ピーカンの唐松岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 958m
- 下り
- 958m
コースタイム
富士市役所06:10→10:30八方尾根駐車場10:40→ゴンドラ→リフト
→11:20八方池山荘11:47→13:35第1ケルン→13:53第2ケルン
→14:18第3ケルン→14:50下ノ樺
2日目:
八方池山荘05:10→05:50第2ケルン→06:05第3ケルン
→06:40下ノ樺にて合流07:10→08:10丸山→09:15唐松岳頂上山荘
→09:40唐松岳頂上10:00→10:20唐松岳頂上山荘10:45→11:15丸山
→11:50下ノ樺12:20→13:05八方池山荘14:00→14:30駐車場15:00
→19:20富士市役所
天候 | 1日目:曇りのち晴れ 2日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
やっと仕事の都合がついて山行前日にCLに参加の連絡を入れた。本当にぎり
ぎりで申し訳なかった。小屋泊かテント泊か迷ったあげく、決めきらずに両方に対応
できるように車にザックを2個積み込んだ。優柔不断で困るね。市役所駐車場にて今
回のメンバーを掌握。私とCLの車で、いざ出発!
食料買い込みのため甲府南インター手前のセブンイレブンで駐車。ここでトラブル
発生。Iさんが車酔いで、顔が真っ青。大事をとり、自宅に連絡して家族が迎えに
くる事になった。なんという事だろう。Iさんがリタイアして、少し心細くなった。
八方尾根スキー場の駐車場に着いたところで、やっとテント泊にする事に決めパッ
キングをし直す。持ってきた荷物が入りきらなくて、ワインと一眼レフカメラ等は持
ってゆくのを諦めた。残念!!
ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘に着くと、テント泊組が出発したばかり
だったので急いで後を追う。雪が舞い、先の方がガスっている。とりあえず様子を見
ながら行ける所まで行き、まずければ引き返す事になった。いきなりの急登で半年ぶ
りの山行の私には堪える。階段部分は土、岩が露出していてアイゼン装着では歩きづ
らかった。夏とは景色が違うので、あまり見当がつかない。だんだんと風が強くなり
寒くなってきた。そうこうしているうちに八方池に着いたが、池は雪で完全に覆われ
ていて、どこだか分からなかった。
下ノ樺に着くと既にテントが一張りあった。予定では上ノ樺にてテント設営の予定
だったが、良さそうな感じなのでここに張る事にした。ピッケルで雪面をならして傾
斜を無くし、今宵のベッドの下地を作る。テント泊組のオマケの私は1人用のテント
に、あとの3人は3人用のテントに寝る事とした。Oさん自作の雪山用のペグはと
てもしっかりとしていて、見ているだけで安心感があった。私のノーマルのペグとは
えらい違いだ。皆さんのピッケルを借りて風上側のペグの代わりにした。しかしテン
トの設営が終わる頃には風も止んで青空になり白馬三山が綺麗に見えてきた。
ディナーはTさん作のすき焼き。Oさんもワインを下に置いてきたらしく悔や
む事しきり。残念!! やっぱりテント泊で食べ物が良いと満足度が高い。外に出ると月がとっても綺麗。明日の晴天を確信できるような夜空。風も収まり朝まで気持ち良く眠れる様な気がした。
何もする事がないんで19:30 頃にはシュラフにもぐった。凍ると困るのでペットボトルやら水筒をシュラフに突っ込んだが、湯たんぽの逆の状態で結構冷たい。安い3シーズンのシュラフは収納でかさばる割には暖かくない。寒くてなかなか眠れない。時計を見ると1時間しか経っていないという状態が朝まで続いた。朝が待ち遠しかった。しかし朝方深く寝入ってまったようで日の出だよというOさんの声で目が覚めた。急いでカメラを持って外に出た。雲ひとつない空を染める太陽が眩しい。本日の山行の素晴らしさを約束するかのような雰囲気に感謝して、わくわくしながら準備を始めるのでありました。
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報告書の私の担当は1日目だったので、これで終わりです。次に2日目担当のTさんの記録を載せます。ちなみにTさんは小屋泊組です。
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八方池山荘では予約の10 畳に3 人という贅沢な上、お風呂も入る事ができました。夕飯は食べきれない程のおかずなので、明日の昼食用に確保し、夜はゆっくり休み、明日のために英気を養いました。
朝4:00 起床。日の出は小屋前でアイゼンをつけながら見る事ができました。ひん
やり澄み渡った空の下、目の前は真っ白で端正な双耳峰の鹿島槍と右手に五竜岳。な
んと天気に恵まれた事か! 遠く志賀高原や戸隠、妙高、雨飾もみわたせます。雲ひ
とつない快晴の中出発。トレースもしっかりついており、所々地面が露出していたり、また夏場の観光地らしく木の階段もあります。目の前には白馬三山。景色に目を奪われないよう、皆のいる下ノ樺をめざします。八方池は雪と区別がつかずわかりませんでした。
最後の一登りで樺の木々の中の皆と合流し、そこで軽食。今度は7 人で出発です。丸山まではゆるやかな登りが続きます。そこからが細尾根や急登があるので細心の注意が必要です。一歩、一歩すすむうち唐松山荘前に到着。
先ほどからヘリコプターが連休の小屋明け準備のためさかんに荷揚げしており、なんと私達にマイクでそこにおりるからどいてくれというので、休む間もなく先に進むこととなりました。幸いな事に風はない上、快晴なのではっきり進路がわかるので危険箇所も認識できます。アイゼンをきかし、一人歩くがやっとのところを慎重に、慎重に歩みを進めて、やったーー頂上到着! 遠く日本海から近くは剣、立山、鹿島槍、
戸隠、妙高 それこそ360 度を雲ひとつなくみわたせます。後でCLが「神様がくれたプレゼント」と表現してくれました。
記念撮影をし、いよいよ下山でこれからが大事です。事故はだいたい下山時に多い
のですから。また一歩一歩、登り以上に慎重にアイゼンをきかし、おりていきます。
あとで写真をみて、強風でふきとばされなくてよかったとつくづく思うようなところ
がいっぱいです。今回は風はなく、すっきりした快晴で暖かく、できすぎ位の天候で
した。最後のゆるやかな下りでは尻セードーしたり、天上の散歩道を楽しみました。
途中テントを撤収したりして、13 時すぎには八方池山荘にもどり、テラスで残っ
た食料を出し合い、ノンアルコールで乾杯をしました。
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