暑寒別岳トレッキング(箸別避難小屋in/out)
- GPS
- 07:53
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,055m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アブとヒグマ!これに尽きます! (まず、アブ) 駐車場に車を停め、外に出た瞬間、すごい数のアブ。思わずもう一度車に入り、靴履いたり、登山準備はすべて車中で済ませました。避難小屋のトイレはキレイですが、アブがたくさん。半袖短パンの下にアームカバーやタイツを履いていても、ガブガブ好き放題、アブに刺されます。肌に密着しない、またはハードシェルの長ソデ長ズボン+防虫ネットが、このコースの必携アイテムでした・・・。3〜4合目まで、時間にして90分位、大げさでなく、10秒に1回ペースでアブに刺されます。何度も発狂、絶叫、悶絶するも、アブはお構いなしに刺してきます。下山後、両脚の太もも〜くるぶし間におびただしい数の刺され跡が残り、以降の北海道滞在中、ずっとかゆみに悩まされました。虫除けの類は一切効きません。 (そして、ヒグマ) 写真を見てもらうと分かる通り、8合目お花畑に全長ゆうに2mを超える大きい個体と遭遇。最初は50m位離れてましたが、私が気にせず進んだため、最接近した時は20m程でニラメッコ。目が合った後、数歩こちらに近づいてくるので、こちらも相対したまま、そろーり後ずさり。最後は、向こうからハイマツへ消えていきました。目が合ってからは、刺激しないよう、熊鈴や笛は一切鳴らさないよう留意しました。昨夏、羅臼岳で15mほどの距離で同じような大きさのヒグマに会った時も、今回と同じ方法で事なきを得てます。刺激しないこと、しっかり相対し目を逸らさないこと、そして決して背を向けないこと、あたりがヒグマと出会った時の鉄則ですね。 |
写真
感想
昨夏、新千歳空港で北海道入りした初日に立ち寄った雨竜沼湿原!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2508734.html
昨夏は、翌日からカムエクに1泊2日で入山するため、暑寒別岳は最初から予定せずに雨竜沼湿原で折り返しました。去年も青空の下で立ち入り、南暑寒岳・暑寒別岳を間近に眺め、是非改めて登りたいと思っていた二百名山。今回は稚内からアクセスしたこともあり、敢えて未踏のルートである箸別避難小屋から入山することとしました。田中陽希さんが、2020年のラストターゲットとして、箸別ルートから登ったことも頭の片隅にあったかもしれません。
登山口に着いて、車の外に出るなら、アブ・アブ・アブ!事前に何も調べてなかったので、焦ります。結局、防虫ネットも、虫除けスプレーもなく、半袖+アームカバー、短パン+トレッキングタイツで登山開始しますが、アブの襲撃は入山から90分、絶え間なく続きます。いやぁ、誰もいない登山道で、何度発狂したことか。両脚太もも〜くるぶし間で、総計30箇所近く刺されたでしょうか。その後北海道滞在中、温泉に浸かって血の巡りがよくなる度、痒さに悶絶。最悪ですね。暑寒荘コースも同様のようなので、夏の暑寒別岳は、南暑寒荘から雨竜沼湿原経由で登るべきですね。
6合目を越えてしばらく行くと、森林限界を越え、お花畑へ突入です。マシケオトギリの黄色を中心に、カラフルなお花が咲き乱れ、最高のフィールドです。ただ、相当頻繁に、「今日の糞」や「掘り起こし跡」と思われるヒグマの痕跡が見られ、緊張感は高まるし、見通しが悪いところは笛を吹きまくります。
8合目に差し掛かった時、50mほど先に、でっかいヒグマを捉えます。昨夏、羅臼岳で同じような大きさのヒグマに遭遇した時もお花畑で、ヒグマはお食事に夢中でした。今回も同様で、むしゃむしゃお花を食べてます。最初は望遠撮影したり、山座同定したりしてましたが、中々ヒグマが登山道下のお花畑から離れないので、少しこちらから近づきます。すると、こちらに気づき、のっそのっそと登山道へ上がってきて、20m位の距離で目が合います。緊張が走りますが、去年の経験もあり、刺激を避けるため、熊鈴や笛は封印し、決して背を向けず相対し、向こうが根負けするのを待ちます。最終的にはハイマツの中に消えていきました。私の30分後位に箸別ルートで登頂したハイカーは、ヒグマには会わなかった、と言ってました。運とタイミングなんですねー。
ヒグマをやり過ごすと、あっという間に9合目、暑寒荘コース分岐、そして山頂です。山頂では暑寒荘コースから登頂したカップルがおり、色々と北海道の地元話が聞けました。たくさん写真も撮って頂き、ありがとうございました。山頂クッキングも板についてきた感じで、炒めたシーフードミックスが絶妙でしたね。
山頂からは蝦夷富士(羊蹄山)と利尻富士(利尻山)のダブル富士が拝めました!その他、昨夏登ったニセコアンヌプリや樽前山、(結果的に翌日登ることになった)芦別岳などが見えました。十勝連峰や大雪山系は見えていたかもしれませんが、いまいち山座同定できませんでしたね。
下山は、同じヒグマの個体と再会しないか、相当気を配りながら、キョロキョロしながら、時に笛を鳴らしながら歩きました。糞は相変わらずたくさん落ちているけれど、ヒグマには会いませんでした。まぁ、よかったです。
復路もアブ攻撃を覚悟してましたが、鬼門となる3合目標識を過ぎても、ほとんど襲撃を受けなくなります。気を抜くと、忘れた頃、刺されますが(涙)。とにかくアブを避けるため、3合目過ぎから積極的にトレランで一目散に駆け下ります。ダラダラ続く長い林道、ホントにうんざりです。
最後、箸別避難小屋のドアを開け、ノートを見ていると、やはりありました。田中陽希さんの直筆の日記が。しっかりと読まさせて頂きました。アブとヒグマ、ある意味、今回の北海道山遠征でも、本来とは違った意味で記憶と記録に残る山行となりました。
Day4〔芦別岳〕へ続く)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3409770.html
すごい強運ですね!
わたしは先週から長めの休暇なんですがこの長すぎる雨で計画が丸つぶれ、最悪な感じです。
私の休暇中@北海道は、晴れてる山域を選んでロングドライブした甲斐もあり、結構好天に恵まれましたー。なんとか、休みの後半だけでも山へ行けるとよいですねー!
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