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Yamareco

記録ID: 3337817
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 - 天気(予報)には翻弄された -

2021年07月10日(土) 〜 2021年07月11日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
14:42
距離
18.1km
登り
2,110m
下り
2,110m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:39
休憩
0:13
合計
2:52
距離 5.0km 登り 526m 下り 432m
13:28
7
13:35
14
13:49
5
14:03
14:12
94
15:46
15:50
30
2日目
山行
9:36
休憩
2:13
合計
11:49
距離 13.1km 登り 1,592m 下り 1,685m
4:38
4:47
19
5:06
5:15
32
5:47
5:48
67
6:55
6:57
56
7:53
7:55
38
8:33
8:52
33
9:25
9:36
69
10:45
10:48
78
平蔵出合
12:06
12:14
10
12:24
13:29
52
14:21
14:22
59
15:21
19
15:40
15:42
10
15:52
17
16:09
16:10
3
16:13
9
16:22
ゴール地点
天候 10日: 曇り一時雨、11日: 朝のうち霧、曇り一時雨(雷雨を含む)
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
雷鳥平から剱御前小屋を経て剱沢キャンプ場までに残雪はあるが、初心者以外アイゼン不要。剱沢小屋-剣山荘間と剣山荘-一服剱間の残雪には11日にステップが切られた模様。一服剱からカニのヨコバイを経て剱岳山頂までは問題になる残雪はない。平蔵谷は全面雪に埋まり、剱沢の平蔵出合-剱沢小屋間は基本雪渓だが局所陥没有。
予約できる山小屋
雷鳥沢ヒュッテ
剱澤小屋
剣山荘
これ買って室堂へ
2021年07月10日 10:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/10 10:53
これ買って室堂へ
室堂ターミナルの登山情報
2021年07月10日 13:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 13:15
室堂ターミナルの登山情報
みくりが池はドラゴンアイと言っても良いのでは。
2021年07月10日 13:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 13:31
みくりが池はドラゴンアイと言っても良いのでは。
雷鳥平にはテントぼちぼち
2021年07月10日 13:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 13:56
雷鳥平にはテントぼちぼち
浄土沢に橋が架かったばかり。
2021年07月10日 14:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 14:02
浄土沢に橋が架かったばかり。
浄土沢を渡って対岸を見返す。
2021年07月10日 14:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 14:08
浄土沢を渡って対岸を見返す。
コバイケイソウは当たり年なのかな。
2021年07月10日 14:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/10 14:13
コバイケイソウは当たり年なのかな。
ガイドツアーらしい。指導されながら慎重に雪上歩行していた。
2021年07月10日 14:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/10 14:26
ガイドツアーらしい。指導されながら慎重に雪上歩行していた。
雷鳥みっけ。雄だ。
2021年07月10日 14:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/10 14:54
雷鳥みっけ。雄だ。
雌もいた。
2021年07月10日 14:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/10 14:54
雌もいた。
剱沢キャンプ場に下りて来た。テント1張りもない。
2021年07月10日 16:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/10 16:16
剱沢キャンプ場に下りて来た。テント1張りもない。
翌朝、剱沢小屋の直下で雪渓見渡して思案。ここで別山尾根へと
ルート変更。
2021年07月11日 04:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 4:38
翌朝、剱沢小屋の直下で雪渓見渡して思案。ここで別山尾根へと
ルート変更。
一服剱手前の雪渓。2ヶ所の最初は雪渓上端を歩けた。
2021年07月11日 05:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 5:24
一服剱手前の雪渓。2ヶ所の最初は雪渓上端を歩けた。
2つ目を横断して振り返る。ピッケルツボ足で渡ったが、アイゼン着けた方が良かったと思った。
2021年07月11日 05:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/11 5:30
2つ目を横断して振り返る。ピッケルツボ足で渡ったが、アイゼン着けた方が良かったと思った。
前剱の大岩
2021年07月11日 06:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 6:25
前剱の大岩
前剱の頂
2021年07月11日 06:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 6:55
前剱の頂
本格鎖場始まる。
2021年07月11日 07:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 7:05
本格鎖場始まる。
残雪は避けて行けるが、ルーファイ必要。
2021年07月11日 07:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 7:30
残雪は避けて行けるが、ルーファイ必要。
平蔵の雪渓上端。
2021年07月11日 07:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 7:57
平蔵の雪渓上端。
ヨコバイ方面へ。
2021年07月11日 07:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 7:57
ヨコバイ方面へ。
ヨコバイに続く鎖場。上に梯子が見える。
2021年07月11日 07:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 7:59
ヨコバイに続く鎖場。上に梯子が見える。
ヨコバイを登る。
2021年07月11日 08:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 8:05
ヨコバイを登る。
山頂の祠が見えた。
2021年07月11日 08:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 8:30
山頂の祠が見えた。
剱岳三角点。
2021年07月11日 08:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 8:34
剱岳三角点。
3年ぶりの登頂。
2021年07月11日 08:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 8:35
3年ぶりの登頂。
セルフタイマーで。
2021年07月11日 08:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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7/11 8:47
セルフタイマーで。
平蔵雪渓を下る。
2021年07月11日 09:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 9:27
平蔵雪渓を下る。
下って行くと霧を脱した。
2021年07月11日 09:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/11 9:50
下って行くと霧を脱した。
平蔵出合の大岩。
2021年07月11日 10:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 10:42
平蔵出合の大岩。
剱沢の雪渓陥没箇所。
2021年07月11日 11:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 11:37
剱沢の雪渓陥没箇所。
剱沢小屋-剣山荘間に今日切られたステップ。
2021年07月11日 12:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 12:08
剱沢小屋-剣山荘間に今日切られたステップ。
キャンプ場に帰還。この直後雷雨で撤収に苦労することになる。
2021年07月11日 12:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 12:27
キャンプ場に帰還。この直後雷雨で撤収に苦労することになる。
剣山荘-一服剱間を望む。あの雪渓にもステップが切られたようだ。
2021年07月11日 13:46撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/11 13:46
剣山荘-一服剱間を望む。あの雪渓にもステップが切られたようだ。
雷鳥荘前に雷鳥。
2021年07月11日 15:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/11 15:51
雷鳥荘前に雷鳥。
撮影機器:

装備

個人装備
グローブ 防寒着 雨具 ゲイター ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ポール テント テントマット シュラフ ヘルメット

感想

剱岳には2009年から2016年まで毎年必ず登っていたが、2017年に登らず、2018年に登ったが2019, 2020と空いてしまった。2021年には複数登ろうと思った。登り方も何通りかやりたい。そうすると、シーズン初めは雪渓登りからだ。

という訳で梅雨の最中ながら、1泊長次郎谷登り平蔵谷下りで計画した。天気は山行前からかなり気にはしていた。日本気象協会の有料アプリ「山の天気」の剱岳山頂の予測では、数日前の予報で10日の土曜は曇り、11日の日曜は午前晴れ、午後一時雨で、これによりこの週末に実施できると判断した。10日早朝の予報(3時間ごと)で10日9:00まで雨だがその後曇り、18:00以降は星空マーク、11日は3:00-12:00晴れで以後曇りから18:00雨マークで、やはり行けると思った。

土曜は所用で昼過ぎて室堂に上がり、剱沢を目指した。雷鳥沢まではどんより曇りで薄霧。これはまだ予報通りと思ったが、その後雨となり、剱御前小屋ではすっかりずぶ濡れになった。予報曇りでも降水確率は20%とかあるので、降ったことでは予報外れとは言えないが、時間降水量予報は一貫して0mm、これは絶対外れだ。その後も雨は強まったり弱まったりを繰り返す。剱沢のキャンプ場ではかなり強い雨の中テントを張ることになり、かなりテント内にも水を入れてしまい、中に水溜りができた。管理棟の人も「予報悪く外れましたね」と残念そうに言っていた。ラジオを聴いていると、九州方面で豪雨水害、寒気が下りて来て全国的にも不安定と言っていて不安を覚えた。携帯電波は受信出来て「山の天気」を見るがそう変わってはいない。翌明け方もそうだった。

しかし実際は夜半も雨は続き、明け方3時、しとしとだがまだ降っていた。そしてガスが濃い。計画では4時には出ようとしていたのだが、濃いガスで暗黒の雪渓を下るのは怖く、様子を見ていた。5時には一応雨はやみ、ガスは若干薄れた感じ。しかしまた降るかもしれないし、ガスは続きそうだし、出発も遅れた。長次郎に行っては戻りが遅くなるだろうと、ルート変更で別山尾根から登ることにした。

別山尾根は、剣山荘より上は一服剱の手前に雪渓渡りを残し、以後は基本的に夏道通しだが残雪端にルートを求める箇所はある。ガスはあるが濃くはなくて迷う視界ではなかった。鎖場は鎖も岩も濡れていて、ペースは慎重にならざるを得なかった。平蔵のコルでは、タテバイに行こうとすれば雪渓上端を渡って行くのだが、その先の様子はガスで見えない。先週時点の情報ではタテバイには未だ雪があって適当ではないとのことで、確かめには行かずヨコバイから登った。こうして剱岳山頂には8時半過ぎに到着。剱沢からの夏山標準タイムより若干遅かった。

さて下山ルートはまた別山尾根か、それとも平蔵か。まだ大丈夫だろうとここで平蔵の下りを選択した。なんとか大丈夫だったが、結果時間的にはかなり厳しかった。ガスの中慎重に平蔵の雪渓を下り始め、後半は見通しが効いて気持ちよくは下れた。剱沢に出て、登り返してキャンプ場に帰還。ここまではポツポツ雨が降る時間もあったが強いものではなく、朝のうちある筈の晴れがなかった他は曇り基調の予報とそう外れてなかった。

昼過ぎにキャンプ場に着き、一息ついてからさてテントの撤収だという時に、雷がゴロゴロとなり、そして雨が降り出し急速に強くなった。そして風も強く、とてもその場でテントを畳める状況でなくなった。降るのはもっと夕方の筈だったのに。ともかくテント以外の荷物と共に管理棟の発電機室に逃げ込み、次いで頃合いを見て、テントの張綱を外して則発電機室に引っ張り込んだ。その場で畳もうとしたら飛ばされること必至だった。

狭い発電機室の中でテントを畳み、仕舞うのも手間がかかった。当初午後1時には室堂に向けて出発できるだろうと思っていたのが、1時半になった。この30分の遅れは重大で、室堂発終バスまでちょっきり3時間、この間に剱御前小屋まで標高差250m登り返し、雷鳥沢を500m下り、室堂へ200m登り返さないといけない。これまでの行動で疲れもあるし、そしてテントはずぶ濡れ、シュラフも水が入って、明らかに来た時よりも荷物が重い。風雨は穏やかになってこの点は助かった。

剱御前小屋では休まず、雷鳥平では幾分余裕があるかと思って補給休憩、しかし最後の登りでへとへとになり、余裕はなくなって終バスの5分前にやっと室堂ターミナルに入れた。雨具のパンツを脱ぐ間もなくバスに乗り込んだが、お尻は乾いていて座席を濡らさずには済んだ。

下山してニュースを知ると、富山県内でも洪水・土砂災害警報が出され、落雷や倒木で鉄道は乱れ、停電もあった。山に行ってはいけない天気だったことになるが、それにしても「山の天気」は何だったのか。

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コメント

すごい!!!!
Nishidenさん♪
立山入ってるというのはグループLINEで知ってましたが
まさかの剱
あの天候で凄すぎです
ワタシも早月尾根から行こうと計画してましたが警告メールで断念しました
次回は早月尾根からですか?
2021/7/13 20:35
Re: すごい!!!!
キャンプ場でただ一張りだった時点で,悪いときに来ちゃったと思いました.
朝3時には50%撤退を考えて悩みましたが,結局行っちゃいました.
次はそうです,早月尾根からですね.
実はAyuhoさんが挑戦したいと言うので同行することにしています.
2021/7/14 5:07
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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