憧れの冬季北岳(夜叉神峠ピストン)
- GPS
- 21:11
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 3,662m
- 下り
- 3,664m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:07
- 山行
- 11:55
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 13:04
GPSが微妙にずれているので,実際の獲得標高はもっと少ないハズ。
天候 | 12/28 晴 -3℃〜-5℃程度 12/29 晴→曇 最低−15℃程度 稜線上の風速は体感で10~15m/s,時々20m/s強 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・芦安から一部凍結でスタッドレス必須 ・芦安から夜叉神峠の間,鹿の飛び出しに注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【夜叉神峠〜アルキ沢橋】 ・夜叉神ゲートはテント装備だと狭くて通れない可能性大なので,工夫が必要 ・南アルプス林道は工事車両の往来あり。 ・鷲ノ住山は上部が着雪で一部凍結。赤・ピンクテープはあるが,踏み跡が不明瞭なでルートが若干分かりづらいところもあり。上部(東側)は痩せ尾根で滑落に注意。下の林道まで標高差300m! ・吊尾根トンネルからアルキ沢橋の間は一部アイスバーン。道路の端っこならギリ滑らない。こちらも工事車両の往来あり。 【アルキ沢橋〜砂払】 ・トレースあり ・義盛新道の下部は雪と落ち葉のミックス。踏み跡が不明瞭なのでピンクテープを見落とさないように注意。 ・1500mくらいから雪が増え,急登。滑りやすい雪質だったためアイゼン使用 ・1900mくらいで稜線。傾斜は緩く,比較的歩きやすい。 ・池山御池を過ぎ,50m程度の急登をこなすと城峰の山頂エリア。このエリアに幕営していたのは自分を含め2張 ・城峰山頂エリアはやや痩せていて,風もそれなりに抜ける。 ・城峰(山頂標識ナシ)から10m程度下るとボーコン沢の頭への登り。傾斜は緩やか。 ・15〜20分程度登ったあたりに2張ほどテントがあった(風も抜けなさそう)。 ・砂払にテントが2張いたが,風が結構抜けそうな感じだった。ここで森林限界 【砂払〜北岳】 ・砂払からボーコン沢の頭まで標高差50~60m登ると,八本歯ノ頭までは緩慢なアップダウン。 ・今回はサラサラの新雪で踏み跡がすぐ消え,わかんかスノーシュー推奨な感じだった。また強風で雪煙が立つことが多かった。 ・八本歯はトレースなし。こちらも新雪が付いており,前日のトレースは消えていたようだった。 ・お助けロープが出ていたので,迷った結果ロープは出さなかったが,お助けロープでは通過にはやや心もとない感じだった。重装備のパーティはロープを出していた。 ・八本歯のコルからトラバース分岐まではラッセル。膝から腰程度。 ・そこから上は雪も少なく締まっており,アイゼンはそれなりに効いた。 ・吊り尾根分岐から山頂までは夏道と稜線の選択肢があるが,暴風でなければ稜線を行く方が雪も少なく安全。夏道は雪壁の登降となるため,特に下山は怖いと思う。 |
その他周辺情報 | 幕営適地は池山御池,城峰,砂払。今回は城峰山頂エリアに幕営。 城峰も砂払も風がそれなりに抜けるので,快適度で言ったら池山御池が一番。平坦だし。 城峰付近はドコモ電波あり。他の幕営適地は不明。 |
写真
装備
備考 | レイヤリング上 ファイントラック スキンメッシュLS 山と道 100%メリノ ライト フーディ ノースフェイス カールサイドグリッドフーディ(1日目) 山と道 アルファ アノラック(2日目) ファイントラック ピコバリアフーディ(1日目) ホグロフス ロックスピリットジャケット(2日目) レイヤリング下 モンベル スーパーメリノウールLWタイツ モンベル トレールアクションタイツ 山と道 ウインターハイクパンツ(2日目) ファイントラック エバ―ブレスフォトン(不使用) グローブ アクシーズクイン ユビデルグローブ 防寒テムレス(2日目) モンベル トレールアクショングローブ(2日目) インサレーション: 山と道 アルファベスト(不使用) アクシーズクイン アグラスカート 靴:スポルティバ ネパール エボGTX ザック:ミステリーランチ テラフレーム50 サブザック:ブラックダイヤモンド ディスタンス8 チェストバッグ:OMM チェストポッド テント:ファイントラック カミナドーム1 シュラフ:ナンガ オーロラ600DX マット:サーマレストZライト,山と道ミニマリストパッド その他: アイゼン,ピッケル,ストック,わかん,サングラス,ゴーグル,バラクラバ,ビーニー,テルモス900ml,コッヘル,フライパン,バーナー,ガス250,ハッキンカイロ,ソーラーランタン,テントシューズ,テトラドリップ,フィルター,ヘッドライト,GoPro,モバイルバッテリー,ロープ,スリング |
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感想
八本歯の通過(途中まで)
雪山を始めて以来,「いつかは」と思っていた冬季北岳。
体力的な困難,八本歯の技術的難易度など踏ん切りが付かずにいましたが,今季は歩荷トレを積極的にやっていたし,冬靴も足に合うものに新調し,心理的障壁が下がりました。
そして,冬型が弱まるタイミングを捉え,ついに敢行。
新雪で歩きづらかったり,ラッセルだったりと困難がありましたが,完遂しました。
八本歯の頭までトレースを付けてくださった先行者には心から感謝です。
また,八本歯を越えた先でラッセルに心折れていたところに後続のパーティが追い付いてきてくれたときは神を見た気分でした。
このレベルの山になるとやはりソロでは難しいですね。今回はたまたま行けましたが,今の自分の力では本来控えるべきだったのかもしれません。
達成感はありますが,同時に考えることが多い登山でした。
<雑記>
・スタートを夜叉神か奈良田にするか,まず悩みましたが,リサーチ不足で奈良田のゲートの越え方が分からなかったのと,12キロの林道歩きにビビり,夜叉神から。家からのアクセスも近いし。
しかし,下山時の鷹ノ住山は心底辛かった…。嫌いな山第1位になりました。次はないでしょう。奈良田の林道12キロもツラいけど,夜叉神でも7キロ程度は林道だし。
・行程は,2泊3日を基本に,2日目の登頂時刻によってはその日のうちに下山することにし,幕営は御池,城峰,砂払の選択肢から城峰を選択。砂払まで重装備を担ぎ上げるのは初日に体力を使いすぎいるが,2日目に下山するとした場合,御池では行動時間が長すぎるため。
結果としては,距離的には城峰付近で良かったと思うけど,意外と風もあり,設営がしづらかった。新雪は全く締まらず,ペグは効かないし,地面は凍ってペグ刺さらないし。結局木にロープを張った。
・マークしていたのは八本歯だけだったけど,ボーコン沢の頭から八本歯の頭までの区間の積雪が誤算だった。新雪でアイゼンは効かないし,トレースは風ですぐ消えるし,雪煙が痛いし。往路も復路も体力をかなり吸われた。
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