飛鳥山〜八幡山 ゴ・ドーハンのちい山歩 ビックリ！渋沢翁とドーハンが繋がった！

2021年05月29日(土) [日帰り]

• GPS: 06:41
• 距離: 15.9km
• 登り: 16m
• 下り: 16m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:32
• 休憩: 1:10
• 合計: 6:42

11:06 スタート地点
11:50 11:51 金沢橋
12:06 12:07 加賀緑橋
12:14 12:18 金沢橋
12:22 12:22 東橋
12:25 12:40 音無くぬぎ緑地
12:47 12:47 観音橋
12:51 12:52 滝野川橋
12:57 12:58 紅葉橋
13:08 13:28 音無親水公園
13:37 13:57 飛鳥山公園
15:29 15:29 西ヶ原一里塚
16:12 16:12 第二王子踏切
16:20 16:20 飛鳥山公園
16:27 16:29 音無親水公園
16:58 17:00 十条富士神社
17:10 17:13 八幡山（中十条）
17:48 ゴール地点

天候

晴れ

写真

5/29 11:05

トレセン・西が丘サッカー場前をスタートです。

5/29 11:10

周囲はジョグコースになっており、有名選手に会えたりもします。

5/29 11:23

環七の陸橋をくぐります。

5/29 11:24

陸橋の下に姥ヶ端延命地蔵尊。台座には「享保九年甲辰天十一月吉日」(1724).

5/29 11:26

お隣の子育地蔵のお顔が印象的。

5/29 11:28

昔から交通の要所で道しるべの文字庚申塔には「これより左　川口」「これより右　王子」

5/29 11:51

金沢橋で石神井川を渡ると加賀公園。

5/29 11:52

この一帯は広大な加賀前田家の下屋敷があったそうです。

5/29 11:53

今は築山跡が残るのみですが、かつては石神井川、千川の配水を利用して本国金沢兼六園の7倍もの庭園があったそうです。

5/29 12:05

しかし明治以降は、その利水の便から板橋火薬製造所に。築山中腹には砲弾の標的跡の遺構があります。

5/29 12:05

これは弾道検査管(爆速測定管)の一部。火薬の種類や量を変えて性能を検査していたそうです。

5/29 12:10

それでは登ってみます。築山は古地図の「百是山」でしょうか。

5/29 12:12

初登頂です。小さなベンチとスカイツリーの眺望がありました。

5/29 12:16

この敷地は物資を運搬した電気軌道(トロッコ)の線路跡。先日訪ねた西が丘(トレセン)にあった兵器補給厰にも延伸していたみたいです。

5/29 12:24

川沿いの遊歩道に戻って、埼京線をくぐります。(滝野川橋梁)

5/29 12:32

川向こうの線路際に石灯篭が見つけたので行ってみると、凄いのがありました。。

5/29 12:32

残念ながら作者銘以外は確認できず。しかし、

5/29 12:32

受け鉢には十二支(卯、虎)

5/29 12:33

(酉、申)。

5/29 12:33

火袋の彫り物。

5/29 12:33

そして圧巻なのが柱に絡みつく龍身。こんなコテコテの灯籠はなかなか見かけません。

5/29 12:36

宝珠は欠損していますが、笠部分にも精緻な彫りがあるようです。

5/29 12:37

本当に小さな公園に忽然と建っています。前田家ゆかりの物か、篤志家が趣味で置いたのか、不明です。別件ですが、ドーハンを探せ！

5/29 12:39

玉川上水から分水した千川上水は下流で管渠となり、ここに合流しています。

5/29 12:45

しばし歩くと谷津大観音。2009年建立、つい最近の気がしますがもう10年以上経つんですね。

5/29 12:52

滝野川橋。滝野川は石神井川の下流の呼称。かつて区名にもなっていました。

5/29 12:58

紅葉橋と金剛寺（紅葉寺）この一帯は徳川吉宗が楓を植樹し、名所となりました。

5/29 13:06

渋沢栄一翁が建設を支援した音無橋。その下には音無親水公園。

5/29 13:07

王子付近を流れる石神井川を音無川と言い、かつては扇屋などの料亭が立ち並び景勝地として賑わっていたようです。

5/29 13:13

落語『王子の狐』にも出てくる王子扇屋卵焼を所望します。ハーフサイズで！

5/29 13:19

王子駅からの振り返り。公園からの流れ(こちらが本流？)は駅の下を行きます。

5/29 13:21

一旦、明治通りに出てゆるい坂道を行くと、道の向こうに飛鳥山に登るアスカルゴが見えてきます。

5/29 13:24

さらに先の山肌には狛犬がいるのですが、わかるかなぁ？

5/29 13:26

音無橋の上から。こちらが現在の本流から公園への配水地点。

5/29 13:31

現在の石神井川本流は飛鳥山の下へ消えていきます。

5/29 13:35

飛鳥山(右)と東京さくらトラム？都電荒川線です。

5/29 13:39

飛鳥山25.4m山頂です。このモニュメントはお初です。

5/29 13:39

そして公共水準点。

5/29 13:45

久しぶりにアスカルゴに。倍賞さんのナレーションも束の間わずか2分足らずの乗車でした。

5/29 13:49

再び石段を登り返して山頂モニュメントの所へ戻ります。

5/29 13:55

いよいよ核心部(笑)の丘陵尾根、たぶんここが最高地点。前方に石碑が見えます。

5/29 13:57

(佐久間)『象山先生櫻賦(1860年作)』の碑。明治十四年(1881)門弟だった勝海舟らが建立。

5/29 13:59

またまた前方に今度は聖観音像(昭和51年)がございました。

5/29 14:01

アップダウンは慎重に。

5/29 14:06

そして、「飛鳥山碑」。元文二丁亥年(1737)、王子権現社別当住職が建立。吉宗がこの土地に桜の植樹を行い、庶民に開放し名所として賑わった・・・他、吉宗治政の宣伝的内容。なお、ここでのお花見は向島とともに特別に仮装が許可されたそう。仮装好きは今に始まったのではないみたいですね。

5/29 14:09

尾根は消失し、児童エリアになります。

5/29 14:14

そちらを巻くと博物館が立ち並んでいますが、いずれも宣言終了まで閉館中。

5/29 14:15

平和の女神像。1974年北村西望作。一時期、近くにアトリエがあったみたい。

5/29 14:19

そして公園の東端に旧渋沢庭園。ここに足を踏み入れるのは初めてです。栄一翁の別荘のちに本邸があり、晩年はここで過ごしました。

5/29 14:24

興味深い銅灯籠ものがありました。笠には三つ葉葵の紋所。
恐らく寛永寺が放出したもの。

5/29 14:26

「浚明院殿」。10代将軍家治の戒名です。没年月日は天明六年8月25日。

5/29 14:26

「天明六丙午九月八日」(1786)。その死が公表された日付ですね。

5/29 14:28

献上したのは「紀伊国主権中納言従三位源治貞」。名君の誉れ高い紀州の麒麟こと紀伊第9代藩主徳川治貞。「両基」とあるのでもう一つも何処かにあるのであろうか。

5/29 14:28

空襲で殆どが焼失したが、わずかに残った建築物の一つ青淵文庫。

5/29 14:31

このあたりは茶席無心庵跡。

5/29 14:32

瓦が散乱しています。

5/29 14:33

その中に瓦師銘のあるものがありました。これは

5/29 14:34

これは？石製の天水桶か？

5/29 14:39

兜稲荷神社跡。

5/29 14:40

最後に。おみやげ館をひやかすと、何と

5/29 14:44

しぶさわくんの隣に、見覚えのあるフォルム。ドーハンの末裔のチャーミーちゃんがグランドオールドマン気取りでコラボしていました！全然知らなかった！

5/29 14:50

イケメン勢揃い。

5/29 14:50

今年2月に黒山や顔振峠に訪ねた平九郎さん。

5/29 14:51

もちろん渋沢栄一翁の銅像もございます。

5/29 14:53

奇遇な縁に驚きながら御一緒に記念撮影です。

5/29 15:03

5/29 15:05

孔子、孟子像。

5/29 15:07

栄一翁も氏子だった七社神社。

5/29 15:08

狛犬は雄も雌も子犬を守っているので、

5/29 15:09

子守犬というそうです。

5/29 15:10

社額の揮毫は栄一翁。御朱印いただきました。

5/29 15:12

ひっそりと古い石灯籠がありました。「延宝七己未年」(1679)。

5/29 15:37

浅見光彦御用達のお団子屋さんはお休みでした。

5/29 15:38

「平塚大明神」「八旛太郎義家/加茂次郎義綱／新羅三郎義光/三公霊像」文政二年(1819)。

5/29 15:42

石鳥居は文化十年(1813)

5/29 15:46

これも興味深い石灯籠。寛永十八年(1641)。「朽木民部少輔源稙綱」とあります。3代家光の重臣。

5/29 15:51

平塚神社。義家が奥州征伐の際に当地の豊島氏に下賜。それを塚に埋めて、義家3兄弟を祀ったという。

5/29 15:53

劇画チックな狛犬さんです。

5/29 15:53

江戸時代には家光の病気平癒が祈願され、自身も度々参詣したとのこと。

5/29 15:56

神社から上中里駅に向かう途中に不動明王(享保二十年、1735)と麻利支天が祀られていました。近くに滝の行場があったそうな。

5/29 15:58

麻利支天像の台座には「御嶽　行心講」とありました。

5/29 16:06

飛鳥の小径で王子駅方面へ戻ります。崖と線路に挟まれた通路。

5/29 16:16

飛鳥山の斜面はちょうど紫陽花が花盛りでした。

5/29 16:21

王子駅線路際に石仏があるようですが、入れません。機会があったらホームから確認しましょう。

5/29 16:22

小径入口のお地蔵さん。この一帯は古い飲み屋街でしたが整理されたようです。

5/29 16:55

そしてこの道路の延長線に十条のお冨士さんがありましたが、

5/29 16:56

山頂にあった石祠がフェンスの中にポツンと。

5/29 16:58

かつてのお冨士さん。山開きの祭礼にはよく行きましたが、

5/29 17:00

その冨士塚も整理されたようです。

5/29 17:06

環七を渡り赤羽方面への下り坂が

5/29 17:09

祖水坂。江戸時代は日光御成街道の難所だったそうです。

5/29 17:09

トライアスロンをやっていた頃はここで坂道ダッシュのトレーニングをしていました。

5/29 17:12

公園の入口から脇道を登ると、

5/29 17:13

八幡山です。

5/29 17:13

若宮八幡宮が鎮座します。

5/29 17:15

やはり八幡と言ったら銀杏の巨木ですね。ちなみに公暁さんは隠れていませんでした。

5/29 17:18

清水坂公園。武蔵野台地の崖を利用した公園で子供を連れてよく水遊びに来ました。

5/29 17:46

くねくね歩いてゴールです。

5/29 18:11

七社神社御朱印とドーハンファミリー。

5/29 18:13

青い目は晴天を見ているからかな。

5/29 19:39

おみやげ館でゲット。

5/29 19:40

扇屋の玉子焼きとコラボでいただきました。

撮影機器：

COOLPIX W100 ニコン

感想

godohan

・かつてジョギングコースとして良く走っていたコースです。特にお花の時季は素晴らしいです。ただ走っていた頃は決めたコースを黙々と走っていたので、今回はじめて足を踏み入れた場所や新しい発見にわくわくしながら歩くことができました。加賀公園の遺構や埼京線際にあった石灯籠は本当にすぐ近くを何度も通過していましたが初めてその存在に気づきました。
・飛鳥山公園もしかりで旧渋沢庭園までは行ったことはありませんでした。そこで一番興味を持ったのが寛永寺灯籠があったこと。寛永寺は寄付(戊辰戦争や大震災等で受けた被害修復のため)の返礼として多くの灯篭を放出しているそうです。特に説明や案内板はありませんでしたが、栄一翁と徳川家、寛永寺の関係を考えれば相当多額の寄付をしていたと予想されます。あの銅灯籠のもう一基は寛永寺に残っているのでしょうか。
・それから今回衝撃的に驚いたのが、栄一翁グッズの中にドーハン君の流れをくむチャーミーちゃんがいたこと。しかも黒ハットまで被って。怪我の功名というか、こんなことがなかったら出会えなかったかもしれません。まさに呼ばれたという感じでした。

コメント

mame302

浅見光彦
gさん、こんにちは。
リハビリ？順調の様で何よりです。
相変わらずの博識でびっくりです。ブラタモリを見る感覚でじっくり拝見させてもらいました。面白かったです。実は30代の頃、浅見光彦シリーズにどっぷり嵌ってました。そうそう、確かに王子のお坊ちゃんでした。その後、結婚されたという話を聞きませんが・・・ 天河伝説殺人事件を読んで、能に嵌った時期もあり、氷川神社の薪能や水道橋の能楽堂に見に行った事を思い出しました。初めて観た時など、何をやっているのか、言っているのかさっぱり理解できませんでしたが、幽玄な雰囲気だけは感じることができました
扇屋の玉子焼き、美味しそうですね。食品で青淵は自分はあんまり馴染みがないので微妙ですが・・・
体調が万全になりましたら、また、一緒に歩けるのを楽しみにしております。
では

追伸
saku1214さんからgさんによろしくお伝えくださいとメッセージを頂きました。ドーハンがお気に入りだそうですよ

godohan

Re: 浅見光彦
maさん　こんばんは
お見舞いのお言葉ありがとうございます。走ったり、階段の振動ではまだ痛みはあるのですが、おかげさまで順調に回復しているようです。怪我よりも体力の低下が著しく高尾山あたりの登りでもしんどいです。(笑)
maさんこそ奥秩父の尾根を精力的に歩かれているようで、先日のレコも大変興味深く拝読しました。祠や台石の計測をなされていたのには驚きました･。チェンスパの回収もミラクルでしたね！
浅見光彦は私も大ファンで天河神社には2度程行きました。光彦先品は旅情ミステリーも兼ねているので、お山のついでに全国あちこち訪ねていました。軽井沢のセンセが亡くなってしまい本当に残念です。
それはそうとsakuさんとお知り合いなのですね。彼女のおキャンなレコ、私も大好きです。最近お花にも興味を持たれたようで勉強にもなります。
それではまた御一緒できるよう療養と体力維持に努めたいと思います。
ありがとうございました。　　　　　godohan