甲斐駒ヶ岳+摩利支天【黒戸尾根ピストン】


- GPS
- 10:25
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,480m
- 下り
- 2,488m
コースタイム
※ルートは手書きで正確ではありません。
天候 | 山の神はそこそこご機嫌でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(4時30分の時点で10台以上止まっていました。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に整備された登山道です。 平日でしたので静かな山歩きを堪能出来ました。 登山口は駐車場の奥(トイレの反対側)の遊歩道から入ります。 少し歩くと竹宇駒ヶ岳神社がありますので、神社の左手脇を進むと吊橋になります。 吊橋を渡れば登山道です。 黒戸尾根登山道と尾白川渓谷道の分岐には道標がありますので、間違いないように進みましょう。 ※季節、天候、体調、スキル等により難易度も変わりますが、ここからは私が感じたコース状況です。(参考程度にして下さい。) まず非常に歩き易く、整備されていて危険なところは無い登山道だと感じました。 理由はザレていないし、浮き石がなく、地面はクッションが効いていて歩き易いからです。 また、急登と言うよりは、標高差2200mをずっと登っている感じです。 (急登の部分には梯子が架かっているので急登を感じさせないのだと思います。) 刃渡りを除いた五合目まではあまり変化の無い登りで、忍耐力勝負のけっこう苦しい登りになります。 五合目より上は梯子や鎖場などもあり、変化に富んでいて楽しい登りです。 逆に下りは五合目から先が、非常に長いです。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
『山の神にお会いしに』
山を登る人にとって、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を日帰りでピストンするのは、やはり特別なのかもしれません。
例に洩れず、遠出することが面倒な私でも、いつか歩いてみたいと思っていましたしたが、なかなか機会が合いませんでした。
また、山の神にお会いするのにグタグタになって登るのは自分自身に納得がいかないので、しっかり準備をしてからと考えていました。
ちょうどここ1ヵ月仕事が落ち着いているので、7月末の平日に黒戸尾根に行くとして、1ヶ月前から4回の体力UP山行を計画しました。
(普段は適当で計画などまったくしないのですが、今回だけは特別でした。)
・標高差を気にせず、30km程度の長めの距離を歩く
・急登/急降の尾根を歩く
・3000m以上の高山に登って高度に慣れる
・累計標高差2500m以上でアップダウンが多く木の階段があるコースを歩く
人それぞれの山行スタイルと楽しみ方があるので何とも言えませんが、私はこの4回の山行があったので、今回の山行を楽しむことが出来たのだと思います。
(私自身、1ヶ月でこんなに山に行ったのは初めてです。)
前置きが長くなってしまいましたが、ここからがスタートです。
、、、の前に、今回の一番の難所から。
遠出すると毎回なのですが、今回は尾白川渓谷駐車場を見つけるのに大苦戦しました。
「道の駅はくしゅう」までは良かったのですが、そこから先で迷ってしまい深夜2時過ぎに駐車場を探して走り回ること20分、、、。
焦ってもしょうがないので、見晴らしの利きそうなところに車を止めて、他の車が入ってこないか様子を伺います。
すると1台、1本向こう側の道路を走って行くので、その車の後を追うように進んで行くと、標識も出てきて無事駐車場へ到着しました。
(カーナビは使えない、地図は見ない、、、、相変わらずの適当っぷりです。)
4時過ぎまで体を休めようと思っていましたが、他の登山者が4時ぐらいからヘッデンを点けて続々とスタートして行きます。
(何も競争する訳では無いのに、4時半スタートと考えていた私は焦ってきます。)
居ても立っても居られず、今までの山行では使用したことのないヘッデンを準備して身支度を整えます。
気が付いたら4時半になっていて、結局ヘッデンを使用しなくても何となく歩ける明るさになっていました。
それでは、スタートです。
まずは竹宇駒ヶ岳神社にご挨拶します。
吊橋を渡って登山道に入って、何を焦っているのか最初の5分はペースを乱してしまい呼吸も乱れます。
先はまだまだ長いので、ここで冷静になって、呼吸を整えながらゆっくり歩くことに専念します。
歩き易い道で特に急登とは感じないのですが、今日は体が重く感じます。
五合目手前は下りになるのですが、五合目まではずっと登りで肉体的より精神的に疲れました。
オーバーペースにならない様に気を付けながら、兎に角歩を止めずに五合目まで歩いてから休憩をしました。
(五合目の道標は少し分かり難いです。)
五合目から先は、梯子や鎖場もあり、変化に富んでいます。
刃渡りもそうなんですが、梯子や鎖場は非常に整備されていますので、危険なところはありません。
さすがに八合目御来迎場までは心が折れそうになる登りです。
(私は足が止まりそうになったら、兎に角ほんの少しの歩幅でも足を前に出して、ゆっくり歩きながら休むことにしています。)
この後、岩に刺さった2つの剣を見て気分も上がり、ここまで来ると山頂が見えてきます。
何とか一定のペースで山頂に到着することが出来ました。
(体力UPの効果ありでしょうか。)
山頂に到着したときは、思いもしなかったことに感動して涙が出そうになりました。
途中ガスっていたので眺望はあまり期待していなかったのですが、山頂は晴れていて絶景を堪能出来て大満足でした。
本当に登って良かったと思える瞬間です。
さて、ここから下山では無く、甲斐駒ヶ岳山頂と同じくらいに行きたかった摩利支天に向かいます。
(黒戸尾根の過去の山行記録を見ると多くの方がそのまま下山されていますが、摩利支天も素晴らしいので是非立ち寄ってみるのも良いと思います。)
私は摩利支天に向かって直進ぎみに砂礫のザレたルートを下降しましたが、滑落等の危険がありますので、通常ルートがあるのでそちらへ進みましょう。
摩利支天では黒戸尾根でお会いした健脚の方と一緒に休憩をして、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
最後はちゃんとしたご挨拶が出来ずに申し訳有りませんでした。
また、どこかの山でお会い出来れば幸いです。
もう一度、甲斐駒ヶ岳山頂に寄ってから下山開始です。
摩利支天でゆっくり休憩したからなのか、非常に体が軽く、順調に下ることが出来ました。
五合目からの登り返しの後の下りは、時間以上にとても長く感じました。
(今までで一番長く感じた下りだったような気がします。)
無事下山出来たので、竹宇駒ヶ岳神社にご挨拶をして駐車場に戻りました。
駐車場に戻ってから、尾白川へ疲れた体を癒しにいきました。
冷たい清流に素足を浸して最高でした。
最後に
さすがに黒戸尾根は重厚で魅力たっぷりのコースでした。
これからは、またゆっくりと静かな尾根や沢を歩こうと思っています。
最後までお付き合い頂き有難う御座いました。
はじめまして
やはり登山者の憧れ的な存在ですよね
事前に練習して臨んだ22-20さんは立派ですね
次は早月尾根ですね(笑)
kaikaireiさんコメント有難う御座います。
みなさんの黒戸尾根の山行記録をいつも楽しく拝見させて頂いておりました。
その中でも、kaikaireiさんの「黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳〜仙丈ケ岳」日帰りピストンは、、、凄いとしか言いようがないです。
これからも充実の山行記録楽しみにしています。
私はゆっくりと静かな尾根や沢を歩くことが好きなのですが、やはり黒戸尾根には特別な想いがありました。
普段のひとり気ままの山歩きの延長だと、間違い無くバテると思ったので、ここ4回は少し山行スタイルを変えて体力UPしました。
かなり効果はあった感じで、黒戸尾根を楽しみながら余裕を持って下山することが出来ました。
(おかげで高速道路を使わずに、のんびりと甲州街道をドライブして帰りました。)
どこかの山でお会い出来れば幸いです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する