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記録ID: 358444
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ハイキング
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 (日向八丁尾根〜黒戸尾根)

2013年10月13日(日) 〜 2013年10月14日(月)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
27:18
距離
24.1km
登り
2,984m
下り
2,979m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

03:30 尾白川渓谷駐車場
06:20 日向山
08:30 鞍掛山分岐
10:30 大岩山
15:00 烏帽子岳
15:25 三ツ頭分岐
16:30 駒六合(テン泊)
二日目
03:00 駒六合
06:00 甲斐駒ヶ岳
16:20 尾白川駐車場

通常の設定タイムからはほど遠いので
参考にはなりません
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
情報はそこそこ位がベスト。
でないと、
驚きも感激もすべて半減してしまう。
予約できる山小屋
七丈小屋
山友達のU君のおじいちゃんが使っていた昭和6年5月15日発行の登山地図。
今夏、彼は、今は亡きおじいちゃんを偲びながらこのルートを歩いたそうだ。
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山友達のU君のおじいちゃんが使っていた昭和6年5月15日発行の登山地図。
今夏、彼は、今は亡きおじいちゃんを偲びながらこのルートを歩いたそうだ。
これで見ると、日向山には北側のルートがあるようだが、今はどうなんだろう。痕跡すらないのだろうか。
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これで見ると、日向山には北側のルートがあるようだが、今はどうなんだろう。痕跡すらないのだろうか。
この頃の登山はアルピニズムの黎明期だが、昭和6年といえば、かの「山と渓谷社」が創業を開始して一年目の年。信仰や生活のため以外の目的で山に登ることはまだまだ御法度の時代、陸地測量部の意気込みが感じられる。
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この頃の登山はアルピニズムの黎明期だが、昭和6年といえば、かの「山と渓谷社」が創業を開始して一年目の年。信仰や生活のため以外の目的で山に登ることはまだまだ御法度の時代、陸地測量部の意気込みが感じられる。
尾白川渓谷駐車場を午前3時半に出発。
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尾白川渓谷駐車場を午前3時半に出発。
日向山で甲斐駒の写真を撮っているのは途中で追いついてきたHさん。ここまでの間に簡単な顔つなぎをさせてもらい、六合目まで一緒にいくことにする。
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日向山で甲斐駒の写真を撮っているのは途中で追いついてきたHさん。ここまでの間に簡単な顔つなぎをさせてもらい、六合目まで一緒にいくことにする。
澄んだ秋空の下、雨乞岳が大きい。
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澄んだ秋空の下、雨乞岳が大きい。
鞍掛山分岐前辺りから体調が崩れ始め、Hさんのペースについて行けなくなる。
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鞍掛山分岐前辺りから体調が崩れ始め、Hさんのペースについて行けなくなる。
烏帽子、三ツ頭へ続く日向八丁尾根はこれからなのに、こんな状態で本当に行けるのだろうか。
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烏帽子、三ツ頭へ続く日向八丁尾根はこれからなのに、こんな状態で本当に行けるのだろうか。
大岩山の大下り。

最低鞍部からの登り返しで、極端にペースダウンした僕を気遣い、何度も待っててくれたHさん。さすがに申し訳なく先に行ってもらう。
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大岩山の大下り。

最低鞍部からの登り返しで、極端にペースダウンした僕を気遣い、何度も待っててくれたHさん。さすがに申し訳なく先に行ってもらう。
岩屋からは回り込むように越えていき、烏帽子への稜線をめざす。
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岩屋からは回り込むように越えていき、烏帽子への稜線をめざす。
岩屋からの展望。
赤岳に雲がかかっていないだけで、少し得した気分になれる。

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岩屋からの展望。
赤岳に雲がかかっていないだけで、少し得した気分になれる。

烏帽子岳からの下る途中、ハイマツ帯から見た駒ヶ岳は一際大きく、上品な山容だった。
作家宇野浩二は甲斐駒を「恰も舞台に出てゐる団十郎のように見えた」と形容している。
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烏帽子岳からの下る途中、ハイマツ帯から見た駒ヶ岳は一際大きく、上品な山容だった。
作家宇野浩二は甲斐駒を「恰も舞台に出てゐる団十郎のように見えた」と形容している。
三ツ頭のピークから仙丈ヶ岳。北岳は木柱の根元に隠れてる。
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三ツ頭のピークから仙丈ヶ岳。北岳は木柱の根元に隠れてる。
駒六合のテン場。
ここから10分位手前で、遅れた僕を心配したHさんは待っていてくれた。彼は2時間前には六合目石室に着いていたはずである。重いザックを代わりに背負ってくれ、予約してあるというこのテン場まで案内してくれた。若い彼の背中が頼もしかった。
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駒六合のテン場。
ここから10分位手前で、遅れた僕を心配したHさんは待っていてくれた。彼は2時間前には六合目石室に着いていたはずである。重いザックを代わりに背負ってくれ、予約してあるというこのテン場まで案内してくれた。若い彼の背中が頼もしかった。
テント設営後、六合目石室をねぐらに決めたHさんを訪ね、中央アルプスに頭だけ残して沈む夕陽を眺めた。Hさん、りんご美味しゅうございました。
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テント設営後、六合目石室をねぐらに決めたHさんを訪ね、中央アルプスに頭だけ残して沈む夕陽を眺めた。Hさん、りんご美味しゅうございました。
二日目。
山頂までは通常で一時間半で行けるらしい。しかし、通常でない僕は三時間でもあやしい。3時に出発することにした。
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二日目。
山頂までは通常で一時間半で行けるらしい。しかし、通常でない僕は三時間でもあやしい。3時に出発することにした。
どれくらい登ったのだろう・・・、振り返ると、鋸岳への岩稜が赤く染まり始めていた。
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どれくらい登ったのだろう・・・、振り返ると、鋸岳への岩稜が赤く染まり始めていた。
この稜線では、黒戸尾根がわずかに邪魔をして、山頂と比べると、日の出はやや遅い。
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この稜線では、黒戸尾根がわずかに邪魔をして、山頂と比べると、日の出はやや遅い。
山頂ではHさん、テン場で一緒だったSさんも交えての記念撮影に納まり、あとは黒戸尾根を下るだけのはずだったが、まさか駐車場まで10時間以上掛かるとは、このとき知る由もない。
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山頂ではHさん、テン場で一緒だったSさんも交えての記念撮影に納まり、あとは黒戸尾根を下るだけのはずだったが、まさか駐車場まで10時間以上掛かるとは、このとき知る由もない。

感想

鞍掛山分岐手前で、ここ数か月調子の良かった持病の鵞足炎が疼きはじめ、
尚も無理を承知で歩いていたら、カバーをしてくれていた他の筋肉までが
悲鳴をあげてしまった。
H井さん、S田さん、ご心配お気遣いありがとうございました。
また、同じ日向八丁尾根を歩かれた5〜6人のパーティの皆さん、
お声掛けありがとうございました。
おかげで午後4時20分駐車場にたどり着くことができました。
ありがとうございました。

古地図などに興味のある方へ
写真の地図カバー解説文が判読しづらいと思うので、ここに書き写しておきます。
よろしかったら、お目通しを。

本図は特に日本南「アルプス」登山者の便に供する為当部発行
五万分一実測地形図へ昭和五年新に修正測図を施し其数葉
を集め日本南「アルプス」地方一帯に亘る東西約十里南北約十
三里を菊全判二版に収めたるものにて其北部の一版は白根
山、仙丈ヶ岳、駒ヶ岳及鳳凰山を含み又南部の一版は塩見岳、赤
石岳、聖岳及大井川上流地域を含めり。
尚図を読み易からしむる為山の高低を知るに必要なる水平
曲線は褐色に、水部は藍色に、特に登山道の主なるもの及山小
屋は赤色にて表しあるを以て日本南「アルプス」地方の探勝
を企てんとする人士の好伴侶たるものなり。
                 定価金参拾五銭

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