まだまだアイゼン必須の瑞牆山と金峰山(久しぶりの森林限界越え!)


- GPS
- 27:35
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,739m
- 下り
- 1,738m
コースタイム
7:35 駐車場(準備)
7:50 瑞牆山荘
8:28 富士見平
10:39 瑞牆山頂上 (撮影)〜11:00
12:25 富士見平小屋 (泊)
(2日目)
6:15 富士見平小屋
6:50 大日小屋
7:22 大日岩(分岐)
8:15 砂払ノ頭
8:56 五丈石
8:59 金峰山頂上 (撮影)〜9:15
9:40 砂払ノ頭
10:11 大日岩(分岐)
10:59 富士見平
11:25 駐車場
天候 | 1日目:晴れ(雲多め) 2日目:曇(小雪舞うことも)のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口〜富士見平 若干雪が残っていますが、ほぼ土の山道。アイゼンなくても危険なしです。 (瑞牆山ルート) ◆富士見平〜瑞牆山 ほぼ雪道です。沢に至る巻道まではアイゼンなしでも無理が利きますが、それ以降はアイゼン必須です。完全に氷になっている斜面がチラホラあります。軽アイゼンではちょっと不安。 (金峰山ルート) ◆富士見平〜大日小屋 尾根の直登部分は雪があまりありませんが、巻道に入って以降は深い雪道です。締まっているため踏み抜きはなし。 ◆大日小屋〜大日岩 大日岩の下部を巻く際に、岩に薄く雪が乗っているような箇所あり。滑ります。下手すると数メートル滑落するような斜面ですので要注意です。 ◆大日岩〜砂払ノ頭 ひたすらの直登。細い木の枝に足やザックをとられないよう。 ◆砂払ノ頭〜金峰山 切り立った尾根道。南側は絶壁ですのでご注意。急斜面のトラバースがあるので滑落注意。アイゼンの利きは十分なので履いていれば安心ですが、アイゼンなしでは進退窮まります。 |
写真
感想
久しぶりに山荘泊まりで2日間山を歩こうと、行ってきました瑞牆山&金峰山。
富士見平小屋のボランティアの方々が駐車場の除雪をがんばってくださったので車でのアクセスも出来るようになってます。ありがたいことです。
初日はのんびり歩こうと1日目はコースの短い瑞牆山を選択。登山口から富士見平までは雪もほとんどなく急登というほどでもないので、歩き始めの体には助かります。30分ほどで富士見平に到着。
地図でも確認できるようにここから瑞牆山までは巻道の後、沢に下りるコース。復路でまた登り返すのかと思うとちょっと気が重くなります。沢へ下りる道は柔らかい雪が積もった斜面なのでちょっと滑りやすいです。沢を渡ってからはいよいよ瑞牆山本体。大岩がゴロゴロしているエリアに入ります。一旦融けて再凍結した氷があちこちにあり、場所によっては氷の上に薄く雪が乗っていたりするので滑り止めがないと転倒必至です。岩がちの山ですから転んだだけでも頭を打つ危険が大。すれ違った方の中には軽アイゼンもなしというグループもいましたが、大丈夫だったのでしょうか・・・。
大ヤスリ岩が見えてから後はけっこうな急斜面です。踏み跡が残りにくいためかトレースが揃わず何本にも分岐していてどのトレースを追ったらよいか結構迷います。私はどうやらハズレを選んだらしくちょっと危ない岩登りルートになってしまいました。下山時には安全なほうに行けたので「登りもこっちを通ればよかった」とちょっと後悔。
西側からぐるりと北面に回りこんで最後の直登を越えると瑞牆山の頂上です。この日は少し雲が多めでしたが東から南、西にかけて広々とした眺望が得られました。なお、頂上は風が強く足元は岩の表面なのでバランスをとるのにちょっと苦労します。山頂標の裏はすぐに切り立った崖ですから身を乗り出したりすると危なそうです。
滑らないように慎重に下山して富士見平小屋まで戻ります。のんびり歩いたつもりでもまだ昼過ぎ、午後いっぱいを小屋で贅沢に過ごしました。
富士見平小屋は実にアットホームな山小屋で、たくさんのボランティアの方々の協力を得て山域の安全に気を配っている様子が伺えました。登山道の赤テープやフィックスロープなどもこちらの方々のご厚意によるものだったようです。それだけに安全に無頓着な登山者にはやりきれない思いがあるようで、山登り初心者の私もそれを聞いて反省しなければならない所いっぱいです。考えてみれば山で登山者を迎える側の方々の生の声を聞いたのって初めてですね。
なお、瑞牆山はゴールデンウィークくらいの時期までは8本爪以上アイゼンがないと危なっかしいとのこと。特にカカトに爪がないと下山時に危ないようです。今後この山域に向かわれる方はご参考に。
金峰山に向かおうとした第2日、朝起きると予想外に雪が新たに1cmほど積もっていました。空は曇っており日光もどうも弱々しい様子。これから晴れるという予報を頼みにして出発します。途中ちらほらと雪が舞うときもありましたが大日小屋までは危ない所もなく順調に踏破。大日岩の下部の巻き道では一箇所ヒヤリとした場所が。雪をかぶった岩の上に不用意に足を乗せた結果、つるっと滑ってしまったという次第。怪我に至らず本当に良かった。アイゼン履いてても油断は禁物ですね。
砂払ノ頭の後はほぼ森林限界を超えた稜線になります。晴れていれば見晴らしのいいルートなのでしょうね、残念ながらこの日は真っ白でした。岩と雪が織りなす幻想的な景色ではありましたけども。このルート、南側の崖に落ちることはそうそうないとは思いますが、北側の斜面も滑り台みたいなトラバース路なのでなかなか緊張を強いられるルートです。五丈石への最後の登りなんてキックステップで段が作れるか怪しいほどの固い雪面でした。ガッチリと噛みこむアイゼンがまさに心の支えでしたね。
頂上にいる間、折よくガスが晴れてくれたので小川山や瑞牆山、国師ヶ岳などの眺望が得られました。大快晴の日だったらもっと感動的な光景なんでしょうけどね。今回は青空の下で頂上に立てただけでも大満足です。森林限界以上の山頂は360度の開放感がたまりません。
下山にとりかかった際に振り返ると、先ほどの山頂はまたガスに包まれていました。やはり運がよかったのかなーと思いながら来た道をピストンで戻ります。順調に下り続けて2時間ほどで富士見平へ、さらに30分で駐車場まで無事に帰還しました。
2日間でそれぞれ性格の違う2峰の山へ、山小屋での話も聞けて実に充実した山行になりました。日帰りで両方に、なんてこともコースタイム的には不可能ではないでしょうけども、ちょっと今の体力では厳しいかも知れませんね。
恒例の山バッジは富士見平小屋にて両方の山のを入手。小屋はいつでも開いているという訳ではないので事前確認が必要かもしれません。(宿泊予約してしまえば入手確実ですよ・・・)
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