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Yamareco

記録ID: 343183
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南アルプス 聖〜赤石〜荒川三山 縦走

2012年08月11日(土) 〜 2012年08月14日(火)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
37.3km
登り
4,086m
下り
4,070m

コースタイム

8/11
畑薙第一ダムバス乗場7:00
東海フォレストバス
聖岳登山口7:50
聖平小屋11:50

8/12
聖平小屋5:00
聖岳6:50-7:20
兎岳8:40-8:50
小兎岳9:25
中丸盛山10:20
百間洞山の家11:00-11:40
赤石岳避難小屋14:00

8/13
赤石岳避難小屋5:00
小赤石岳5:25
大聖寺平6:00
荒川小屋6:30-6:45
荒川前岳7:45
荒川中岳7:55
中岳避難小屋8:00-8:30
悪沢岳(荒川東岳)9:10
千枚岳10:00
千枚小屋11:00

8/14
千枚小屋5:00
椹島7:50-8:00
東海フォレストバス
畑薙第一ダム駐車場9:00
天候 8/11 曇り時々晴れ
8/12 快晴後曇り
8/13 暴風雨
8/14 暴風雨
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
畑薙第一ダム下の登山者駐車場を利用
深夜12頃到着
お盆時期ながら十分な余裕
簡易トイレ2基あり
新東名島田金谷インターより向かいました。
後半は真っ暗な山中、細いくねくね道が延々と続き不安になります
暗闇の空中をふわふわ漂っているような感覚でした
自分の運転で酔いそうになったのはこれが初めてです

駐車場の少し上が、登山口への東海フォレストバス乗り場です
始発8:00のところ、早めに人が集まり、7:00頃に臨時便が出ました

初日は聖平小屋を目指すため聖岳登山口で下車

帰りは椹島8:00の東海フォレストバスで
コース状況/
危険箇所等
8/11
樹林帯の急登やトラバースで始まる
吊り橋有り
聖平が近くなると傾斜が緩くなる

8/12
●聖平小屋〜聖岳
・岩稜の急登で、やせ尾根に注意
●聖岳〜百間洞
・キレットのように下り、登り返して兎岳
・その後も小兎岳、中丸盛山とアップダウンが続く
・次の大沢岳への登り出しから百間洞に向かって、これでもかと下る
●百間洞〜赤石岳
・百間平まで登り返しの急登
・百間平は平和な感じの平らな場所
・百間平が終わると、迫力あるガレ場のトラバース登り
・赤石岳避難小屋が見えてきたら、もうひとがんばりです

8/13
●赤石岳〜荒川小屋
・出発後、いったん少し下って登り返すと小赤石岳
・その後は荒川小屋までこれでもかと下っていきます
●荒川小屋〜荒川中岳
・再び標高3000m級に向け、お花畑の中を登り返していきます。
・荒川前岳は稜線の分岐点から三伏峠方面に5分ほど
●荒川中岳〜悪沢岳〜千枚岳〜千枚小屋
・予想に反して岩場中心の道で、意外とアップダウンがあります
・悪沢岳と千枚岳を越えるのには、3点支持が必要な場所もあり
・この2峰を越えるのにかなりスタミナを消耗
・千枚岳を下るとやがて樹林帯に入り千枚小屋です

8/14
ひたすら樹林帯を下っていきます。
途中、作業用の林道?と出会いますが、登山道を進みます。
かなり下山してからの、鉄塔付近の岩場の登り返しがしんどかったです。
その他周辺情報 ■下山後の温泉
 白樺荘を利用
 10:00オープンで、それより早めに着いたのですが、快く入れてもらえました。
 食事もできます
畑薙駐車場
かなりの奥地です
ここまでの深夜の運転、大変でした
お盆ですがそんなに混んでいません
畑薙駐車場
かなりの奥地です
ここまでの深夜の運転、大変でした
お盆ですがそんなに混んでいません
東海フォレストのバス
臨時便が出ました
東海フォレストのバス
臨時便が出ました
聖岳への登山口
熊はともかく、マムシ注意なんて書かれると、なんだか大丈夫かなという気に・・・
聖岳への登山口
熊はともかく、マムシ注意なんて書かれると、なんだか大丈夫かなという気に・・・
樹林帯を登り続けます
風流な吊り橋
樹林帯を登り続けます
風流な吊り橋
沢渡りあり
登山道の傾斜が緩くなると聖平は近いです
登山道の傾斜が緩くなると聖平は近いです
聖平小屋に到着
フルーツポンチをごちそうになりました
山の中のオアシスのような良い場所です
次の山小屋、百間洞まではかなりあります
初日はここまで
聖平小屋に到着
フルーツポンチをごちそうになりました
山の中のオアシスのような良い場所です
次の山小屋、百間洞まではかなりあります
初日はここまで
小屋とその周辺でのんびり過ごします
小屋の内部
寝具は布団ではなく寝袋です
夜中は、低体温症による遭難騒ぎでものものしい雰囲気でした
無事発見され、2階に収容されたようです
小屋とその周辺でのんびり過ごします
小屋の内部
寝具は布団ではなく寝袋です
夜中は、低体温症による遭難騒ぎでものものしい雰囲気でした
無事発見され、2階に収容されたようです
2日目 
早朝の聖平を出発
鹿?の鳴き声がよく聞こえました
2日目 
早朝の聖平を出発
鹿?の鳴き声がよく聞こえました
聖岳に向けて登り始めると、富士山が見えてきました
聖岳に向けて登り始めると、富士山が見えてきました
聖岳山頂
右奥は赤石岳
今日はあそこまで縦走です!
聖岳山頂
右奥は赤石岳
今日はあそこまで縦走です!
赤石岳
地味なんですが、どっしりと圧倒的な存在感がある山です
一目惚れしてしまいました
赤石岳
地味なんですが、どっしりと圧倒的な存在感がある山です
一目惚れしてしまいました
反対に南アルプス南部方面
まだまだ奥地があります
反対に南アルプス南部方面
まだまだ奥地があります
次に向かう兎岳
強烈な下りと登り返し
これはキレットだな・・・
1
次に向かう兎岳
強烈な下りと登り返し
これはキレットだな・・・
聖と兎の間はしんどかった・・・
自分との闘いでした
聖と兎の間はしんどかった・・・
自分との闘いでした
縦走路の様子
素晴らしい縦走路
素晴らしい縦走路
聖岳と兎岳の間
あんなところを歩いてきたのか
聖岳と兎岳の間
あんなところを歩いてきたのか
中丸盛山
整った三角形
中丸盛山
整った三角形
大沢岳手前で百間洞に下ります
少し登れば大沢岳もピストンできたのに・・・
バテバテでやめてしまいました
その後、ずっと後悔
大沢岳手前で百間洞に下ります
少し登れば大沢岳もピストンできたのに・・・
バテバテでやめてしまいました
その後、ずっと後悔
百間洞山の家
夕食のとんかつが有名です
ここで泊まるパーティーもありましたが、赤石岳まで行きます
休憩でうどんを注文
百間洞山の家
夕食のとんかつが有名です
ここで泊まるパーティーもありましたが、赤石岳まで行きます
休憩でうどんを注文
キャンプ場を抜け、百間平に向け急登
キャンプ場を抜け、百間平に向け急登
百間平
奥地にこんな平らなところが・・・
楽園のようです
百間平
奥地にこんな平らなところが・・・
楽園のようです
ガスが出てきて惜しいです
ガスが出てきて惜しいです
大斜面のトラバース道
大斜面のトラバース道
意外と歩きやすいです
意外と歩きやすいです
この縦走路のハイライトだと思います
この縦走路のハイライトだと思います
赤石岳に向け最後の登り
赤石岳に向け最後の登り
赤石岳避難小屋が見えてきました
頑張ったね
今夜はここで宿泊
赤石岳避難小屋が見えてきました
頑張ったね
今夜はここで宿泊
山頂横の標識
赤石岳山頂 3120m
日本で7番目に高い山です
直下に小屋があります
すぐに山頂に行くことができる素晴らしい立地です
北穂と似ていますね
赤石岳山頂 3120m
日本で7番目に高い山です
直下に小屋があります
すぐに山頂に行くことができる素晴らしい立地です
北穂と似ていますね
山を想えば人恋し
人を想えば山恋し・・・
か・・・
山を想えば人恋し
人を想えば山恋し・・・
か・・・
赤石岳避難小屋
人柄暖かいおやじさんとおばさんが管理人でした
今日のルートを話すとねぎらいの言葉をかけていただきました
同宿の方と、とても楽しく過ごしました
赤石岳避難小屋
人柄暖かいおやじさんとおばさんが管理人でした
今日のルートを話すとねぎらいの言葉をかけていただきました
同宿の方と、とても楽しく過ごしました
到着後は山頂をふらりと
小赤石岳
まさか、これがこの旅で最後の展望になるとは、このときは全く知らず・・・
到着後は山頂をふらりと
小赤石岳
まさか、これがこの旅で最後の展望になるとは、このときは全く知らず・・・
3日目
外の暴風の音で何度も目が覚めました
暴風雨の中の稜線縦走となりました
まずは小赤石岳
吹き飛ばされそう
3日目
外の暴風の音で何度も目が覚めました
暴風雨の中の稜線縦走となりました
まずは小赤石岳
吹き飛ばされそう
自然の猛威に唖然とした中、必死に歩きました
目指せ千枚小屋
自然の猛威に唖然とした中、必死に歩きました
目指せ千枚小屋
下っていくと、大聖寺平
これ以上ガスがひどいと迷ってしまいそうです
下っていくと、大聖寺平
これ以上ガスがひどいと迷ってしまいそうです
さらに結構下って荒川小屋
ここで小休止
雨は強くなるばかり
さらに結構下って荒川小屋
ここで小休止
雨は強くなるばかり
今度はお花畑の中を稜線まで登り返し
有名な大斜面ですが、今日はこの通り
今度はお花畑の中を稜線まで登り返し
有名な大斜面ですが、今日はこの通り
稜線に出ました
三伏峠との分岐点から、まずは荒川前岳へピストン
前の崩壊地に吹き落とされそう・・・
稜線に出ました
三伏峠との分岐点から、まずは荒川前岳へピストン
前の崩壊地に吹き落とされそう・・・
縦走路に戻ったら少し進んで荒川中岳
縦走路に戻ったら少し進んで荒川中岳
中岳避難小屋に到着
風雨で寒くてたまりません
ここでカップ麺をいただき暖まります
ユーモアたっぶりな管理人さんで楽しかったです
中岳避難小屋に到着
風雨で寒くてたまりません
ここでカップ麺をいただき暖まります
ユーモアたっぶりな管理人さんで楽しかったです
岩陰で揺れるお花がなぐさめてくれます
悪天候ですが、悪沢にかけお花はとてもきれいでした
岩陰で揺れるお花がなぐさめてくれます
悪天候ですが、悪沢にかけお花はとてもきれいでした
悪沢岳に到着 3141m
日本で6番目に高い山です
標識は荒川東岳という名前になっています
悪沢岳に到着 3141m
日本で6番目に高い山です
標識は荒川東岳という名前になっています
悪沢岳や千枚岳のあたり
南アルプスらしからぬ、なかなかの岩稜帯です
悪沢岳や千枚岳のあたり
南アルプスらしからぬ、なかなかの岩稜帯です
丸山
まだ3000m地帯
遮る物がなく、吹き飛ばされそうです
丸山
まだ3000m地帯
遮る物がなく、吹き飛ばされそうです
千枚岳
暴風雨の稜線ともこれでお別れ
千枚岳
暴風雨の稜線ともこれでお別れ
樹林帯に入りました
マルバタケブキの群落の中を下降します
樹林帯に入りました
マルバタケブキの群落の中を下降します
今日の宿、千枚小屋
満室でした
火災後、立て直されたばかりでピカピカです
今日の宿、千枚小屋
満室でした
火災後、立て直されたばかりでピカピカです
4日目
最終日も暴風雨の中出発
稜線よりはましですが、足下は滑ります
ダブルストックでひたすら下ります
4日目
最終日も暴風雨の中出発
稜線よりはましですが、足下は滑ります
ダブルストックでひたすら下ります
終盤に、この鉄塔付近での岩場の登り返しは、もう勘弁してくれ!と思いました。
終盤に、この鉄塔付近での岩場の登り返しは、もう勘弁してくれ!と思いました。
椹島ロッジ
雨の中飛ばしたら、予定より早い8時のバスに間に合いました
スタッフがお見送り
旅の終わりです
椹島ロッジ
雨の中飛ばしたら、予定より早い8時のバスに間に合いました
スタッフがお見送り
旅の終わりです

感想

夏のお盆休みの大縦走
選んだのは南アルプス南部でした。
今シーズン途中から、なんとなく3000m峰完登を達成しようと思うようになりました。
未達成の山々がいくつかあるこのエリアは、特にアクセスが大変で日数が必要。
お盆休みを使い一気に縦走することにしました。

聞いてはいましたが、南アルプス南部の山々・・・懐が深いです。
登山口までのアクセスが大変。
延々と、畑薙までくねくね道が続き、さらにそこからバスで1時間です。
東海フォレストバスで進む大井川の景色は、灰色の河原でこの世の果てのような雰囲気・・・
山は一つ一つが大きくて、大きなアップダウンを繰り返して進んでいく・・・
樹林帯から岩稜まで、様々な局面があり、本当に本当に歩きごたえがありました。

途中出会っておしゃべりした方々は、北アルプスなど一通りは済ませているベテランが多かったです。

2日目の聖平から赤石岳までの9時間は、本当に心に残る縦走です。
早朝、聖岳に登り着き、そこから見た赤石岳までの景色・・・
素晴らしい眺めなのですが、唖然としました。
この道のりを今日1日で行くのかと・・・果たして着けるのか・・・
同じく聖平出発でも、途中の百間洞山の家到着後、早々に宿泊を決め込む人たちもあり。
なんとかその誘惑を振り切って、当初の目的地赤石岳を目指しました。
ヘトヘトでも進めばなんとかなるもので、赤石岳避難小屋が見えたときは嬉しかったですね。
ユーモアたっぷりで味のある、小屋のおやじさんとおばさん。
温かく向かえてもらい、夜は同宿の素敵なご夫婦2組、単独のお兄さん・・・皆さんと楽しく過ごさせてもらいました。
おばさんのハーモニカ演奏、良かったです。

残念ながら、3〜4日目は暴風雨となり、雨風と寒さ以外あまり記憶にありませんが、無事予定コースを予定日数でこなすことができました。
それにしても、3000m級稜線での暴風雨・・・
風の音がすごかったです。
1人で歩いていると、まるで神のうなり声のような・・・

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