憧れの赤岳 行者小屋でテント泊
山梨県
長野県
bouz98
体力度について
- GPS
- 11:12
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,615m
- 下り
- 1,571m
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2日目 7:30行者小屋-8:55赤岳山荘9:00-9:45美濃戸口駐車場
| 天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山ポスト：八ヶ岳山荘、赤岳山荘 他にあり 全体的に締まった雪でアイゼン、ピッケルはよく効く。トレースはバッチリ有り。地蔵尾根の鎖、階段は半分くらい雪から出ていた。かなりの急登で滑落注意。文三郎道の階段は全て雪の中で歩きやすい。 赤岳展望荘は営業中 日帰り温泉 もみの湯500円 |
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感想
雪山を歩き始めてから3シーズン目、八ヶ岳には毎年この時期にソロテント山行で来ている。天狗岳、硫黄岳と登頂し次こそは憧れの赤岳へと思っていた時に2日間の仕事の休暇。天気予報はまずまず！2日目が下り坂の予報。ならば勝負は1日目、そこで美濃戸口から入って行者小屋でテント設営後、余計な荷物をデポして山頂を踏んで幕営、2日目は下山のみ、、という山行計画を立てた。日帰りなら荷物は半分でラクにいけるのだが、何せテント泊が好き！これこそ醍醐味だと思っている。独り気ままに静かな山の夜を過ごし、特にやることもないんだが日常とは違った感覚で色んな事に思いをはせるのも悪くない。むしろそんな時間も大切かなと。
6:30美濃戸口駐車場、まだ薄暗い中 準備を整えて出発。約1時間ほどの林道歩き、しっかり圧雪された道でノーアイゼンでも歩き易い。肩にのしかかる60リットルザックがやけに重く感じた。美濃戸山荘から分岐を南沢ルートを取って進むが、未知のコース。北沢コースに比べると重い荷物を背負って登るには勾配もあるようだったし正直少々キツかった^^; がこれも体力不足かやっぱり。。やがて勾配も緩やかになり、急に視界が開けると正面には横岳の姿が！こういう景色が見えると一気にテンションも上がり足取りも少しラクになるって精神的に弱すぎる証拠だなおい。すでに少しバテ気味になりながら、やがて行者小屋の前に出る。営業はしてないがトイレは使用可。小屋の前からは南八ヶ岳の山々のパノラマが一望できる素晴らしい景色♪阿弥陀岳から中岳、赤岳、横岳、大同心小同心から硫黄岳まで！思わずしばし見とれてしまった。。 気温はマイナス10度くらいだったろうが、快晴無風で暖かい。
さっそくテント設営、凍りかけてるおにぎりを食べてひと休みすると体力も湧いてきた！ここで初めてアイゼンとピッケルを装備していざ赤岳へ！展望荘が営業しているということだったので登りは地蔵尾根より。しばらく樹林帯を行くと急に傾斜がキツくなる。急登とは書いてあったがこれほどかと！鎖の付いた階段は中途半端に雪に埋まっていて手を焼く。ピッケルで確保しつつアイゼンの前爪を効かせて這うようにして登る。軽アイゼンじゃとてもムリな感じ、ピッケルも初めて必要性を感じてすごくいい経験になった。ただふと下を見ればかなりの高度感！滑落などしようもんならタダではすまないのは間違いない。自分のような初心者では下りにルート取ると怖いなこりゃ。地蔵尾根も上部になると次第に風が強くなってくる。グローブ取って写真撮るには寒いし余裕も無く思うように残せなかったのが残念だった。 プチナイフリッジを越え、地蔵の頭に出ると威容のある赤岳が目の前に！手前には赤岳展望荘が稜線にへばり付くように建っている。稜線上は烈風で積もった雪が吹き荒れているが見えた。反対側の稜線には横岳から硫黄岳、その向こうには天狗岳の双耳峰。素晴らしい景色と辛い登りの達成感とでテンションも最高潮を迎えた。
地蔵の頭から少し行くと赤岳展望荘。ここが営業しているのは本当に助かる！暖房の効いた中でしばらく休憩させていただきながら山頂へのルートを再確認してエネルギー補給。お世話になった小屋を出る前に今晩テントでいただくビールを購入♪
強風の吹く稜線は岩と雪のミックス。一歩一歩慎重に山頂を目指す。左手には富士山も見える。ほどなく山頂北峰に登り詰める。ここには赤岳頂上山荘。営業はしてないが、よくもこんなところに小屋建てたよなーって思っただけだった。。南峰には三角点と祠があって山頂らしい感じ。憧れの赤岳登頂を噛み締めた。
ひととおり独り喜びを味わった後、さて下山か。下りは文三郎道を行く。地蔵尾根は正直下りたくなかった、、怖いし^^; しかし山頂直下の岩稜帯、高度感のあるギャップもまた緊張の連続！ここでの滑落も許されない。アイゼンの爪を引っ掛けないように慎重に下る。支稜線から文三郎尾根に入ると急勾配の雪に埋れた階段。ここはアイゼンを効かせて歩き易いと感じたが埋まってる鎖に引っ掛けないように注意。
こちらもなかなかの急な尾根、いい加減下りも飽きてきたころ樹林帯へ入り阿弥陀岳分岐を過ぎれば行者小屋へ戻る。
テントに潜り込みまだ明るいうちからビールをいただき食事をしてゴロゴロしながら寝たり起きたり。夜中急に風が出てきた。設営時に無風だったので横着してペグダウンしてなかったため度々煽られて目を覚ましてしまうという失態。次回の教訓になった。
翌日は明るくなる前に起床、食事をして撤収。天気予報は下りだったがまだ晴れ間は覗いていて何人か山頂方面に向かっていってた。気温も高く自分は雨の降る前に早々下山。最初はイヤだった長い林道歩きも、楽しかった山行の余韻に浸りながら、、これも悪くない。無事に美濃戸口に帰還。ミッションコンプリート！
帰りはお決まりの温泉へ♪ 何回か訪れた もみの湯。 ゆっくりと汗と疲れを流して帰宅路へ。直後雨が、、山は雪だろうに、さっき登って行った人たちはどうなったかなーって見ると八ヶ岳は白くガスで覆われていた。
今回も天候やコース状況に恵まれ目標のピークも踏めたが、ひとたび悪天候にもなれば難易度は格段に上がるのが積雪期だと思う。慣れや驕りを持つことなく、これからも初心者の心を忘れないように楽しい山行をやっていきたい。
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