京都北山/愛宕山から滝谷を登って45年ぶりに地蔵山へ@ちゃあ6歳になりました
- GPS
- 06:51
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,543m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:50
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※高いけど、JRや京都バス(公共交通機関)に乗るのがためらわれます |
コース状況/ 危険箇所等 |
○芦見谷の下り/源流部は倒木多いが避けて通るルートはできている。竜ヶ岳登り口より下流は部分的に荒れていてルートを見失いやすい。 ○滝谷/踏み跡と呼ばれるものはほとんどない。水流部分で遡上可能。10m滝は左岸高巻き。 ○滝谷二俣より地蔵山反射板/最初はロープの急登、のちルート見失いやすい。全般に踏み跡程度。 ○愛宕ケーブル跡/下って行くと進入禁止柵あり。5号トンネルは通行不可。今回はその下部分は歩いてないので状況は不明。 ○5合目ジープ道折り返し部から大杉谷道ヒグラシの滝入口まで/明瞭なトラバース道だが谷横断箇所は倒木崩壊。ロープで谷に直下降そして少し谷を登ると登りロープがある。その先2箇所ほど厄介な倒木は上部に巻く。 ○ヒグラシの滝道 大杉谷道からの分岐は目印なくわかりづらい。年々荒れてくる感じで、細いトラバースあり。1箇所ロープあり。 |
写真
感想
隣家との隙間で産まれた一人っ子のチャトラネコ「ちゃあ」が6歳の誕生日を迎えました。地域ネコとして見守っていたところ、3歳の頃から時々家の中に入るようになったのち、徐々に家にいる時間が長くなり、昨年末あたりから外に出なくなり、ようやくうちの子(家ネコ)になりました。
夕方まで寝ていることがほとんどですが、午後4時頃起きると、かまってくれとまとわりつきます。誕生日くらいずっとかまってやってもいいかなと、夕方までに帰ってくるからねと、ちゃあと約束してきょうは山登りに出かけたました。
ずっと行きそびれている愛宕裏の滝谷、なかなか他府県に行きづらいこのご時世なので、ちょうどいい機会でもあり、今回こそはと出かけることに。
清滝の駐車場は土日祝は1,200円と結構高いのですが、JRや京都バスなどの公共交通機関は、乗客が多くて密になるかもしれないのがイヤなので、クルマで清滝へ。
清滝トンネル手前愛宕念仏寺横には駐車スペースがあって、ここなら料金はかからないのですが、この場所には駐めてほしくないという地元の人の話を聞いたことがあるので、料金は高いのですが清滝の青木駐車場に駐めます。
まずは大杉谷道を通って愛宕山をめざします。清滝駐車場やトンネル手前駐車スペースには既にたくさんのクルマが駐まっていたのですが、ほとんどの人は表参道を通られるのでしょうか、こちらのコースではほぼ人に会うことがありません。
きょうは蒸し暑く、日射しがほとんどない割には、久しぶりによく汗が出ます。
第1の目的は滝谷なので、登りは歩くことに専念。あまり周りを見回していなかったこともあるのか、咲く花も少なかったように思います。それでもいくつかのキノコと花を見かけると写真に収めますが、じっくりと撮影に専念していないこともあって、家に帰ってチェックしてみると、手ブレしていたりフレーミングがテキトーすぎたり。でもここにはそんなテキトー写真もアップしちゃいます。
展望所から見る京都の街は、湿度が高い加減なのかモヤがかかってはっきり見えません。
ジープ道を行き、愛宕山三角点登り口から芦見谷へと下りていきます。でもこの下り口、勘違いして通り過ぎてしまったんですよね。竜ヶ岳への分岐まで進んでから、気がつきました。頓馬なことです。
芦見谷源流部は倒木があってルートがあちらへ行ったりこちらへ戻ったり、水際で滑りやすいので注意しながら下っていきます。
下流域の唯一の滝場は右岸を高巻くように道が付けられているので、高巻き道を下りたところから滝を見に行こうと思ったのですが、水際まで下り切ったのがずいぶんと先だったので、じゃまくさくなって、まあいいやと思い先を行くことに。
首無地蔵方面からの谷と合流して芦見谷は水量を増していきます。このところ雨の日が多かったので水量はやや多めだと思われます。
ところどころ倒木や斜面崩壊で道は寸断されていて、ここから林道終点まではルートを見失いやすいのでキョロキョロと道を探しながら進みます。
この間少しだけクリンソウが咲いています。
林道を歩いていると上空にヘリが旋回。遭難でもあったのでしょうか。
そしていよいよ滝谷入谷です。
すぐに谷幅は狭まって、小滝が現れ始め、期待が膨らみます。
新緑の具合もちょうどよく、適度な明るさのある谷で、倒木や流木が詰まった箇所はあるものの、かわしやすく順調に遡行して行きます。
たまに小滝を越える箇所に踏み跡っぽいものはあるのですが、滑らないように気をつけながら流水付近を登る方が速いし面白い。
ヒメレンゲがたくさん咲き、小さいな滝が次から次に現れ、それらを写真に撮りながら遡っていくと、思っていたよりも早くこの谷最大の滝が見えてきました。
滝は素晴らしいの一言。写真撮影に没頭していて気がつくと足が水の中に浸かっているではありませんか。
この滝だけは登れないので、左岸を高巻きます。最初こそザレた急斜面の登りで滑らないように注意しなければならなりませんが、トラバース中は特に緊張する箇所もなく通過できます。
途中からも滝の写真を撮ったのですが、帰ってからチェックすると真っ黒。どうしてだったのでしょうか。
この滝の上流にも、まだまだ小滝は続き、本当に楽しい谷歩きができます。
上流が明るくなってくると、滝もなくなり、すぐに二俣に到着です。
ここでランチ。きょうも朝からあった頭痛は、楽しくてすっかり忘れていたようですが、ここでホッコリすると再び痛みを感じてきたので鎮痛薬を飲みます。頭痛持ちはイヤですね。
ここからは谷を離れ地蔵山をめざして急斜面を直登していきます。踏み跡はあって最初はロープも設置されています。登り途中、地形図で南側に緩やかな谷地形があるのを見て、何か面白いものはないだろうかと途中から踏み跡を外れてそちらへ向かったのですが、籔が鬱陶しくて結局元のルートに戻りました。
傾斜が緩やかになるとすぐに反射板のあるピーク。そして尾根道を北上して地蔵山へ。
地蔵山は中学ワンゲル部の例会で訪れて以来なんと45年ぶり。ほとんど記憶に残っていないのですが背丈を超えるササの道だったことだけは覚えています。
地蔵山で折り返して再び愛宕方面へ。途中は両脇が赤い新芽の美しい道で、それ越しに見る深い緑の愛宕の山頂部が離れ島のようにぽっこりと頭を出しています。
ジープ道には出ずに、草原の稜線を歩き、滝谷左俣源頭部に下ります。まだヒメワラビは芽を出したばかりで緑が美しくなる前ですが、開放的で深呼吸したくなります。
竜ヶ岳道分岐でジープ道に合流。愛宕社務所へ向かう途中から見る京都市街と北山の幾重にもなる稜線は、数時間前に見たときよりもずっとクリアに見えています。
きょうは暑くてずっと汗をかきっぱなし。社務所前の自販機で炭酸飲料を購入して一気飲み。一人ですが「クゥ〜」って言ってしまいます。
今までわずか数名の登山者にしか出会っていなかったのですが、さすがにここは人がいっぱい。
表参道を少し下って、人を避け平行に走る脇道へ。そのまま旧ケーブル駅舎へ。
ここで、ケーブル跡を一気に下ろうか、それとも五合目から表参道に出て最速で清滝に戻ろうか、どうしようかと考えたとき、往路の登りのどこかでレンズキャップを落としていたことを思い出しました。それを回収するためヒグラシの滝にも寄り道しながら大杉谷道を下ることにします。
ケーブル跡を下り、途中からヒグラシの滝へ向かうルートに。トラバース道を倒木等で手こずりながら大杉谷道をクロスして一旦ヒグラシの滝へ。滝のしぶきでほてった体が冷めます。
大杉谷道に戻って、レンズキャップを探しながら下るのですが、結局見つけることができないまま清滝に到着しました。
さてさて、ちゃあさん、やっぱり4時頃起きてきて、スリスリ&ゴロンチョ。写真整理してヤマレコアップしたいけどしばらくお付き合いです。
ネコって、人間のことを大きなにゃんこと思ってるらしいと聞いたことがあります。ちゃあは、ぼくはいったいいくつになったら、おっきなにゃんこになれるんだろうか、と思っているのかもしれません。
HB1214さん、こんにちは。
言っておられた滝谷へ行ってこられたんですね。それもロングなルートどり。お疲れ様です。
芦見谷のクリンソウも数輪ながら綺麗に咲いていたんですね。
滝谷の遡上ルートはいかがでした? 難度はいかほどなのかな。一度上がってみたいと思っているんですが、ルートどりを考えちゃいます。滝谷出合いから反射板へ上がられたんですね。二俣からの右俣ルート、左俣ルートともにどうなっているのかな、なんて気にはなっておりますが、難儀しそうで行っておりません。
馬酔木のトンネルも源谷部もいい感じですよね。シャクナゲも終わってクリンソウも終わっちゃいますが新緑の季節にも歩いてみたいです。
no2さんのお庭にちょっとお邪魔させてもらいました。
上流のクリンソウの群生地から種が流れてきたのか飛んできたのか、ポツポツと咲いていました。滝谷はほぼ踏み跡というようなものはないのですが、巻く箇所は少なく、水際を遡行していくことができます。倒木や流木が重なる箇所もありますが、それほど厄介とは思いませんでした。でも気を付けてはいたのですが数回水没しています。普通のトレッキングシューズで行きましたが、本来なら滑らない靴の方がいいでしょうね。
二俣より上流も気になりました。そのまま源頭の草原に行くのも考えたのですが、久しぶりに地蔵山に登りたい欲が勝りました。
いい季節だと思ったらいきなり梅雨入りですね。ビックリ!
HB1214さん、はじめまして。
先日の小塩山の南の谷を歩かれているレコでコメントをさせてもらおうかと思っていたのだけど、あれやこれやに追われてしまい、改めてこちらで。
地蔵山と竜ヶ岳の間の滝谷を歩かれたんですね。
僕は2018年4月と2019年4月に訪れていて、少し緊張しながらも、所々に咲くニリンソウを眺めたりしながら楽しく歩きました。
愛宕山界隈の他の谷と比べると、明るい雰囲気で適度に小滝を見ながら進む感じで、名称の由来になったのかなと思われる、あの美しい滝もあり、良い所ですよね。
写真を見比べてみると、今回は水量が多めだったようで、僕だと苦労してしまいそう。
季節の違いでヒメレンゲが咲いていたり、新緑に彩られていたりで、違った魅力があるようですね。
コンデジ任せの僕の写真と違い、現地の雰囲気が良く伝わっているように思います。
また時機を見て、僕も滝谷を再訪したいとの思いが強まりました。
横からになりますが、no2さんなら、滝谷を辿るのは特に問題ないでしょう。
左俣と右俣については、谷歩きとしての難易度は下流よりも低く、倒木への対処ぐらいだと思います。
地蔵山が45年ぶりというのは、すごいですね。
調べてみると、45年前は三木内閣の頃のよう。
良く分からないけど、かなり昔感が漂います?
僕が山歩きを始めてからの期間はまだ短いけれど、それでも山の風景が各所で変化しているのを感じる事は少なくありません。
45年も経つと、やはり大きく変容しているのでしょうね。
初コメントなのに、長々と書いてしまいました。
village greenさん、はじめまして
はじめまして、とは言え、以前からvillage greenさんのレコは常に興味深く拝見していましたので、あまりはじめてという感覚ではないような気がします。
今回の滝谷も小塩山の南の谷も、いずれもvillage greenさんのレコを参考にさせていただいています。また、倒木の整備などしていただいているようで感謝しています。
滝谷はとても面白い谷でした。village greenさんもおっしゃってられますが、この近くでは他にない独特の雰囲気の谷ですね。何より終始自然林の中、人の手が加わっていないどころか人の気配はほとんど感じない環境、素晴らしいところです。
水量はやはり多い方でしょうか。village greenさんの写真を見ると確かにそのようです。その加減か数回足を濡らしてしまいました。
ヒメレンゲは多く見られ楽しめました。春夏秋冬それぞれの季節に訪れてみたいところですね。
地蔵山は以前の記憶はほとんど残っていないのですが、終始背の高いササ藪で、藪漕ぎと言うよりもササのトンネルくぐりで歩いていたような記憶だけはあります。どこからも展望はなかったようにも思います。
これからもよろしくお願いします。
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