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Yamareco

記録ID: 297244
全員に公開
山滑走
白山

白山道迷い:砂防新道〜剣ヶ峰〜湯ノ谷〜丸岡谷〜道迷いビバーク〜Uターン

2013年05月09日(木) 〜 2013年05月10日(金)
 - 拍手
GPS
35:22
距離
36.0km
登り
3,715m
下り
3,719m

コースタイム

地図は手書きで適当です、とくに迷い地点あたり

9日
市ノ瀬4:15−別当5:30−中飯場6:40−甚之助避難小屋8:12−9:56室堂10:31−11:36御前峰12:13−湯ノ谷1900m13:00−13:47釈迦岳14:25−丸岡谷1600mからの台地14:52−1300mあたり道迷い−18:30ビバーク

10日
ビバーク地5:23−丸岡谷1600m6:39−8:15釈迦岳8:40−湯ノ谷1900m8:57−9:45湯ノ谷2100m10:05−12:08千蛇ヶ池あたり−12:19室堂12:42−甚之助避難小屋12:55−別当14:00−15:37市ノ瀬
天候 9日晴れ 朝からユル雪
10日晴れ・曇り後雨 朝からユル雪
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬
コース状況/
危険箇所等
市ノ瀬に登山ポスト
別当手前〜車道15日までアスファルト工事:駐車場へ
別当:水なし
別当橋渡って石段上の分岐より雪付き
室堂:水場あり
丸岡谷:はじめの急斜面完全割れ、左から回れます・大滝横半分割れそろそろヤバイ・1600mから台地へ斜面も切れ気味
釈迦新道台地:1400mあたりから雪切れ登山道見つからず、ぜひGPSを
市之瀬からジョギングシューズで
2013年05月09日 04:19撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 4:19
市之瀬からジョギングシューズで
別当水なし
2013年05月09日 05:26撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 5:26
別当水なし
ツバメ団地になってた
2013年05月09日 05:26撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 5:26
ツバメ団地になってた
噂の橋はマジで恐かった
2013年05月09日 05:30撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 5:30
噂の橋はマジで恐かった
石段を上がって上下山道分岐から先、雪切れず
2013年05月09日 06:13撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 6:13
石段を上がって上下山道分岐から先、雪切れず
夏道より尾根よりに中飯場へ、作業道からもう一段上へ
2013年05月09日 06:40撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/9 6:40
夏道より尾根よりに中飯場へ、作業道からもう一段上へ
末端〜甚之助までは縦溝や凸凹
2013年05月09日 07:09撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
2
5/9 7:09
末端〜甚之助までは縦溝や凸凹
別当谷
2013年05月09日 07:23撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 7:23
別当谷
別当谷下部、作業道除雪中
2013年05月09日 07:29撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 7:29
別当谷下部、作業道除雪中
新甚之助、屋根下から入れます
2013年05月09日 08:04撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 8:04
新甚之助、屋根下から入れます
甚之助非難小屋上急斜面を南龍へトラバース中より、甚之助谷
2013年05月09日 08:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
2
5/9 8:37
甚之助非難小屋上急斜面を南龍へトラバース中より、甚之助谷
トラバーストレース
2013年05月09日 08:41撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 8:41
トラバーストレース
エコーラインへの近道雪渓
2013年05月09日 08:43撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 8:43
エコーラインへの近道雪渓
つめたところから
2013年05月09日 09:01撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 9:01
つめたところから
エコーライン上部へ合流、けっこうな風
2013年05月09日 09:10撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 9:10
エコーライン上部へ合流、けっこうな風
室堂
2013年05月09日 09:59撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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室堂
水場は雪の下へ
2013年05月09日 10:06撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 10:06
水場は雪の下へ
ちょろちょろ出てました
2013年05月09日 10:06撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 10:06
ちょろちょろ出てました
休憩後、単独者4名でもう一登り。雪は左肩までつながってました
2013年05月09日 10:31撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 10:31
休憩後、単独者4名でもう一登り。雪は左肩までつながってました
ちと汚染物質予報どうりで霞んでます、奥三方方面
2013年05月09日 11:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 11:37
ちと汚染物質予報どうりで霞んでます、奥三方方面
大汝と剣ヶ峰、無風になりました
2013年05月09日 11:39撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 11:39
大汝と剣ヶ峰、無風になりました
別山
2013年05月09日 11:40撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 11:40
別山
スキーでは2009年以来
2013年05月09日 11:46撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 11:46
スキーでは2009年以来
御前峰北側から北面へGO
2013年05月09日 12:13撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 12:13
御前峰北側から北面へGO
北末端の御宝庫を巻くつもりでしたが岩が出てて降りました
2013年05月09日 12:16撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 12:16
北末端の御宝庫を巻くつもりでしたが岩が出てて降りました
アディオス
2013年05月09日 12:22撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 12:22
アディオス
大汝を大きく巻いて湯ノ谷が正面に見えてからGO
2013年05月09日 12:24撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 12:24
大汝を大きく巻いて湯ノ谷が正面に見えてからGO
湯ノ谷
2013年05月09日 12:27撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 12:27
湯ノ谷
1900mの屈曲点で登り返し
2013年05月09日 12:53撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 12:53
1900mの屈曲点で登り返し
釈迦岳北東面:とても良さそうですね、今日は稜線下トラバースだけで
2013年05月09日 13:01撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 13:01
釈迦岳北東面:とても良さそうですね、今日は稜線下トラバースだけで
湯ノ谷屈曲後:もう少し滑ってからでも登れそうでした
2013年05月09日 13:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 13:02
湯ノ谷屈曲後:もう少し滑ってからでも登れそうでした
七倉からの稜線下を巻いて釈迦岳着
2013年05月09日 13:47撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 13:47
七倉からの稜線下を巻いて釈迦岳着
小松空自ジェットの訓練:今日の白山は数分おきに3000mあたりをジェットが旋回・かっちょいいヘリも、航空ショー
2013年05月12日 18:52撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/12 18:52
小松空自ジェットの訓練:今日の白山は数分おきに3000mあたりをジェットが旋回・かっちょいいヘリも、航空ショー
釈迦からの白山は年中最高
2013年05月09日 13:49撮影 by  PHOTOfunSTUDIO 5.0 HD, Panasonic
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5/9 13:49
釈迦からの白山は年中最高
冷えたビールで乾杯
2013年05月09日 14:07撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 14:07
冷えたビールで乾杯
丸岡谷・大滝:上からは分からないので高度計で慎重に
2013年05月09日 14:29撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 14:29
丸岡谷・大滝:上からは分からないので高度計で慎重に
大滝
2013年05月09日 14:31撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 14:31
大滝
1600mあたり谷が左折する手前で台地へ:乗り上げ面も切れそうでした
2013年05月09日 14:43撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/9 14:43
1600mあたり谷が左折する手前で台地へ:乗り上げ面も切れそうでした
迷いました!:1400〜1300mあたり雪が途切れだしてから踏み跡探すのは遅いですね、雪小島から雪小島へプチ藪漕ぎながら下る、典型的な遭難パターン
2013年05月09日 15:24撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 15:24
迷いました!:1400〜1300mあたり雪が途切れだしてから踏み跡探すのは遅いですね、雪小島から雪小島へプチ藪漕ぎながら下る、典型的な遭難パターン
ここで小川を発見、たぶんこの下が地図上の水印・200m下の林道からは重機の音も近い。このまま下るときっと林道に・・いや崖でしょう。水確保でちと冷静に・・ビバークへ
2013年05月09日 16:16撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/9 16:16
ここで小川を発見、たぶんこの下が地図上の水印・200m下の林道からは重機の音も近い。このまま下るときっと林道に・・いや崖でしょう。水確保でちと冷静に・・ビバークへ
雪の解けてる木のまわりでビバーク。暖かくて風もない夜でしたが、いざツェルト+銀シートで寝ようとすると寒い、明け方30分ぐらい寝れたかな。ビバーク中の写真がないのはやはり冷静ではなかったか
2013年05月10日 04:39撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 4:39
雪の解けてる木のまわりでビバーク。暖かくて風もない夜でしたが、いざツェルト+銀シートで寝ようとすると寒い、明け方30分ぐらい寝れたかな。ビバーク中の写真がないのはやはり冷静ではなかったか
水と一日分の行動食はあったのでビバーク前にUターンと決めてました。4:30起床、5:30行動開始、薄いマイトレースを忠実に追って戻ります
2013年05月10日 05:52撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 5:52
水と一日分の行動食はあったのでビバーク前にUターンと決めてました。4:30起床、5:30行動開始、薄いマイトレースを忠実に追って戻ります
昨日の丸岡谷1600mまで戻れました、一安心
2013年05月10日 06:34撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 6:34
昨日の丸岡谷1600mまで戻れました、一安心
あとはつめるだけ、雪も緩んでてちょうどいい
2013年05月10日 06:39撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 6:39
あとはつめるだけ、雪も緩んでてちょうどいい
大滝で水をと考えてましたが、近づいちゃダメですね。左岸よりに上部だけ板をはずして通過
2013年05月10日 07:04撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 7:04
大滝で水をと考えてましたが、近づいちゃダメですね。左岸よりに上部だけ板をはずして通過
昨日滑った上部急斜面は完全割れで滑っちゃダメでした、写真右に迂回雪渓があり上で戻れました
2013年05月10日 07:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 7:49
昨日滑った上部急斜面は完全割れで滑っちゃダメでした、写真右に迂回雪渓があり上で戻れました
迂回路から戻って下を見ると・・すぐそこで割れてるのが分からない。対岸の割れもヤバそうと今さら気付く
2013年05月10日 07:57撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 7:57
迂回路から戻って下を見ると・・すぐそこで割れてるのが分からない。対岸の割れもヤバそうと今さら気付く
まずは釈迦まで生還!予報どうりの曇天・・晩までもつと思ってましたが・・
2013年05月10日 08:15撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 8:15
まずは釈迦まで生還!予報どうりの曇天・・晩までもつと思ってましたが・・
湯ノ谷1900m:ここからしばらく危険地帯、緩斜面を速攻で抜けねば
2013年05月10日 08:57撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 8:57
湯ノ谷1900m:ここからしばらく危険地帯、緩斜面を速攻で抜けねば
くわばら
2013年05月10日 09:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 9:02
くわばら
危険地帯通過:しかしバテバテで全然速攻じゃなかった、ここでへたれこむ・・と、いくら探してもなかったはずのスポーツドリンク粉末発見
2013年05月10日 09:44撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 9:44
危険地帯通過:しかしバテバテで全然速攻じゃなかった、ここでへたれこむ・・と、いくら探してもなかったはずのスポーツドリンク粉末発見
剣ヶ峰北端へ強風:スポーツドリンク補給後、復活してきました・・梅+チョコ+ナッツよりポテンシャル高いかも
2013年05月10日 11:57撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 11:57
剣ヶ峰北端へ強風:スポーツドリンク補給後、復活してきました・・梅+チョコ+ナッツよりポテンシャル高いかも
室堂へ二安心:滑走の楽しみ付き
2013年05月10日 12:08撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 12:08
室堂へ二安心:滑走の楽しみ付き
室堂帰還で水補給:五体満足で帰れそうです、白山の神様ありがとう。室堂スタッフの方にいろいろ話したかったのですが行き違いで会えず、雨も降り出し先を急ぎます
2013年05月10日 12:19撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/10 12:19
室堂帰還で水補給:五体満足で帰れそうです、白山の神様ありがとう。室堂スタッフの方にいろいろ話したかったのですが行き違いで会えず、雨も降り出し先を急ぎます
エコーラインからの近道雪渓:いい斜面でした
2013年05月10日 12:51撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 12:51
エコーラインからの近道雪渓:いい斜面でした
甚之助上の斜面もGood、二人登られてました
2013年05月10日 12:55撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 12:55
甚之助上の斜面もGood、二人登られてました
林道が見えてきました:甚之助より下は凸凹で忍耐の滑り、しかし赤旗があって安心
2013年05月10日 13:00撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 13:00
林道が見えてきました:甚之助より下は凸凹で忍耐の滑り、しかし赤旗があって安心
昨日より除雪が進んでますね、ご苦労様です
2013年05月10日 13:00撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 13:00
昨日より除雪が進んでますね、ご苦労様です
林道合流:尾根末端でギリつながってました、もう夏道よりがいいようです
2013年05月10日 13:08撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 13:08
林道合流:尾根末端でギリつながってました、もう夏道よりがいいようです
上下山道分岐の石段手前までつないで終了、石段を慎重に降りて橋手前でジョギングシューズに
2013年05月10日 13:14撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/10 13:14
上下山道分岐の石段手前までつないで終了、石段を慎重に降りて橋手前でジョギングシューズに
ジャジャーン!板付いてる、疲れた体になんとありがたい・・治山作業の皆様は神様です
2013年05月12日 18:29撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5
5/12 18:29
ジャジャーン!板付いてる、疲れた体になんとありがたい・・治山作業の皆様は神様です
分かりました、ちゃんと迂回しますよ。ここからすれ違った工事の方達はみなさん気持ちのいい人ばかりでした
2013年05月10日 14:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/10 14:02
分かりました、ちゃんと迂回しますよ。ここからすれ違った工事の方達はみなさん気持ちのいい人ばかりでした
なんと・・P手前で桜の御出迎え
2013年05月10日 15:35撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5
5/10 15:35
なんと・・P手前で桜の御出迎え
無事帰還・・すぐに雨が本降りに(ここで顔中虫刺されはご愛嬌)
2013年05月10日 15:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5
5/10 15:37
無事帰還・・すぐに雨が本降りに(ここで顔中虫刺されはご愛嬌)

感想

この時期は北アルプスに気持ちが向かうのですが、例の大雪に白山あたりならと考えていたところ、連休前半このコースの記録と連休後半、釈迦の登山記録をみて決定。いずれの報告も釈迦登山口の上は迷いやすいとありましたが、5日の踏み跡なら残ってると考えてましたが・・・。

市ノ瀬3時着
いつもながら準備に一時間以上、遅い

市ノ瀬〜別当
ジョギングシューズで正解

別当の橋
ストック持ったまま渡って邪魔に

室堂の水場
ちょろちょろ出が弱いとき、水筒のような置きっぱなしに出来るものが便利
ここまで水消費1L強+ゼリー飲料、追加で水2Lに

剣ヶ峰
6時間予定が7時間以上かかってるのに、話し込みすぎた

湯ノ谷1900m〜釈迦岳
釈迦岳東面の雪付き次第では、湯ノ谷が南に向かってから登ってみたい

丸岡谷
大滝過ぎてもっと早めに台地にあがったほうがよかったかも
這い上がる斜面も割れそうで

台地〜ビバーク
雪のつながってるうちは滑ってからトレースを探したが、探すころには雪は切れ気味。上の雪〜下の雪へ数メートル藪漕ぎの2・3度繰り返し、下の雪やあっちの地形が登山道に見えてしまう。ここからは左右に大きく動いてみたが分からない。
もっと雪だけの段階で左右に動いて探すべきだった。
下部は丸岡谷寄りだと知っていたが、なぜか左々へいってしまい細い水の流れに出た。この流れの中に人工的な丸太が横たわっていて、人がはいってるぞ!
地図を見ると下の林道の水印の上部かと思うが確証はなく、近くに地図の「丸岡谷から離れていく旧道」があるのかもしれないが、さっぱり分からない。
下からは重機の音もよく聞こえ、この水流をたどれば降りられる、たった200mだとおもうが、すぐに思い直す。
あかんあかん、これは滑落か、滝で進退窮まるパターンや!
とりあえず水補給、ハイドレバックで直接すくってたら多少よごれも入ってしまった、水筒ですくって移せばよかった。近くは鹿の糞だらけやけど、まあしゃあない。
もっと落ち着け自分!
水確保でちと冷静になれた。1・2時間ほどさまよったかな、ビバーク考えねば。
ここは水あるけど夜は動物のたまり場かな、さて自分の踏み跡たどってもどるか。
もどる途中も、やっぱり湯ノ谷側へ降りたら林道出れるんちゃうかと寄っては、あかんと引きかえして、結局忠実に自分の踏み跡をたどると、結構な藪突破してたこと実感。藪の登りは小枝で滑るからアイゼン常備でよかった。
それにしても結構動ける、足の攣りもなくなった、こうやってどんどん動いちゃうのかな。
そしてなんとかスキー終了点まで戻れた、そろそろ日も沈むし横になれる大きな木の根っこがちょうどいい。ここでビバーク決定、初ビバークだ!
明日の9時天気予報が暖かく風も弱いと聞いてて、水も食料もあるから冷静になれたのかな、どうかな。
さて暗くなる前に寝床の準備とカップ麺で暖を取ろう。ストーブ着火・・あれっ、点かないぞ・・よく見ると点火部が壊れてる!なんて日だ!(バイきんぐかよ、寒っ)
しゃあない、水でほぐしてるあいだに寝床だ。初ツェルト(お試し使用もなし)に初エマージェンシー銀シート(マミータイプじゃなかったのね)、細引きないし二重に包まろう。
その前に着替えだ。パンツ・靴下・タイツ・アンダーシャツ・ロングシャツを予備に、その上に薄手のウィンドーストッパーフリース、今日着たジャケット・ビブパンツ。ジョギングシューズ持参したから履き替えて寝てみよう。
そろそろラーメンほぐれたかな・・パリパリやんけ!・・不味い、いや旨い・・旨いと思って食べよう。塩分補給も出来た、ご馳走様。さて寝るか。
ツェルトに銀シート広げて、匂いの出る食料をポッケに、匂いの出る着替えを防水パックに入れて、インナーブーツとツェルト内へ。ヘッデンの赤点滅点けてビーコンもONのままザックを枕にツェルトに包まって横になる。
背中の小枝が所々うっとうしいし枕もちと高すぎるけど、まっすぐ足を伸ばせる。悪くない、昨日から寝てないしすぐ眠りにつくだろう。

ちょっと足が寒いかな・・ちょっと背中寒いかな・・ちょっと肩いたいかな・・
あれっ、眠れんぞ。ちょっと寒いし、小便したくなってきた・・でも出たら寝床ぐしゃぐしゃになるし、もうちょい我慢・・。
やっぱ寒い!ありったけ全部着込もう!暗黒のツェルト外にそっと顔を出す。よかった、お化けや魔獣はおらんかった。そして満天の星空!地球って宇宙なんだ!なんちって。
ちと湿った着替えを全部着て、用をたして、やっぱジョギングシューズやめてインナーブーツ履いて、銀シートを二つ折にして足周りだけテープで筒状にして再度「寝る努力」へ。
銀シートは床半分、掛け布団に半分で包まるようにするが、結露ばかりであまりあったかくない。コンパクトゆえ数年前にゴアシュラフカバーの代用に常備してるがこりゃ使えん、無事に帰ったらゴアカバー復活や。ツェルトも専用の付属品持ってくればよかった、なんて中途半端。

夜中、ツェルトの外側がもそもそしたときはビビッた、雰囲気で小動物ぽかったけど。明るくなる前に聞いたことない動物の声が続いてビビッた、大分離れてたっぽいけど。2009年のこの時期、別当近くで薄暗い時間に熊らしきうなり声を聞いてて、明け方は恐かったが30分ぐらい寝たようだ。

4時半起床。そっと外を見る・・何もいなかった・・よかった。暖かい朝だ。
水1.5〜2L・ソーセージ1・食パン6枚切りの2枚分・板チョコ1・m&mのチョコ1・ミックスナッツ50〜100g・種無し梅6個・途中で気付いたスポーツドリンク粉末1L用
十分戻れそうだ、迷わず室堂へ引き返す。

5:30分ビバーク地出発〜自分のトレースを追って丸岡谷1600mへ
雪が緩んでてよかった

丸岡谷1600m〜釈迦岳へ
真ん中の滝の上で水が汲めそうで迂回しようかと思ったがやめた、あとで雪を追加すればいいと気付く

釈迦岳〜湯ノ谷
腹減った、食パン1+ソーゼージ半分食らう
東面滑ったら最高だったろうが、トレースを追って斜滑降で忠実に湯ノ谷1900mへ

湯ノ谷
ソーゼージと梅干で塩分も取れてるはずが、一番危険地帯でバテてしまった

湯ノ谷2100mあたり〜千蛇ヶ池乗り越し
危険地帯通過後、ポケットにスポーツドリンク粉末発見、昨日から何度も探したはずが・・水に溶かし飲み始めて20分ぐらいで復活してきた、すごい!
風がきついが御宝庫見えて安心感

乗り越し〜雪付き終点
室堂で水補給、雨が降り出し急がねば
エコーラインからの近道雪渓と甚之助上は快適斜面
甚之助小屋から下は凸凹我慢の斜面

以降
別当橋の板付きはマジ嬉しかった
市ノ瀬までの林道は行きより時間かかってしまったけど、工事関係者のみなさんは気持ちよく挨拶してくれるし、最後に「さくら」がお帰りっていってくれて、ビバークが嘘のようで!
Pについてすぐに雨が本降りに、さらに今日の晩には捜索依頼を知人にしてるので、携帯つながる白峰までとりあえず急ぎました。

これからじっくり反省!
みなさんは私のようなバカしませんように!

余談
体重1kgしか減ってないやん

丸岡谷














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コメント

あらあら・・
おはようございます。

初めてのビバーク・・でしょうね

ふふふ・・わたしはコンロの自動点火装置を信用してないです。防水マッチとライターは必需品。幕営予定なくても#3シュラフとツェルトはセットで持ってます。

でもスキーで下った分の登り返しはキツソウ(^^;

ザックに足突っ込んで丸まって(加藤流ですね)

道迷いビバーク・・もう三年前の夏でしたなぁ(。。;
(そのときでもテント背負ってました。ステラリッジ)
しかもザイル持ってのフル装備でしたからキャンプ気分でしたが

生還おめでとうございます。

          でわでわ
2013/5/13 8:06
お疲れ様でした
ko-さん 初めまして

林道まであと200mのところで、ビバークとは大変でしたね、地図とGPSがあれば楽々下山できましたね。

でも、室堂まで上り返した根性には感服しました、これからも頑張ってください。

ps 釈迦岳の登山口付近は地図とは道がずれています。
先日、知っていながら迷いました
2013/5/13 9:10
uedayasuji様アドバイスありがとうございます
ストーブはコーヒー入れるぐらいでほとんど使ってなく、修理に出すところでした。
アドバイスどおり、このままライターで使っていきます。

荷物は滑り屋にとって悩ましいところで、急斜面に魅力を感じてくると荷物はコンパクトなほど滑走時は安全になるもので。なぜか皆さん35Lぐらいに落ち着くようです。
厳冬期なら雪洞もありなんですが・・悩ましい。
2013/5/14 2:11
hakusan319様、初めまして
今回の山行、実はhakusan319さんの先日の踏み跡をあてにしてました。
この時期初めてのところを、人の踏み跡にたよっちゃダメですね
迷い情報多かったし、GPSないならまず下から偵察でした。
ケチなガラ携持ちとしては、最近のGPS機能付携帯が気になります。

でもこれかもhakusan319さんの記録、参考にさせていただきます
2013/5/14 2:30
無事ご生還 本当に良かった!
初めまして yuconと申します。
 
見慣れないHNの方から頻繁にアクセスがあるので跡を付けてみると「遭難」のタイトルがあり拝見しました。 まずはご生還本当に良かったです。
 単独での道迷いは心細く自分の判断が信じられなくてパニックになります。
 「水の流れを辿り下って行く」この誘惑を断絶されたことで生還率がグンと上昇したと思います。そして早めにビバーグを決断されたことや粉末のスポーツドリンクや行動食など準備も良かったと思います。

 しかし反省すべき点悪かった所も圧倒的に多いでしょう。今回の遭難経験をフルに活用して何が必要で何が足りなかったか?そもそもの道迷いの原因は?等を解明してこれはと思う情報はヤマレコを通じてユーザーの方々にフィードバックしましょう。

 これからのko-さんの山登り、スキーがより良く安全であることを期待します。
                    by yucon
2013/7/9 22:34
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この記録に関連する登山ルート

山滑走 白山 [日帰り]
白峰ゲート〜市ノ瀬〜室堂〜白山
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 白山 [日帰り]
白山(白山禅定道〜釈迦新道周回)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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