芦別岳(旧道→山頂→新道)旧道での冒険から絶景の尾根へ
- GPS
- 09:41
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,105m
- 下り
- 1,859m
コースタイム
22日
12:47旧道登山口
歩行時間1:59(昭文社コースタイム1:50)
(13:32〜13:40休憩)
(14:20〜14:33休憩)
15:06ユーフレ分岐
歩行時間0:18(コースタイム0:15)
15:24ユーフレ小屋
23日
04:06ユーフレ小屋
歩行時間0:13(コースタイム0:15)
04:19ユーフレ分岐
歩行時間1:48(コースタイム1:40)
(04:53〜04:57休憩)
06:11〜06:19夫婦岩分岐
歩行時間1:28(コースタイム2:20)
(07:10〜07:20休憩)
07:57昭文社の1453mの北西○
歩行時間2:30(コースタイム3:00)
(08:03〜08:10休憩)
(09:08〜09:17休憩)
(10:12〜10:18休憩)
10:49〜11:33芦別岳
歩行時間0:33(コースタイム0:20)
12:06〜12:10雲峰山
歩行時間0:23(コースタイム0:20)
12:33半面山
歩行時間0:37(コースタイム0:30)
(13:03〜13:10休憩)
13:17鴬谷
歩行時間1:26(コースタイム2:00)
(13:44〜13:54休憩)
(14:27〜14:34休憩)
15:03新道登山口
天候 | 一日目:曇り後晴れ 二日目:晴れ後曇り後ガス後快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
札幌泊 札幌で買い出し 22日09:00ころ札幌発 札幌北から占冠までは高速、それ以降は国道。 国道を左折する直前にセブンイレブンがある。 12:00ころ旧道登山口着。 旧道にshingenと荷物をデポ、レンタカーを新道登山口に回す。 車を回すのにかかった時間は、新道登山口での雑談を含めて40分程度だった。 23日15:00ころ下山、新富良野プリンスホテルの温泉を16:20ころ出発 18:40ころレンタカー返却 20:20新千歳発成田行きジェットスター |
コース状況/ 危険箇所等 |
1 旧道登山口 太陽の里から旧道登山口に至る林道の途中にエゾシカ用ゲート有り。施錠はされていない。開けて、車を入れることができる。 旧道登山口には車5台程度のスペース、入山ポストあり。トイレは無い。 2 登山口からユーフレ小屋 旧道登山口からユーフレ小屋まで、本流を徒渉することはない。本流に合流する支流の徒渉は複数ある。小屋まで本流の左岸(下から見て右)を登る。 徒渉はしなくても、流れのすぐ近く、あるいは水辺を歩くので、最初からスパッツはしていった方がいい(尾根に出るまで)。ヤブを漕ぐ箇所も多く、朝露対策になるし、ダニ対策にもなるかも。 大きな高巻きが3回。入り口が少しわかりにくいが、ピンクデポを探しながら登る。 一つ目の高巻きは沢から直登でこれでもか言わんばかりに登る。 全体的に整備は行き届いておらず、一つずつ、ピンクデポを確認しながら登らないと、迷う。登山道というよりは、踏み跡といった方が正しいかも(尾根に上がるまで)。 倒木多数、くぐったり、乗り越えたりと、体力を消耗する。 沢沿いを登る箇所では、増水すると危険な箇所が多数ある。この日は、雪解け時期のためか、多少水量は多めだったのかもしれない。 3 丸太橋 丸太橋も支流にかかっている。 水面からの高度はかなりあり、水量も多いため、結構怖い。 もし落ちると、岩にぶつかることになるので、当たり所が悪いとひどい怪我ということになりそう。 表面が少し腐りつつあり、滑る。歩いて渡るのはおすすめしない。 我々は、跨いで馬乗りになって、少しずつずつ渡った。 靴で押し出す感じで進むことになるが、まっすぐ進むことは結構難しい。 shingenがバランスを崩して、あわや!という場面もあった。 4 ユーフレ小屋分岐から小屋まで ユーフレ小屋への分岐には、一応標識がある(写真参照)。ユーフレ小屋へは直進、山頂へは右折となる。 分岐からユーフレ小屋までも、相変わらずの悪路。ピンクデポを一つずつ確認しながら登る。 5 ユーフレ小屋 ユーフレ小屋には、トイレ有り。少し暗いが風情がある小屋。 この日の宿泊者は、我々のみ。就寝スペースは2段になっており、1段で10人程度か。下の段には、厚めの銀マットがある。上の段は、だいぶ汚れており、清掃が必要そう。 ストーブがあり、小屋の中は、たき火っぽいにおいがする。トイレのにおいはしない。 まきストーブがあるが、煙突は外から見ると、壊れているようにも見える。煙突と屋根の接続部分には隙間があり、雨が降ると、雨漏りすると思われるが、雨が落ちるであろう部分は、土間になっており、就寝スペースには、影響は無いと思う。 小屋の外で、ヘビを目撃、ダニもいる(小屋の周りに限ったことではないが)。 7 ユーフレ小屋分岐から夫婦岩分岐 ユーフレ小屋分岐から夫婦岩分岐は、超悪路。ある意味、旧道のハイライトといえる部分。 ピンクデポを一つずつ確認しつつ、慎重に登って行くしかない。ピンクデポがしばらく見えなくなったら、とりあえず戻るのが無難。実際、間違えて、何度か戻ったこともあった(10〜20メートル程度)。 基本的に、沢の右岸(下から見て左)を登る。水辺を歩いたり、巻いたりというのを繰り返す。油断すると巻道の入り口を見落とす。 昭文社の地図に記載のあるとおり、崩壊箇所(2011年に崩壊したらしい)が多数有る。大きな崩壊箇所は、3カ所くらい。崩壊箇所は、ピンクデポごと崩壊しているため、歩いていて、ルート上なのかどうか不安になるが、崩壊箇所を超えると、ピンクデポが復活する。 最初の大きな崩壊箇所で、右岸を登ることができず、徒渉をして、中州を登った。 この日の水量は結構多かった。浸水しやすい登山靴だとかなり足を濡らすことになるかもしれない。takettoはルートファインディングのために無駄に徒渉したり、沢の中(比較的浅い部分)を登ったりしたため、登山靴上から多少浸水した。 8 夫婦岩分岐から尾根 夫婦岩分岐(何と書いてあるのかよく分からない標識がある)の前後から、登山道というか、小川を登っていくことが多くなる。お花畑多数で、多少気が紛れるが、相変わらず、登山道は不明瞭。やはり、ピンクデポを一つずつ確認しながら登る。 大きな雪渓も出てくる。雪渓上はピンクデポが無く、不安になるが、登り切ったとこで、ピンクデポが出てきた。雪渓が急登、平、急登と二段になっていた。 今回、アイゼンは使用していないが、特に危険を感じることは無かった。 9 尾根から山頂 尾根に出ると、だいぶ道は良くなるが、それまでに比べるとという意味であり、倒木があったり、不明瞭だったりということは続く。刈り払いはされているようで、ヤブを漕ぐことは少ない。 尾根に出て、やっとストックが使えるようになる。登山口から尾根までは、道幅が狭かったり、ヤブだったり、両手両足を使ってよじ登る箇所が多くあったりするため、ストックは、しまっておくことになるだろう。 山頂直下では雪渓を渡る。危険は感じないが、雪渓を渡った後の登山道の入り口がわかりにくい。この日、雪渓上の足跡は皆無だった。 一部高度感のある場所もあるが、危険を感じるほどではない。 山頂へは、下から見て左側から到達するのが正しいようだ。 我々は右側から到達しようとして、岩にしがみついてよじ登ったが、正しいルートでは無かったと思う。 山頂は広くはないが、10人くらいは大丈夫。景色は最高! 10 新道 山頂直下で雪渓を横切り、夏道にいったん戻った後、雪渓を下る。 雪渓は足跡で階段状になっていて、雪も腐っていたので、危険は感じなかった。 われわれはつぼ足。 ただ、感じ方は人それぞれ。 軽アイゼンを使っている方、10本刃のアイゼンを使っている方もいた。 雲峰山で雪渓で危険を感じて引き返したと話している方もいた。 半面山の下の雪渓は、山頂直下の雪渓に比べると斜度はない。 尻滑りの後が多数あった。 特に迷いやすい場所、危険を感じる箇所はない。 ただ、我々は疲れていて、油断して転倒という場面もあった。 11 新道登山口 エゾシカ用ゲートがある。鍵はかかっていない。 入山ポストあり。 駐車場は20台以上ある(太陽の里含む)。 |
写真
装備
個人装備 |
雨具 1 ゴア
スパッツ 1 ゴア
ヘッドランプ 1
ヘッドランプ替え電池 1
防寒具(フリース等) 1
軍手 1
地形図2万5000分の1 1
コンパス 1
昭文社地図 1
速乾性衣類 1 着用
登山靴 1
非常食 2 食(カロリーメイト)
行動食 3 食
携帯電話 1
レスキューシート 1
カメラ 1
シュラフ 1
シュラフカバー 1
水 2 L(ユーフレ小屋出発時)
着替え 1
ホイッスル 1
エアマット 1
ストック 1 各1本
|
---|---|
共同装備 |
応急薬キット 1
簡易トイレ 2
火器(ガス) 2
250G 2
チタン食器 2
ライター 1
お茶セット 1
熊鈴 1
鍋 1 チタン
LEDランタン 1
夕食材料 1
|
感想
takettoは、10年前(それ以上?)、旧道登山口まで行ったが、悪天候で中止した。
その後、北海道を離れ、もう行けないかなと思っていた。
去年からshingenと登り残した北海道の山シリーズを開始。
毎年、お互いに登り残した山を登ることにした。
去年は利尻。takettoは三回目の登頂だった。
今年はshingenの登ったことのある芦別を提案した。
10年越しの芦別岳。
ひどい高巻きの道、ユーフレ小屋、旧道尾根から見るとんがった芦別。
予想通り、いや予想以上だった!
旧道登山口から夫婦岩分岐までは、予想以上に荒れていた。
健脚の人でも、この区間でコースタイムを大幅に縮めるのは難しいかもしれない。
増水したら登るのは無理だろうなという箇所、雨が降ると鉄砲水や土砂崩れが心配される箇所の連続だった。
えっ?ここ登るの?という箇所も多い。
しがみついて岩を登ったり、崩れかけている崩壊箇所を登ったりする。
しかも、困難な箇所に、ピンクデポがない。おそらく、崩れたか、流されてしまったのだろう。
写真はある程度余裕があったときに撮影している。
必死に登っているときは、写真を撮る余裕もなかった。
旧道は今後、事故が起きたり、さらに崩壊した場合、廃道になってしまうのではないか。
沢を離れると、雪渓が多くなる。
荒れた沢沿いに比べると、だいぶ歩きやすい。
少し油断して、気が緩む。
そんなとき、雪渓上の木の枝を触ったら、木の枝に顔面を殴られた(涙)
触った弾みで、枝の先端が、押さえつけられていた雪渓から外れて、びよーんと跳ねた。
跳ねた枝が顔面を直撃、かなり痛かった。
唇の上が切れて、出血・・・
少し考えれば分かること。油断大敵です。
ただ、尾根に上がってからの景色は、新道では味わえないものだ。
芦別は旧道の尾根から見るのが一番かっこいい。
苦労して登るからこそさらにきれいに見えるのかもしれない。
今年はまだ芦別岳旧道の詳しいレコがなかったので、いつもよりも詳しく書いてみた。
山行を計画している方には、多少なりとも、参考にしていただければと思う。
我々も、過去のレコは一通り読ませていただきました。
北海道を離れてもうかなりたつ。
特に日高だと整備されていない登山道が多かった。
本州に来て、整備された登山道に慣れてしまっていたのかもしれない。
我々もたいした経験がある訳ではないのでえらそうなことはいえないが、
旧道を登ろうという方は、十分に下調べをすることが必要だと思う。
山頂に到達したときの達成感は感慨深いものだった。
夕張岳、十勝連峰、大雪山とぐるりとすばらしい景色が広がっている。
10年越しの思いと、この日の苦労の色眼鏡でさらに美しく見えたのかもしれない。
新道は、旧道と比べると雲泥の差。
旧道が獣道なら、新道は高速道路。
旧道の登りコースタイムが9時間以上なのに、新道の下りは3時間程度だ。
この日、旧道を登っていたのは我々ともう一人のみ。
もう一人の方は地元の方のようで、朝から日帰りで旧道登山口から登っているにもかかわらず(我々はユーフレ泊)、新道登山口前で我々をさっそうと追い抜いていった。
しかも、新道登山口から自転車(!)で、やはりさっそうと帰っていった。
すごい人はいるものだと感心した。
また、本谷を登ってきた人もいたようで、新道を走って下っていた。
新道を登っている方は、かなりいる。
天気の良い週末なら10組以上はいそうな感じだった。
来年はshingen提案のニペソツを予定。
来年のことを言えば鬼が笑う?
いや、晴天のピークに立っているでしょう(笑)
今年、次の山は北アルプスかな。
晴天に違いない(笑)
以下は、今回利用したもの。
値段を調べずに、最寄りの温泉である新富良野プリンスホテル紫彩の湯(しさいのゆ)に行ったら、一人1500円!
汗を流しつつ、涙も流れました。
飛行機の時間が迫っていたので、別の温泉を探す時間もなく、30分で出てきました(涙)
クイックレンタカーは、安いが、古い車。新車登録から10年、10万キロ以上走っていました。走れば十分という方向け。
行きは山部の一つ手前の集落、帰りは千歳東インター降りてすぐの箇所でねずみ取りをしていました。
北海道はまっすぐな道で観光客狙いの悪質な(?)取り締まりが多いので注意が必要です(笑)。
クイックレンタカー
http://www.919rc.com/
レストランみやもと
http://www.muminsha.com/catalog5.html
手作りチーズを使用した料理が楽しめます。
ラムハウスケケレ
http://danke.cc/ramu.html
驚くほど新鮮なラム肉が食べられます。
新富良野プリンスホテル紫彩の湯(しさいのゆ)
http://www.princehotels.co.jp/newfurano/facility/onsen/
驚くほど高い!が、施設はきれいで充実しています。
新千歳空港 花畑牧場 十勝チーズ工房
http://www.hanabatakebokujo.com/retail/mozzarella-bar.php
花畑のくせに・・・と思いましたが、なかなかのチーズ料理が楽しめます。
下山後、ダニに食われていることに気付きました(涙)
靴下の上、スソから入ってきたのでしょう。
スパッツはダニ対策になるかもしれません。
肌は出さない方がいいです。
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