塔の岳・丹沢山・鍋割山 〜20年ぶりに鍋割山荘で飲むために 秋のつもりがでら暑かったけど絶景の富士と相模湾〜
- GPS
- 13:05
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,774m
- 下り
- 818m
コースタイム
07:34 大倉山の家(出発)
08:01 観音茶屋
08:21 見晴茶屋
08:53 駒止茶屋(小休止)
09:04 駒止茶屋(出発)
09:22 堀山の家
10:09 花立茶屋(小休止)
10:22 花立茶屋(出発)
10:38 金冷し
10:54 塔の岳山頂(小休止)
11:23 塔の岳山頂(出発)
11:47 日高
12:02 竜ヶ馬場
12:24 丹沢山山頂(大休止)
13:02 丹沢山山頂(出発)
13:20 竜ヶ馬場
13:32 日高
13:56 塔の岳山頂(小休止)
14:05 塔の岳山頂(出発)
14:19 金冷し
14:29 大丸
14:40 小丸尾根分岐
14:47 小丸
15:07 鍋割山山頂(到着 鍋割山荘泊)
二日目
07:15 鍋割山山頂(出発)
07:54 後沢乗越
08:31 二俣
09:37 大倉山の家(到着)
天候 | 快晴。 日中は日差しが強く暑い。 夕方からは涼しい。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝寝坊して出遅れたかと思ったけど意外に空いていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は全くありません。 よく整備された(整備されすぎた?)登山道と細かな標示がたくさんで,目的地がはっきりしていれば分岐を間違えることもないと思います。 ただ,登りで使った大倉尾根はバカ階段と容赦ない日差しが結構ハード。 下りでの二俣からは延々続く林道歩きが地味にボディーブローをくれます。 心折れないように(笑) GPSログは充電が足らず鍋割山荘まででログが終わっちゃってます。 |
写真
感想
鍋割山荘(http://nabewari.net/)
20年ほど前,まだ僕が学生のころアルバイトで,テレビ朝日さんに派遣されるロケ車のドライバーをやってました。
当時バブルのころのバイトの日給としてはそんなに良くはなかったのですが,トゥナイト2で山本監督のロケで大ファンだった菊池えりさんにお会いできたり,やじうまワイドで事件取材にいったり,とにかく普通じゃ体験できない出来事を楽しんでました。
そのバイトの中で「独占 女の60分」って番組で鍋割山荘のご主人の取材があって。
「エコロジー」という言葉もなかった当時に「こんなきれいな山の空気を排気ガスで汚すのおかしいよね」って単純明快な理由で一切ヘリを使わず,一切発電機を使わないランプの山荘として取材するのが企画でした。
山荘を建てるための建築資材も全てご主人が自分の足で歩荷して山荘を建て。
日々の水や食料も,食材を冷やすための氷も百数十kgの荷を毎日担ぎ上げて「料理自慢」の山荘を運営し。
食材を冷やすための氷が溶けてきたらその氷でかき氷を出して。
おそろしくストイックなのに,おそろしく素敵におもてなしする山荘が鍋割山荘で。
当時は携帯電話もなく,スタッフの皆様がいつ山から下りてきて,いつ迎えに行けばいいのかもわからないため,「バッテリーパック他の重い機材を担ぎ上げる人足」として同行させられました。
20年前の僕は二十歳前後でしたけど,山には全く興味がなく。
「何をわざわざ山なんぞに登るんかいな」と思ってた口でしたので,「仕事だからしょーがねーな」と思いながら,百数十kgの荷を担ぎ上げるご主人の足にも置いてかれつつ,ヒーコラ言いながら登りました(笑)
真夏だったので朝7時ごろに鍋割山荘に到着したころには滝のような汗をかいて。
朝だけどビール飲みたいなぁなんて思っていたら,ご主人が「よく頑張ったね」と満面の笑みでかき氷を出してくださって。
実は甘いものが一切だめだった僕は「えっ」て思いながらも出されたものは基本的にはなんでも食べる主義なので,あきらめてかき氷をパクリ。
いやぁ,あの味は最高にうまかったです。
山に興味がなかったとはいえ,あのかき氷と,夕景の富士山,相模湾の夜景と夜間登山する人達のヘッドランプの光で浮かび上がる夜の富士山の稜線。
20年たったいまでも覚えています。
あれから20年。
連休前には台風が抜けて行きましたし,グンと気温が下がってそろそろアルプスにも雪が降ってもおかしくない季節。
天気予報もよい予定だったので,20年ぶりに鍋割山荘に飲みに行く計画を立て。
蛭ヶ岳も考えたんですが,やはり丹沢山域で小屋泊するなら最初は思い出の鍋割山荘。
美味しい食事も魅力ですし,あの夜景と富士山を楽しみに。
そんなことなので,完全に塔の岳と丹沢山は鍋割山荘に宿泊するまでの時間つぶし(笑)
ただ,とにかく天気が良い。
時間つぶしのはずが,いつもの丹沢ではお目にかかれなかったぐらいの晴天。
大倉からのバカ尾根は日差しにガンガン焼かれ,暑い。
とにかく暑い。
でも景色最高。
で,花立茶屋手前のバカ階段で見上げたら「氷」の旗が青空の中はためいていて。
20年ぶりにカキ氷食べました(笑)
丹沢主脈の雰囲気いいです。
左を見れば富士山,右を見れば関東平野と湘南海岸から三浦半島。
クマザサが生い茂る縦走路を歩くのはいいモノです。
で,ちょうど15時ぐらい目指して鍋割山荘に到着。
夕景の富士山を楽しみ,町に電気がともり夜景がだんだんきれいになってくると夕飯と呼ばれまして。
夕飯には天ぷらやおでんにうな丼が。
うまかったぁ。
さすが丹沢一の料理自慢の山荘。
僕がいつも町で食べる夕食よりも確実にいい食事内容(笑)
飲みたい放題飲んできました。
夜は夜景をたのしみ。
お客さんも7人しかいなかったので布団をゆうゆう使ってぐっすり眠り。
朝は朝日とともに起こしていただいて朝日を見ながら朝食待ち。
朝食も卵焼きに塩じゃけにハムと味噌汁と炊き立てご飯。
いつもの朝食より豪華だし(笑)
もう後は下るだけ。
下っていると,ご主人が歩荷で上がってきて。
お聞きすると60kg背負ってるそうで。
僕は20kgのテント泊装備でヒーコラ言ってるのに(笑)
おそろしい65歳です。
山荘スタッフの若い方でも40kg前後だって言うのに。
感服いたします。
バカ尾根のバカ階段と日差し,二俣からの延々続く林道歩きがなければ最高なんですけど。
いや,そんなこと言ったらバチがあたりますね。
何より楽しい山行でした。
山荘の皆様ありがとうございました。
ご主人,いつまでもお元気で。
また,泊まりに行きます。
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