無積雪ラストチャンス!奥穂高岳
- GPS
- 32:23
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,990m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
10月13日
7:10 上高地
9:14 横尾 9:25
12:35 涸沢ヒュッテ 13:20
16:10 奥穂高山荘
10月14日
6:10 奥穂高山荘
6:57 奥穂高岳 7:15
8:15 紀美子平 8:40
9:18 前穂高岳 9:40
10:10 紀美子平 10:15
12:10 岳沢 12:30
14:15 上高地
天候 | 13日:快晴 14日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
12日23時過ぎ状態でも空きは数台分。翌朝は満車状態。 上高地バスターミナルへのシャトルバスは20分間隔ですが、 乗り切れず増便がありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
穂高連峰はさすがに日本有数の岩稜帯です。 滑落したら大ケガでは済まないような箇所が多くあります。 吊尾根は稜線を巻くときのトラバースに注意が必要です。 重太郎新道は急峻で、岩によっては滑りやすいので下りに注意が必要です。 岩に書かれたペンキ印を辿っていけば問題ないですが、 場所によってはわかりづらいところもあります。 登山道から外れた個所は岩がしっかりしていないので、 歩きづらいのでわかりやすいと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
コンパス 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 1 2L
ティッシュ 1
バンドエイド 3
タオル 2
携帯電話 2
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
水筒 1
時計 1
非常食 1
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 1
|
感想
2年越しの念願の奥穂高岳。
今年は秋になっても暑いせいで10月になってもまだ雪が降らないようなので
連休を使って行ってみることに。
しかし、12日に雪の予報がありどうなるかと思ったが、うっすら程度の降雪で
登山道は翌日には融けるとの情報でした。
10月13日(日)
12日夜に沢渡までクルマで行き、車中泊。
翌朝寝過ごして1時間ロス。これはイタイ。
とっとと準備してシャトルバスに乗り上高地バスターミナル着7時。
さすがに登山者も少なめ。穂高・槍方面のほとんどの人は出発済み。
いるのは周辺散策や焼岳方面、涸沢でキャンプ組ぐらいでした。
しかも河童橋付近から見る穂高連峰は思ったよりも雪化粧で
登れるのかとっても不安。
それでも穂高岳山荘目指して横尾までは快調に飛ばして2時間ちょっとで
横尾到着。ロスタイムを挽回しました。
しかしこの時の無理がたたって後程苦しむことに…。
横尾では長野県警山岳救助隊の方がいて、登山者に情報提供をしていました。
涸沢から先の雪はだいぶ融けているので大丈夫だが、涸沢までは人が多く
渋滞するので涸沢についた時間によっては上まで行かないようにとのことでした。
実際に涸沢へ向けて歩いていると途中で大渋滞にはまります。
どうやら団体様がいてそのペースに巻き込まれているようです。
本谷橋まではこの状態かと思われたのですが、運よく団体が休憩に入り
一気にペースアップ。涸沢に12時半に到着できました。
ここまででかなり足に来ています。横尾までのハイペースがいけなかったのかも。
一瞬ここで宿泊決めようかなとも思いましたが、翌日の行動時間が10時間に
なるので上を目指すことに。
涸沢ヒュッテ名物のおでんが食べたかったのですがものすごい混雑だったので
次回に持ち越し。カップラーメンとおにぎりで昼飯。
食べたら少しは元気になって、ザイテングラード目指して出発。
16時半までに穂高岳山荘着目標。
(注:ほんとは山小屋へは15時までにつくのが理想です。小屋の方も
いろいろと準備がありますので)
ザイテンまではパノラマルートへ。といっても花の季節はとっくに終わり
ただのガレ場でした。ここも結構きついのにザイテンはどのくらいきついのか
と思うと先が思いやられます。
周りも見渡せば涸沢小屋経由も含めて結構な人がまだ登ってきます。
自分で最後と思っていただけに勇気づけられます。
(だから、この時点でザイテンに向かうのはいいことではないです)
ザイテンに取りつけば写真で見るのとは大違いでただの盛り上がった場所では
ありませんでした。完全な岩稜帯。岩登り必須。しかも急。
一気に高度は稼げますが、かなり体力を消耗します。
高度感はそれほどないので岩登りとしてのレベルはそれほどでもないようです。
降りてくる人もまだ多い時間ですので譲り合っての通過になります。
穂高岳山荘が見えていても遠い、まだずっと上に見える状態で
岩に「山荘まであと20分」表示。実際は30分ぐらいかかります。
同じようなペースで登っていた方と励ましあって山荘到着。
16時ちょっと過ぎでした。受付は大行列。今晩は布団1組に2名です。
夕食は3回目。この日は結局4回目までありました。
ロビーも図書室も大混雑だったので部屋でくつろぐしかありませんでした。
飛騨側に面した部屋だったので日没がバッチリと見れました。
夕飯を食べてもくつろぐ場所がないのでしょうがなく部屋で
布団に横になります。まだ19時過ぎなのに…。
食後の宴会でほかの登山客と山話で盛り上がりたかったのに。
同じような思いの方がたまたまそろっていたのか、部屋で
話に花が咲きましたが。
同じ部屋に2名も西穂から縦走してきた方がいるのはびっくりしました。
21時に消灯。実際は20時半で眠っていたようです。
10月14日(月)
穂高岳山荘の朝食は先着順で5時半から。日の出は5時50分前後。
日の出を逃したくなかったのでお弁当にした。
出発準備を整えて山荘のテラスでスタンバイ。
待った甲斐ありの日の出ちゃん。ちょっと霞ががっていました。
この霞は晴れることなく、1日中霞んでいました。
奥穂高岳へ出発。今回の参考で思ったことはヘルメット着用者が多いこと。
今年から穂高周辺はヘルメット着用が推奨されましたが、
きちんと着用している人が多いようです。確かに落石の多い山域です。
ヘルメット必須にその内なるんじゃないかな。自分も買わねば。
出だしが崖っぷちでクサリ、ハシゴがあります。そこを乗り切れば
ザイテンよりも緩やかな岩稜帯。1時間しないで山頂へ。
360度の絶景。混雑していて写真撮影もままならず、長居もできませんでしたが
2年越しでようやく来れて感激ひとしお。
2年前に上った槍ヶ岳も祝福してくれたようでした。
混んでいる山頂を後にし、一段降りたところが広場になっていましたが
強風でくつろげません。お弁当はお預け。腹減った…。
吊尾根を紀美子平へ。いつもよりも弱気に結構おっかない所だと思いました。
岩場は好きなはずなのに。マーキングが豊富ですが、
たまにわかりづらいところあり。稜線から外れて巻くようになると紀美子平。
ようやく腹が満たせる!
山荘のお弁当を食べてから前穂高岳へ。きつい。
こんなきついとは思いませんでした。奥穂よりもきつくない?
山頂はここも絶景。北尾根をクライミングしているクライマーあり。
ギャラリーがいっぱいで登り甲斐があったのではないでしょうか。
紀美子平へ戻り、重太郎新道へ。なんじゃこりゃあ、下るの怖すぎる。
滑落事故が多いのもわかる。もう勘弁してえって感じの下りルート。
慎重に下る。岳沢が見えているのに遠い。確かに前穂へ一直線のルートだが
その分傾斜がきつい。岳沢小屋についてようやくほっとする。
岳和小屋で休んでいるとやたらとヘリコプターの音がした。
荷物輸送かと思いきや何もぶら下げてなく、しかも奥穂〜西穂の稜線を
旋回している。そのうち間ノ岳付近でホバリングしだした。
ひょっとして事故が何かでしょうか。気になります。
岳沢から上高地は普通の下り。ストックも使えるので楽に下れます。
ガイドブックでは上高地まで2時間ですが、小屋番によれば1時間半。
小屋にある案内板も1時間半。下ってみたら確かに1時間半でした。
ただ今回は靴擦れを起こしてしまい、痛くて飛ばせなかったので
いつものように下りを快調に飛ばせれば1時間ちょっとぐらいで下るのも
可能な気がします。
上高地の遊歩道に出ると観光客だらけ。いきなり世界が変わります。
このギャップが何とも。河童橋周辺は相変わらず混んでます。
河童橋でソフトクリームを買って穂高連峰を仰ぎ見ます。
こうやって見るとよくあんなところへ登ったなあと思うぐらいの
巨大な壁です、穂高連峰。
そうそう、河童橋で偶然にも穂高岳山荘で同部屋だったご夫婦に再会しました。
彼らは涸沢経由で下山していてたので河童橋での再会は本当に偶然でした。
最後にとてもうれしいイベントでした。
今回の参考で思ったことは、テント泊の装備を持った方が多かったこと。
若い登山者が増えているのは実感していますが、その層がテント泊を
しだしたみたいです。仲間同士で、カップルで、子連れでとスタイルは
いろいろですがテント泊で山へ来る人が増えたのは自分としては
なんかうれしいです。より自然を実感できますから。
テント装備の女性単独者もよく見かけました。山ガールブームも
テント担いで北アルプスとここまでレベルアップしたのかと思うと、
あとはもうブームで終わらずにしっかりと趣味として根付いてほしいと
願うばかりです。
一種の弾丸山行でしたが来て本当に良かった山行でした。
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