娘(11歳)と一緒に霞沢岳。冬季限定ルート【ゆっくり歩き】
- GPS
- 12:28
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,517m
コースタイム
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 12:27
休憩時間は、いつものように座っておにぎりを食べる休憩を上り下りで数回取っています。
天候 | 快晴 気温高め 稜線はやや風強め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は全区間積雪あり トンネル内はほぼドライ。 一部凍結あり。 ヘッデン必要。 登山ポストは中の湯ゲート トイレも中の湯ゲート 水場なし。雪も森林限界以下はあまりきれいじゃない感じ。 トレースは完璧でしたが、滑落、転倒、道迷い、踏み抜き、木の枝に注意。 西尾根なので、午後〜夕方は雪が緩んで歩きにくいです。 笹が出てくるとますます滑りやすくなると思います。 スリップ注意。 子連れで行く人は少ないと思いますが、雪の状態によっては「大人にはトレースあり。」でも「子供にはセミラッセル状態。」なので、時間に余裕を持って。 アイゼンもあるので脚力使いますので、下山時に踏みとどまれなくなり尻もち大会になります。 |
その他周辺情報 | 特に立ち寄りなし。 |
写真
感想
出発30分前までは1泊2日の計画でしたが、日曜日のお天気が期待できず、せっかくの霞沢岳からの大展望が見られないのは悲しいので、日帰りに変更しました。
おかげで荷物も軽く、時間をフルに使ってゆっくり登山を楽しめました。
出発時の気温が18℃。深夜に登山口に着いても8℃。これは気温高すぎ。
とりあえずちょっと仮眠してから、出発地点の坂巻温泉へ。
5時ゲートオープン。準備して5時30分スタート。ちょっと出遅れたかな。
今日のルートは特に安全第一。スピードは気にせずゆっくり歩くことにします。
まだ薄暗い国道を歩いて中の湯ゲートで登山届提出。 トイレもお借りして準備万端。トンネルを歩いていきます。 タクシーでやってきた観光客風の若い男性グループに追い越されますが、彼らはトンネル半ばで戻っていきました。真っ暗なトンネルだけ歩くのが目的なのか、上高地への時間を読み誤ったのか。。。
2つ目の上高地トンネルを抜けるとすぐに太兵衛平。 ここからは雪がいっぱい。 皆さんアイゼンを付けたり準備中。 娘も自分でアイゼンとハーネスを装着。装備の確認をして、西尾根への取り付き。さっそくの急斜面。 ここ、普段ならいきなり登っちゃいけない角度です。(帰りにはこの角度が普通に思えるようになりました(笑)。。。)
サクサクとアイゼンも効いてしっかりと登り、目印の電柱から右へ進みあとはさんちょうまで尾根をたどっていきます。
トレースしっかりで歩きやすくグングンと高度を上げていきます。
途中で見えてくる焼岳、穂高の山々。
やがて日差しを受けるようになれば気分も上がって(スローペースですが)テンポよく歩けます。テントスペースをいくつも通過しましたが、テント設営はゼロ。
何度もご飯休憩を取りながら、マイペースで登り続け、ついに核心部が見えてきました。手前のトラバース区間、リッジ区間はロープを長めに調整。
メインの岩+雪ミックスの登りも思っていたほどじゃなさそうなので、娘先行で時間をかけて一歩一歩をかみしめながら登ります。 下りのことをイメージしながら登りました。
無事に通過でき、あとはちょっと風が強めですが問題ないレベル。
ビクトリーロードを楽しみながら感動の霞沢岳山頂。
穂高、焼岳をはじめ、青空に浮き出る360°のパノラマを満喫。
景色をおかずにお昼ご飯も食べようかと思っていたのですが、風が強いので、お昼は後回しにして、しっかりと目に焼き付けました。
あとから登って来られたお兄さんと少しお話をしてから、下山開始。
人が少ないので、核心部の通過も待つことも待たされることもなくリラックスして歩けました。 核心部の下りは基本を守って、11mm×40mロープを使いました。
この区間と急こう配箇所数か所以外は常時娘とコンティニュアスで、ほとんど娘先行で歩きました。
下り1870mあたりで1カ所ルートミス。正規ルートから左へ迷い込んでいたようです。 踏み跡があったのでそのまま正規ルートへ復帰できましたが、ちょっと崩れやすい所に迷い込みました。 正規ルートへ復帰直前の笹の葉が出ていた区間は目の前5メートルくらいに正規ルートが見えていて突破できたのでよかったですが、明らかに登りでは通っていないルートなので、戻ったほうが良かったのかもしれません。 反省。
登りと下りで、笹の出方が変わっていました。雪解けなのか、人が歩いて笹が見えてきたのか、もっと観察しながら歩くようにしたいです。
下りでは、遅めにスタートしたテン泊の皆さんが羨ましく見えました。
また雪山テントしたいと思いながら、無事に下山。
トンネルを抜けて国道を歩いて終了。
国道のトンネル内には温泉が湧いていてバケツが置いてあります。
徒歩の人だけの特権で、手を洗いました。
反省点もありますが、安全第一で行動し、危ない思いをすることもなく緊張感を保って楽しむことができて、大満足の一日でした。
【計画】
予定 坂巻温泉 5時10分スタート→山頂11時15分
記録 5時30分スタート→山頂11時53分
てんくら予報ではC判定でしたが、天気図を見て天気の良い日を選ぶことができました。風はやや強めですが問題ない程度でした。 日曜日は大きく崩れることはなくても展望が期待できないことから、土曜日日帰りでよかったです。
【メモ】
尻もち、娘20回くらい。父1回。 踏み抜き、娘5回くらい、父5回くらい。
核心部の通過は、いつもの9mm×30mロープではなく、11mm×40mロープだったので、ロープの取り回しがスムースにいかず手間取ってしまいました。
天候が良く、後続やすれ違いのプレッシャーがなかったので良かったですが、もっと練習しておきたいと思いました。 懸垂降下自体はスムースにできて気持ち良かったです。
娘のマムートのハーネスは大人用なので、まだ少し大きめのため、登りながらいろいろ調整。気を付けの姿勢で立っているときには問題なくても、ザックを背負って、いろいろぶら下げながら急こう配を登ると、歩きにくかったり問題が見えてきました。
アイゼンは問題なし。娘の14足目の登山靴はモンベルの新品の下ろしたてで当たって痛くならないか、予行演習したかったのですが、これも快調。ソックスも濡れずに快適だったようです。12足目は1年足らずで擦り切れた箇所から雪が入ってしまい、11月の南アルプス縦走で、寿命と判断です。
(13足目は12足目と同じものですが、霞沢岳の雪には対応しきれないと判断しました。しばらくは行き先によって13足目と14足目の併用です。)
今回は、父の靴も、ゴローではなくモンベル。 足首が細くなってきたのか、足首のフィット感がちょっと気になりましたが、暖かくてグリップしてくれて嬉しいです。
下山したら、20年くらい使っている父のアイゼンの一部が破損。黄色いアンチスノープレートがぶらぶら取れかかっていました。足の裏に雪玉が溜まったことがなくとても気に入っていたのですが、これもそろそろ寿命かな。
持って行った食料、多過ぎ。 もともと1泊2日のテント泊の計画で、準備していて食べきれないとわかっていながら、相当担ぎ上げました。 お昼も山頂が強風でたべられなかったので半分以上残して持ち帰り。 お湯もペットボトルのお茶も、お湯も、ポカリも。 でも足りないよりは多過ぎで結果オーライ。 好きなものを選んで食べたいだけ食べられる幸せ。 贅沢過ぎです。
ロープワーク、しっかり身に着けよう。平らな広い所で空身で練習するだけじゃダメ。風が吹いていたり、足元が不安定な場所でも短時間に確実に。 今回は時間にも気持ちにも余裕があったので、手袋をしたまま、じっくりと1ステップ1ステップの作業を確実にするようにしました。 もっと頑張ろう!
出発時の気温が18℃。深夜に登山口に着いても8℃、これは高すぎますね。
信じられない気温( ゚Д゚)
穂高の銀嶺がステキですね。春休み間近、山便り楽しみにしてま~す( ^^) _U~~
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