剱岳 - 天気(予報)には翻弄された -


- GPS
- 14:42
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,110m
- 下り
- 2,110m
コースタイム
- 山行
- 2:39
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 2:52
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 11:49
天候 | 10日: 曇り一時雨、11日: 朝のうち霧、曇り一時雨(雷雨を含む) |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雷鳥平から剱御前小屋を経て剱沢キャンプ場までに残雪はあるが、初心者以外アイゼン不要。剱沢小屋-剣山荘間と剣山荘-一服剱間の残雪には11日にステップが切られた模様。一服剱からカニのヨコバイを経て剱岳山頂までは問題になる残雪はない。平蔵谷は全面雪に埋まり、剱沢の平蔵出合-剱沢小屋間は基本雪渓だが局所陥没有。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シュラフ
ヘルメット
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感想
剱岳には2009年から2016年まで毎年必ず登っていたが、2017年に登らず、2018年に登ったが2019, 2020と空いてしまった。2021年には複数登ろうと思った。登り方も何通りかやりたい。そうすると、シーズン初めは雪渓登りからだ。
という訳で梅雨の最中ながら、1泊長次郎谷登り平蔵谷下りで計画した。天気は山行前からかなり気にはしていた。日本気象協会の有料アプリ「山の天気」の剱岳山頂の予測では、数日前の予報で10日の土曜は曇り、11日の日曜は午前晴れ、午後一時雨で、これによりこの週末に実施できると判断した。10日早朝の予報(3時間ごと)で10日9:00まで雨だがその後曇り、18:00以降は星空マーク、11日は3:00-12:00晴れで以後曇りから18:00雨マークで、やはり行けると思った。
土曜は所用で昼過ぎて室堂に上がり、剱沢を目指した。雷鳥沢まではどんより曇りで薄霧。これはまだ予報通りと思ったが、その後雨となり、剱御前小屋ではすっかりずぶ濡れになった。予報曇りでも降水確率は20%とかあるので、降ったことでは予報外れとは言えないが、時間降水量予報は一貫して0mm、これは絶対外れだ。その後も雨は強まったり弱まったりを繰り返す。剱沢のキャンプ場ではかなり強い雨の中テントを張ることになり、かなりテント内にも水を入れてしまい、中に水溜りができた。管理棟の人も「予報悪く外れましたね」と残念そうに言っていた。ラジオを聴いていると、九州方面で豪雨水害、寒気が下りて来て全国的にも不安定と言っていて不安を覚えた。携帯電波は受信出来て「山の天気」を見るがそう変わってはいない。翌明け方もそうだった。
しかし実際は夜半も雨は続き、明け方3時、しとしとだがまだ降っていた。そしてガスが濃い。計画では4時には出ようとしていたのだが、濃いガスで暗黒の雪渓を下るのは怖く、様子を見ていた。5時には一応雨はやみ、ガスは若干薄れた感じ。しかしまた降るかもしれないし、ガスは続きそうだし、出発も遅れた。長次郎に行っては戻りが遅くなるだろうと、ルート変更で別山尾根から登ることにした。
別山尾根は、剣山荘より上は一服剱の手前に雪渓渡りを残し、以後は基本的に夏道通しだが残雪端にルートを求める箇所はある。ガスはあるが濃くはなくて迷う視界ではなかった。鎖場は鎖も岩も濡れていて、ペースは慎重にならざるを得なかった。平蔵のコルでは、タテバイに行こうとすれば雪渓上端を渡って行くのだが、その先の様子はガスで見えない。先週時点の情報ではタテバイには未だ雪があって適当ではないとのことで、確かめには行かずヨコバイから登った。こうして剱岳山頂には8時半過ぎに到着。剱沢からの夏山標準タイムより若干遅かった。
さて下山ルートはまた別山尾根か、それとも平蔵か。まだ大丈夫だろうとここで平蔵の下りを選択した。なんとか大丈夫だったが、結果時間的にはかなり厳しかった。ガスの中慎重に平蔵の雪渓を下り始め、後半は見通しが効いて気持ちよくは下れた。剱沢に出て、登り返してキャンプ場に帰還。ここまではポツポツ雨が降る時間もあったが強いものではなく、朝のうちある筈の晴れがなかった他は曇り基調の予報とそう外れてなかった。
昼過ぎにキャンプ場に着き、一息ついてからさてテントの撤収だという時に、雷がゴロゴロとなり、そして雨が降り出し急速に強くなった。そして風も強く、とてもその場でテントを畳める状況でなくなった。降るのはもっと夕方の筈だったのに。ともかくテント以外の荷物と共に管理棟の発電機室に逃げ込み、次いで頃合いを見て、テントの張綱を外して則発電機室に引っ張り込んだ。その場で畳もうとしたら飛ばされること必至だった。
狭い発電機室の中でテントを畳み、仕舞うのも手間がかかった。当初午後1時には室堂に向けて出発できるだろうと思っていたのが、1時半になった。この30分の遅れは重大で、室堂発終バスまでちょっきり3時間、この間に剱御前小屋まで標高差250m登り返し、雷鳥沢を500m下り、室堂へ200m登り返さないといけない。これまでの行動で疲れもあるし、そしてテントはずぶ濡れ、シュラフも水が入って、明らかに来た時よりも荷物が重い。風雨は穏やかになってこの点は助かった。
剱御前小屋では休まず、雷鳥平では幾分余裕があるかと思って補給休憩、しかし最後の登りでへとへとになり、余裕はなくなって終バスの5分前にやっと室堂ターミナルに入れた。雨具のパンツを脱ぐ間もなくバスに乗り込んだが、お尻は乾いていて座席を濡らさずには済んだ。
下山してニュースを知ると、富山県内でも洪水・土砂災害警報が出され、落雷や倒木で鉄道は乱れ、停電もあった。山に行ってはいけない天気だったことになるが、それにしても「山の天気」は何だったのか。
Nishidenさん♪
立山入ってるというのはグループLINEで知ってましたが
まさかの剱
あの天候で凄すぎです
ワタシも早月尾根から行こうと計画してましたが警告メールで断念しました
次回は早月尾根からですか?
キャンプ場でただ一張りだった時点で,悪いときに来ちゃったと思いました.
朝3時には50%撤退を考えて悩みましたが,結局行っちゃいました.
次はそうです,早月尾根からですね.
実はAyuhoさんが挑戦したいと言うので同行することにしています.
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