほうが安全だろう。
　
★強風帯
　南尾根のJP〜爺ヶ岳南峰〜冷乗越
　布引山〜鹿島槍南峰
　
★アイゼン着脱
　南尾根に乗ってからしばらくして装着
　八ツ見ベンチ（柏原新道）で外す

★温泉
　薬師の湯（大町温泉郷）　入浴料600円

写真

4/29 6:08

アルペンライン脇の
駐車スペース
夜中の1時30分に到着して
なんとか駐車できた

4/29 6:09

扇沢出合
柏原新道登山口です

4/29 6:14

もう一箇所
駐車スペースあり

4/29 6:16

27日に降った雪がまだ
残っている

4/29 6:45

八ツ見ベンチから
遠くに見るは
八ツかな？

4/29 6:46

八ツ見ベンチ

4/29 6:52

南尾根分岐点
ここで
柏原新道に
別れを告げる

4/29 7:13

樹林帯の登り
トレースばっちり
赤布もある

4/29 7:53

登りきったピークが
ジャンクションピーク
雪田にはトレースないね

4/29 7:57

テント張れそう

4/29 7:58

ちょっと
嫌な感じの雲
晴れるはずだけどなぁ

4/29 8:02

豊富に残る雪田

4/29 8:16

ジャンクションピーク付近
爺の南峰が見えた！

4/29 8:23

南峰と中峰

4/29 8:34

ハイマツ混じりの
ガレ場
あまり雪は
ついていない
強風で
飛ばされるん
だろうね

4/29 8:51

南峰まで
もう一息

4/29 8:51

種池山荘も
柏原新道も
まだまだ
雪に埋もれている

4/29 8:54

ところどころに
目印の竹竿あり
強風が
吹きまくっている

4/29 9:17

そして爺ヶ岳南峰
道標は
埋もれている

4/29 9:17

立山と剱は
ガスのなか

4/29 9:18

鹿島槍
頼むから
晴れてくれ〜

4/29 9:18

爺の中峰と北峰

4/29 9:30

爺ヶ岳中峰
2669m

4/29 9:31

爺ヶ岳東尾根
来年はここを登って
鹿島槍を目指す

4/29 9:32

東尾根にトレースがある！
登っている人達が見える

4/29 9:38

トラバース
慎重に通過
滑落に注意

4/29 9:38

ここを
滑り墜ちたら・・・
あ〜やだやだ
滑落はごめんだよ

4/29 10:11

少し
青空が出てきたような

4/29 10:12

まだ駄目か

4/29 10:14

冷乗越

4/29 10:18

冷池山荘近くの雪屁

4/29 10:18

お、剱が・・・
山容が見え始めてきた

4/29 10:20

山荘直下は
樹林帯を行く

4/29 10:26

お、やったぞ
晴れてきた〜

4/29 10:27

冷池山荘テン場

4/29 10:27

やったね！
冷池山荘到着と同時に
アッという間に
晴天が広がった

4/29 10:27

冷池山荘
GW期間営業中

4/29 10:46

1階の玄関は立入禁止
小屋には2階から出入りする

4/29 10:55

さあ、お待たせ！
立山三山と剱だよ

4/29 10:55

剱！剱！！剱！！！
今年は絶対に
北方稜線行くよ

4/29 10:55

雄山

4/29 10:56

剱のアップ
こりゃ、まだまだ
冬山だね

4/29 10:56

爺ヶ岳
北峰〜中峰〜南峰

4/29 10:57

小屋の上にある
本来のテン場

4/29 11:02

まずは布引山へ向けて
綺麗な一筋のトレースが
延びている

4/29 11:05

布引山と鹿島槍
青空がいいね

4/29 11:40

布引山
2683m

4/29 11:40

さあ
鹿島槍まで
もうひと踏ん張り

4/29 11:43

西寄りの強風で
雪が飛ばされて
風下側(信州側)に
雪屁が発達している
信州側の積雪が凄い

4/29 11:43

大体
夏道を辿って行く

4/29 11:50

布引山東面の
雪屁も凄いね

4/29 11:58

あ〜登りがキツい
ずっと
西寄りの強風を
横っ腹に
受けている

4/29 12:20

まもなく
鹿島槍南峰
最後の最後の
踏ん張りどころ

4/29 12:28

やっと
鹿島槍南峰登頂
2889m
「歓喜の瞬間」と
いきたいところだが
強風でそれどころではない

8/29 15:13

参考までに
昨年8月29日の山頂

4/29 12:28

黄色の道標がどこにもない
完全に雪に埋もれている

4/29 12:29

あるのは
強風が吹き荒れている
現実と大展望のみ

4/29 12:29

さて大展望だよ
手前が牛首山
奥に
立山三山と剱

4/29 12:30

白ハゲ〜白萩山〜赤谷山〜
ブナクラ乗越〜猫又山

4/29 12:30

八峰キレットと
五竜岳
その奥に
八方尾根

4/29 12:31

五竜の奥に
唐松岳
今度はここの
縦走だよ

4/29 12:31

黒部を見渡す
いい眺めだね

4/29 12:32

こっちも
負けてないよ

4/29 12:32

こっちだって
ゴタテ(後立山）の
稜線いい眺めでしょ

4/29 12:32

あれは・・・
もしや槍の穂先では
間違いない
奥に穂高も見えるよ

4/29 12:33

剱

4/29 12:34

北峰と吊尾根
トレースあるね

4/29 12:34

雪のキレット
やっぱり難しいよね
でも1度はやってみたい
雪の鹿島槍〜五竜縦走は
雪山の総合力が試される

4/29 12:42

爺ヶ岳東尾根を俯瞰
どうしても東尾根が
気になるなぁ

4/29 12:42

この眺め
完全に冬山だよ

4/29 12:57

立山三山と剱

4/29 12:57

それでは帰るとするか
信州側に寄り過ぎないように
雪屁に注意して下降する

4/29 13:06

立派な雪屁だこと
近付いちゃ危ない
でも間近で見たく
なってしまう

4/29 13:07

青空に
白銀の双耳峰が
映える

4/29 13:16

こんなところもある

4/29 13:17

こうして眺めると
爺も堂々とした
山容だよね
雪の爺もカッコイイ

4/29 13:31

気温が上がって
少し雪がグズってきた

4/29 13:34

いい眺めだね

4/29 14:21

立山と剱
少し雲が出てきたけど
まだ大丈夫そう

4/29 14:22

爺への登り返しから
冷池山荘を振り返る

4/29 14:31

雪を纏った鹿島槍
私を魅了して
やまない

4/29 15:30

爺のトラバース
ここだけは
慎重に通過

4/29 15:32

爺の中峰を振り返って
トラバースよりも
ピークを越えるほうが
絶対に安全

4/29 15:32

爺の南峰へ
登り返す
これが
最後の登り

4/29 15:45

南峰へ
帰ってきた
あとは
南尾根を
下るだけ

4/29 15:46

さよなら鹿島槍
何度見ても飽きない
また来るよ

4/29 15:47

蓮華岳から岩小屋沢岳まで
一望のもとに

4/29 15:47

立山と剱
これで見おさめ

4/29 15:57

ガレ場を避けて
雪面をどんどん
下降する

4/29 16:02

蓮華〜針ノ木〜スバリ

4/29 16:02

赤沢〜鳴沢〜岩小屋沢

4/29 16:07

さらば爺

4/29 16:30

ジャンクションピーク

4/29 16:44

雪がグズっている
樹林帯を下降

4/29 18:06

扇沢出合
登山相談所
入山時に
登山届を提出する
GW期間中だけの設置でしょう

4/29 18:07

帰還
私以外誰もいない

撮影機器：

TG-620 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

sirius

いつもこころにある鹿島槍。
トレースさえあれば爺ヶ岳南尾根から
日帰りで狙える。
そういう意味で、
27日〜28日入山でトレースをつけてくれた方々に感謝。

朝方はお天気が怪しかったがお昼前からすっきり
気持ちのいい晴天になってくれた。予報どおりだね。
ただし、終始西寄りの強風に晒されたけどね。
まあ、そのくらいは我慢しないと。
風が弱ければ鹿島槍山頂でもう少しゆっくりしたかった。

それにしても疲れたなぁ。
久しぶりの激しい疲労だった。
太腿の筋肉痛も久しぶり。
翌日の仕事が午後出勤でよかった。
帰路は談合坂SAでゆっくり車中泊した。

次は2日〜3日唐松〜五竜の縦走。
久しぶりのテン泊。
どんな山行になるかな。

コメント

iso爺

日帰り・・・？ ヒエ〜
28-29と同じルートに入りました。
運動不足とは云え、とても厳しかったです。
日帰り出来ちゃう皆さんの体力は
我々　想像すら出来ません。。。

素晴らしい、お疲れ様でした。

カイG

すれちがってますね？
いつも、レコを参考にしています。コースタイムは速すぎで我々にはまねできませんが、詳しいレコはたいへん参考になります。

daiz

お疲れさまでした
siriusさん、日帰り出来ちゃうなんて凄い！
参考にさせてもらいます。

sirius

日帰りは疲れますね
ip-isobeさん、こんにちは。

トレースのおかげで日帰り出来ました。
私だけの力ではありません。
本来は1泊2日のルートだと思います。
いい条件に恵まれました。
充実感はありますがめちゃくちゃ疲れました。
この疲労度は久しぶりです。

sirius

たぶん爺の北峰付近ですね
kaitoさん、こんにちは。

29日は大勢の方とすれ違いました。
たぶんヤマレコの方もいるかなと思ってましたが。
kaitoさん達とは思いませんでした。

私も皆さんのレコをよく拝見しています。
毎回、ハードな山行ですね。

私のような稚拙なレコが少しでもお役に立つのであれば
幸いです。

sirius

条件がよかったです
daizさん、こんにちは。

トレースといい、お天気といい、条件が良かっただけですよ。
27日のような状況だったら無理です。
それにめちゃくちゃ疲れました。
まだまだトレーニングしないとダメですね。

本当は爺の東尾根からテント担いで登りたいんです。
今年はタイミングを逃してしまったので来年にお預け
です。

daizさんなら楽に日帰りできちゃいますよ。
行っちゃって下さい。

ゲスト

うわぁ〜ニアミス！
ほんもののsiriusさんとすれ違っていたとは

日帰りで鹿島槍までいけたら大満足です！荷物軽量化したら行けるかな。
ちょーかっこいい劔サマ、波みたいな雪庇、どこまでも続く北アの山。気分爽快でしたね（ちなみに…こうなると、我々はビール飲みたくなっちゃうワケです…）

唐松〜五竜もがんばってください 応援してます

makasio

日帰りできるルートなんですか！？
お疲れさまでした。

素晴らしい展望とルートですね。
これは行きたくなっちゃいますねー。

できれば、今シーズンできるといいなあ。

やっぱりsiriusさん、ガッツあります。
すごい。

sirius

そばにいました
s3214さん、こんばんは。

ごめんなさい。
黒戸尾根へ行っていて遅くなってしまいました。

私も、ほんもののs3214さんが近くにいるとは思いませんでしたよ。
こういうこともあるんですね。

正直、あまり日帰りはお薦めできないですね。
かなり疲れますよ。
でも元気いっぱいのs3214さんなら関係ないかな。

ビール飲みたくなる気持ちわかりますよ。
私も泊まりで行けば双耳峰を拝みながら酔いつぶれたい
ものです。 気持ちいいでしょうね。

唐松〜五竜はちょっと不甲斐無かったですね。
で、何とか今月中に日帰りで五竜をと考えているんですよ。
雪の遠見尾根を経験しておきたいのです。

sirius

泊まりのほうがいいですよ
makasioさん、こんばんは。

南尾根に雪があるうちにいかがですか？
雪がなくなると藪漕ぎに苦労するかもです。
5月いっぱいかな。
電車とバスを使って行けます。

行くならなるべくテン泊がいいですよ。
日帰りはちょっときつい。
ゆっくり泊まって、双耳峰を堪能して鹿島槍からの
大展望を楽しむ。
う〜ん、何て贅沢なんだろう。
あとビールもね。

剱とゴタテ（後立山）の眺めがいいですよ。