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Yamareco

記録ID: 3897331
全員に公開
雪山ハイキング
比良山系

蓬莱山〜打見山

2022年01月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:08
距離
12.8km
登り
1,168m
下り
1,155m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:36
休憩
1:32
合計
9:08
6:28
20
7:12
7:30
8
7:38
7:42
6
7:48
0:00
14
8:02
0:00
86
9:28
9:38
26
放置自転車
10:04
10:06
44
10:50
10:54
6
11:00
11:04
4
11:08
11:12
36
11:48
12:14
6
12:20
0:00
26
12:46
12:50
52
13:42
13:44
30
14:14
14:16
36
14:52
14:56
20
15:28
15:34
2
琵琶湖畔
15:36
天候 晴れ/曇り
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
往路 - JR湖西線の蓬莱駅にて下車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車
コース状況/
危険箇所等
■蓬莱駅〜小女郎谷〜小女郎峠
蓬莱駅から登山口への道中に東屋があるので、登山の準備などに利用可能。
堰堤に出合って右に進むと、登山口です。
沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。
水量が多くなると、通りにくくなりそうな箇所があるかも。
道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には少し気を付けたいですね。
最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。
すぐ近くに小女郎ヶ池があるので、寄ると良いでしょう。

■小女郎峠〜蓬莱山〜打見山
人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。

■打見山〜キタダカ道〜木戸登山口〜志賀駅
キタダカ道を通っての下山になります。
下り始めはやや急な斜面で、少し注意が必要でしょうか。
その後のトラバース道は道がやや狭く、転倒や転落しないように確実に進みたいですね。
クロトノハゲの手前はえぐられたような道になっており、やや歩きにくい。
クロトノハゲは少し滑りやすいかな。
広葉樹の樹林帯を抜けると、植林帯のつづら折れの道になります。
分岐地点で左折して橋を渡り、道なりに進み続けると木戸登山口で、ここからは舗装路歩きとなり、志賀駅に至ります。

以上は無雪期について。
積雪期には別の難しさが加わるので、注意が必要でしょう。
天候、積雪量、トレースの有無などで難易度は大きく変化するはずなので、その辺りをきっちりと見込んだ上で歩くようにしたいですね。
この日、キタダカ道の初めの部分はトレースがなく、積雪時にはびわ湖テラスの方から出入りするのが一般的なのかも知れません。
本来のルートは、雪量が多くてトレースがないと、大変になる可能性が高いので、留意を。
蓬莱駅からスタートです。
びわ湖バレイの照明が山上で灯っている。
2022年01月08日 06:28撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 6:28
蓬莱駅からスタートです。
びわ湖バレイの照明が山上で灯っている。
東屋からの展望。
2022年01月08日 06:48撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
1/8 6:48
東屋からの展望。
朝日を浴びて赤く輝いている。
前日までのトレースが残っている。
2022年01月08日 07:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
1/8 7:09
朝日を浴びて赤く輝いている。
前日までのトレースが残っている。
登山口にて装備を整える。
2022年01月08日 07:12撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 7:12
登山口にて装備を整える。
久しぶりの12本爪アイゼン。
2022年01月08日 07:24撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
3
1/8 7:24
久しぶりの12本爪アイゼン。
登り始めの辺りの積雪具合。
2022年01月08日 07:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 7:32
登り始めの辺りの積雪具合。
薬師ノ滝。
2022年01月08日 07:40撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 7:40
薬師ノ滝。
渡渉地点。
しっかりと積もっている。
2022年01月08日 08:04撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 8:04
渡渉地点。
しっかりと積もっている。
気を付けながら歩いて行く。
2022年01月08日 08:23撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 8:23
気を付けながら歩いて行く。
ここで渡渉。
2022年01月08日 08:33撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 8:33
ここで渡渉。
下流側。
かなり積もっていますね。
2022年01月08日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
1/8 8:34
下流側。
かなり積もっていますね。
ここはロープ場だったような?
2022年01月08日 08:52撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 8:52
ここはロープ場だったような?
写真だと分かりにくいけど、ここでトレースが消えている。
どうやら、ここで諦めて下山されたよう。
2022年01月08日 09:00撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 9:00
写真だと分かりにくいけど、ここでトレースが消えている。
どうやら、ここで諦めて下山されたよう。
トレースがなくなると、一気に歩きにくくなる。
2022年01月08日 09:09撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 9:09
トレースがなくなると、一気に歩きにくくなる。
苦労して通過したロープ場を振り返り。
2022年01月08日 09:21撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 9:21
苦労して通過したロープ場を振り返り。
ここで休憩。
レインウェアを着て、手袋も装着して、出発。
2022年01月08日 09:28撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
1/8 9:28
ここで休憩。
レインウェアを着て、手袋も装着して、出発。
雪玉が転がっている。
2022年01月08日 09:45撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 9:45
雪玉が転がっている。
レスキューポイントの標識。
この少し先だったか、後続の方が登って来られ、同行して大雪に対処します。
2022年01月08日 10:04撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:04
レスキューポイントの標識。
この少し先だったか、後続の方が登って来られ、同行して大雪に対処します。
ウサギの足跡。
沈み込みの少なさが羨ましい。
2022年01月08日 10:08撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:08
ウサギの足跡。
沈み込みの少なさが羨ましい。
前方が開ける。
通常のルートではなく、左岸側の尾根を辿っています。
2022年01月08日 10:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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前方が開ける。
通常のルートではなく、左岸側の尾根を辿っています。
雪庇ができている。
2022年01月08日 10:37撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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雪庇ができている。
トラバース気味に小女郎峠へ向かう。
2022年01月08日 10:39撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:39
トラバース気味に小女郎峠へ向かう。
見上げると、雪で真っ白。
2022年01月08日 10:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:41
見上げると、雪で真っ白。
歩いて来た斜面を振り返る。
2022年01月08日 10:47撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:47
歩いて来た斜面を振り返る。
小女郎峠に到着です。
2022年01月08日 10:50撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 10:50
小女郎峠に到着です。
小女郎ヶ池へ。
2022年01月08日 10:56撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 10:56
小女郎ヶ池へ。
小女郎ヶ池。
雪原になっていますね。
2022年01月08日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:02
小女郎ヶ池。
雪原になっていますね。
美しい。
2022年01月08日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:02
美しい。
峠に戻り、蓬莱山へ。
雪庇が崩れたのかな?
2022年01月08日 11:14撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:14
峠に戻り、蓬莱山へ。
雪庇が崩れたのかな?
霧氷。
わずかな青空を探して、背景に収まってもらう。
2022年01月08日 11:17撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:17
霧氷。
わずかな青空を探して、背景に収まってもらう。
振り返ってみる。
2022年01月08日 11:20撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:20
振り返ってみる。
左奥に蓬莱山の山頂。
2022年01月08日 11:21撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:21
左奥に蓬莱山の山頂。
もう少し青空が欲しい。
2022年01月08日 11:23撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
2
1/8 11:23
もう少し青空が欲しい。
楽しく歩く。
2022年01月08日 11:30撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:30
楽しく歩く。
琵琶湖が顔を覗かせる。
2022年01月08日 11:35撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:35
琵琶湖が顔を覗かせる。
きれいだなぁ。
2022年01月08日 11:37撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:37
きれいだなぁ。
青空に向かって登って行く。
2022年01月08日 11:38撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:38
青空に向かって登って行く。
歩いて来た稜線を振り返る。
2022年01月08日 11:40撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:40
歩いて来た稜線を振り返る。
風紋が美しい。
2022年01月08日 11:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:41
風紋が美しい。
山頂までもう少し。
2022年01月08日 11:41撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:41
山頂までもう少し。
左側の斜面の様子。
2022年01月08日 11:42撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:42
左側の斜面の様子。
鞍部から京都北山方面を望む。
2022年01月08日 11:43撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:43
鞍部から京都北山方面を望む。
ゆったりとした風景ですね。
2022年01月08日 11:44撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 11:44
ゆったりとした風景ですね。
蓬莱山山頂に到着です。
びわ湖バレイはまずまずの賑わいのよう。
2022年01月08日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:48
蓬莱山山頂に到着です。
びわ湖バレイはまずまずの賑わいのよう。
こちらに移動して、昼食にします。
2022年01月08日 11:52撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 11:52
こちらに移動して、昼食にします。
一等三角点。
2022年01月08日 12:11撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 12:11
一等三角点。
ゲレンデ沿いを歩いて行く。
2022年01月08日 12:17撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 12:17
ゲレンデ沿いを歩いて行く。
琵琶湖側の雲がなかなか取れない。
2022年01月08日 12:20撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 12:20
琵琶湖側の雲がなかなか取れない。
あの辺りは雰囲気が良さそうだけど、楽には到達できないでしょう。
2022年01月08日 12:21撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 12:21
あの辺りは雰囲気が良さそうだけど、楽には到達できないでしょう。
美しい。
2022年01月08日 12:24撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 12:24
美しい。
びわ湖バレイの様子。
2022年01月08日 12:35撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 12:35
びわ湖バレイの様子。
打見山山頂から武奈ヶ岳方面を望む。
2022年01月08日 12:46撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 12:46
打見山山頂から武奈ヶ岳方面を望む。
キタダカ道での下山。
びわ湖テラスの方から行き来しているようで、本来のルートにはトレースがない。
2022年01月08日 12:56撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 12:56
キタダカ道での下山。
びわ湖テラスの方から行き来しているようで、本来のルートにはトレースがない。
本来のルートがどこか分かりにくく、できるだけ標高を保ちつつ、横移動。
しかし、積雪量は1m越えの所が多いようで、かなり大変。
2022年01月08日 13:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:07
本来のルートがどこか分かりにくく、できるだけ標高を保ちつつ、横移動。
しかし、積雪量は1m越えの所が多いようで、かなり大変。
苦労の跡を振り返る。
自分起点でプチ雪崩が起きている?
2022年01月08日 13:07撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:07
苦労の跡を振り返る。
自分起点でプチ雪崩が起きている?
あちらは雪遊びで、こちらは雪まみれ?
2022年01月08日 13:14撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1
1/8 13:14
あちらは雪遊びで、こちらは雪まみれ?
びわ湖テラスの方からと思われるトレースに出合う。
2022年01月08日 13:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:18
びわ湖テラスの方からと思われるトレースに出合う。
すっかり青空になり、琵琶湖もそれを反映していますね。
2022年01月08日 13:20撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 13:20
すっかり青空になり、琵琶湖もそれを反映していますね。
御池岳と藤原岳を遠望。
2022年01月08日 13:24撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 13:24
御池岳と藤原岳を遠望。
所々でトレースから逸れて歩いてみる。
2022年01月08日 13:32撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:32
所々でトレースから逸れて歩いてみる。
正面に堂満岳。
あちらも雪がたっぷりのよう。
2022年01月08日 13:35撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:35
正面に堂満岳。
あちらも雪がたっぷりのよう。
雪面に伸びる影が美しい。
2022年01月08日 13:38撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 13:38
雪面に伸びる影が美しい。
クロトノハゲ。
誰も登っていない。
2022年01月08日 13:44撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 13:44
クロトノハゲ。
誰も登っていない。
まだ雪は多い。
2022年01月08日 13:53撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 13:53
まだ雪は多い。
天狗杉。
2022年01月08日 14:14撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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天狗杉。
堰堤越しに琵琶湖を望む。
2022年01月08日 14:59撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 14:59
堰堤越しに琵琶湖を望む。
伊吹山。
削られているのが良く分かる。
2022年01月08日 15:14撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 15:14
伊吹山。
削られているのが良く分かる。
霊仙山。
積雪期にも歩いてみたいけれど。
2022年01月08日 15:15撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 15:15
霊仙山。
積雪期にも歩いてみたいけれど。
釈迦岳やヤケオ山を仰ぎ見る。
2022年01月08日 15:18撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 15:18
釈迦岳やヤケオ山を仰ぎ見る。
琵琶湖畔で心を落ち着かせる。
2022年01月08日 15:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
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1/8 15:29
琵琶湖畔で心を落ち着かせる。
もう少しゆっくりとしていたいけど、電車の発車時刻が迫っている。
2022年01月08日 15:29撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 15:29
もう少しゆっくりとしていたいけど、電車の発車時刻が迫っている。
志賀駅に到着し、今回も無事にゴールです。
2022年01月08日 15:36撮影 by  Canon PowerShot SX740 HS, Canon
1/8 15:36
志賀駅に到着し、今回も無事にゴールです。
撮影機器:

感想

まずまずの好天が見込まれるようなので、雪山歩きをするべく、比良山系へ。
昨年の12月に蓬莱山の辺りを念頭に置いていたのだけど、しばらく雪山を歩いておらず、いきなりの大雪だと苦労しそうに思われ、止めておいたのです。
その代替で歩いた愛宕三山で適度な雪山歩きをしたし、ある程度は雪に対処できそうとの感触を得たので、それなりの覚悟をしつつ臨んで来ました。
なお、雪山歩き用の装備として、この日は12本爪アイゼン、チェーンスパイク、ワカンを持参し、状況を見た上で判断しようという感じ。
ピッケルも持って行ったので、結構な重さです。

始発に乗って蓬莱駅に到着し、ここからスタートです。
山上に照明がぼんやりと灯っているのが見え、ガスはあまり出ていないよう。
東屋に到着、まだ道に雪はなく、装備を整えるのは登山口に持ち越しにする。
林道には次第に雪が見られるようになり、写真3の地点まで来ると辺りは開けているので、急に積雪量が増している。
登山口に到着し、やや迷った末にレインウェアのズボン、厚手のゲーター、12本爪のアイゼンを装着。

まだ雪の少ない中を歩き始め、薬師ノ滝に寄っておく。
次第に積雪量は増して行くけれど、前日までのトレースがあり、しんどさは和らげられるし、ルートの見た目も足跡が生々しくなく、ある意味で理想的?
12本爪アイゼンでの歩行には慣れていないので、その辺りも意識しつつ。
写真8の渡渉地点に至る頃には結構な積雪量になっていて、この後が大変になりそうな予感がたっぷり。
トレースによる恩恵はあるものの、それでも踏み抜きはそれなりにあり、じわじわと体力を奪われる。
最後の渡渉箇所で下流側を見た時、雪の積もり具合に思わず声が漏れてしまう。
苦労しつつ進んでいると、標高840mぐらいでトレースが消滅。
下の方を歩いている時、これは下りでできたトレースかなという印象を受け、峠までトレースがあるものと思い込んでいたのだけど、途中で引き返した人のトレースだったとは。
急に不安になってしまうけど、以前にも大雪の中を登っており、何とかなるはずと思う事にして、先へ。
しかし、一気に踏み抜きは激しくなり、やはりしんどい。
ロープ場の少しの距離を進むだけでも大変で、これは時間がかかりそう。
でも、何だか楽しく、大きく踏み抜いた時には思わず笑いが漏れてしまう。
もがくようにして進み、写真16の自転車の放置されている場所に到着し、休憩。
パンを食べて、エネルギーを補給。
再び装備を整える事にし、レインウェアを着て、ようやく手袋を装着。

少し元気を取り戻し、改めて雪との格闘です。
さっきまでよりも傾斜は増すのだけど、上半身を使う事ができるようになったので、逆に登りやすくなる。
とは言え、じわじわとしか進まず、苦労が続く。
ふと振り返ると、後続の方が登って来られているのが見える。
ちょっと気分が楽になったような?
レスキューポイントの標識を過ぎた辺りだったかで追いつかれ、少し話した後、何となくで先に行ってもらう形になり、ラッセル地獄から少し解放される。
所々でどう進むのが良いかを話し、進路を選択。
結果としてはベストの選択はできなかったように思うけど、これはこれで楽しかったように思う。
三番手の方も登って来られており、ほぼ同時に小女郎峠に到着です。
時計を見ると、もう11時前ぐらいで、随分と遅い到着になってしまいました。
同行した方ともう少しだけお話しを。

小女郎ヶ池へ寄ってみると、真っ平な雪原となっていて、良い感じ。
峠に戻り、まだ滞在されていた同行者さんに挨拶をし、蓬莱山方面へ。
ちらほらと歩いている人がおり、トレースは十分にある。
青空がじわじわと見られるようになり、このまま晴れてくれそうか。
霧氷や周囲の雪景色を眺めつつ、ゆったりと進みます。
ロープウェイでやって来られたのか、団体さんなどとすれ違う。
晴れ間がそれなりに続くようになる中、気分良く歩いて行き、蓬莱山山頂に到着です。
石仏が並んでいる辺りに移動し、昼食にします。

びわ湖バレイのゲレンデ沿いを歩いて行き、鞍部へ。
リフト沿いに道は続いており、賑わう様子をちらりと見ながら。
すっかり好天となっていて、照り返しもあるのか、もう春のような陽気です。
打見山山頂に到着すると、結構な数の人がいて、かなりのアウェー感で居心地が悪い。
条件次第では荒川峠までと思っていたのだけど、時間は遅くなったし、この先も大雪が見込まれ、トレースの有無も分からないし、営業中のゲレンデを下って行くのも嫌だし、結構な疲れ具合だし、当然ながら、このまま下山を選択。

キタダカ道での下山です。
通常のルートにはトレースはなく、2019年1月19日の山行での事が脳裏をよぎる。
でも、小女郎峠で話していた際、びわ湖テラスの方からキタダカ道へ行き来するような事を聞いていたので、そこまで行けばトレースに出合うはず。
意を決して、大雪の中へ。
最初は本来のルートが分かるのだけど、すぐに不確かになってしまう。
標高を保っていれば、大きな間違いはないはずと思い、雪をかき分けて、何とか前へ進もうとするのだけど、これがかなり厳しい。
道に沿って進んでいるのではなく、ただの斜面を横移動しているような感じで、踏み抜きは激しいし、その振り幅も大きく、時折、足が抜けなくなったり、変な角度で固定されたりで、まるで雪の中でヨガをやっているよう?
でも、3年前よりも早い時間帯だし、あれ以降に多少は経験を積んだはずでもあり、あの時のような不安感はないし、微妙に楽しさもあるような。
30分近くの格闘の末、びわ湖テラスからと思われるトレースと出合い、ホッとする。
その後、豊富だった雪も次第に減って行き、天狗杉の手前ぐらいからは樹上の雪融けが進んでいるようで、冷たい洗礼を所々で浴びる。
分岐にてアイゼンを外し、後はテクテクと歩いて行き、琵琶湖畔へ寄り道。
何とか無事に下山する事ができたのを実感しつつ、雄大な琵琶湖を眺める。
贅沢な気分を味わう事ができるのです。
もう少しゆっくりしていたいものの、電車の発車時刻に合わせて先へ進み、志賀駅にてゴールです。

初めて積雪期に比良山系を歩いたのが、2018年12月15日。
あの時は想定外の大雪で苦労させられ、雪山歩きの経験が浅かったのもあり、その厳しさを思い知らされたのです。
今回はその時ほどの積雪ではないなと思いながら歩いていたのだけど、改めて写真を比較してみると、少なくとも小女郎谷に関しては、今回の方が積雪量は多かったよう。
あの時よりも小女郎峠に到着するのが遅れた点からしても、間違いないはず。
苦労はさせられたけど、多少は経験を積んだせいか、楽しさも十分に感じられ、雪山歩きを堪能させてもらいました。
詳しくは書きませんが、自分なりに反省と収穫のあった山行となり、今後へうまく繋げられれば良いと思う。

今回から新しいカメラを使用。
まだ使い方がほとんど分かっておらず、少しずつ慣れて行きたいですね。

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