蝶ヶ岳(横尾からの往復)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 1,977m
コースタイム
釜トンネル(中の湯側)07:24…釜トンネル(上高地側)07:53…0913上高地BT…
10:55明神館…12:22徳沢…14:06横尾
【30日】
横尾06:15…07:11槍見台…08:13第2ベンチ…11:45森林限界…12:04横尾分岐…
12:45蝶ヶ岳山頂…13:18横尾分岐…15:02槍見台…15:25横尾
【31日】
横尾06:54…08:48徳沢…10:03明神館…11:05河童橋…12:44釜トンネル(上高地側)
天候 | 【29日】晴れのち曇り 【30日】晴れのち曇り 夜は雪 【31日】雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
八王子駅9:31=9:38高尾駅9;48=14:00松本駅(旅館の送迎バス利用) 【復路】 坂巻温泉14:57=(アルピコバス)=16:05松本駅16:58=(スーパーあずさ28号)=19:02八王子駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■トレース&ラッセル情報■ 上高地バスターミナルまではトレースがしっかりとあり歩きやすいです。 そこから横尾までもトレースがちゃんとありますが、 夜雪が降ると、早朝はトレースが一部消えていることがあります。 徳沢〜横尾間は、夏道は雪崩の危険があるので梓川へ下りて 雪の積もった河原を歩く事になりますが、 3日目の帰りは強風と夜間の降雪で一部トレースが消えていました。 横尾から稜線までの樹林帯は、現時点で最大膝丈のラッセルです。 ツボ足は厳しそうです。新雪がフワフワでワカンでももぐりました。踏み抜きも多し。 稜線上は強風で雪が吹き飛んでいるので、ところどころトレースが消えています。 視界が良好であれば問題ないでしょう。尾根が広いので悪天時はちょっと怖そう。 ■トイレ&水場情報■ 冬期トイレは、上高地バスターミナルと徳沢にありました。 多分小梨平も使えると思います。明神館は冬期トイレはないみたいです。 横尾には冬期トイレがありません。 避難小屋前に水場があって、じょぼじょぼ出まくってます。 (これから凍結するのかな?) ■前泊の宿情報■ 今回は28日に東京を出発し、釜トンネル近くの「中の湯温泉旅館」を利用しました。 松本駅から送迎バスが出ており、14時45分発です。 http://www.nakanoyu-onsen.jp/ 私は登山者向け・一人泊まりプランで11,000円でした。 夜ご飯は食堂でいただきます。鴨鍋と鮎の塩焼きが美味しかった! お米はあんまり美味しくなかったです(しかも言わないと出てこない)。 温泉もサイコーです。小雪舞い散る夜の露天風呂は風情がありました。 (が、激さむです…そしてお湯がぬるい…) 朝食は7時からですが、チェックイン時に早立ちの旨伝えると おにぎりを作ってくれます(晩ご飯のあと受け取ります)。 また、旅館から釜トンネルまで車で朝送ってくれます。 チェックイン時に出発時刻を伝えておきます。私は7時にお願いしました。 ■帰りの温泉情報■ 釜トンネルから松本方面に少々行ったところにある「坂巻温泉」の外来を利用。 http://sakamaki.yumori.jp/ 入浴料金は500円、タオルを200円で購入。 たまたま止まっていたタクシー(900円)で向かいましたが、アルピコのバスでもいけます。 ここの温泉は内湯と露天の入口がそれぞれ別なので、両方一度には入れません。 また露天には洗い場がないそうです。 私は内湯を利用しましたが、湯の花がいっぱい浮いてて硫黄臭の強い温泉です。 体の芯からしっかり温まりました。施設は古そうですが泉質はピカイチです!! ■松本〜中の湯のバス情報■ アルピコの特急バスが出ています。冬期ダイヤです。 http://www.alpico.co.jp/access/express/matsumoto_takayama/ |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
冬山を単独でやってみたい、と思い、
夏に一度訪ねたことのある蝶ヶ岳へ登る事にしました。
1ヶ月前から計画を練りに練りまくり、
ルートの状況や過去の天候、遭難事故などを調べ、
今回の山行に臨みました。
初日、大正池の前でNHKの取材をたまたま受けました。
帰京したら、山岳会の先輩から「テレビ映ってたぞ!」とメールが来ていてビックリ。
どうせ使われないだろうとタカをくくっていたのにー。
2日目は朝から良い天気の中出発。
横尾から夏道どおりにトレースが付いていたので、それを追いかけました。
がっ、2000mあたりでエスパースのテントを発見。
そして、トレースはそこで途絶えていた…。
もはやこれまでかと、一人でせっせとラッセル開始。
上部を気にしながら足元も動かして…という作業を一人でやるのは、
神経も体力も両方疲れます。
途中で、そのエスパースの4人組が追いついてくれて、5人体制で合同ラッセル。
最後の最後までかなり積雪があり、私一人ではちょっと難しかったかもしれません。
横尾分岐に着いた時には、すでに12時10分前。
計画の段階では、12時になったら撤収すると決めていたのですが…。
やっぱりここまで来たら、登頂したい!と思ってしまった。
ラッセルで相当体力を消耗していて、若干不安もありました。
一人だと、途中で低体温などになっても処置してくれる人がいませんから。
結局、穂高を覆う雲のスピードがそこまで速くなかったことと(多分風向きが南寄りだったからかな?)、
ビバークグッズ一式持っていたので、最悪蝶ヶ岳ヒュッテの冬期小屋で泊まってもいいか、
と思って、山頂を目指す事にしました。
4人パーティーは横尾分岐で下りていきましたが、私は一人山頂へ。
徳沢から長壁尾根を登ってくる人たちが見えましたが、
その後あっという間に続々と下山…。
私が到着したときには誰もいませんでした。
快晴、強風の中の登頂。
360度の大パノラマを独り占めです。
1年の締めくくりに大変ふさわしい登頂でした。
蝶ヶ岳の山頂碑に、「久しぶり!」と言って声をかけた瞬間、
大粒の涙と共に大号泣。
本当に苦しかった!!
だからこそ、登頂の感激もひとしおなのでした。
【横尾分岐からの眺め】
2014年は、もっとイイ年になるに違いない!!!!
chunkichiさま
はじめまして。
12月31日に中の湯14:55発の松本行バスに沢渡まで乗車しましたが、途中、坂巻温泉で冬山装備の女性が一人で乗車されました。
赤布の付いた竹ポールを持っているのを見て、「気合入ってるなー」と感じたのでありました。
初めての冬の単独行ということでハラハラドキドキしながらも、とても充実した山行であったことが良くわかるレコですね!
お疲れ様でした。
私めはというと、30日に入山し徳沢で幕営。31日に長塀尾根から蝶ケ岳を目指しましたが、悪天候にめげて途中撤退というトホホ山行でした。
どうかこれからもご自身の想い出に残る登山を続けて下さい。
無事登頂おめでとうございます。
31日におそらく河童橋辺りですれ違ってたかもですね。
とても丁寧で臨場感伝わるレポ、いいですねー。
他のレポも楽しく拝見させて頂きました。
単独行はリスクもあるけどその分達成感も高いですよね。
これからも是非安全にヤマ続けて下さい。
では!
こんにちは!コメントありがとうございます。
坂巻温泉から乗った竹竿を持った女はまさしく私ですねー。
occhannさんは、多分、私のすぐ前に座っていらっしゃいませんでした?
occhannさんのレコに載ってたオレンジのオスプレーに見覚えがあります…。
大晦日は、朝から天気が芳しくなかったですよね。
あと1日違ったら、きっとocchannさんも登頂できていたと思います。
(実際あの日、長塀尾根から山頂へ登山者がゾロゾロ登って行くのを目撃しました)
私が晴天日に登頂できたのは、ラッキー以外の何モノでもありません
次回はぜひとも天候に恵まれるといいですね
はじめまして!!コメントありがとうございます。
大晦日も結構ぞくぞくと登山者の方が入山していましたね。
どのヘンですれ違ったのかな〜?
私が河童橋を通過した時は、
土産物屋の軒先でおやつ食べてる登山者が1人いただけでした。
ちなみに、夏休みにセレクトした山域もかぶっていますね。
趣味が似ているのでしょうか?(笑)
単独山行も頑張りつつ、パーティーシップも学ばなければなぁと
思う今日このごろでございます。
両方出来たら強いですよね
冬テン泊で飲むウイスキーお湯割り、俺も大好きですから(笑)
失礼しました!
寒い季節は、やっぱりウィスキーのお湯割りに限りますよね
どの銘柄がお湯割りに適しているか色々研究している昨今です。
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