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Yamareco

記録ID: 348517
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

【餓鬼岳-唐沢岳-清水岳-有明山】常念山脈のはじっこでハイマツ遊戯

2013年09月22日(日) 〜 2013年09月23日(月)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
21:02
距離
29.3km
登り
3,633m
下り
3,223m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

9/22(1日目) 5:40白沢登山口-7:04最終水場7:21-8:38大凪山8:49-10:40餓鬼岳小屋10:47-10:50餓鬼岳11:09-11:45餓鬼のコブ-13:00唐沢岳13:17-14:16餓鬼のコブ14:40-15:29餓鬼岳小屋

9/23(2日目)5:06餓鬼岳小屋-5:23朝食ポイント6:14-6:32剣ズリ-7:21 2508ピーク7:37-8:07東沢岳8:10-9:05東餓鬼岳9:24-10:35清水岳11:00-12:31有明山登山道合流部-12:52有明山13:42-15:14有明荘
天候 9/22 晴れのちガス
9/23 晴れのちガス
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白沢登山口の駐車スペースは道路わきに分かれて3カ所ほど。
キャパは15〜20台ぐらい?
空いてると聞いてたのにこの日は到着時点で空きは3台分ぐらい。
さすが3連休。
上の駐車スペースに工事現場にあるような簡易トイレあり。
コース状況/
危険箇所等
◆登山ポスト
白沢登山口にあります。

◆白沢登山口-餓鬼岳
最終水場あたりまでは花崗岩の砂でできた文字通りきれいな白い沢沿いを歩きます。気持ちのいいトレイルで飽きません。ハシゴや木橋多数。百曲りは急登ですが九十九折でそれほどきつくは感じませんでした。全体に歩きやすく変化に富んで5時間という時間が短く感じられていいルートです。

◆餓鬼岳-唐沢岳
ヒト気がぐっと少なくなりますが、ルートは明瞭で迷うことはありません。
展望台まではなだらかでですが、ここから餓鬼のコブのコルまで約200mほどガツンと下ります。帰りにここを登り返すのが、まあ、辛かったです。
唐沢岳山頂まであとちょっとのところで西側へ大きく下らされ、精神的にダメージを受けます。またこの登り返しが激急登の上、砂地ですべり神経使わされます。が危ないところはロープがついてます。

◆餓鬼岳-東沢岳
剣ズリまではほぼ岩稜帯。特に危ないと感じたところはありませんでした。
剣ズリへは登山道から直登で3分ほど。
剣ズリからは西側の樹林帯へずんずん下っていきますが、登り返しはたいしたことはありません。

◆東沢岳-有明山
今回の山行のメインパート。
約半分?(感覚的なものであてになりませんが)はウワサ通りの激藪漕ぎ。
東餓鬼岳を少し下るまでは背丈を越えるハイマツ。
その先はシャクナゲ、ナナカマドなどの低木など、清水岳周辺は笹といった、バリエーションに富んだ藪漕ぎが楽しめます。
特に東餓鬼岳からの激急登の下りの藪漕ぎがキツかった。
GPSはなるべく使わないつもりでいましたが、東餓鬼岳の急登を下ってすぐに方向を間違えてしまい、またガスで前方が視認できなかったので、何度か使わざるを得ませんでした。東餓鬼岳-清水岳間はところどころ広めの尾根に細かい支尾根が派生していて要注意です。3回ほど間違えそうになったのがGPSログでも確認できます。
清水岳以降はテープがちょこちょこありますが、それ以前はほとんどなく2つ3つ見かけた程度で全くあてになりませんし、踏み跡もたまにわかる程度でほとんど不明瞭。

◆有明山-有明荘
一般登山道とはいえ、かなりの急登に加え足場が悪いところが多く、キツいです。
ハシゴ、ロープ多数。

◆下山後の温泉
有明荘。600円。単純硫黄泉。
地元ですが初訪。いつも中房温泉に行ってたもので。
泉質では中房温泉にやや劣りますが、広くて開放的な露天が気持ちいい。
なにより連休なのに空いてたのがグー!
ここはよいですね。
写真手前のスペースに駐車。
登山口はここから2,3分。
写真手前のスペースに駐車。
登山口はここから2,3分。
白沢登山口。
はじめは林道のような道を行く。
はじめは林道のような道を行く。
ほどなく沢へと降りる道へ分岐。
ほどなく沢へと降りる道へ分岐。
名前の通りきれいな白い沢沿いの気持ちのいいハイク。
名前の通りきれいな白い沢沿いの気持ちのいいハイク。
こんな橋がいくつもあります。
大水が出たら簡単に流されそう。
こんな橋がいくつもあります。
大水が出たら簡単に流されそう。
紅葉の滝。
紅葉したらきれいなんでしょうね。
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紅葉の滝。
紅葉したらきれいなんでしょうね。
ダイモンジソウ?
大きい花弁が1枚だけだけど、こういうバージョンもあるのか?
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ダイモンジソウ?
大きい花弁が1枚だけだけど、こういうバージョンもあるのか?
沢登りしたいな〜。
来年こそは。
沢登りしたいな〜。
来年こそは。
こんなハシゴも。
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こんなハシゴも。
水際にルートがあるので沢を間近に見ながら歩けるのがいい。
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水際にルートがあるので沢を間近に見ながら歩けるのがいい。
歩いていて飽きない道。
歩いていて飽きない道。
魚止の滝
オオシラヒゲソウ
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オオシラヒゲソウ
こんな滝もありました。
こんな滝もありました。
ほぼ沢登りのような道です。
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ほぼ沢登りのような道です。
渡渉もいくつか。
渡渉もいくつか。
最終水場。
ここからは沢を離れます。
最終水場。
ここからは沢を離れます。
何の変哲もない大凪山山頂。
ここではじめて下山者と会いました。
昨日の餓鬼岳小屋はゲロ混みと聞いてげんなり。
何の変哲もない大凪山山頂。
ここではじめて下山者と会いました。
昨日の餓鬼岳小屋はゲロ混みと聞いてげんなり。
南側の眺望。
見えているのは有明山?
南側の眺望。
見えているのは有明山?
眼下に大町の街並み
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眼下に大町の街並み
高度を上げていくとだんだん色がついてきます。
高度を上げていくとだんだん色がついてきます。
白沢の白の元
百曲りまできました。
ここから急登の九十九折れ。
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百曲りまできました。
ここから急登の九十九折れ。
紅く染まったナナカマド。
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紅く染まったナナカマド。
2000m超えるともう紅葉の季節ですね。
2000m超えるともう紅葉の季節ですね。
餓鬼岳小屋到着。
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餓鬼岳小屋到着。
おなじみのシンボルの餓鬼の絵。
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おなじみのシンボルの餓鬼の絵。
小屋内部。
この日はここで約30人が寝ました。
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小屋内部。
この日はここで約30人が寝ました。
小屋から山頂までは5分足らず。
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小屋から山頂までは5分足らず。
曇ってきましたが眺望はまずまず。
右奥に雲にまみれた鹿島槍、爺、中央に蓮華、針ノ木、その左に剱、立山、手前に七倉、船窪、左端手前がこれからむかう唐沢岳
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曇ってきましたが眺望はまずまず。
右奥に雲にまみれた鹿島槍、爺、中央に蓮華、針ノ木、その左に剱、立山、手前に七倉、船窪、左端手前がこれからむかう唐沢岳
山頂の社
正面に野口五郎さん、その左に鷲羽、三俣、双六と続く稜線
この時間だとcirrusさんはは三俣あたりか?
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山頂の社
正面に野口五郎さん、その左に鷲羽、三俣、双六と続く稜線
この時間だとcirrusさんはは三俣あたりか?
剣ズリ方面
大天井までの常念山脈の稜線が一望。
剣ズリの後に燕、さらにその奥には槍、右奥には笠ヶ岳まで見えます。
左下にテン場。ここは狭いですが気持ち良さそう。
テントにすりゃよかったかな〜。
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剣ズリ方面
大天井までの常念山脈の稜線が一望。
剣ズリの後に燕、さらにその奥には槍、右奥には笠ヶ岳まで見えます。
左下にテン場。ここは狭いですが気持ち良さそう。
テントにすりゃよかったかな〜。
針ノ木、剱、立山をアップで
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針ノ木、剱、立山をアップで
さて唐沢岳へと向かいます
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さて唐沢岳へと向かいます
唐沢岳へ歩き始めると東側からガスが。
唐沢岳での展望はダメかも。
唐沢岳へ歩き始めると東側からガスが。
唐沢岳での展望はダメかも。
途中で餓鬼岳を振り返って
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途中で餓鬼岳を振り返って
展望台近くからの餓鬼のコブと唐沢岳
やはりガスが上がってきています。
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展望台近くからの餓鬼のコブと唐沢岳
やはりガスが上がってきています。
シロモノ
餓鬼のコブ周辺にたくさんありました。
シロモノ
餓鬼のコブ周辺にたくさんありました。
餓鬼のコブ
前方に唐沢岳。
けっこう登りますね。
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前方に唐沢岳。
けっこう登りますね。
ナナカマドの実
この角度の針ノ木はカッコいいですね。
この角度の針ノ木はカッコいいですね。
唐沢岳手前から歩いてきた稜線を振り返って。
中央左の岩のピークが餓鬼のコブ、中央奥に餓鬼岳。
けっこうアップダウンがあるのがわかると思います。
...アップダウン、ガキの疲れやあれへんで...
すみません、疲れてるんで...
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唐沢岳手前から歩いてきた稜線を振り返って。
中央左の岩のピークが餓鬼のコブ、中央奥に餓鬼岳。
けっこうアップダウンがあるのがわかると思います。
...アップダウン、ガキの疲れやあれへんで...
すみません、疲れてるんで...
クロウスゴの実でしょうか?
葉の色がいい感じだったので。
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クロウスゴの実でしょうか?
葉の色がいい感じだったので。
山頂まであと少しと喜んだのもつかの間、
このあと、前方の奇岩を迂回するように左側に大きく下らされて
山頂まであと少しと喜んだのもつかの間、
このあと、前方の奇岩を迂回するように左側に大きく下らされて
激急登の登り返し。
こんなワナがあったとは!
エサにありつけると思わせてのまさかのおあずけ。
これはけっこう精神的に応えます。
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激急登の登り返し。
こんなワナがあったとは!
エサにありつけると思わせてのまさかのおあずけ。
これはけっこう精神的に応えます。
どうにか唐沢岳山頂。
常念山脈の北の端です。
だれもいません。
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どうにか唐沢岳山頂。
常念山脈の北の端です。
だれもいません。
唐沢岳からの景色
燕と雲にのまれかかっている槍
唐沢岳からの景色
燕と雲にのまれかかっている槍
野口五郎から双六まで
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野口五郎から双六まで
烏帽子、船窪の裏銀座方面
山が見えるだけまだマシか。
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烏帽子、船窪の裏銀座方面
山が見えるだけまだマシか。
来し方です。
中央の岩を迂回するように道がついてます。
岩の右側をガッと下って、左側をガッと登り返す。
山頂手前でこれは応えますよ。
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来し方です。
中央の岩を迂回するように道がついてます。
岩の右側をガッと下って、左側をガッと登り返す。
山頂手前でこれは応えますよ。
常念山脈の末端で物思いにふけるフリ。
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常念山脈の末端で物思いにふけるフリ。
さて戻ります。
この辺りは燕と同じように花崗岩の奇岩がたくさん。
その1
私にはフエフキダイに見えました。
2
この辺りは燕と同じように花崗岩の奇岩がたくさん。
その1
私にはフエフキダイに見えました。
その2
後向いた袈裟着た坊さん?
どなたかナイスな命名をお願いします。

クマさんに命名していただきました!
「後ろ弘法」
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その2
後向いた袈裟着た坊さん?
どなたかナイスな命名をお願いします。

クマさんに命名していただきました!
「後ろ弘法」
餓鬼のコブから奇岩と針ノ木。
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餓鬼のコブから奇岩と針ノ木。
最後の登り返し。
これがめっちゃしんどい。
最後の登り返し。
これがめっちゃしんどい。
小屋の夕食。
炊き込みご飯とおでん。
とても美味しかったです。
でも名物のちらし寿司が食べたかった。
8
小屋の夕食。
炊き込みご飯とおでん。
とても美味しかったです。
でも名物のちらし寿司が食べたかった。
ザック置き場はなんと小屋の外です。
私のザックは写真の棚からあぶれて地べたですよ(泣)
2
ザック置き場はなんと小屋の外です。
私のザックは写真の棚からあぶれて地べたですよ(泣)
夕暮れの剣ズリ。
1
夕暮れの剣ズリ。
夕暮れの餓鬼岳。
夕暮れの餓鬼岳。
2日目
餓鬼岳のシルエットを背にスタート
快晴です
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2日目
餓鬼岳のシルエットを背にスタート
快晴です
中央に昨日登った唐沢岳、背後に剱、立山、後立の山々
中央に昨日登った唐沢岳、背後に剱、立山、後立の山々
剣ズリへと向かいます。
2
剣ズリへと向かいます。
これから向かう稜線もクリアーに見えてます。
中央が清水岳、そこから左の尾根に連なる東餓鬼岳、さらに左に有明山。今日はあそこまで行きます。
これから向かう稜線もクリアーに見えてます。
中央が清水岳、そこから左の尾根に連なる東餓鬼岳、さらに左に有明山。今日はあそこまで行きます。
御来光まであと少し
このまま進むと稜線の西側になるのでしばし停滞。
6
御来光まであと少し
このまま進むと稜線の西側になるのでしばし停滞。
餓鬼岳を振り返って。
餓鬼岳を振り返って。
白い野口五郎さんが赤く染まる
1
白い野口五郎さんが赤く染まる
剣ズリのモルゲン
7
剣ズリのモルゲン
雲海の上に頭を出す有明山
2
雲海の上に頭を出す有明山
烏帽子、船窪岳方面
烏帽子、船窪岳方面
御来光はいつ見ても心が洗われます。
しかしすぐに汚れてしまいますが。
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御来光はいつ見ても心が洗われます。
しかしすぐに汚れてしまいますが。
朝ご飯のおにぎりのモルゲン。
2
朝ご飯のおにぎりのモルゲン。
唐沢岳、剱、立山方面もやや焼け。
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唐沢岳、剱、立山方面もやや焼け。
しばらくは岩稜帯を歩きます。
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しばらくは岩稜帯を歩きます。
高瀬ダムが眼下に。
高瀬ダムが眼下に。
剣ズリ山頂から
北燕(左)と槍
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剣ズリ山頂から
北燕(左)と槍
鹿島槍と爺
剣ズリからは樹林帯へと高度を一気に下げます。
剣ズリからは樹林帯へと高度を一気に下げます。
ザレた急斜面のトラバース。
ここは慎重に。
ザレた急斜面のトラバース。
ここは慎重に。
ふたたび稜線に復帰して餓鬼と剣ズリを振り返る。
けっこう下りてきましたね。
2
ふたたび稜線に復帰して餓鬼と剣ズリを振り返る。
けっこう下りてきましたね。
進行方向には清水岳(右)と東餓鬼岳(左)が近づいてきました。
進行方向には清水岳(右)と東餓鬼岳(左)が近づいてきました。
奇岩もたくさん。
2
奇岩もたくさん。
清水岳山頂から東餓鬼岳方面。
ガスがあがって来てしまい、東餓鬼岳が霞んでしまいました。
2
清水岳山頂から東餓鬼岳方面。
ガスがあがって来てしまい、東餓鬼岳が霞んでしまいました。
燕に押し寄せるガス。
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燕に押し寄せるガス。
ガスに突入する前に餓鬼岳、唐沢岳の最後の姿を目に焼き付け、いざ今回の山行のメインパートへ突入。
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ガスに突入する前に餓鬼岳、唐沢岳の最後の姿を目に焼き付け、いざ今回の山行のメインパートへ突入。
歩きだしてすぐハイマツがお出迎え。
「よう来たな、オッチャン。いっちょもんだるでぇ〜」
「はじめてなので優しくしてネ」
もちろん手荒いお・も・て・な・し♡
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歩きだしてすぐハイマツがお出迎え。
「よう来たな、オッチャン。いっちょもんだるでぇ〜」
「はじめてなので優しくしてネ」
もちろん手荒いお・も・て・な・し♡
ところどころ藪漕ぎから解放されてほっとします。
ところどころ藪漕ぎから解放されてほっとします。
東沢岳を振り返って。
東沢岳を振り返って。
東餓鬼岳は前方のガスの中
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東餓鬼岳は前方のガスの中
こんなテープを2つほど見かけました。
こんなテープを2つほど見かけました。
よれよれになって東餓鬼岳に到着。
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よれよれになって東餓鬼岳に到着。
ガスにまみれて展望なし。
ガスにまみれて展望なし。
山頂からは急坂の激藪に突入。
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山頂からは急坂の激藪に突入。
激藪から東餓鬼岳を振り返って。
激藪から東餓鬼岳を振り返って。
激藪から解放されて少し歩きやすくなります。
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激藪から解放されて少し歩きやすくなります。
ふと気づくと右手に尾根が。
それてしまったようなので復帰します。
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ふと気づくと右手に尾根が。
それてしまったようなので復帰します。
ハイマツのあとはこんな感じの藪。
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ハイマツのあとはこんな感じの藪。
たまに踏み跡が出てきますがすぐ藪に消えていきます。
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たまに踏み跡が出てきますがすぐ藪に消えていきます。
おそらく清水岳山頂あたり。
山頂標もなく笹に覆われてサエない山頂でした。
おそらく清水岳山頂あたり。
山頂標もなく笹に覆われてサエない山頂でした。
清水岳から先は歩きやすくなります。
清水岳から先は歩きやすくなります。
へろへろになって有明山の一般登山道に合流。
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へろへろになって有明山の一般登山道に合流。
右の尾根筋が清水岳へのルート。
左の下る道が一般登山道。
右の尾根筋が清水岳へのルート。
左の下る道が一般登山道。
合流部から30分ほどで有明山山頂。
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合流部から30分ほどで有明山山頂。
山頂の祠。
ラーメンとコーヒーで一息つきます。
ふと自分の身体をみてみると...
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ラーメンとコーヒーで一息つきます。
ふと自分の身体をみてみると...
藪漕ぎの代償その1
パタのシャツが...
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藪漕ぎの代償その1
パタのシャツが...
藪漕ぎの代償その2
ファイントラックのパンツが...
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藪漕ぎの代償その2
ファイントラックのパンツが...
藪漕ぎの代償その3
CWXがああああ!!(涙、涙、涙)
教訓:藪漕ぎはぼろいウェアで
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藪漕ぎの代償その3
CWXがああああ!!(涙、涙、涙)
教訓:藪漕ぎはぼろいウェアで
山頂を後にします。
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山頂を後にします。
あとは歩きやすい一般道だから楽勝...と思いきや。
有明の道はけっこうタフです。
あとは歩きやすい一般道だから楽勝...と思いきや。
有明の道はけっこうタフです。
鎖、ロープ多数。
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鎖、ロープ多数。
荒れたところも。
荒れたところも。
カニの横バイ的な。
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カニの横バイ的な。
ノコンギク?
やっとこさゴール。
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やっとこさゴール。
あとは風呂じゃ〜。
有明荘へ突入!!
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あとは風呂じゃ〜。
有明荘へ突入!!
白沢登山口へ戻る途中から有明山
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白沢登山口へ戻る途中から有明山
戻った駐車場には私の含めてたった2台でした。
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戻った駐車場には私の含めてたった2台でした。

感想

連休は混んでなさそうなところへ。
ということで人気の北アの中で静かな山歩きが楽しめるという餓鬼岳、唐沢岳へ。
せっかくなので前から気になってた東沢岳から有明山のバリエーションルートも行ってしまえ。
ただこのルート、ほとんど踏み跡やマークもないし激藪といううわさ。
で、tomoさんのレコを参考にさせていただきました。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-232306.html


白沢コースは沢沿いの気持ちのいいコースで人とすれ違ったのは数名ほど。
これは期待通りと思いきや、大凪山で会った人が昨日は小屋は満員でかろうじて1人布団1つ確保できたとのこと。
やっぱり連休は甘くないな〜。
ただ満員といっても小屋のキャパが少ないので40-50人程度。
山自体はやはり人が少なく静かな山歩きが楽しめました。
餓鬼岳から唐沢岳はさらに人が減って、すれ違ったのは3パーティほど。
思ったよりもアップダウンがきつくてへばりましたが、色づき始めた奇岩のルートを静かに楽しむことができたし、雲は多かったですが久しぶりに山々の眺望を見られて満足な1日目でした。

小屋はやはり定員オーバーで私は母屋に寝ましたが、10人x3列に布団が並べられ1人につき布団はほぼ1枚確保できたのですが、隣の列の人と頭を突き合わせて配置されたため、耳元でいびきを聞くはめに。
なかなか寝付けず大変でした。

2日目はいよいよ核心の激藪漕ぎルートへ。
東餓鬼岳周辺は、「這い」マツじゃねえだろ!!と思わず突っ込みたくなるような背丈を優に超えるハイマツが立ちはだかります。
枝を押しても鞭のようにしなる弾力で押し返され転倒すること何度も。
「雷鳥さんはこんなところに暮らしてるのか」と期せずして雷鳥気分を味わえました。
ハイマツ鞭にシバかれ、転ばされながらヒイヒイ言わされ、それがだんだんと快感に変わって...なんてことはなく、ただただヘロヘロになっただけ。
踏み跡はわずかでテープ類もほとんどなく、まさに「バリエーション」なルートでした。ルートを間違えそうになりつつもようやくたどりついた清水岳は、これが山頂?と思うような山頂標も何もない笹に覆われた寂しいピーク。
有明山山頂に着いたときはもうバテバテでした。
ほっと一息ついてよく見ると藪漕ぎでウェアはズタズタ、素肌は隠していても腕も足も擦り傷や打ち身だらけ。文字通りボロボロでした。
何の眺望もなくただひたすら藪と格闘していただけですが、達成感はありました。
達成感だけですが。

有明山でもほとんど人と会うことはなく全体を通して静かな、しかしタフな、山歩きが楽しめました。山小屋の夜は除いてですが。

2日間で出会った人の中で私の今回の山行に強い関心を示してくれた方が2人いました。

1人は小屋で会った3人組のパ−ティの、特に私の住所に近い日野在住の男性。
山の好みやクライミングのレベルが似ていて楽しい山談義をさせていただきました。
食後の会話中に布団の準備が始まってしまい、離れに泊まったその人とはその後会えず、名前や連絡先をききそびれてしまいました。
このレコをみてくださったならぜひメッセージをください。

もう1人は、有明山で休憩したときに出会った松本の好日山荘の店員のお兄さん。
私が東沢岳から歩いてきたことを話すととても関心を示して話をきいてくれました。
かわりに、この方が歩いてきた黒川沢ルートの面白さを教えていただきました。なので、いつか黒川沢ルートを歩かねばなりません。
帰りの終バスの時間を教えてもらい、15分先に下りたこの方とは有明荘かバスでまたご一緒できるかと思ってましたが、有明荘では見当たらず、バスもダメもとで頼んだ姉が迎えに来てくれたので乗らずじまいでしたが、いつか松本の好日山荘でお会いできるでしょう。


今回の山行の象徴、藪=ブッシュ、ということで
Kate Bush(ブッシュ)のbabooshka(バ「ブッシュ」カ)

サビのところが
♪あ〜あ、またブッシュか、またブッシュか、またブッシュか、いやや〜
って聞こえます。



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コメント

山に行ってたのですか~。
家族サービスで善行ポイントを稼いでいたとばかり思ってたんですが…。
いいのかな〜、一人で遊んでばかりで。

這松漕ぎですか。自ら分かって突入するなんて、ホントMですねぇ。

沢登りのツメとかも苦にしないのでしょうネ、きっと。
kanosukeさんには沢登りがドンピシャですよ。間違いなく。
来年こそはぜひ!
2013/9/28 16:57
行っちゃいました〜
好天予報の連休に山に行かないほどまだ人間ができてないもので
しかし善行ポイントがまだ足りなかったようで核心部でガスにまみれてしまいました

さらに、帰りの事故渋滞に巻き込まれ夜遅く帰った時の妻の冷ややかな視線はハイマツに負わされたカラダの傷よりも痛かったですよ

沢登り、やりたくてたまんないですう。

>来年こそはぜひ!
geraさんお願いしますね〜
2013/9/28 18:37
想定ヤブコギとは・・・
カノスケどん、まいど!

しかし、お好きですな〜 想定ヤブコギとは・・・
そんな人、なかなかいませんよ。
ボクも時々ヤブコギしますが、それは一応、想定外ですからね!

このルートは前衛峰を巡るものですから、登山者は多いでしょうが、
ルート上でほとんど会わずに、小屋で混んでるんですね。
ということは、マイナールートを辿られたということですね。
ヤブコギはともかくとして、とても評価できますね!
ネコもシャクシもルートは、見聞きするのもうんざりすることがあります。

さて、奇岩の命名ですが、”後ろ弘法”というのは如何でしょうか?
お坊さんは背中で説教する・・・というのを聞いたことがあります。

クマ
2013/9/28 21:18
藪漕ぎは想定内でしたが
ここまで激しいのは想定外でした〜

最近は藪を漕ぐのが新鮮で楽しさもありますが、
今回このルート設定したのは、藪漕ぎが目的だからではなく、登っておきたかった餓鬼岳、唐沢岳、有明山を一度に片づけてしまいたかったからなのです。

小屋は混んでたといってもテン場含めて50-60人ぐらいですから北アのほかのお山に比べれば全然少ない方です。
この日、ご近所の燕界隈はきっとこの10倍以上はいたはず
さらに半分以上は白沢ルートのピストンで、唐沢岳まで足を延ばす人や東沢乗越まで行く人は少数ですから、北ア前衛の常念山脈の中ではやはり少ないのだと思います。
ちなみに東沢岳から有明登山道合流まではだれにも会いませんでしたし、有明山でも会ったのは3名だけでした。

後ろ弘法!!
さすが、クマさん、ナイスセンスです!
いただきます!
2013/9/28 22:23
ジャングル!
川口探検隊のような山行ですねw
精神力、体力のみならず財力も必要なハードコースお疲れした!
2013/9/29 11:01
こんなところに謎の石仏が!!
と思ったらただの岩でした

mickyさんコメントありがとうございます。

川口さんの場合、先行するカメラ隊がすでに道を切り開いているので、もうちょと楽なんじゃないかと思います
財力は気にかけてませんでしたので大きなダメージです
敗れたウェアは繕って藪漕ぎとクライミング専用にしたいと思います
2013/9/29 11:13
凄いところへ行きましたネェ、、、
こんにちは、kanosukeさん!

東沢岳から有明山ですか、、、
はなから薮漕ぎを想定した山行とは
いくら薮漕ぎが好きでも、こんな所は歩きたくないなぁ
とくにハイマツの薮漕ぎは、、、
イバラの道が好きなボッチさんと同じ匂いが、、、刺される度にヒィ〜〜

餓鬼岳や唐沢岳などは会っても1人、2人程度でしたが、今や餓鬼小屋に50-60人ですか

お疲れ様でした
2013/9/30 12:50
ホントですか〜?
藪漕ぎがご趣味のhottenさん、コメントありがとうございます
こんな所を歩きたくないだなんて、ご謙遜を

藪漕ぎはまだ経験が少ないので、今後の自分のやりたい山行を考えると、
経験値を積むために敢えて選択したという面もあります
おかげでハイマツ漕ぎがいかに大変かということを身をもって思い知らされました

私も「人が少ない」イメージだったので3連休とはいえこんなに混んでるとは予想外でした
小屋で会った何度か来ている方の話では最近は人が増えたとおっしゃってました。
山ブームで人が増えて人ごみを避けるために静かな山域に流れてくるんでしょうかね
先日のmillionさんのレコで主杖流しで同時に複数パーティが登ってた、
なんて記述を見ると、バリエーションも人があふれる時代になりつつあるのかもしれません

hottenさんはしばらく山に行かれてないようですが、仕事がまたお忙しいのでしょうか?
仕事の薮を漕ぎまくって早くピークにたてるといいですね
2013/9/30 14:40
やはり Mでしたか
kanosukeさん こんにちわ
藪漕ぎが好き好んで行く所が やはりMですね
大糸線から見る有明山は端正な良い山に見えますが
登るのは やはり 大変そうなのが 伝わります
かなり前ですが 有明町の(ロッジ 小さな栗の木の下) と言う所に 何回か仕事で宿泊しました
あの山を見ると 何時も思い出します
でも 本当の山好きが集まっていそうです
お疲れ様でした
2013/9/30 15:16
CW-Xにハート形の穴
kanosukeさん、お疲れ様でした! 

ウェアに穴を開けてまで籔漕ぎだなんて、kanosukeさんも好きですね

ご存知かもしれませんが、同じ「清水岳」と書く山が白馬の方にあって、
こちらは「しょうずだけ」と読みますが、この山の近くに「猫の踊り場」と
呼ばれる所があります

ここも、無雪期に行くと、とても楽しい「ハイマツ遊戯 」が出来そうなので、
今度、穴が開いてもいいウェアで行ってみてはいかがですか?
「清水岳」つながりで・・・

そうそう、前にワコールでCW-Xを無償修理(送料も先方持ち)して
もらったことがあったのですが、今もやっているのかな?

その穴ではおそらく修理不可だと言われそうですが
2013/9/30 17:10
やはり、そうなのか...
ドMの帝王soarさん、こんばんは!!
コメントありがとうございます!

自分はMじゃないと、ひたすら自分に言い聞かせてきましたが、soarさんからMと言われると、認識を改めなけれなばいけないのかな、って気になります

今度誰もいないピークで自問自答してみようと思います。

有明山は安曇野の住人にとっては常念岳と並んで馴染みのある山で、信濃富士とよばれているように麓から見るとその形が目を惹きますよね。
小さい頃から慣れ親しんだ山なのでいつか登ってみたいと思ってまして、それが達成できてよかった、ですが、あまりの疲労で奥の院をパスしてしまいました

あれもこれもと欲張らずに今度はゆっくりとかみしめながら有明山に再登したいと思います。


ところで、soarさんをフォローしてたつもりがなかなかレコがアップされないな〜なんて思ってたら、フォローになってませんでした。
8月のBMのレコも書かれてたんですね
ついさっき気がつきました
大変失礼をしました
BM参加者で私だけリアクションしてなかったなんて...おーまいがっ!
2013/9/30 20:54
もしかして昨日も混浴?
白馬岳の清水岳、知ってますよ〜
えっ?「しょうずだけ」って読むの?!
...知りませんでしたぁ

猫の踊り場、なんて素敵な響きでしょう
でも清水岳と猫又山の間にあるんですね
祖母谷温泉から清水岳経由で白馬なら歩いてみたいですが、コース外だから、まあ、行かないでしょうネ
..行かないと思うけど...可能性がないとは言えなくもないかも...

無償修理!!
そんな手があったのですか!情報ありがとうございます。
CWXは2代目でまだ1年しか使ってないのでダメもとでワコールに聞いてみます。
ダメでもまあなんとか使えそうですし。
ハート型の穴、確かに!
でも、うれしくありません
2013/9/30 21:14
お疲れしたっ!
ども! 日野市の男性です。仮住まいですが…
レポ、爆笑です。楽しく読ませていただきました。唐沢岳に行くだけでも雷鳥気分でしたから有明への道はさぞ険しかったでしょう。僕はグローブが破けました。メッセージも入れますので、しばしお待ちくださーい。

ちなみにケイト・ブッシュは若い頃よく聴いてました。バウハウスとか暗黒音楽の入口でしたー。
2013/10/1 11:24
お待ちしておりました
その節はお世話になりました、avoidさん。
コメントありがとうございます。

唐沢岳ピストンされたんですね。
午前中の早い時間に着かれてたらきっと素晴らしい眺望を楽しめたのではないでしょうか
私は稜線からガスの中に下りて行ったのでガスと藪で暗中模索状態でした

ケイト・ブッシュがお好きだったとは、話が合いそうですね。
しかし、バウハウス!ヤマレコでその名前を聞くとは
友人が好きで聞かせてもらったことがありますが、私は馴染めませんでしたが
ニューウェーブ、パンクならそこそこ聴いてましたけど

メッセージお待ちしておりま〜す。
2013/10/1 16:14
今回も渋い!
kanosukeさん、こんばんは。
コメント、すっかり遅くなってしまいすみません。

皆さん、おっしゃってますが、kanosukeさんは、やはりドMだったんですね
高価なグッツをボロボロにしてまで、ハイマツ漕ぎとは。

でも、このルート、とてもいいルートですね。
実は、私も藪こぎルート、お気に入りに入っていたりします
ヘタレなのと、出費がツライので、藪こぎしに行くことはないかと思いますが、餓鬼岳や唐沢岳、燕岳への稜線は歩いてみたいです。

しかし、このような渋い(素敵な)レコが続くと、次回はどこに行かれるのか、また楽しみです
それから、家の神のご機嫌がよくなりますように。。
2013/10/1 19:39
はい、ドMですが、なにか?
cirrusさん、こんばんは。

なんかもう否定するのがメンドクサくなってきたので、
もうドMでいいやって感じです

しかしcirrusさん、それはメクソ、ハナクソってやつですよ〜

ウェアの破損はめちゃ痛かったですが、発想の転換、これで藪漕ぎ専用ウェアをゲットしたと思えば...
なんならcirrusさんにもお貸ししますよ?
そうだ、今度藪を漕ぐときはcirrusさんをお誘いして前を歩いてもらおう!そうすればいくらか楽ができますね

餓鬼岳から燕の稜線はどことなく寂れた雰囲気が良かったですよ。
今度は常念山脈の北の端にも行きたいですね。
2013/10/1 23:58
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無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
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