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記録ID: 344925
全員に公開
ハイキング
甲斐駒・北岳

北岳(広河原-大樺沢右俣経由)

2010年09月18日(土) 〜 2010年09月19日(日)
 - 拍手
age1975 その他3人
GPS
26:50
距離
10.7km
登り
1,675m
下り
1,672m

コースタイム

1日目 8:50広河原-10:50大樺沢二俣-13:50肩ノ小屋-15:00北岳山頂-15:30肩ノ小屋
2日目 6:20肩ノ小屋-6:40北岳山頂-7:50肩ノ小屋-8:10出発-9:15大樺沢二俣-11:40広河原
天候 1日目 晴れ後曇り
2日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
広河原までは交通規制のため、芦安に駐車。7時30分の時点で駐車場は混んでいて
第8駐車場に何とか駐車。
バスの予定だったが、ワゴンタクシーがあり、バスより200円増だけでバスを待つ事無く、座って行けた。
大樺沢二俣の残雪。
2010年09月17日 20:13撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/17 20:13
大樺沢二俣の残雪。
雲海から頭を頭を出す富士山。肩ノ小屋から。
2010年09月18日 14:18撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 14:18
雲海から頭を頭を出す富士山。肩ノ小屋から。
肩ノ小屋の北に位置する甲斐駒ヶ岳。
2010年09月18日 14:18撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 14:18
肩ノ小屋の北に位置する甲斐駒ヶ岳。
御来光。右には富士山。
2010年09月18日 14:26撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 14:26
御来光。右には富士山。
北岳山頂からの間ノ岳。すぐに行けそうに感じるが、北岳から2時間35分かかる。いつか行きたいなあ。
2010年09月18日 15:26撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 15:26
北岳山頂からの間ノ岳。すぐに行けそうに感じるが、北岳から2時間35分かかる。いつか行きたいなあ。
2004年10月以前の山頂。
現在の標高3193mより1m低い。
2010年09月18日 15:30撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 15:30
2004年10月以前の山頂。
現在の標高3193mより1m低い。
地蔵岳(2,764m)のオベリスクが見える。
2010年09月18日 17:31撮影 by  EX-Z200 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/18 17:31
地蔵岳(2,764m)のオベリスクが見える。

感想

そもそも何故登山だったのか?答えは明白である。楽しい山を知る事だ。
私は以前続けていたマラソンの延長で、昨年と今年7月に高低差1,000m以上、44kmの
北丹沢12時間山岳耐久レースに参戦した。3つの山を越え、10時間近くに及ぶレースで、地獄の苦しみを味わった。しかし本来山は登山者にとっては、苦しむのではなく楽しむものではないか?楽しい山を知りたい。

メンバーは会社で有志を募った。北丹沢耐久レースに一緒に参加したTとK、参加しなかったY。
Tはベテランの登山家で、2回ヒマラヤの経験がある。昨年の北丹沢レースは
なんと登山靴で参加し、あわよくばレース中にバーナーで湯を沸かし、優雅に
コーヒーを飲もうと目論み、見事に第一関門でリタイアした、生粋の登山家だ。
Kは北丹沢レースに参加したメンバーでナンバー1の記録を持つ強者。若さ故に失言が多い。
Yは運動不足なロックンローラーで、ギターがメチャクチャうまい。

目的地は、Tの提案で北岳(3,193m)に決まった。南アルプスの最高峰である。
標高は富士山に次ぎ、日本で2番目に高い。

T以外、登山経験者がいないため、Tのアドバイスを受け道具を購入。
リュック、登山靴、防寒暴雨具など。

出発前に社長から、
「君達は山をなめている!」
と怒られていたので、とにかく今回は全員が無事に下山する事が最大の目標となっていた。私はなめていないのだが、Kが若さ故になめた発言をするので、
社長の逆鱗に触れ、何故か連帯責任となってしまったのだ。
社長、山をなめているのは「君達」ではなく、「K」だけです。


1日目

3:00新横浜集合。忘れ物があったりでドタバタし、出発が1時間遅れた。

7:30芦安駐車場に着くと結構混んでいたが、第8駐車場に駐車できた。
芦安から登山口の広河原はマイカー規制のため、バスを予定していたが、
ワゴンタクシーがあり、バスより200円増だけでバスを待たずに座って行けた。

8:50広河原を出発。2時間歩き大樺沢へ到着。Tが良いペースでリードし、
エネルギー切れにならない様に30分毎に休憩をしながら進んだので、楽に感じた。
地図記載の時間によると3時間のルートなのでハイペースだ。
このペースならかなり楽に山小屋まで行けるかも、と甘い考えが沸いたが、
「山をなめてはいけない!」
という社長の怒鳴り声が聞こえてきて、再び気を引き締めた。

大樺沢二俣の右ルートは初心者向けのルートだが、二俣からは今まで歩いてきた
ルートより勾配が急になる。しかしTの丁度良いペース配分と小まめな休憩で
苦しさを感じなかった。

ちなみに標高は広河原で1,500m、大樺沢二俣で2,200m、小太郎尾根分岐で2,600m、
肩ノ小屋が2,850m。大樺沢二俣で、カロリーメートの袋がパンパンになっている。
だいぶ気圧が低いんだ。マラソンの陸上競技の高地トレーニングが2,300m位で
やるので、少し呼吸が苦しい。

ウィダーインゼリーを食べると、糖分が体に染み渡るのが分かる。何だ、この美味さは!登山は糖分を強烈にうまく感じさせる作用がある様だ。

小太郎尾根分岐から肩ノ小屋までの尾根は、生憎霧のため景色を見る事が出来なかった。

13:50肩ノ小屋到着。予定よりも1時間10分早い。北岳山頂は翌日の予定だったが、30分で行ける様なので、荷物を山小屋に置き山頂を目指した。

15:00北岳山頂。残念ながら霧のため、周りの山々や雲海を見る事は出来なかった。
ここで私は頭痛になった。軽い高山病か?

山小屋に戻ると、Tがバーナーで湯を沸かしチャイラテを入れてくれた。雰囲気があって良い。そして、美味い。
そして私以外の3人はビールを購入。私は頭痛のため止めた。悔しい…。この登山で唯一やり残した事だ。次回の登山では必ず飲むぞ!

16:30の夕食が終わり寝床に着くが、時間が早過ぎてなかなか寝付けない。眠れずにいると、22:00、Kが外に出て行き戻ってきた。星空がすごい、と。私も外に出ると、半月だったが、月明かりがスポットライトのように明るい。また月が出ているにも関わらず、天の川が見える。ものすごい星の数だ。あまりの感動に頭痛も消え去った。非常に寒かったが、寒さを忘れる程の星空だった。30分程して寝床に戻るとすっきりしたのか、すっと眠りにつけた。

3:00にKが再び外へ。月が沈み星空が一層きれいとの事。再び外に出た。
東の空のオリオン座が、本当に人の姿に見える。真上には天の川。少しの間、空を眺めていただけで流れ星が10個流れた。また人工衛星を3-4個見た。暗い点がそれぞれ違った方向に動いている、初めて見た。本当にすごい。Tの話しだとヒマラヤの夜空はもっとすごかったそうだ。いつかヒマラヤへ行くチャンスがあれば、見てみたいものだ。


2日目

4:30の朝食後、5:15御来光。雲海から真っ赤な日の丸の様な太陽。幻想的だ。
さらに太陽が昇ると、いつもの力強く光る太陽になった。
南には雲海から富士山が頭を出している。あの台形は本当に存在感があるなあ。

6:40改めて北岳山頂。青空、雲海、山々。間ノ岳までは尾根で続いている。南アルプスの最高峰から望む景色は最高だった。

7:50肩ノ小屋に戻った。Kがどうしてもおしるこが食べたいというので仕方なく私も500円で買ったが、メチャクチャ美味い!山で摂取する糖分は、おしることいい、ウィダーインゼリーといい、最高の幸せを感じた。

8:10肩ノ小屋出発。9:15大樺沢二俣。小まめに休憩を取りながら下山。11:40広河原到着。


総括すると、今回は天候に恵まれ、数々の素晴らしい景色を見る事が出来た。
またウィダーインゼリーやおしるこなど、山で摂取する糖分で最高の幸せを感じた。
そして社長の叱咤のおかげで、山をなめずに全員無事に下山する事が出来た。
唯一やり残した事は、山小屋でビールが飲めなかった事だ。
帰りの車でマンガのワンピースの話題になり、見た事が無い私だけが会話に入る事が出来ず、辛い思いをした。ワンピースは世界中で人気があるだけの事はあり、好きな人が多い。今回の反省を生かすため、Kからワンピースのマンガを借り、読破する事にした。
今回の目的であった、「楽しい山を知る事」は達成できた。

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