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Yamareco

記録ID: 303021
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雪山ハイキング
富士・御坂

残雪期富士山を0合目から登る

2013年05月26日(日) [日帰り]
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GPS
17:20
距離
37.1km
登り
2,980m
下り
3,066m

コースタイム

0:00富士山駅-4:00吉田五合目-11:30山頂-13:00剣が峰-16:30御殿場登山口-18:00中央青少年の交流の家バス停-18:30御殿場駅
天候 くもり一時晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行き:JR富士山駅まで新宿〜河口湖高速バス
帰り:中央青少年交流の家バス停よりJR御殿場駅まで
コース状況/
危険箇所等
吉田ルート7合目程度より雪道の為アイゼン着用
天候が無風だった為雪は柔らかく歩きやすい。また、7合目より上であっても夏道が数箇所ある為岩をアイゼン装着して歩く事がある。

御殿場下山道はルートが途中不明瞭なところあり、ロープと標柱で下山する。大砂走りルートがわかりにくい。
予約できる山小屋
御殿場口新六合目・半蔵坊
御殿場口七合四勺・わらじ館
里見平★星観荘
今回の出発地JR富士山駅。富士山に登るから富士山駅から登る。おかしくないね。
by  IS12T, TOSHIBA
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今回の出発地JR富士山駅。富士山に登るから富士山駅から登る。おかしくないね。
googleMAPに頼って進んだりするととんでもない道に入ったりする。電灯一つない未舗装道路などを抜けつつ何とか富士吉田へ続く道路を只管歩く。
by  IS12T, TOSHIBA
googleMAPに頼って進んだりするととんでもない道に入ったりする。電灯一つない未舗装道路などを抜けつつ何とか富士吉田へ続く道路を只管歩く。
今時の登山は車を使って軟弱者みたいに言うけれど、江戸時代は馬を使ってたいたに過ぎないのだ。ようやく一合目
by  IS12T, TOSHIBA
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今時の登山は車を使って軟弱者みたいに言うけれど、江戸時代は馬を使ってたいたに過ぎないのだ。ようやく一合目
標識が出てくるとほっとする。月が出ていて明るかったけれどやっぱりナイトハイクは心細い。
by  IS12T, TOSHIBA
標識が出てくるとほっとする。月が出ていて明るかったけれどやっぱりナイトハイクは心細い。
夜明けと同時にゲートまでやってくる。
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夜明けと同時にゲートまでやってくる。
佐藤小屋前より太陽さんおはようございます。
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佐藤小屋前より太陽さんおはようございます。
5合目より山頂を見上げる。思ったより雪は無いようだ。
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5合目より山頂を見上げる。思ったより雪は無いようだ。
一気に七合目まで登る。ううむ。雪山らしくなってきた。
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一気に七合目まで登る。ううむ。雪山らしくなってきた。
アイゼン装着
登れ登れゼーゼーヒーヒー
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登れ登れゼーゼーヒーヒー
基本麓は雲って見えないけれど時々晴れて地上の様子が見下ろせる。今の私は天空の人なのだ。
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基本麓は雲って見えないけれど時々晴れて地上の様子が見下ろせる。今の私は天空の人なのだ。
8合目付近?の鳥居。まだ少し埋まってる。
ここら辺から酸素が薄いのを実感する。
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8合目付近?の鳥居。まだ少し埋まってる。
ここら辺から酸素が薄いのを実感する。
山頂に到着。とてもきつかった。ボードやらスキー板を担いでよく上がるわ皆さん・・・
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山頂に到着。とてもきつかった。ボードやらスキー板を担いでよく上がるわ皆さん・・・
少し休んでお鉢を半周。
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少し休んでお鉢を半周。
来たぞ!日本最高峰。肝心な標識の文字が見切れてる。
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来たぞ!日本最高峰。肝心な標識の文字が見切れてる。
火口でみんなスキーしてました。
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火口でみんなスキーしてました。
浅間神社もそれなりに人が居て賑やか。
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浅間神社もそれなりに人が居て賑やか。
一気に降りるぜ御殿場ルート。あっという間に雪がない。
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一気に降りるぜ御殿場ルート。あっという間に雪がない。
そして下った大砂走り。時々道に迷って方向修正しながら降りる。
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そして下った大砂走り。時々道に迷って方向修正しながら降りる。
あれ、ここ何処だっけ?って時々思うような景色が広がってます。
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あれ、ここ何処だっけ?って時々思うような景色が広がってます。
さてさて、無事下山。ここから2時間ほど歩いてバス停まで下ります。
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さてさて、無事下山。ここから2時間ほど歩いてバス停まで下ります。
撮影機器:

感想

さて、今回は日本最高峰「富士山」です。


本当は富士山を登る予定など一切なかったのですが、偶然ヤマレコで残雪期のレポートを読んだり、何となくまだ部屋に出ているピッケルなどの冬装備を研いだりしていたら使いたくなり。日帰りできる雪山という事で富士山登山を決行しました。

富士山登るなら麓から!とずっと決めていたので、特に考えなく駅から歩く計画にして新宿発の河口湖行き高速バスに乗り込みバスの中で少しの仮眠を経て富士山駅に到着。

うっすらと富士山のシルエットを移す満月の明りを頼りに道を進みます。やっぱ暗いのでヘッドライトつけて歩きます。

夜道はとても怖い。道を歩いていたらドンドコドンドコと太鼓の音が聞こえてきたりする。木魚を8ビートで叩くような音も聞こえたりする。公園のようだったけれど変わったバンドが居たものだ。

北アルプスなどの稜線を夜歩くのは気持ちがいいものだけれど、木々に囲まれた道を1人で歩いていると背後に気配を感じたりだとか、視界の片隅に不気味な想像をして鳥肌立たせたり。基本的に退屈なのに気が抜けない。1合目から続く神社とか崩れた茶屋小屋などは中々雰囲気あって良い。何か出てきても納得できる。

1合目〜5号目までの道のりはよく整備された道なので、夜であっても道迷いは無いです。


5合目佐藤小屋到着と同時に夜明け。

ようやく富士山が見えた。厳密に言えば今いる場所も富士山なのだろうけれど、それは何となく違う。麓から見上げる富士山は憧れの風景だったのに結局、最後まで見れなかった。

頭の部分に雪が残っている。風は殆どない。山頂へと続く斜面を雲の出来損ないが通っては消える。振り返れば5合目より下は雲海になっていて、朝日が雲の合間から寝ぼけ顔で昇って来た。待ち焦がれた朝が来た。

そこそこの寒さを想定して春山装備に着替えて出発。


出発して直ぐに気づく。暑い。

富士山名物の冗談抜きで吹き飛ばされる強風は何処へ行ったんだ。っていうくらい景色は寒そうなのに動けば暑い。止まると寒い。

背負ってきた3リットルの水をチューチュー吸いながら7合目までやってきて、アイゼンをつけると、ピッケルしか持ってきていない僕にはかなり微妙な斜面を上がる。雪はふかふかなので特に滑る心配は無さそうだ。所々夏道が出ていてガチャガチャと煩いアイゼンの悲鳴を無視して進む。

8合目にまでやってくると、眠気と酸素の薄さを実感する。

3歩進むともう辛い。止まる。

騙し騙し動かしてきた足がちょっとした歩幅の違いで止まる。

呼吸が乱れて少し進むだけで辛いので途中で仮眠を取ってまた登り始めるが、やっぱり疲れてる。もう8時間歩いてる。昨日の日中は荷揚げの力仕事もしていた。もっとサボっておくべきだった!

3000mより上はやはり酸素が薄い。感動した。
辛いが登るしかないので登る。山頂に到着したのは予定より1時間は遅い昼前時だったが、とりあえず辛いのでベンチに横になって爆睡。とても気持ちが良い。

寒さで目が覚めると起き上がると、お鉢廻りは下山ルートも考えると無理なので、剣が峰を目指してまた歩き始める。

火口へはボーダーやスキーヤーが残った雪を滑走して楽しそうにしていた。
彼らの体力は凄い。今回これといって装備を持ってきていないのに山頂に来るまでにバテバテな僕ときたら何て情けない!


最高点が何処だか正確な場所がわからなかったけれど、間違いなく日本で一番高い場所には居たのだと思う。思ったよりも最高点というのは感動がない。

剣が峰に到着してから遅めの昼飯を食べて御殿場ルートへ。


御殿場ルートには人通りもなく、何となくロープを頼りに下山する。
ふかふかの砂利を滑り落ちて気が付くと、別世界のような景色が広がっていて、宝永山を真横に過ぎた頃には、完全に道に迷ってた。

とりあえず北へ巻きながら標高を落としつつ、地図とコンパスを頼りにルートへ戻り、それでもはっきりしない道を駆け下りて下山。

砂利の世界に狂わされてあの上り坂を抜ければ、町が見下ろせるとかよくわからない事を考えながら降りていたけれど、日本一の山はでかかった。

いくら歩いても道路すら出てこない。

ようやく道路に出てきても町まで遠い遠い。演習場のゲートには「射撃中」の看板が掛けられていた。

ずっとドカーンドカーンって大砲を撃つような音が鳴り響いてたのを思い出していつ真横でドカーンと音が鳴るのかビクビクしながら、御殿場駅まで歩く覚悟を決めて歩く。

2時間程度歩くとバス停が見つかったのでそこでギブアップ。行動時間は17時間を超えている。携帯に付属している万歩計は5万歩を数えていた。消費カロリーは2700kcal。うん。疲れた。


今年の夏はとても混雑が予想されるだろうし、どうせ登るならと5月に選んで上りましたが、登り応えは十分でした。もっと雪がある季節なら五合目まで1日使って5合目に一泊して登るだろうと思います。

吉田ルートはこの季節であっても人が多いですが時間外れるとガランとしてしまいます。その他のルートは人と会わないで降りてしまう事もあるかもしれません。

よくいう滑落して2〜3キロ滑り落ちるなどといった場所はありませんでしたが、無風という絶好のコンディションでの話です。強風が吹いて雪少しでも固まればかなり難易度が上がります。雪山装備は必須で、アイゼンがなければ登れません。
雪が柔らかければダブルストックがいいかもしれません。僕はストック持たないので正直辛かった。けれど雪が硬くて少しでも滑落の可能性があればピッケルを持つべきかと思います。


帰りの電車は殆ど記憶ありません。泥のように眠ってました。











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