八方尾根から唐松岳
- GPS
- 07:44
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 907m
- 下り
- 1,682m
コースタイム
- 山行
- 2:51
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 3:23
- 山行
- 2:54
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 3:40
8:00ゴンドラリフトアダム=8:23アルペンクワッドリフト=8:50グラートクワッド-9:00八方池山荘-9:25八方山ケルン-9:35第2ケルン-9:45八方ケルン-10:00八方池10:20-11:30丸山ケルン-12:15唐松岳頂上山荘
2日目
4:40唐松岳頂上山荘-4:55唐松岳山頂5:00-5:20唐松岳頂上山荘7:15-7:30唐松岳頂上7:45-7:55唐松岳頂上山荘分岐-8:35丸山ケルン-9:30第3ケルン10:15-10:25第2ケルン-10:45八方池山荘
天候 | 11日:八方池付近まで晴れ、稜線近くはガス 12日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料駐車場多数有り。ゴンドラリフト乗り場駐車場は30台程度駐車可能。仮眠室あり。トイレ有。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはゴンドラリフトアダム八方駅にあり。 上の樺付近と丸山ケルン前に雪渓有。アイゼンなしでも問題なし。 夏道への付け替え直前であり、尾根道が多くやせ尾根を渡る箇所が多い。夏道は尾根の下にあるようであり、雪渓の無い時期は問題なさそう。 |
写真
感想
9月に行う日立会集団登山の下見として八方尾根から唐松岳に登る。
北アルプスの中で平均年齢60歳の団体でも問題なく登れる山として選択したが、雄大な大パノラマを楽しめる良い選択であったことが確認できた。
八方尾根スキー場が登山の基点だけあり、駐車場には事欠かない。ゴンドラリフト駅の駐車場は大型バス用が3台分スペースあるが、おそらく連休中は有料。長時間駐車可能かはわからない。未明に到着後仮眠を取る駐車場は、歩いて10分ほどの距離でトイレもある第3駐車場とする。
この日のゴンドラリフトの運転開始は8時(本番は7時30分)。8時にチケット販売開始であったが、いくつかの団体含めて数十人がチケット売り場周りで待っていた。平日でこの状態なのだから、3連休初日となる本番は注意が必要。チケットは日立会でまとめて購入するため、事前に乗車口に並んでいただくなど、他の団体、個人に迷惑とならないでいて、スムーズな乗車ができるように心掛ける必要がある。特に領収書をもらっていると時間がかかる。チケット受け取りを先に済ませ、参加者は幹事を待たずに乗車を始められるように配慮したい。
1つ目のゴンドラリフトは定員6人だが、荷物があると4人程度が適当に感じた。係員の指示に従う必要はあるが、後ろ2つのリフトが4人定員であることを考えると4人一組で乗車するのが良いかもしれない。
リフト間は100m程度離れているが、見えているため問題なさそう。乗車・下車場所に日立会の人間を配置するか、10名程度(リフト2〜3台)ずつ組を決めて誘導させるか
決めておく必要がある。
3つ目のリフトを降りると八方池山荘がある。ここが登山の開始地点。それなりのスペースがあるが、次々と人が登ってくることを考えると長居はできないだろう。準備運動などは駐車場で済ませておき、リフトを降りたらすぐに出発できるようにしたい。
歩行開始からは尾根の南側の斜面の木道コースと尾根道コースの2つが選択可能。北側の眺望は無いが南側に五竜岳の迫力ある姿を眺められる木道コースは快適に歩けるだろう。今回の下見はお花の適期であり、キスゲなどきれいなお花を楽しめた。残念ながら本番9月はお花の季節を外れているため、遠くの景色を楽しむことをお奨めする。第2ケルンの直前で2つの道は合流する。下見では木道コース側の合流直前に雪渓が残っていた(9月までには間違いなく消えるであろう)。
第2ケルン付近はなだらかな登りが続くが、八方ケルン手前から少し傾斜を増して登る。広い尾根に出ると八方池に下りる分岐に着く。下見ではガスがかかっていたが、ここからは主に北側の稜線に目を奪われることだろう。天気が良ければ八方池に白馬三山や天狗の尾根が映り美しいはず。参加者はみな思い思いに歩き回り、自分なりの絶景ポイントを探すことになるだろう。出発時間を決めておきわずかなりとも自由時間を確保したい。ただし、ここまでは観光パンフレットにも登山装備不要と書かれる一般の観光地。登山客以外も多く登ってくるところであるため、出発時間厳守で全員揃っていることを確認することが必要だ。
八方池を過ぎると本格的な登山が始まる。ただし、今回は下見の時期が早過ぎたため、夏の登山道に雪が多く残っており、夏道とは違うコースを歩くことになってしまった。その結果、今回のコースは尾根上を歩くことが多く、場所によってはやせた尾根を歩いたり、人によっては不安に感じるような箇所も有った。しかしこれはあくまで雪の残る時期の一時的なもの。夏道は尾根の南側に道がついているようであり、山荘でも7/13からの連休に合わせて道を付け替えるようなことを聞いた。本番ではきちんと整備された歩きやすい道を歩けることだろう。
八方池から山荘までは600m弱の高低差。途中、丸山ケルンなど絶好の眺望ポイントが数箇所ある。右手に白馬三山、左手に五竜岳、振り返れば北は頚城山塊から南は八ヶ岳や南アルプス、条件さえ揃えば富士山まで見渡せる。適度に休憩を挟みながら、周りの雄大な景色を堪能することで疲れを意識せずに登りたいところだ。登り詰めて稜線に出れば、そこが唐松岳頂上山荘。下見ではガスに巻かれていたためそのまま小屋に閉じこもったが、頂上まで往復しても30分程度。晴れていれば是非足を伸ばしておきたいところだ。唐松岳頂上山荘はさすが北アルプスの山小屋。非常にきれいであり、登山者であれば清潔さに文句を言うことは無いと確信している。
今回の下見では、ガスに覆われていたため持参した酒を飲みながら時間を潰したが、7時前くらいからガスが消え、北アルプスの大パノラマを堪能できた。正直、唐松岳は登ることだけであれば征服欲をそそると言う山ではないが、周りの圧倒的な景色を眺める点では絶好の山だ。唐松岳自体は名山ではないかもしれないが、この景色を持つことにより、多くの人に良山として登られているのだと感じた。集団登山に参加する方にも、是非この大パノラマを堪能して欲しい。
日が暮れると早々に眠りに着く。次の日は山頂からの御来光が楽しみだ。残念ながら下見では早朝はガスがかかり御来光は望めなかったが、本番では是非期待している。御来光を見た後は山荘で朝食を取り、下山となる。今回の下見では朝食後ガスが晴れたため、下山前にもう一度山頂に登った。そのくらい気楽に行ける山頂だ。下山は前日登った道を下る。特に危険な箇所はないと思うが、気を抜かずしっかりと下りたい。最後に3台のリフトで降りると登山終了となる。
途中にも書いたが、八方尾根と唐松岳は周囲の景色を楽しむのに絶好の登山コースである。北に白馬三山、南に五竜岳と後立山連峰の名峰を左右に見ながらの登山は疲れを意識させてくれないだろう。足元ばかりを見るのではなく、是非顔を上げて登ることをお奨めする。
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