記録ID: 3073303
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
残雪期 越百山、安平路山、奥念丈岳 太平宿〜越百山〜鳩打峠
2021年04月10日(土) 〜
2021年04月11日(日)
グリーン☕⛷
その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 32:11
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 2,606m
- 下り
- 2,682m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 6:26
2日目
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 13:45
16:51
ゴール地点
忘れもしない2020年6月5日。
中央アルプス一般道制覇をもくろんでいた自分に試練の時がやってきた。
それは、奥念丈岳から安平路山への赤線つなぎにトライした時だった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2377738.html
当日の計画では、この5kmほどの藪道を通して、太平宿まで行くつもりだった。
しかし、奥念丈岳から南のクマ笹の藪魔宮によって、その夢は絶たれた。
それから約1年。リベンジを誓い、虎視眈々とそのチャンスを狙ってきた。
そして、2021年4月9日。太平宿(おおだいらじゅく)へつながる県道8号の冬季閉鎖か解除された。その翌日からの4/10-11が待ちに待ったリベンジの時だった。
計画としては、無雪期の藪魔宮は避け、ほとんど記録のない積雪期縦走として越百山までを狙うというもの。懸念材料は3つ。
1つ目は、果たして4月に藪が雪で埋まっているのかどうかだ。藪が起き上がっていた場合、雪道も相まって、撤退は必須だろう。
2つ目は、雪の状態だ。踏み抜き頻発ならば2日目の20時間弱のコースタイムは不可能だろう。
3つ目は、宿泊予定の安平路避難小屋が利用できる状況かどうかだ。雪で埋まっていて中に入れないようならば、極寒の中のツェルト泊となる。相当に厳しい状況だ。
さらには、この時期の奥念丈岳~越百山~念丈岳のレコもほとんどなく、コース状況の想定が難しかった。
これらの懸念材料をもってしても、やはり積雪期のこの計画をやり遂げるならば、この時期しかないだろうと想定していた。
そして、やってきた4/10。予報では最低気温が越百山山頂で-8℃!!ただし安定した高気圧に囲まれ、風がない予報。気温以外は文句のつけようがない日だ!!
そして、決戦の幕は落とされた!!
中央アルプス一般道制覇をもくろんでいた自分に試練の時がやってきた。
それは、奥念丈岳から安平路山への赤線つなぎにトライした時だった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2377738.html
当日の計画では、この5kmほどの藪道を通して、太平宿まで行くつもりだった。
しかし、奥念丈岳から南のクマ笹の藪魔宮によって、その夢は絶たれた。
それから約1年。リベンジを誓い、虎視眈々とそのチャンスを狙ってきた。
そして、2021年4月9日。太平宿(おおだいらじゅく)へつながる県道8号の冬季閉鎖か解除された。その翌日からの4/10-11が待ちに待ったリベンジの時だった。
計画としては、無雪期の藪魔宮は避け、ほとんど記録のない積雪期縦走として越百山までを狙うというもの。懸念材料は3つ。
1つ目は、果たして4月に藪が雪で埋まっているのかどうかだ。藪が起き上がっていた場合、雪道も相まって、撤退は必須だろう。
2つ目は、雪の状態だ。踏み抜き頻発ならば2日目の20時間弱のコースタイムは不可能だろう。
3つ目は、宿泊予定の安平路避難小屋が利用できる状況かどうかだ。雪で埋まっていて中に入れないようならば、極寒の中のツェルト泊となる。相当に厳しい状況だ。
さらには、この時期の奥念丈岳~越百山~念丈岳のレコもほとんどなく、コース状況の想定が難しかった。
これらの懸念材料をもってしても、やはり積雪期のこの計画をやり遂げるならば、この時期しかないだろうと想定していた。
そして、やってきた4/10。予報では最低気温が越百山山頂で-8℃!!ただし安定した高気圧に囲まれ、風がない予報。気温以外は文句のつけようがない日だ!!
そして、決戦の幕は落とされた!!
天候 | 両日とも文句なしの晴れ 気温:4/10:6℃→-5℃、4/11:-5℃→7℃ 風速:最大で5m/s。奇跡的な穏やかさ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特別に危険な箇所は無いが、摺古木山への途中の雪の斜面のトラバースと念丈岳から烏帽子岳の少し先の標高1900mまでの凍結箇所(落ちたら結構な怪我をしそう)は少し注意。 標高1850mから上からは断続的に雪道が始まる。 雪自体は全体的にかなり締まっており、アイゼンがめちゃくちゃ効く絶好の条件だった。全体通して踏み抜き皆無でワカンは不要だった(雪のタイミングが最高だったため。今後は状況次第。おそらくあと1週間程度が賞味期限)。 安平路山〜奥念丈岳までの区間は、ところどころ急登の雪斜面があるので12本爪アイゼンとピッケルまたはウィペットはあった方が安全で楽速。ワカンは今回は一度も使用せず。また、この区間は、地図上では平坦に見えるが、等高線に出てこないような小さなアップダウンが沢山あり、結構疲れる。ただし、藪自体は雪で埋まっており、登山道としては素晴らしく歩きやすい。そして、何より雪で藪が埋まっていることから、景色が良く見える。しかも結構な絶景が!!この点は非常にうれしい。 奥念丈岳〜烏帽子岳までは低木の藪がザックに引っ掛かかり、ちょっとストレスがたまる。日帰り装備ならば藪も気にならないだろう。 摺古木山自然休憩舎〜摺古木山の区間の2つの水場は生きてましたが、水深が浅いので小さなコップ等があると便利だと思います(工夫すれば何とかなりますが)。安平路避難小屋の少し北にある水場は気づきませんでしたが、積雪でほぼ間違いなく水は汲めないでしょう。 ちなみに、本高森登山口から念丈岳へ上る上澤新道は夏道シーズンは鳩打峠からよりも歩きやすく快適だが、途中で沢があり、ここの水場は使える。しかも、駐車場から下山時に登山道を整備されている方(頭が下がります。ありがとうございます。)にお会いしたが、その方が上澤新道の沢は冬場でも枯れないと言っていました。多分、この時期でも水場として機能していると思います。 |
その他周辺情報 | アザミ岳へのコースです。yama-takeさんのやばいレコです。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail.php?did=2464986&com_id=2520687&com_rootid=2520687&com_mode=flat&com_order=0#comment2520687 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ジオラインLW長袖シャツ
ジオラインMW長袖シャツ
モンベルのウィックロンジオサーマルロング
ロングパンツ(モンベルマウンテンガイドパンツ中厚手)
モンベルのジオラインバラクラバ
防寒テムレス2セット
レインウェア上下
シューズ(アルパイン3000)
ザック(グラナイトギア38)
パン3個+食パン(消費)
アルファ米2個(消費)
レトルトカレー2個(消費)
ハンバーグ(消費)
非常食(柿の種)
水2.0L(1日あたり1.0L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池
GPS(ガーミンmap64sとetrex30)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証と免許証
スマホ
BDウィペット(直径12cmのスノーバスケットへ交換)
ココヘリ
防寒着(薄手ダウン2個+化繊長ズボン+ネイチャーハイクのダウン靴下)
ツェルト(トレイルシェルター)
12本爪アイゼン
ワカン
CAMPアイスマスター
シュラフ(モンベルアルパインハガー#1)
シュラフカバー
sotoストーブ
soto100ccOD管
お風呂保温用銀マット(5mm
70cm×120cmにカット)
総重量15kg位
|
---|
感想
今回のコースはmunaitaさんとお2人で挑んだ。
昨年6月に敗退した藪魔宮のことをmunaitaさんとヤマレコでやり取りしたことがきっかけで、「まさかこのコース誘っても乗ってこないだろう」と思いながらも、「クマザサの藪魔宮ありますよ。どうです!!」って誘ってみた。そしたら、なんと!!「興味あります」とのご返答(◎_◎;)。
そうして、本当に2人でトライすることとなった。
munaitaさんには、足を痛められている中、かなり厳しい山行だっただろう。
それでも越百山へ行くお願いまで聞いていただき、本当に感謝の念しかない。
munaitaさん、2日間、本当にありがとうございました。
おかげで、2人山行の楽しい思い出ができましたね。
また機会がありましたら是非よろしくお願いします。
でも、今度はもうちょっと軽めで行きましょうね。
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コメント
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greenriverさん、こんばんは
私より沢山写真撮られていたので、良い写真多いですね。
何枚かコピーさせて頂きました。
予想通り体力のいる山行でしたが楽しかったです。
次は確かにもうちょっと軽めが良いですね。
とりあえず今回はお疲れ様でした
予想以上のアップダウンにやられましたね(笑)。いまだにダメージが残ってますm(_ _)m。
もう少し軽めじゃないと持ちませんね。
greenriverさん munaitaさん こんばんは!
天気といい雪の状態といい最高。
無積雪期よりも歩きやすそうな藪の稜線、夏ならこうはいかないでしょう。
残雪期の雪山の条件を味方につけた会心の山行でしたね。
作戦勝ちです。
お疲れ様でした。
sumi8848さん、こんにちは。
色々と丁寧な情報ご提供、ありがとうございました。
大変助かりました。
今回の山行は、「藪の迷宮から逃げた」というネガティブな面もありますが、この区間の踏破をお考えの方には役に立つものと思います。
やってみて感じたことは、「2日目が積雪期でも予想以上にしんどい」でした。
安平路避難小屋が安平路山の北側にあれば相当違うのでしょうが・・・。
旧避難小屋は、そういったことも踏まえた立地だったのだとわかりました。
それと、安平路避難小屋から奥念丈岳の藪区間は、積雪期はとても景色が良いことが分かりました。現状でほぼ廃道の区間ですが、このまま完全に廃道になってしまうのはもったいないと思います。
素晴らしい避難小屋もあることですし、できれば多くの方が行き来するコースになってくれれば良いと思います。
長文、失礼いたしました。
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