八ヶ岳【唐沢鉱泉-天狗岳-にゅう-白駒池-渋ノ湯-唐沢鉱泉】
- GPS
- 08:27
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,304m
- 下り
- 1,296m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
上り:枯尾ノ峰分岐より上はアイゼン(チェーンスパイク)装着 下り:賽ノ河原まではアイゼン(チェーンスパイク)装着 ともに、ストックを使用 12本歯アイゼン、ピッケルは持っていきましたが、使いませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
SALEWA MS CLOW GTX
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感想
冬が到来した八ヶ岳に、雪山装備の慣らしで行くことにしました。
他の方のレコを見ても、まだ新雪状態で、チェーンスパイクとストックで行けるとのことでしたが、一応、12本歯アイゼンとピッケルも装備に入れて、通い慣れた天狗岳を目指します。
また、今回は、最近訪れていないにゅうまで足を延ばし、稲子岳の取り付きの様子や冬の白駒池を見ようと思いました。
6時前に天狗岳の登山口である唐沢鉱泉に到着し、身支度をして6時過ぎに西尾根に取り付きました。まだ日の出前だったのでヘッドランプを使っての歩行でしたが、凍結した登山道はとても歩きづらく、慎重に歩を進めました。
枯尾ノ峰分岐まではノーアイゼンで問題ありませんでしたが、西尾根に乗ってからは雪が目立ち始めたので、チェーンアイゼンを装着しました。
尾根をどんどん詰めていき、開けたピークに到着すると、南側の眺望が開け、南アルプスの盟主の赤岳の姿が目に飛び込んできました。朝日の逆光が眩しく、今日の天気が素晴らしいことがわかりました。
そこからすぐに第一展望台を通り過ぎ、もうひと登りして第二展望台を通過し、西天狗岳への最後の登りに取り付きました。はじめは樹林帯の中を登っていきますが、パッと目の前が開け、岩稜帯登りに切り替わります。
積雪がかなりあるため、夏に比べると登りやすいように感じました。
大きかった西天狗岳の山容が、登るにつれて小さくなり、青い空がどんどん大きくなっていくのがよくわかり、頂上が近いことを実感することができます。
西天狗岳の頂上には、すでに多くの人が登っていて、抜群の眺望が四方に広がるさまを写真におさめていました。私もその仲間に入り、赤岳、硫黄岳などの南八ヶ岳、蓼科山、北横岳などの北八ヶ岳のほか、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、木曽の御嶽山、奥秩父、上信越の山々の写真を撮りまくりました。
風もほとんどなく、レコで見た昨日までの天気とは雲泥の差の素晴らしい時間でした。
西天狗岳を後にして、東天狗岳に行くと、登山者も少なく、静かな頂上を楽しむことができました。
東天狗岳からは、北上し、標高を下げながらにゅうを目指します。中山峠で昼食として、買ってきたパンとたまごスープを食べました。
中山峠からにゅうに近づくと、右手に稲子岳が大きくなってきます。近づくにつれて、稲子岳への取りつきは北側にあることがわかりました。にゅうのちょっと手前の岩のところに稲子岳への分岐があり、案内板はないものの赤テープが張られていました。
稲子岳は基本的にはルートがないようなので、積雪期、特に踏み固められた春山シーズンが望ましいのではないかと考えており、3月ごろにチャレンジしようと思います。
にゅうには登山者がなく、岩峰にひとり登り、眺望を楽しみました。
にゅうからは白駒池を目指して下りましたが、幅の広い尾根なので、ルートが少々わかりにくく、いつのまにかルートから外れていることが何回かありましたが、白駒湿原からは木道が続き、すぐに白駒池に到着しました。
白駒池を時計回りに白駒荘まで行くと、凍結した池上で遊んでいる登山者の声が聞こえました。白駒荘の桟橋のところから池に下りられるらしく、私も桟橋に向かいました。
白駒池は全面凍結していましたが、どこまで行けるかは不安でしたので、桟橋の突端あたりから池上に下り、おそるおそる歩いてみました。記念撮影をしたり、寝そべったり、ほかの登山者の方々と楽しく遊び、散策しながら、冬の八ヶ岳の魅力を体験することができました。
白駒池からは、高見石方面に登り返し、賽ノ河原経由で渋ノ湯に向けて下山をしました。賽ノ河原では大きな岩を超えていくために、いったんチェーンスパイクを脱ぎ、賽ノ河原を抜けたらまた装着するといった具合でした。
雪がなくなりチェーンスパイクを外した後、沢を横断する箇所で、岩の凹凸に張り付いた氷を見落とし、足を滑らし大きく転倒し、左の腰骨と腕と肘を強打してしまいました。ここ最近、転倒など大きな事故にはあっていなかったので、油断しました。
渋ノ湯まで下山し、そこから南にひと峰先にある唐沢鉱泉まで、再度登り返し、下山しました。
天候に恵まれただけでなく、凍結した白駒池など、夏には見られない、新たな八ヶ岳の魅力を発見できた山行になりました。
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