春の宿題をこなしに…
- GPS
- 14:33
- 距離
- 45.3km
- 登り
- 2,851m
- 下り
- 2,805m
コースタイム
- 山行
- 13:41
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 14:33
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR 宝塚駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はなかったが,東六甲では熊笹で多少路面が見にくかった |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
飲料
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
携帯
時計
タオル
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感想
2021年7月23日(金祝)に,六甲全山縦走に挑戦した。ほんとはいつも春に歩くが,去年から続く新型コロナの蔓延防止のための緊急事態宣言や,蔓延防止措置のために春は六甲山を歩くことを自粛していた。そこで,満を持して全山縦走に挑戦したが,梅雨が明けてめちゃめちゃ暑くなってしまい,すごく疲労してしまった。途中,摩耶山でリタイアしようかと思ったが,まだ朝早い時間だったので粘りに粘ってみたらなんとか宝塚までたどり着けた。
すでに梅雨が明けて連日暑い日が続いていたので,さすがにいつものように朝出て夕方着く,というのはかなりしんどいと思い,夜中出発にしてみた。夜中出発の場合,JR の最終電車の時間が遅いので,JR 塩屋から歩くことにした。別に遅い時間じゃなくてもいいのだが,なんとなく最終電車というのが気になってしまったので…。でも,実際には最終電車の一本前の電車で塩屋駅に着いたのだが…。ちなみに新型コロナ絡みで,最終電車は繰り上げされて,午前1時頃に着く各駅停車が最終となっている。
塩屋から歩き始めて,すぐに足にだるさを感じた。そして,蒸し暑いなぁ,と思った。昼間が暑いのはわかるが,午前1時でもまだ暑いのか?と思ってしまった。そんな中歩いたのだが,どうもペースが上がらなかった。それでも言うほど疲れていないので,鉄拐山にも登っておいた。そして,出発から50分ほどで高倉台に入った。いつもより遅れているが,塩屋からだから少し距離も長いし…と思って先に進んだ。もしかしたら新型コロナの自粛の影響で体重が増えたのがいけなかったのかもしれないが…。ま,暑かったということにしておこう。
高倉台を過ぎ,栂尾山への上りの階段では,暑いなぁ,と思いながら登った。また,やたらと喉が渇くのでアクエリアスをガンガン飲んでしまった。塩屋から妙法寺小学校前交差点までで 1.5L のアクエリアスを消費してしまった。いつもよりかなり早いペースだった。それだけ暑かったんだと思う。須磨アルプスを無難にこなし,妙法寺小学校前交差点に着いたのは出発から2時間ちょっと経った頃だった。妙法寺前と妙法寺小学校前交差点にある自動販売機にアクエリアスがあるので,消費した 1.5L 分(500 mL を3本)のアクエリアスを買おうと思ったが,どちらも売り切れだった。仕方ないので,妙法寺小学校前交差点から少し東に行ったところにあるコンビニまで行き,アクエリアス3本を買った。さらにカフェインを摂ろうと思って缶コーヒーを飲んでおいた。
高取山の辺りに来ると蒸し暑さはましになってきていたが,どんどん疲れが出てきた。高取山も山頂付近は風もあり涼しく感じたが,上りの時点ではまだ蒸し暑かった。その辺りまででかなり疲れがたまり,足にも疲労を感じていた。その時点でちょっとゴールまではいけないかも,と思ってしまった…うーん,ネガティブ
高取山の安井茶屋横の公園の公衆トイレに寄ったのち,高取山を下ったが,すでに疲れを感じていたので,いつもより慎重に,そしてゆっくり目に下った。そこから鵯越駅までは淡々と歩いた。飛ばすでもなく,ゆっくり行くでもなく…。で,意外とラクに鵯越駅までたどり着いた。その時は,これはちょっといけるかも?と思ったが,鈴蘭台処理場の横を歩く辺りですぐに疲れが戻ってきた。そのまま菊水山の急登区間に入ったが,そこからは修行だった。もうダルさ全開という感じだった。ただ,意外と足を上げることができたので,なんとなくゴールまで行けそうな予感を持って歩いた。
菊水山の山頂に着いたのは午前5時半ごろだった。7月下旬だが,5時半にはもう完全に日が昇っていた。早朝の菊水山はいい感じだった。まだまだ涼しかったし…。そこから天王吊橋への下りでも足に疲れを感じた。そして,鍋蓋山の登りでは完全に足が疲れてしまった。途中,何度か立ち止まって休憩しないと登れなかった…。うーん,こんな状況,初めて六甲全山縦走した時みたい…。これでほんとに宝塚にいけるのか???
鍋蓋山の山頂に着いた時には完全にお疲れモードで,宝塚には行けないやろなぁ,と思っていた。しかし時間はまだ午前7時前。天気もいいし,なんとか摩耶山までは行きたいと思った。そこで,もうペースは遅めでもいいからなんとか摩耶山は登ろう,と気持ちを入れ替えて先に進んだ。
市ヶ原から先は,あまり先のことは考えずに,一歩一歩歩いていく感じだった。それでも足が動いたので,確実に前に進んでいるのは感じ取れた。でも,やっぱりしんどく,ゴロゴロ坂手前のピークまで来た時にはそのまま一気にゴロゴロ坂を登れる気がしなかった。その時は足のダルさもあったが,不思議と肺のあたりにしんどさを感じた。呼吸器系が疲労している,という感じで…。そんな経験初めてかもしれない。2週間前に新型コロナワクチンの1回目の接種を受けたのも効いてるのかなぁ? とりあえず,ゴロゴロ坂手前のピークにあるベンチでしばらく座り込んだ。木陰になっていて少し涼しかったし…。そこで15分ほどぼーっとしていると,気分がラクになってきたので摩耶山に向けて歩き出し,なんとか出発から8時間半ほどかかって摩耶山掬星台にたどり着いた。早い時なら5時間半ほどでたどり着けるのに…。
摩耶山に着いて最初に向かったのは掬星台の標識横の水道だった。なにせ汗がひどく,スポーツタオルが汗でビショビショで,めちゃめちゃ汗臭かった。そこで,水道で水で何度かすすぐと臭いも消えていい感じになった。ついでに頭から水をかぶって汗を流しておいた。摩耶山に着いた時には,完全にリタイアモードだったが,水をかぶって一息ついているうちに少し体がラクになった。時計を見るとまだ午前9時半ごろ。そこで下山するのもなんかなぁ,と思って,記念碑台辺りまでは歩きたいと思った。そこで,とりあえずいけるところまで歩こう,と思った。だめなら山上バスで六甲ケーブル山上駅まで行って,ケーブルカーで下ればいいし。
摩耶山の先にはまずアゴニー坂がある。その手間に少し上りがあるが,アゴニー坂はちょっとした傾斜の下りである。その下りが思ったよりもラクに下れた。これは下りに希望が持てる。さらに,神戸市立自然の家をすぎると,三国池下に向かっての長めの登りがある。そこを乗り切れれば,上り下りともになんとかなりそう,と思えた。歩いてみると三国池下への登りは序盤や摩耶山への登りの時のヘタリ具合に比べるとかなりましだった。それでもしんどかったけどね。ただ,その時点で,今日はゴールにいけるかもしれない,と思った。
三国池下から六甲ガーデンテラスまではほぼ車道沿いを行く。六甲全山縦走マップだと三国池下から三国岩まで行ってから丁字ヶ辻に向かうが,今回は無理,と割り切った。なにせ摩耶山でリタイアしようかと思ったのだから,宝塚にたどり着ければ御の字,ということで。しかし,車道沿いは木陰が少ないので,それなりに暑くてしんどい。見た目は無視して掬星台で濡らしたスポーツタオルを頭の上から左右に垂らして顔に日光が当たらないようにしたりもした。一番よかったのは,丁字ヶ辻の少し先にある藤原商店でアイスを買って食べたことだったかも。当然,クリーム系じゃなくて氷系。アイスのケースにパピコの地中海レモン味があったので,これだ,と思ってしまった。氷系だし,レモン味が疲れた体によさげだったし…。パピコで2本セットだが,当然両方一人で食べた。それで少しだけ体を冷やすことができたような気がする。
その先,六甲ガーデンテラスまではもくもくと歩いた。六甲ガーデンテラスでは飲み物の補充をしておいた。いつも,前半の登りではアクエリアスを買うが,ずっとアクエリアスも糖分が気になるので,終盤は水を,と思ってる。ガーデンテラスから先は徐々に下り基調になってくるし。そこで,今回もガーデンテラスでは水を 1L 分買った。ガーデンテラスから先は登山道を行くケースと,車道沿いを行くケースがあるが,今回はしんどさとか,登山道へのこだわり,とかは考えずに,いかに日陰を歩けそうか,でコースを決めた。具体的には,第1,第2区間は登山道を,第3,第4区間は車道の南側に山があるので車道沿いを歩いた。第5区間は登りが長いが登山道の方が日陰が多そうなので登山道を登った。第6,第7区間はほぼ迷わずに登山道を歩いた。
最後の一軒茶屋の手前で六甲山最高峰に向かって登るか,車道沿いに一軒茶屋に向かうか,の選択があるが,今回はしんどかったのになぜか六甲山最高峰に向かった。なんか行ってみたくて…。その分,六甲山最高峰の碑まで行った後で少し東屋で休憩したが…。そして,気合を入れ直して,頑張って一気に宝塚を目指した。
六甲山最高峰から宝塚に向かうと,しばし車道沿いを歩かないといけない。カーブ113番から登山道に入るが,元気ならその先,宝塚の宝来橋南詰まで2時間程度でたどり着ける。途中,船坂峠まで30分弱,その先大谷乗越まで35分程度,大谷乗越から塩尾寺まで35分ほど,最後の舗装路の下りで20分ちょい,が目安となる。しかし,今回は船坂峠まで40分弱,大谷乗越まで45分程度,塩尾寺までで50分ほど,さらに舗装路で40分弱かかり,3時間近くかかってしまった。特に,大平山の林道を過ぎた辺りから,右足のふくらはぎ辺りの筋肉に疲労を感じ,無理に歩くと筋肉か腱を痛めそうな気がした。そこで少し歩き方を変えてペースを落として進んだ。いつもは段差があるとまず右足で一歩下って衝撃を吸収させるが,左足を先に出すようにしてみた。でも,慣れないのでペースが落ちてしまう。歩幅も狭まるし,リズムも悪くなるし…。そんなこんなで,全体的にかなりペースが遅くなってしまった。
なんとか無事に塩尾寺に着いたのは出発からほぼ14時間たった午後2時45分ごろだった。普段ならそこでホッとするところだが,足がだるくてその先も辛かった。やっぱり六甲全山縦走で一番しんどいのは塩尾寺からの下りだと痛感した。足をかばって歩幅を小さくして,さらにまっすぐ下らずに道幅いっぱい使ってジグザグ下ったので時間がかかってしまった。あそこはいつも早く苦行から解放されたいと思って頑張って早めに下っているが,今回その苦行の時間が長かった…。思い出すだけでも疲労を感じてしまうぐらい…。
ゴール後はいつものようにナチュールスバ宝塚で汗を流した。冷たい水シャワーで足を冷やしたが,氷水のような効果はなかったと思う。気休めやね。温泉の後は,ラーメン工房「あ」に行って生ビールとチャーシュー,冷やし担々麺を食べた。その後,JRに乗って帰ってみた。JR の駅の北側を見てみたかったから。
今回の六甲全山縦走は辛かった。一番は序盤の暑さが原因だと思っているが,体重が増えているのも問題かもしれない。やはり秋に向けて体重を落とさないとあかんやろなぁ…,と思った一日でした。
酷暑の六甲全山縦走踏破、拍手です!
私なんぞ、この時期、自宅から掬星台までの往復10キロでヘロヘロなので、夏場の縦走は自信を持って絶対に無理です。また、一昨年の秋の大会の23日が気温が上がって完走率が下がったと訊くので、やはり温度の高い時の縦走はさらに厳しいのだろうな、と。
山中に入ると気温は下界より5〜10℃下がりますが、湿度は30〜40%くらいに上がるので、それほど涼しくは感じないように思います。それにこの時期はヘッデンに虫も寄って来るし、高取山とか鍋蓋山のイノシシとは親しくないし・・・
大変だったようですが、それでも私の秋口のタイムより早いのでスゴイ!
4414文字の「感想/記録」。これほどの長文は普段はスルーしてしまうのですが、楽しく、フムフムと相槌を打ちながら拝読させていただきました!
これまで6月に全山縦走したことはあったのですが,さすがに梅雨明け後の7月後半は厳しかったですねぇ。
でも,1週間前(?)に午前1時塩屋発で10時間かからずに縦走した人もいますしねぇ…。
今回,なんとかゴールできたのは,進歩だと思っています。が,昨日,今日はまだ体がなんとなくだるくて困っています…。
夏の六甲縦走は、ナイトハイクとはいえ厳しいです。
暑さのせいで、疲労度や消耗が全く異なります。
ナイトハイクスタートだと後半眠くなるし。
絶対、身体にいいことありませんね(笑)。
しかし夏場の完徒は、達成感も半端ないです。
少々無茶ができるのも、エスケープルートがたくさんある六甲山系ならではですね。
Kumainkobe ฅʕ´ᴥ`ʔฅ
でも,Kumainkobe さんは1週間前(?)に午前1時出発で10時間きってはったじゃないですか…。
序盤でもうちょっとペースを落とすべきだったかなぁ?序盤は11時間ペースぐらいで行ってましたから…。
まだまだトレーニングが足りませんねぇ…。去年の秋に9時間切ったのが夢のようです。
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