檜洞丸(ユーシン,同角山稜,石棚山稜,反時計回り)
- GPS
- 11:31
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,095m
- 下り
- 2,089m
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 時刻 地点 -(標準CT)(%CT)- 14年3月15日 土曜日 ※ 03:47 玄倉林道ゲートP420m-(0:25)(84%)- ◇ 04:08 境隋道500m-(0:50)(52%)- ◇ 04:34 蛇小屋沢600m-(0:40)(65%)- ◇ 05:00 雨山橋700m-(0:15)(60%)- ◇ 05:09 ユーシン分岐730m-(0:05)(100%)- ◇ 05:14 ユーシンロッジ740m-(0:15)(73%)- − 05:25 (小休止)-(1:30)(136%)- △ 07:27 大石山1220m-(1:40)(146%)- △ 09:53 同角ノ頭1491m-(0:15)(127%)- − 10:12 (小休止)-(0:50)(98%)- △ 11:01 同角山稜分岐1440m-(0:15)(100%)- △ 11:16 石棚山稜分岐1510m-(0:20)(100%)- △ 11:36 檜洞丸1601m-(1:00)(28%)- − 11:53 (大休止)-(0:15)(67%)- ▽ 12:03 石棚山稜分岐1510m-(0:10)(80%)- ▽ 12:11 同角山稜分岐1440m-(0:50)(94%)- ▽ 12:58 県民の森分岐1310m-(0:15)(113%)- − 13:15 (小休止)-(1:20)(98%)- ▽ 14:33 県民の森600m-(0:40)(77%)- ◇ 15:04 小川谷出合390m-(0:15)(67%)- ◇ 15:14 玄倉林道ゲートP420m-(0:00)(%)- 42102歩 ※ 標準CT 結果CT %CT △ 04:35 05:52 128% 負荷14kg 登り ▽ 02:35 02:23 092% 負荷14kg 下り ◇ 03:10 02:08 067% 負荷14kg 縦走 − 01:45 01:04 061% 休憩その他 ※ 12:05 11:27 095% 合計 |
写真
感想
3月14日(金曜日)
今週はとても暖かかった。
雪が無くなる前に敗退した権現岳か同角山稜に登っておきたい。
権現は4月でも雪あるかな・・・それなら先に同角山稜行っとこう。
日帰りで同角ピストンはキツい。同角ー檜洞丸ー石棚山稜周回にしよう。3度目。
登降時間は冬季割増1.5倍、休憩多め、到着15:00でExcelすると出発は3:00。
気温が上がると雪が腐るかも・・・ワカン持っていこう。ビバークセットとピッケル。
このコース、重いのは良くない。13.8kgに切り詰めた。
土曜にするか日曜にするか。
天気予報、土曜日=3:00まで小雪、後晴れ。日曜日=晴れ後曇り。
どちらも中途半端な天気・・・悩む。
やはり下山時に天気が良い方が良い。明日の土曜日に決定。
登山計画書作成。FAX。早く寝なければ。
3月15日(土曜日)
寝坊した。自宅1:51出発。小雨が降っている。
セブン−イレブン御殿場塚原。弁当。小雨は小雪に変わった。
丹沢湖ビジターセンターで登山届投函。
玄倉ダム放流中。玄倉林道ゲート3:10到着。
林道や駐車場に雪は無い。なんとなく雨がちらついている。
出発準備中に突然ヘッデンが消えた。えっ?あっ、ワイヤー切れた!まじか・・・。
仕方ないので予備ヘッデン、\2,000のモンベル。このランプ暗いんだよね・・・。
相変わらず準備にもたつく。3:47出発。予定より一時間近く遅れた。
ゲートの先にも雪は無い。一か月前の豪雪の面影は無い。
雪解けのせいか林道には石がゴロゴロ。
落石が怖いので耳を澄ませるが、放流中の川の流れがうるさすぎる。
気温が高めなので水溜りは凍っていない。トンネルにツララが無い。
温度計は−4℃を指しているけど、あやしい・・・。
後ろから車がやってきて傍らに停車、漁協の方だった。
自分が登山者であることを確認すると引き返していった。
こんな朝早くから大変な仕事だなぁ・・・。
いつの間にか雲が消えて星が輝いている。天気予報通り。
なんだか左足の小指が痛い。林道歩きだけで足が痛むなんて初めて。
ユーシンロッジ到着。
避難部屋入口の前には、天井からの落雪が山積みになっている。
無理すれば入れそうだけど時間が無いのでやめとこう。
禁止事項の案内が目に留まる。あれ?キャンプ禁止だったのか・・・。
テントをよく見かけるので敷地内はキャンプOKだと思い込んでいた。
さあ、大石山へ向けて入山。
登山道に数センチの新雪。湿った登山道は登りにくい。
気温が高いせいか四阿の水たまりは凍っていない。
1カ月前の敗退ポイントに到着。
あのとき雪に埋もれて斜面と一体化していたトラバースは、
しっかりとした登山道になっていた。
梯子の上方も、撤退するほどの難所には見えない。
撤退時の写真と見比べながら、しばらく考えていた。
デジカメを見ながら梯子に左足を置いたところ、フレームで滑って落下。
その勢いのまま右膝を梯子の角に強打。うぅっっ!激痛走る・・・。
どうすればこの痛み和らぐ・・・とりあえず歩こう、痛くないことにしてしまえ。
全身が痺れて力が抜けているので、ストックを頼る。
しばらく歩くと痛みが引いてきた。患部を見てみよう。
少しえぐられた。骨に影響はなさそうなのでよかった。
ゴアテックスのアルパインパンツに穴が開いた・・・ショック。
アンダーにも穴が・・・。
登ってから判ったが、ここはトラバースでなく九十九折だった。
こないだ敗退前に直登を試みたが、引き返して正解だった。
雪が有ろうが無かろうが、自分に直登できるような斜度ではない。
気温は0℃前後。風は無い。暑すぎてTシャツ一枚に・・・これ以上脱げない。
登るにつれてアセビなどの樹木が行く手を遮り、スノーシャワーを浴びせられる。
ズブ濡れにならぬようシェルを着る。しかし、シェルを着ると暑すぎて汗をかく。
仕方ないからTシャツ一枚で、樹木の新雪をストックで振り落しながら前進する。
大石山到着。正面に見える檜岳の真っ白な稜線が美しい。
昨年、このコースを歩いたときは、前半とばし過ぎて後半バテバテになった。
今回は意識してゆっくり歩き、体力を温存しよう。
たった数cmの新雪だけれども、斜度がキツいので滑りやすい。
新雪が団子になってブーツの底にこびりつく。
スノープレートに期待してアイゼン12を装着することにした。
それで滑り落ちることは無いが、雪団子は解消されなかった。
1220mピークの展望台到着。小休止。
丹沢主脈の稜線は雲に覆われていた。谷筋から湯気のようなガスが立ち上がる。
休憩していると右膝が痛む。歩き続けるほうが痛みは和らぐ。
ここから下るとすぐに長めの鎖場。鎖が埋もれるほどの雪は無い。
鎖場からの富士山の眺めが素晴らしい。
いくかの小ピークを超えた。
雪が少ないなぁと思っていたが、1300mを超えたピークでやっと根雪が現れた。
根雪があるとアイゼン歩行が快適。
1353mピークから下るとサンザ洞キレット。こんなに短い橋だったかな?怖くない。
登り返すと主脈方向の展望あり。雲の合間から塔ノ岳と丹沢山の頂上が見えた。
やっと同角ノ頭に到着。展望は良くない。
9:53、一時間近く遅れている。仕方ないので昼飯タイムを削ろう。
立ったまま、イナリと海苔巻を急いで食べる。
同角ノ頭−石棚山稜の間、ワカン歩きが楽しめるかもしれないと思っていたが、
まったくの期待外れ。雪が少なすぎる。アイゼンでも歩きにくい。
この区間、意外と距離が長いし、登り降りもある。
けれど、邪魔な樹木が無いのでサクサク進める。
けっこう木道が整備されているが、無いところは登山道が判りにくい。
石棚山稜登山道に合流。ベンチが雪に埋まっている。ここは雪が多い。
意外にもノートレース。石棚山稜は予定よりも時間がかかりそう・・・。先を急ぐ。
人気のツツジ新道はトレースばっちり。W1すれ違う。
11:35檜洞丸到着。天気曇り、予報は晴れだったのに・・・。
周囲の山々は、稜線が雲に覆われている。
なぜかここの山頂だけ雲っていない。
M1W1P、M1。青ヶ岳山荘は使用可。蛭ヶ岳方向にトレース無し。
犬越路へ向かうというAさんに写真を撮っていただく。ありがとうございます。
時間が無いので即下山開始。直後M2P、M1すれ違う。M3P。
石棚山稜登山道に入ると新たなトレース2名分。先ほどすれ違ったM2Pの方かな?
これで箒沢分岐までトレースを追える。ワカンもいらない。
同角分岐を通過。ブナの稜線を楽しむというより、さっさと下山したい気持ち。
黙々と歩き続けるものの、石棚山稜は意外と距離が長い。
M1すれ違う。今日はこれで12人とすれ違った。鹿の方が多かった。
ガスってきた。1400m以下になると根雪が無くなって歩きにくい。
西丹沢県民の森分岐に到着。ここから激急降下なので靴ひもを締め直す。
中途半端なガレの急斜面。アイゼンが歩きにくい。
それでも、薄っすらと積もった新雪が滑りやすいのでアイゼンは外せない。
1100mまで下りてやっと雪が無くなった。アイゼン外す。泥だらけ・・・。
楽しみどころのない下山道だが、幸いなことに前回より距離が短く感じた。
14:30西丹沢県民の森到着。予定時刻に追いついた。
ここから玄倉林道ゲートまで結構長い。
忘れかけていた左足小指の痛みが再発してきた。
たまらず患部を確認すると1cm大のピンク色のマメが・・・。
これまで2年間、マメなどできたことがないのに、なぜ今日は・・・。
15:15駐車場到着。泥だらけの道具を湧水で洗う。
ぶなの湯〜18:00まで、\700、ロッカー\100
同角山稜は思ったより雪が少なく、昨年2月と似たようなコンディション。
楽しさも、達成感も、前回を上回ることはなかった。
ペース配分がうまくいって最後までバテなかったことは収穫。
シャリバテ防止のための3時間おきの米食は効果ありそう。
雪が少ない場合、4シーズンブーツ+アイゼン12は歩きにくい。
3シーズン+軽アイゼンのほうが快適。ピッケル、ワカン不要。
丹沢の冬も終わりに近づいている感じ。
檜洞丸頂上にいたM1W1Pです。トレースのなかった石棚方面から歩いていらっしゃったのを見て、そちらに行くつもりだったので、どんな様子か教えてもらおうかなぁと思っているうちにタイミングを逸してしまいました。でも、トレース助かりました。
ユーシンや県民の森への踏み跡があったのを見てすごいなあと思っていましたが、まさかどちらも同一人物だったとは。健脚ですね!
記録に出てくる登山者がどっちから来てどっちに行ったか、自分の記憶と照らし合わせて何となくわかります(^^; 檜洞丸頂上を巡る人の動きが、何だか推理小説のように解明できて、こういうのも面白いですね。
始めまして、コメントどうもありがとうございます。
M1W1Pなんて略称してしまい、ごめんなさい。
お互い見える距離で登頂したのに、ご挨拶するタイミングを外してしまいした。
pebさんとkamoさんのレコは既に読んでいました。
「陽の光にキラキラ輝く幻想的な雪・・・」共感しています。
ご指摘の通り、天城のヒメシャラのほうが、あきらかに色艶が良いですね。
お互い顔も判らないままですが、またどこかで偶然出会えたならば、
推理小説続編の謎解を楽しみましょう。
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