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Yamareco

記録ID: 3627404
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剣岳北方稜線(ウドの頭〜滝倉山)

2021年10月08日(金) 〜 2021年10月11日(月)
 - 拍手
treeapple その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
48:50
距離
25.7km
登り
2,604m
下り
2,599m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:27
休憩
1:33
合計
7:00
11:58
13:15
34
13:49
14:05
68
2日目
山行
8:02
休憩
1:09
合計
9:11
6:14
130
8:24
8:55
122
10:57
11:35
230
15:25
宿泊地
3日目
山行
13:46
休憩
0:32
合計
14:18
4:34
538
宿泊地
13:32
14:04
288
18:52
宿泊地
4日目
山行
6:32
休憩
0:35
合計
7:07
5:40
100
宿泊地
7:20
7:40
69
B2
8:49
9:04
223
12:47
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
入渓地点
このすぐ下まで堰堤工事が始まっていた。
2021年10月08日 09:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 9:48
入渓地点
このすぐ下まで堰堤工事が始まっていた。
あそこを曲がると三階棚滝
2021年10月08日 11:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 11:53
あそこを曲がると三階棚滝
1年ぶり〜
2021年10月08日 11:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 11:58
1年ぶり〜
昨年残置したロープで懸垂下降
2021年10月08日 12:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/8 12:29
昨年残置したロープで懸垂下降
このすぐ下でロープに傷が入っていた。
多分アイゼンで踏んでしまったのかも・・・
残念ながらもう使えない
2021年10月08日 12:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 12:29
このすぐ下でロープに傷が入っていた。
多分アイゼンで踏んでしまったのかも・・・
残念ながらもう使えない
巨石累々の谷を行く
2021年10月08日 12:46撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 12:46
巨石累々の谷を行く
弁ノ寺谷
2021年10月08日 13:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 13:17
弁ノ寺谷
作之丞谷
2021年10月08日 13:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 13:51
作之丞谷
小清水谷
2021年10月08日 14:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/8 14:48
小清水谷
ナデシコ
2021年10月08日 14:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/8 14:56
ナデシコ
ヤマハハコ
2021年10月08日 14:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/8 14:57
ヤマハハコ
ツリガネニンジン
2021年10月08日 14:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/8 14:58
ツリガネニンジン
トリカブト
2021年10月08日 14:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/8 14:58
トリカブト
アキノキリンソウ
2021年10月08日 14:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/8 14:59
アキノキリンソウ
平杭谷出合のいつもの場所、3回くらい使っているが
岩屋があって便利です。
2021年10月08日 17:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/8 17:41
平杭谷出合のいつもの場所、3回くらい使っているが
岩屋があって便利です。
左に貫ノ寺谷を見て平杭乗越へ向かう
2021年10月09日 06:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
10/9 6:19
左に貫ノ寺谷を見て平杭乗越へ向かう
平杭乗越手前で振り返る
2021年10月09日 07:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/9 7:56
平杭乗越手前で振り返る
ウドの頭を見上げる。
2021年10月09日 08:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/9 8:38
ウドの頭を見上げる。
五龍と鹿島槍
2021年10月09日 08:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/9 8:38
五龍と鹿島槍
西谷の頭と毛勝
2021年10月09日 08:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/9 8:48
西谷の頭と毛勝
いつまでも続く激藪
2021年10月09日 09:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/9 9:56
いつまでも続く激藪
左にウドの大スラブ見ながらのぼる。
2021年10月09日 10:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/9 10:06
左にウドの大スラブ見ながらのぼる。
滝倉が見えてきた。
2021年10月09日 12:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/9 12:04
滝倉が見えてきた。
2日目の朝、白馬が白んできた。
2021年10月10日 05:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/10 5:21
2日目の朝、白馬が白んできた。
夜明け前の五龍、鹿島
2021年10月10日 05:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/10 5:21
夜明け前の五龍、鹿島
紅葉の尾根を下る。
2021年10月10日 05:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/10 5:42
紅葉の尾根を下る。
この斜面は懸垂下降
2021年10月10日 07:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/10 7:24
この斜面は懸垂下降
やっと鞍部に着いたと思ったら、
厳しそうなこの無名岩峰を越えて行くらしい
2021年10月10日 07:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/10 7:36
やっと鞍部に着いたと思ったら、
厳しそうなこの無名岩峰を越えて行くらしい
黒部側のウド谷を降りて帰りたくなった。
2021年10月10日 08:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/10 8:50
黒部側のウド谷を降りて帰りたくなった。
やっと着いた滝倉山頂
ここまで疲れすぎて写真を撮る余裕なし
意識朦朧状態
2021年10月10日 13:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/10 13:32
やっと着いた滝倉山頂
ここまで疲れすぎて写真を撮る余裕なし
意識朦朧状態
紅葉が綺麗
2021年10月10日 16:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/10 16:31
紅葉が綺麗
ここは記憶にある場所
2021年10月10日 16:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/10 16:57
ここは記憶にある場所
昨年テントを張った場所が、もう少しだというのに日没
ヘッデンで藪の中を進むことは無理
水なしで予期せぬビバークを強いられた。
2021年10月10日 17:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/10 17:00
昨年テントを張った場所が、もう少しだというのに日没
ヘッデンで藪の中を進むことは無理
水なしで予期せぬビバークを強いられた。
毛勝の見える飲料水デポ地点到着。
2021年10月11日 07:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/11 7:51
毛勝の見える飲料水デポ地点到着。
MさんとKさんがデポしてくれた水にたどりついた。
一気に1Lの水を飲んで生き返った。
2021年10月11日 07:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/11 7:53
MさんとKさんがデポしてくれた水にたどりついた。
一気に1Lの水を飲んで生き返った。
キノコを採りながら下山
2021年10月11日 07:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/11 7:58
キノコを採りながら下山
赤倉の頭
2021年10月11日 07:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/11 7:59
赤倉の頭
富山湾
2021年10月11日 08:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/11 8:52
富山湾
なめこの仲間で味噌汁が美味しい。
2021年10月11日 09:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
10/11 9:28
なめこの仲間で味噌汁が美味しい。
ゴール近くの大杉
2021年10月11日 09:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/11 9:54
ゴール近くの大杉

感想

剣岳北方稜線にはユニークな山々がありバリルートとしては、非常に困難で厳しいコースなため、魅力的なルートである。
剣に近い山々は厳しい岩稜ルート、毛勝から僧ヶ岳の間は激藪に覆われ訪れる人も少ない。

10年くらい前から北方稜線を意識しないで毛勝、赤谷、池ノ谷、大窓などを踏破してきたが、どうしても北方稜線の完全踏破が大きな願望となってきた。

昨年、平杭乗越から天国への階段で毛勝を踏破したので、北方稜線完全踏破に最後の残された山は平杭乗越から滝倉山の間のみとなった。
今年の夏に決行しようと思っていたが、天候不順で来年に持ち越しと思っていたが、秋の天気が安定してきたので思い切って挑戦してみた。

1日目
東又谷を遡行し、平杭谷と大清水の出合にテント。
ここは今回で3回目、最高の天場、大きな岩が岩屋となっておりテントが無くても寝られると思う。
2日目
平杭谷を遡行し乗越に向かう。昨年も来たのだが最後の乗越に上がるのがいつも少しずれてしまう。
ここからが未踏区間、ウドの頭目指して突然激藪突入する。
標高を上げて行くと左に大スラブ、これに沿って登っていくと岩交じりの細尾根となり、途中にかなり古い残置ロープがあり、藪に覆われた山頂に到る。

ここから稜線を北にたどると急激に高度を下げる細尾根となり、少し進むと方向が黒部側に向かってしまう、藪とガスで視界が効かないのでルーファイが難しい。
一旦引き返し左の尾根に乗り換えて下降していくが方向がおかしい。
GPSで確認するが方向が少しずれている。ガスで視認が出来ないので少し早いが無理しないで急な尾根を戻り、ビバークする。

3日目
視認で方向を確認し急な尾根を降りていくと最後は少し黒部側になってしまう。鞍部へつながる尾根は左側に見えるが途中で見落としたようだ。
戻るのも嫌なので懸垂下降で岩壁を下り左の尾根にトラバースし鞍部に出る。
鞍部から進行方向の山を見上げると45度以上の垂直に見える壁、取りつきは草付きなのでホールドが心もとなく怖い。上部は傾斜は急だが岩と藪でホールドはしっかりしており怖いが問題なく進むことが出来る。

後でここを通過したことのある仲間に聞くと、無理しないで右を巻くルートもあったらしい。

ピークを越えると激藪区間となり藪漕ぎで体力の消耗が激しい、滝倉への尾根に乗り上げると右側に草付きの岩斜面があり少しの間楽をすることが出来た。
この時点で持っている飲料水はなく、のどがカラカラ、デポしてある水まで我慢するしかない。
滝倉がすぐそこに見えるのに激藪が続き、天気が良すぎて体力の消耗が激しい、意識朦朧、思考能力が低下した状態で滝倉到着。

ここまでくればかって知ったるルート、あとすこしで水が飲める。
急いで下山したら痛恨のルートミス、稜線ルートからそれて黒部川の沢に入り込んでしまった。ここから復帰するのにかなりの時間を要してしまい、日没との競争となり、動くことが出来なくなってしまった。

藪ルートは目で視認出来てこそ歩くことが出来るが、暗いとヘッドライトを付けても1mも歩くのは難しい。仕方なく水なしでビバーク、渇きに耐えて眠る。

昨日、今日とも黒部の谷に呼ばれているようにルートミスを繰り返している。明日はそんなことはないと思うが気を引き締めて行こう。

4日目
喉の渇きで目が覚め笹の葉に付いた露を舐めたが、何の足しにもならなかった。
明るくなると藪の中のルートもなんとか判別でき、水のデポしてある場所に早々に着くことが出来た。
石川のMさん、Kさんが苦労して荷揚げしていただいた貴重な水を瞬く間に一人1リットル以上も飲んでようやく渇きをいやすことが出来た。
お二人には感謝、感謝です。
ここからの下山は赤倉の頭を経由して問題なく下山することが出来ました。

北方稜線の藪はさすがに強烈、過酷、これからは年を考慮してもう少しおとなしい山にしようかな。

後に人に言われたが、「見る人が見ればこれは遭難といってもおかしくないですね。」と、そう言われると何も言えない・・・。

でも、また山へ行ってしまう。











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