秋晴れ!川苔山-棒ノ折山
- GPS
- 07:58
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,808m
- 下り
- 1,862m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:58
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:さわらびの湯バス停ー飯能駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・相変わらず19年秋台風による通行止めコースが多数残ります。8月からは百尋の滝コースが林道工事で通行止めに。 ・日向沢の峰〜棒ノ折山の尾根は特に西側がハードな昇降の細道です。 ・白谷沢ルートの下りは増水でちょっと緊張しました。登りと同じつもりで子供連れまで多数歩いていましたが、危なっかしくてハラハラしました。 |
その他周辺情報 | コロナのため、さわらびの湯では売店でもビールは売っていませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
8月に続いて久々のコースを辿ってみた。13年前に都県境を越えてみようと考えたコースで、結果的にほぼ同タイムで踏破したが、さすがにきつかった。
鳩ノ巣駅でトイレに寄り、初めて熊野神社からのルートへ向かう。台風崩れが一昨日夜までに通過したので、すっきり雲一つない快晴が心地よい。ただし、本殿左に続く登山道はいきなりの急勾配。正法院ルートより若干短い分、坂はきつくなる。
両ルート合流点でハットをかぶった若い男性の前を歩く形になった。ウオームアップくらいのつもりだった大根山ノ神までで早くも大汗をかいた。汗を拭き、林道を右へ100mほど行った指導標の所から登山道へ戻る。
気温は普通だがカラッとさわやかなので、木漏れ日の道が気持ち良い。何よりこのルートはアップダウンがほとんどないので歩きやすい。途中、石垣のような擁壁が積んであり、山の集落への生活道路だったのでは?などと想像してしまう。
かなり歩いて山腹を経由してきた「悪路」とあるルートとの合流で一休み。後を追う男性の到着と入れ替わりに出発し、今度はそこそこの坂を登る。あえぎあえぎ歩く高齢男性を抜いて舟井戸到着。水場分岐手前でもうひと休みしていると、くだんの男性が抜いて行った。
十字路の指導標には、誰かがレコで注意喚起していた百尋の滝コース通行止めの札が下がっている。川苔山頂まで最後のひと登りの区間は、地肌の出ていた斜面が低い草木で覆われ始めていた。そして、頂上。見事に雲一つない空の下に山々が並ぶ。居合わせたベテランさんに山名を確認すると、山肌に石灰石採取場が見える天祖山の左上が雲取山、右上が芋ノ木ドッケとのこと。「富士山が見えないなあ」と言うので、樹間からかすかに頭が見えています、と教えてあげた。
お握り1個を早弁してして先を目指す。曲ヶ谷北峰から広々した防火帯の尾根を下り、ちょっとだけ植林の林を通って再び防火帯の尾根へ。ふと左を見ると富士山のシルエットが良く見えた。分岐する道が通行止めだらけであることに驚きながら踊り平まで下って、日向沢ノ峰への厳しい登り返しに挑む。振り向くとシルエットの富士。ちょうど背中に太陽が当たって暑い。左の植林帯にも踏み跡があり、それも利用しながら最後は背を炙られながらなんとか登り切った。
昼にしようと日向沢ノ峰でコッヘルで湯を沸かし始めたら、なんと途中でガスがなくなってしまった。夏の間使っていなかったので油断した。ぬるい湯で無理やりカップ麺を作り、お握りと一緒に流し込んだ。30分足らずの休憩の間に2人が逆方向へ歩いて行った。
100mほど先で棒ノ折山分岐に至る。ざっくりと東京名が棒ノ折、埼玉名が棒ノ嶺という感じか。本来「ぼうのれ」とでも読むのだろう。なんて考える間もあらばこそ、踏み跡が消えてピンクテープの示す道はいきなり逆落としの急斜面となった。スリップに気を付けて150mほど下り、「有間山」という標識のある鞍部で一息。すれ違ったダブルストックの初老男性が元気に登っていく。
もう一度激下りして登り返せば、やっと秩父50号の送電鉄塔。ここですれ違った男性が、棒ノ嶺までで最後に会った登山者だった。次のピークと1087mのヤマナシ山山頂は南側植林帯の怪しげな踏み跡で巻いてパスし、先を急ぐ。それにしても小さなアップダウンが厳しいし、踏み跡も薄く、支尾根に導かれないか不安になる。
地図とコンパスと高度計でだいたい確認できるが、今回はヤマレコの山行記録モードをオンにして現在地を確認してみた。ずっとアプリを起動していると電池がもたないので、たまにつける運用を試してみたもので、十分使えると分かった。ただ、手袋をしているとスマホの操作ができないため、それほど手早くはできない。
このまま長尾丸山の巻き道に入る気でいたら、いったんロープ場を登らされた。その先の杉林でピンクテープの木2本が巻き道の存在を示している。もはや眺望もなく、「棒ノ嶺はまだか」とつぶやきながら先を急ぐ。槙ノ尾山の山名標を見てやっと一安心したが、最後の80mの登り返しであごが出た。下りに備えて日向沢ノ峰で締め増した靴の中が痛いが、まだ暫く我慢が必要だ。
頂上は子供連れなど気軽なハイカーで賑わっていた。西側の木々が伸びて13年前に見えた大持山は見えないようだ。10分ほど休憩しながら、さてどのコースで下ろうかと考えた。予定では白谷沢コースだが、雨が降ったばかりで増水しているはず。尾根伝いに変えるか迷っていると、そばの家族連れが往復とも白谷沢とするらしいことが分かった。子供を連れて行けるのなら、たぶん流量は問題ないのだろう。
初志貫徹を決めて歩きにくい木の根の這う登山道をゴンジリ峠へ向かう。本来の登山道はロープで通れなくしてある。峠から先は丸木の階段だが、こちらもバラバラに倒壊している部分が多く、脇を通るよう促す表示があった。数年前に名栗から高水三山に抜けた時から全く改善されていない。メジャーなハイキング道なのにどうしてだろう。
先ほどから右膝が痛みだしてきた。スキーで靭帯を傷めた後遺症と思うが、脚の付き方でなんとか緩和できる。ただ、その脚の付き方を加減するのがきつい。岩茸石を左に曲がり、緩い坂を下って白谷沢上のベンチで一休み。山慣れないカップルと年配者も同じルートへ向かうようで、ある意味心強い。
ところが、実際の沢下りは結構大変だった。わずかだが流量が多く、ともするとドボンと落ちそうになる。子供連れや山慣れない若者たちで渋滞が生じ、右へ左へ繰り返す渡渉のルートが読めずに立ち往生する姿も。諦めて足を濡らして歩く人も出た。小学生を連れた父親に聞くと、登りで行けたので下りも使ったという返事で、いささか認識が甘いと言わざるを得ないだろう。
こちらも疲れているのでバランスに気を付けながら慎重にクライムダウン。予定よりだいぶ遅れてようやく登山口に着き、靴の紐を緩めた。ただ、さわらびの湯までは名栗湖畔を回って車道をしばらく下らなくてはならない。
やたらとバイクが集まっていたダム堤を渡り、下り道を歩いていくと森の中にショートカットの道を見つけた。しめしめと歩いていくと最後は草が被さり、簡単な柵で通せんぼされた駐車場奥の一角に出た。廃道かもしれないが、かなり短縮にはなったのでラッキーだった。
最後のナンチャッテ沢下りが余計だったが、13年前とほぼ同じコースでずいぶんと疲れた。鍛えているつもりでも歳には勝てないところもある。前回はまっすぐ帰途に就いたが、脚がガタガタなのでゆっくり温泉につかることにした。
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