南ア・遠山川易老沢左俣
- GPS
- 30:06
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 2,627m
- 下り
- 982m
コースタイム
13日 キャンプ場6:40〜(車)〜ゲート前7:30/8:30〜易老度P9:45/10:15〜(巡視路)〜取水堰堤10:45〜(入渓)〜二俣11:05/11:20〜(左俣)〜3段40m滝前12:30〜滝上14:30〜30m大滝下14:55〜滝上15:30 〜H1300付近で泊
14日 幕場6:10〜二俣10:20〜(右沢)〜H1760奥の二俣11:40〜H1940m二又11:50/12:25〜(右沢)〜尾根取り付き〜登山道14:15〜光岳小屋16:15着
15日 光岳小屋5:15〜易老岳7:15/7:25〜易老度P10:30着
天候 | 13日 晴れ後曇り夕方から小雨 14日 曇り午後から雷と雨 15日 雨のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※易老渡への道路が時間帯通行止めとなり、通行時間が限定されその時間帯以外はゲートが閉められ通行できない。 詳しくはこちらで ⇒ http://www.tohyamago.com/WP/archives/7677 ※易老沢は3段40m滝の高巻きは左岸を巻いたがぐずぐずでルート取りが難しい ※易老沢は全体的に巻きが悪いです ※テント場はH1300付近とH1760m付近に有り |
写真
感想
南アの沢登りなんて私には無理だと思っていたら、私でも行けると言う易老沢が出たので申し込んでみましたが大丈夫かちょっと不安。しかし、4年前に登った光岳に再び訪れるなんて思ってもいなかった・・・それも沢からなんて
易老度までのアプローチは、一昨年の台風の影響で道路が時間帯通行止めとなっていて前回のようにすんなりとは行けない、通行時間が限定されその時間帯以外はゲートが閉められ通行できないのです。私たちは12日の夜に集合して途中のキャンプ場に泊まり早くにゲートまで行きましたが、すでに30台くらい車が止まっていた。やはり3連休です、私たちの後にも車が続き最終的には50台くらい車が待っていた。8時30分にゲートが開き一斉に動き出す、これだけの車が入るのだから当然駐車場も満車、仕方なく路肩に止めて支度をして歩き出して駐車場まで来ると運良く一台出ていったので、慌てて車を取りに行き駐車場に持ってきた。路肩よりもちゃんとした駐車場に止められて一安心です。
関東はスーパー猛暑だったがここまで来ると少し涼しい、易老度の駐車場から遠山川の橋を渡ると左か易老岳までの登山道、4年前はここから登っていったなと思い出す。今回は右の取水堰堤に続く作業道を歩いて行く、途中からハシゴが出てきてこれが朝一番だと疲れること・・・大汗をかいて取水堰堤まで歩き入渓した。しばらく歩くと二俣に到着しばし休憩。
左沢に入り3mの滝を越えると、ゴーロと言うよりは大岩が多く水量も多いので歩くのに苦労する。しばらく歩くと正面に多段の滝18mが豪快に水を落としている。時々水をかぶりながら登っていく、滝上に出るとゴルジュになり小滝をいくつか登ると正面に40m大滝が見えてきた。その前の6mの滝も登れないので手前から高巻きに入る。最初は小さく巻こうとしたが足場も悪く危険なので戻る。結局大高巻きになり1カ所ロープを出して貰い登る、ある程度登り滝の落ち口近くにトラバースしていき懸垂2回で沢に下りた。この高巻きに2時間近く掛かってしまい、下に良いテン場が有ったのでここで泊まろうかとリーダーが言ったけど、まだ早いのでもう少し先に進むことにした。
沢に戻り少し行くと幅広の綺麗な30m大滝が現れる、この滝も巻きますが左のルンゼを少し登り右のリッジに移り登れる。上の2段6mの滝も一緒に巻いて滝上に出ると丁度良い露営地があり今宵のテン場に決まり。テントとタープを張り、薪集めするもあまり巻きは無かった、そうこうしている内にぱらぱらと雨が落ちてきたので早々とテントの中に入り猪俣さん特性のグリンカレーを頂き、賑やかに夜は更けていったのでした。
14日
夜半に雨が降ったが朝方には止んで空もだんだん明るくなって来た、昨日は高巻きに手こずりあまり進んでいないので今朝は早めに6時出発。しばらくはゴーロと小滝の連続で次のゴルジュ入り口の3段20m滝は下段が倒木に埋まっている。ゴルジュ内の滝はそんなに難しくなく通過、次に3段40m滝が現れる、高巻きは左のルンゼからリッジに乗り越えられた。滝上はゴルジュが続いて5mほどの倒木のかかる滝が出てきた、周りを見回しても巻きは非常に悪い。松江さんが空身で左壁の溝から登り右に有るクラックに移り登った、しかし、壁は立っていて登り口も足がかりが無い。その時に平さんがクラックに残置が見えると言ったけど後の3人に見えなかった。二番目に登る平さんは私のショルダーで登り、クラックに有った残置ハーケンにシュリンゲを掛けてくれたので、次に登る私たちはそれを頼りに何とか登ったが上も草付きのグズグズで非常に不安定だった。この滝は高巻くよりも登れる人がいたら登った方が安全だとリーダーが言う。それでも全員登り終わるのに1時間近く掛かった。
滝上にも小滝が続きゴルジュを抜けると程なくH1760mの二俣に到着、右沢に入るとすぐにゴルジュになる、どう見ても登れないので左岸のルンゼ状の所から高巻くが、ここも三歩進んで二歩下がる状態でバンドまで上がるところが非常に悪かった。左にトラバースの時はロープを出してもらう、トラバースが終わり左に滝を見ながら細いリッジ状を登る。上の方に滝が続いているのが見えるのでさらに上に登っていくが、だんだんと沢から離れていくので途中から左にトラバースして下に沢が見えたところで懸垂で下りた。結局ゴルジュは全部巻いてしまった。
地形図を見るとこのゴルジュが最後でこの先には滝は無い、傾斜が急になり沢が開けて稜線も見えてきた。H1940mで右から入る涸沢のところでお昼にする、まっすぐ伸びる水線は地形図を見るとガレ場方面に伸びている。私たちは右の涸沢に入り沢型が消えたところで右の林から尾根に登り踏み跡をたどってピークに着いた、地形図ではここに登山道が有るはずが見当たらないのでしばしウロウロするが、尾根を下ればそのうちに登山道と合流するだろうと下っていくと下の方に登山道が見えて光岳の登山道に出ました。
光岳小屋目指して歩き始めますが。、静高平までの登りで雨が降って雷が鳴ってきた。メンバーも疲れていたので相談の結果、空いていたら光岳小屋に泊まることに決定〜みんなほっとする。重い足を引きずりながら最後の登りを登り切り静高平に着いた、いつもは涸れている水場に水が流れていたのでここで汲んでいく。イザルガ岳の分岐をすぎる頃から天気が回復してきた、小屋に着き小屋番さんに泊まれるか聞いたらなんとか5人泊まらせて貰えほっと一息。松江さんと高貫さんは光岳の山頂まで行き後の三人はお先に乾杯!!まさかまたこの小屋に来るとは思っても居なかったので感無量、前回来たときは小屋からの景色は見られなかったけど今回は聖からの稜線と富士山が見えて、頑張って登ってきた甲斐がありました。
15日
3連休の最後の日なので高速も混むからと5時30分小屋を出発、夜半に雨が降って風も強い、出るときには雨は止んでいたがガスガスで風が強く吹いていた。易老岳まで行き、登山道を易老度まで下るが急なので足に来ます、4年前はここを登っていったのですけどね。下ると天気が良くなってきてなんとか駐車場に着き無事山行が終わった。
易老沢はさすが南アの沢、スケールも大きく見応えのある大滝がたくさんあり綺麗な沢ですが、高巻きは本当に難しかった。参考にさせてもらったひろたさんのブログにも書いてあったがこの沢はほんと高巻きが核心でした。女性4人を連れたリーダーはさぞかし大変だったと思います、それに行きも帰りも運転していただき(一応私も免許持って行ったけど)本当にお疲れ様でありがとうございました。
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