50歳直前記念、テン泊で行く槍ヶ岳
- GPS
- 34:35
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 1,775m
- 下り
- 1,765m
コースタイム
天候 | 二日間共快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所なし、登山道の整備状態は申し分なし。槍の穂先へのクライミングは、ゆっくりいけば大丈夫です。最後の7mの梯子は、下を見なければ普通に行けます。 登山後の入植は、松本インター2分の「湯の華銭湯 瑞祥松本」で汗と夕食を頂きました。この日の入浴料500円、色々なお風呂(マサージ風呂)でくつろぎました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池
1/25,000地形図 1
ガイド地図
コンパス 1
笛 1
筆記具
ライター 2
ナイフ 1
保険証 1
飲料 2 水2リットル
ティッシュ
三角巾
バンドエイド 1
タオル 2
携帯電話 2
計画書
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 1
ビニール袋 2
替え衣類 1 1セット
入浴道具
シュラフ 1
シュラフカバー 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
食器
水筒 2
時計 1
日焼け止め
非常食 4 行動食
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共同装備 |
テント 1 ライペン
テントマット 1
ツェルト
ランタン・マントル 1
コンロ 1
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル(鍋) 1
ローソク
ファーストエイドキット 1
医薬品
ラジオ
トランシーバ(使用帯)
カメラ 2
ビデオカメラ
ポリタンク 2
天気図用紙
車 1
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感想
50歳の誕生日まであと1か月となり、節目の記念に憧れの槍ヶ岳を行くことにしました。当初の予定は、2泊3日の予定でゆったり登山を目指しましたが、最初の宿泊地であるババ平キャンプ場に着いた時に午前中だったので殺生ヒュッテのキャンプ場に変更し、1泊2日の強行日程になりましたが、快晴の中、最高の記念山行になりました。
前日、眠れないまま沢渡まで移動。2時過ぎには到着し、車中泊。5時近くに寒さで目が覚め、5時40分始発のバスを待っているとタクシーの運ちゃんが、声をかけてきました。「バスは、5時40分始発だが、5時からゲートは開いているので乗合で行けるよ!」と言うので5人乗車で上高地に向かいました。割り勘で800円は、バスより安く、早かったので幸先の良いスタートです。
登山届を提出し、上高地バスターミナルを出発。上高地は3度目ですが、初めての晴天の中で河童橋で吊り尾根を綺麗に見ることができ、感動のスタート。途中、サルの群れに遭遇し、ゆったりした気分の中、横尾まで3時間近くひたすら散策路を歩いて行きました。横尾を過ぎたあたりから、沢沿いに槍沢に向け、徐々に登山道らしくなってきます。槍沢ロッヂには、10時半に到着。最初の予定の宿泊地のババ平まで30分なのでここで終了するわけにはいかず、先を目指すことに…。
ババ平キャンプ場は、とても気持ちの良いロケーションです。ここで昼食にしました。キャンプ場には、テントが3張ありましたが、槍ヶ岳を往復すると8時間もかかるので考えてしまいます。しかし、重いテン泊セットを担いで頂上直下の殺生ヒュッテのテン場に行くのもしんどいので少し迷いましたが、その先に行くことにしました。
途中、睡眠不足と重い荷物に苦しみながら、槍沢を登っていきました。遠くに見えるグリーンバンド手前の急登でこむら返りになってしまいました。引き返すこともできないのでここで休憩。以前にこむら返りになった時みたいに水分と塩分をとり、マッサージ。(塩分は、ミックスナッツと干し梅で補給)。まさしく人生同様の大きな目標の前の厳しい試練と考え、自分自信で乗り越えるしかないとゆっくりと前へ進んで行きました。
グリーンバンドを超えると憧れの槍ヶ岳が見えました。青空の中にそびえたつ槍ヶ岳は、まさにアルプスの王者にふさわしい風格を持っていました。しばらく行くと本日のゴールである殺生ヒュッテも見えてきましたが、まだまだ先です。ガラガラの岩礫の登山道をひたすら登り、見上げると近づいてくる槍ヶ岳に慰めながら、本日の最終宿泊者として15時半に到着しました。最高にきつかったです。
テントの中で9時過ぎに寒さに目が覚め、トイレに出ると満天の星空がそこにありました。天の川が輝き、槍ヶ岳のシルエットも見える幻想的な光景です。ここでも感動を頂きました。夜明けの登頂を目指して4時に目覚ましをセットしてましたが、2度寝してしまい、明るくなった5時半に慌てて起きました。(何やってんだ俺!)でも朝日の中、雲もない青空に赤く照らされる槍ヶ岳、本当に綺麗でした。また、遠くに富士山も雲海の上に浮かんでおり、その景色に励まされ、意気揚々出立しました。
槍ヶ岳山荘まで登りつめ、一旦休息してクリフを食べてエネチャージ!槍の穂先を目指します。途中、キレ落ちた場所や鎖場、鉄梯子を慎重に進み、7mの最後の鉄梯子を下を見ないように上だけを見てサクサクと登り、ついに憧れの槍ヶ岳の頂点を極めることができました。山頂からは、360度遮るものはなく、絶景がそこにはありました。最高の気分です。周囲の山々にいる人は、きっと自分もそうだったように自分のいるこの槍ヶ岳を羨望の目で見ているに違いありません。50歳前の節目に最高の記念になりました。
帰路は、ここではあまり書きませんが、疲労と足の痛みに悩まされ、苦闘の連続でした。そのような時は、足を止めて周りの景色を愛でながら、また槍ヶ岳山頂の感動を思い出しながら下山しました。途中、本日は、上高地泊りか?と諦めかけながらも16時半にバスターミナルに何とか到着し、帰路に就くことができました。今回の槍ヶ岳登山は、節目に相応しく、厳しくも自分の登山歴上最高の山行になりました。ありがとう、槍ヶ岳!!
to-toさん、こんにちは
僕もこの週末にまだ登ったことない槍ヶ岳を目指そうと思いましたが、3時間の渋滞情報に恐れをなして今週は鳳凰三山に変更してしまいました。
来年に持ち越したら50代になってしまうのも同じでして、1、2週間のうちに行くしかないでしょうか
hasytterさん、コメントありがとうございます
hasytterの記録を拝見しました
地元が神奈川で丹沢をよく登っているのも年齢も同じ位の様なので親近感が湧きます。登山歴は私の方が浅く、hasytterなら余裕で行けますよ!この日の槍ヶ岳山頂では、ほとんどの方は、私より高齢の方ばかりだったと思われます。
しかし、槍ヶ岳は、まさにランドマークで登山初心者でも一目で槍ヶ岳とわかる富士山に次ぐ山ではないでしょうか?来週や再来週辺りは、紅葉も進み、天気が良ければ絶好の季節です。朝晩は寒いのでテン泊は、すすめませんが、節目の登山の目標としては良い選択だと思います。
ではまた、これからも良い山旅を!!
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