蓬莱山〜打見山
- GPS
- 09:08
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,155m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:08
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■蓬莱駅〜小女郎谷〜小女郎峠 蓬莱駅から登山口への道中に東屋があるので、登山の準備などに利用可能。 堰堤に出合って右に進むと、登山口です。 沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。 水量が多くなると、通りにくくなりそうな箇所があるかも。 道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には少し気を付けたいですね。 最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。 すぐ近くに小女郎ヶ池があるので、寄ると良いでしょう。 ■小女郎峠〜蓬莱山〜打見山 人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。 ■打見山〜キタダカ道〜木戸登山口〜志賀駅 キタダカ道を通っての下山になります。 下り始めはやや急な斜面で、少し注意が必要でしょうか。 その後のトラバース道は道がやや狭く、転倒や転落しないように確実に進みたいですね。 クロトノハゲの手前はえぐられたような道になっており、やや歩きにくい。 クロトノハゲは少し滑りやすいかな。 広葉樹の樹林帯を抜けると、植林帯のつづら折れの道になります。 分岐地点で左折して橋を渡り、道なりに進み続けると木戸登山口で、ここからは舗装路歩きとなり、志賀駅に至ります。 以上は無雪期について。 積雪期には別の難しさが加わるので、注意が必要でしょう。 天候、積雪量、トレースの有無などで難易度は大きく変化するはずなので、その辺りをきっちりと見込んだ上で歩くようにしたいですね。 この日、キタダカ道の初めの部分はトレースがなく、積雪時にはびわ湖テラスの方から出入りするのが一般的なのかも知れません。 本来のルートは、雪量が多くてトレースがないと、大変になる可能性が高いので、留意を。 |
写真
感想
まずまずの好天が見込まれるようなので、雪山歩きをするべく、比良山系へ。
昨年の12月に蓬莱山の辺りを念頭に置いていたのだけど、しばらく雪山を歩いておらず、いきなりの大雪だと苦労しそうに思われ、止めておいたのです。
その代替で歩いた愛宕三山で適度な雪山歩きをしたし、ある程度は雪に対処できそうとの感触を得たので、それなりの覚悟をしつつ臨んで来ました。
なお、雪山歩き用の装備として、この日は12本爪アイゼン、チェーンスパイク、ワカンを持参し、状況を見た上で判断しようという感じ。
ピッケルも持って行ったので、結構な重さです。
始発に乗って蓬莱駅に到着し、ここからスタートです。
山上に照明がぼんやりと灯っているのが見え、ガスはあまり出ていないよう。
東屋に到着、まだ道に雪はなく、装備を整えるのは登山口に持ち越しにする。
林道には次第に雪が見られるようになり、写真3の地点まで来ると辺りは開けているので、急に積雪量が増している。
登山口に到着し、やや迷った末にレインウェアのズボン、厚手のゲーター、12本爪のアイゼンを装着。
まだ雪の少ない中を歩き始め、薬師ノ滝に寄っておく。
次第に積雪量は増して行くけれど、前日までのトレースがあり、しんどさは和らげられるし、ルートの見た目も足跡が生々しくなく、ある意味で理想的?
12本爪アイゼンでの歩行には慣れていないので、その辺りも意識しつつ。
写真8の渡渉地点に至る頃には結構な積雪量になっていて、この後が大変になりそうな予感がたっぷり。
トレースによる恩恵はあるものの、それでも踏み抜きはそれなりにあり、じわじわと体力を奪われる。
最後の渡渉箇所で下流側を見た時、雪の積もり具合に思わず声が漏れてしまう。
苦労しつつ進んでいると、標高840mぐらいでトレースが消滅。
下の方を歩いている時、これは下りでできたトレースかなという印象を受け、峠までトレースがあるものと思い込んでいたのだけど、途中で引き返した人のトレースだったとは。
急に不安になってしまうけど、以前にも大雪の中を登っており、何とかなるはずと思う事にして、先へ。
しかし、一気に踏み抜きは激しくなり、やはりしんどい。
ロープ場の少しの距離を進むだけでも大変で、これは時間がかかりそう。
でも、何だか楽しく、大きく踏み抜いた時には思わず笑いが漏れてしまう。
もがくようにして進み、写真16の自転車の放置されている場所に到着し、休憩。
パンを食べて、エネルギーを補給。
再び装備を整える事にし、レインウェアを着て、ようやく手袋を装着。
少し元気を取り戻し、改めて雪との格闘です。
さっきまでよりも傾斜は増すのだけど、上半身を使う事ができるようになったので、逆に登りやすくなる。
とは言え、じわじわとしか進まず、苦労が続く。
ふと振り返ると、後続の方が登って来られているのが見える。
ちょっと気分が楽になったような?
レスキューポイントの標識を過ぎた辺りだったかで追いつかれ、少し話した後、何となくで先に行ってもらう形になり、ラッセル地獄から少し解放される。
所々でどう進むのが良いかを話し、進路を選択。
結果としてはベストの選択はできなかったように思うけど、これはこれで楽しかったように思う。
三番手の方も登って来られており、ほぼ同時に小女郎峠に到着です。
時計を見ると、もう11時前ぐらいで、随分と遅い到着になってしまいました。
同行した方ともう少しだけお話しを。
小女郎ヶ池へ寄ってみると、真っ平な雪原となっていて、良い感じ。
峠に戻り、まだ滞在されていた同行者さんに挨拶をし、蓬莱山方面へ。
ちらほらと歩いている人がおり、トレースは十分にある。
青空がじわじわと見られるようになり、このまま晴れてくれそうか。
霧氷や周囲の雪景色を眺めつつ、ゆったりと進みます。
ロープウェイでやって来られたのか、団体さんなどとすれ違う。
晴れ間がそれなりに続くようになる中、気分良く歩いて行き、蓬莱山山頂に到着です。
石仏が並んでいる辺りに移動し、昼食にします。
びわ湖バレイのゲレンデ沿いを歩いて行き、鞍部へ。
リフト沿いに道は続いており、賑わう様子をちらりと見ながら。
すっかり好天となっていて、照り返しもあるのか、もう春のような陽気です。
打見山山頂に到着すると、結構な数の人がいて、かなりのアウェー感で居心地が悪い。
条件次第では荒川峠までと思っていたのだけど、時間は遅くなったし、この先も大雪が見込まれ、トレースの有無も分からないし、営業中のゲレンデを下って行くのも嫌だし、結構な疲れ具合だし、当然ながら、このまま下山を選択。
キタダカ道での下山です。
通常のルートにはトレースはなく、2019年1月19日の山行での事が脳裏をよぎる。
でも、小女郎峠で話していた際、びわ湖テラスの方からキタダカ道へ行き来するような事を聞いていたので、そこまで行けばトレースに出合うはず。
意を決して、大雪の中へ。
最初は本来のルートが分かるのだけど、すぐに不確かになってしまう。
標高を保っていれば、大きな間違いはないはずと思い、雪をかき分けて、何とか前へ進もうとするのだけど、これがかなり厳しい。
道に沿って進んでいるのではなく、ただの斜面を横移動しているような感じで、踏み抜きは激しいし、その振り幅も大きく、時折、足が抜けなくなったり、変な角度で固定されたりで、まるで雪の中でヨガをやっているよう?
でも、3年前よりも早い時間帯だし、あれ以降に多少は経験を積んだはずでもあり、あの時のような不安感はないし、微妙に楽しさもあるような。
30分近くの格闘の末、びわ湖テラスからと思われるトレースと出合い、ホッとする。
その後、豊富だった雪も次第に減って行き、天狗杉の手前ぐらいからは樹上の雪融けが進んでいるようで、冷たい洗礼を所々で浴びる。
分岐にてアイゼンを外し、後はテクテクと歩いて行き、琵琶湖畔へ寄り道。
何とか無事に下山する事ができたのを実感しつつ、雄大な琵琶湖を眺める。
贅沢な気分を味わう事ができるのです。
もう少しゆっくりしていたいものの、電車の発車時刻に合わせて先へ進み、志賀駅にてゴールです。
初めて積雪期に比良山系を歩いたのが、2018年12月15日。
あの時は想定外の大雪で苦労させられ、雪山歩きの経験が浅かったのもあり、その厳しさを思い知らされたのです。
今回はその時ほどの積雪ではないなと思いながら歩いていたのだけど、改めて写真を比較してみると、少なくとも小女郎谷に関しては、今回の方が積雪量は多かったよう。
あの時よりも小女郎峠に到着するのが遅れた点からしても、間違いないはず。
苦労はさせられたけど、多少は経験を積んだせいか、楽しさも十分に感じられ、雪山歩きを堪能させてもらいました。
詳しくは書きませんが、自分なりに反省と収穫のあった山行となり、今後へうまく繋げられれば良いと思う。
今回から新しいカメラを使用。
まだ使い方がほとんど分かっておらず、少しずつ慣れて行きたいですね。
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