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Yamareco

記録ID: 317490
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

麦草峠からニュウ、天狗岳<苔の森と強風の北八ヶ岳>

2013年07月06日(土) [日帰り]
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masaccho その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:29
距離
13.7km
登り
1,006m
下り
993m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

8:15         麦草峠
8:42(〜8:50)   青苔荘
9:02         白駒池南岸
9:47(〜9:57)   にゅう
10:39        中山峠
11:22(〜11:49)  東天狗岳
12:02(〜12:34)  西天狗岳
12:42        東天狗岳
13:10        中山峠
<ここから一気にペースダウン>
13:31        中山
14:31(〜14:43)  高見石
14:57(〜15:00)  丸山
15:46        麦草峠

(計7時間31分)
天候 曇り→ガス
1日を通じて強風
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
麦草峠西側の駐車場(無料・30台位、トイレ有)を利用、こんな天気でも朝8時の時点でほぼ満車でした。
麦草ヒュッテ前の駐車場は利用者用です。
コース状況/
危険箇所等
今回は「山旅ロガー」でログを取ってみました(ルート図のスタート、ゴールは麦草ヒュッテ前になっています)

<麦草峠〜白駒池>
駐車場から少し車道を行くと麦草峠、最初少しだけ木道です。
鹿柵をくぐったら池方面へ。樹林帯の緩い下りののち、木道が敷かれて開けた白駒ノ奥庭に出ます。
十字路は左か直進どちらでも池に出ますが今回は左、青苔荘経由にしました。
白駒池周辺はほとんど木道が設置されているので歩きやすいです。

<白駒池〜にゅう>
池の南岸から標識に従い左へ入り、少し登ると小さな白駒湿原です。この先道は中山峠辺りまであちこちで泥濘、または水たまりになっていました。道ははっきりしていて人もそれなりに多いので、迷うようなことは無いと思います。
稲子湯分岐から登りになり、木の根っこだらけの道で尾根に出ると左の岩峰がにゅうです。

<にゅう〜中山峠>
にゅうからは単調ですがきれいな森の中を登って行きます。中山との分岐に出て左へ下り、見晴らし台なる所を過ぎると狭い中山峠です。

<中山峠〜東天狗岳>
緩く登ると開けた岩っぽい所に出、再び樹林帯に入ってまた岩場を通過。登って行くうちに木が低くなり、傾斜が増してきて黒百合平との分岐に出ます。
山頂には天狗ノ鼻をまいてちょっと急登すると着きます。

<東天狗岳〜西天狗岳>
西への下り始めは(西の山頂が見えている時は問題ないと思いますが)コンパスで方向を確認してから下ってください。指導標の向きが少し違っています。
少し下るとペンキマークがあり、石がゴロゴロした所を登るとハイマツに囲まれた小広い空間の西天狗岳山頂です。

<中山峠〜高見石>
峠から登り返してにゅう分岐、直線にのびる道を登ると中山に着きます。わずか下に指導標のある中山展望台があり、ここで右直角に折れて高見石まではダラダラ長い下り。大きな石が転がっていて歩きにくいです。
そのうち高見石小屋の前に出て、小屋の裏手が高見石です。高見石はペンキマークに従って登りますが岩と岩の隙間が大きいので物を落とさないように気をつけます。

<高見石〜麦草峠>
小屋の南わきに標識がありここから入ります。2ヶ所の分岐を過ぎると丸山へ直線の登りになりますがきつくはありません。丸山山頂から右に折れて下るとだんだん道が水たまりになってきます。わきに避ける道ができているので適当によけて下りました。笹原が見えれば麦草峠です。
朝、変な雲が出ていました
富士山の吊るし雲?
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朝、変な雲が出ていました
富士山の吊るし雲?
峠下の駐車場からスタート
意外と車が多いです
峠下の駐車場からスタート
意外と車が多いです
クリンソウ発見
峠から木道を歩きます
峠から木道を歩きます
と思ったら泥濘登山道に。
今日はずっとこんな感じの道でした
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と思ったら泥濘登山道に。
今日はずっとこんな感じの道でした
白駒の奥庭
空は真っ白。麓の茅野市の天気予報は晴れマークしかなかったのに。
白駒の奥庭
空は真っ白。麓の茅野市の天気予報は晴れマークしかなかったのに。
北八ヶ岳らしい苔の森が広がります
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北八ヶ岳らしい苔の森が広がります
静かな白駒池
サラサドウダン
ベニバナイチヤクソウ
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ベニバナイチヤクソウ
ゴゼンタチバナ
コケ丸
かわいい(^^)
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コケ丸
かわいい(^^)
「もののけの森」
ここもいい雰囲気。
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「もののけの森」
ここもいい雰囲気。
ここからにゅうを目指します
ここからにゅうを目指します
ワタスゲ揺れる白駒湿原
こぢんまりして好ましい所でした。
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ワタスゲ揺れる白駒湿原
こぢんまりして好ましい所でした。
※これは登山道です
※これは登山道です
びっしりと苔
オサバグサ
「にう」
うにみたい
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「にう」
うにみたい
ここから左(写真奥)に行くとにゅう山頂です
ここから左(写真奥)に行くとにゅう山頂です
にゅう山頂
人工物は三等三角点のみ
風が「びゅう」な山頂でした
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にゅう山頂
人工物は三等三角点のみ
風が「びゅう」な山頂でした
にゅうを望む
切り立ってますね〜
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にゅうを望む
切り立ってますね〜
中山峠へは深い森の中を行きます
頭上では木々のざわめき。
中山峠へは深い森の中を行きます
頭上では木々のざわめき。
黒百合平への分岐
風が直に吹き付けて冷える、、、
黒百合平への分岐
風が直に吹き付けて冷える、、、
イワウメ
北八ツにもあるんだ
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イワウメ
北八ツにもあるんだ
イワカガミは花が落っこちちゃってます
イワカガミは花が落っこちちゃってます
ツガザクラ
なんとか東天狗岳に到着
ものすごい風で写真を撮るのがやっと。思いっきり体が冷えました。丁度山頂にいる時一番風が強かったような。
ちなみにこの指導標、若干向きが違うので注意。正しく直せない理由、実は新しい指導標は右の古い方の標柱に括り付けられているだけで、正しい方向にすると「ここは東天狗岳山頂」が隠れてしまうのです。どうにかならないのかな。
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なんとか東天狗岳に到着
ものすごい風で写真を撮るのがやっと。思いっきり体が冷えました。丁度山頂にいる時一番風が強かったような。
ちなみにこの指導標、若干向きが違うので注意。正しく直せない理由、実は新しい指導標は右の古い方の標柱に括り付けられているだけで、正しい方向にすると「ここは東天狗岳山頂」が隠れてしまうのです。どうにかならないのかな。
丸印に従い西へと向かいます
丸印に従い西へと向かいます
西天狗岳山頂
東天狗と違い風が穏やかでした。休憩にはこちらの方がよさそうです。
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西天狗岳山頂
東天狗と違い風が穏やかでした。休憩にはこちらの方がよさそうです。
さて、中山峠まで戻ったら中山への登り返し。
道が真っ直ぐのびてます
さて、中山峠まで戻ったら中山への登り返し。
道が真っ直ぐのびてます
中山山頂
こういう山名柱好き
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中山山頂
こういう山名柱好き
中山展望台
ガスの大展望ですが。
中山展望台
ガスの大展望ですが。
こんなのまだまだいいほうです
こんなのまだまだいいほうです
石がゴロゴロ何となく歩きにくい高見石への下り
石がゴロゴロ何となく歩きにくい高見石への下り
高見石小屋に着きました
高見石へは3分くらいで登れます
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高見石小屋に着きました
高見石へは3分くらいで登れます
丸山山頂
山名柱の横のは三角点ではありません。三角点は少し先にありました。
丸山山頂
山名柱の横のは三角点ではありません。三角点は少し先にありました。
下りは苔がとってもきれい
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下りは苔がとってもきれい
いかにも「北八ヶ岳」って感じ
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いかにも「北八ヶ岳」って感じ
麦草峠に戻って来ました
麦草峠に戻って来ました

感想

今日は北八ヶ岳の天狗岳に行って来ました。

どんより暗い空の下麦草峠の駐車場に着くと、既にほとんど車で埋まっていてびっくり。こんな天気でも(だからこそ?)人が多いんだなあ。
少し車道を上がった峠からスタート、鹿柵をくぐったらまずは緩い下り。昨日の雨で登山道はぐちゃぐちゃでした。
さっきからなぜか後ろの家族連れの男の子がすぐ後ろをついてきます。ペースを上げてみると彼も走ってついてきて、僕が写真を撮ろうと止まると彼も後ろでストップ。同時スタートなのに自分たちが若干遅れをとっている、と言うようなのが嫌なのかな。それとも単に抜かしにくいだけ?かわいいもんです。

青苔荘の前から白駒池畔に寄ってみます。池は結構広く、ここから見るとちょうど対岸に白駒荘があっていい感じでした。
木道が敷かれた道で時計回りに池を半周してニュウへの道へ入ります。木道代わりなのか道に縦に並んだ丸太と泥濘、水たまりで途端に歩きにくい、、、
平らになると白駒湿原で、小さいながらいい雰囲気でした。
稲子湯分岐から登りになり、コケでも眺めながら歩いて行きます。見上げると結構人いますね。
前方が開けたら左に切れ落ちた岩のニュウ山頂がありました。登ってみると岩だらけで広くはありません。
誰もいない山頂に立つといきなり強い風が。さっきから風は吹いていましたが、ここは周りに風よけが無いので初めてその強さを知ります。
長居は無用、と下り始めると多くの人が登って来ました。

中山の分岐まではだらだら登り。分岐に出てレインコートを着たら歩き出します。
中山峠に着くも相変わらず強い風が吹きっぱなし。ヤバくなったら引き返そう、と決めて天狗岳方面へ進みます。

しばらくは黙々と歩きましたが、天候は全く良くなりません。天狗岳方面から下ってきた男性に「ここから天狗岳までどのくらいかかりますか?」と聞いてみると「あと2、30分。東行けたら西もいけますよ」とのこと。
ここで「天気悪いから1時間はかかる」「行くのは無理」等の答えが返ってきたらあきらめようと思っていました。

森林限界が近づき周りの木の丈が低くなると黒百合平の分岐でした。この先いろいろ高山植物が咲いていましたが、風が強くては花が撮れません。
指導標が見えると東天狗岳山頂に着きました。

この山頂は風の通り道なんでしょうか?立っていられない程の風がビュービュー吹きつけてきて思わずしゃがみこみます。ひえ〜さぶいっ!
ここもまた風よけがほとんどないので、さっさと西天狗岳へ向かうことに。指導標を見るとさっき登ってきた方向に西天狗岳の文字が。あれ?どっかに分岐あったっけ?東天狗山頂から行くんじゃなかった?それとも見逃したかな、と下ってしまいました。
黒百合平分岐の手前まで戻ってやっぱり変だな、と思った頃向かい側から登ってきた3人組の男性に「西行きましたか?」と聞かれてはっとします。そうだ、指導標の向きがズレてたとかいったな。

西天狗の方が風が弱いらしいし、ここで引き返すと後で後悔することは目に見えているので、ご一緒させてもらってもう一度東天狗に登り返します。山頂に着き指導標をもう一度見ると「西天狗岳」とは別の変な方向に「中山峠」があり、やっぱり向きが違っているのでした。
晴れて西天狗岳の山頂に向かう道が見えていれば(いや、普通に指導標ちゃんと見ておけば)全く問題はなかったはず。まったく余計な登りをしてしまったよ。
ペンキに従って緩く下り、ガスで先の見えない道を登ると案外あっさり西天狗岳に到着。確かに風が弱いので、ここでお昼にしました。

来た道をニュウ分岐まで戻りますが、中山に登り返す辺りから何となく貧血っぽい感じに。寒かったからか?嫌だな〜と思いつつゆっくり登ります。
狭いスペースの中山山頂を越えると高見石までだらだら下り、しかもなんか歩きにくい、さらに調子も良くない、といろいろ重なってかなり長く感じました。
高見石小屋に着くと少し良くなったので高見石に登りましたがもちろんガスで何にも見えず。風もあるので休むこと無く丸山へ進みました。真っ直ぐなそれほど急でない登りで明るい山頂です。

山頂からの下りは一面のコケがきれい。小ピークを越えて下るとそのうち笹原に出て麦草峠に戻ってきました。はあ、今日は疲れたよ。
帰りには高速の長坂あたりで事故渋滞に巻き込まれて1時間全く動けず、なんとなくツイてない1日が終わっていったとさ。
また天気のいい日にリベンジしたいと思います。


<今日踏んだ主なピーク>
ニュウ (初)
東天狗岳(初)
西天狗岳(初)

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