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Yamareco

記録ID: 427972
全員に公開
雪山ハイキング
奥武蔵

三峯神社表参道〜雲取山〜七ツ石山

2014年04月12日(土) 〜 2014年04月13日(日)
 - 拍手
GPS
16:20
距離
23.5km
登り
2,481m
下り
2,325m

コースタイム

12日
9:00 大輪バス停-9:05 三峯神社表参道入口-12:00 三峯神社-13:00 雲取山登山口-15:00 地蔵峠-15:10 霧藻ヶ峰-16:20 前白岩の肩-16:45 前白岩山-17:55 白岩山-18:05 芋ノ木ドッケ-18:55 大ダワー19:25 曇取山荘
13日
6:25 雲取山荘-7:00 雲取山頂-7:15 雲取山避難小屋-8:10 奥多摩小屋-9:00 七ツ石山-10:15 七ツ石小屋-12:10 雲取山登山口-12:20 鴨沢バス停
天候 晴れ~晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
JR秩父駅下車、西武バスのりば5Mから中津川行きに乗車、大輪バス停で下車。
コース状況/
危険箇所等
東京のてっぺんと言えば、東京タワーでも東京スカイツリーでもなく雲取山。
それは知ってるけど行ったことはない。
なんでもこの季節、山頂付近は雪が残っているながらもテント泊ができるらしい。
自分もテントは昨年夏に買ったが雪の上で張ったこといまだかつてない。
やってみたい。でも、シュラフがなぁ、マットがなぁ、リュックがなぁ、と考えているうち、
とにかく雪山にも馴れておかなくては!と、とりあえず行ってみることにした。
宿は小屋泊にするとして、登山客から定評のある雲取山荘を予約。
秩父側から登って奥多摩側に降りる王道コースで今回は挑んでみた。

秩父駅から雲取山登山口のある三峯神社へはバスが出ている。はずだったのだが 、
バス亭に行ってみると、2月に降った大雪の影響で途中の橋が途絶えており、
いまだに全区間営業しておらず、早い話が三峯神社までは行けないと言うことだ。
西武バスの係員の話だと、中津川行きのバスに乗って途中の大輪というところで降りれば、
三峯神社までハイキングコースがあるらしい。
地図で確認してみると、なるほど、神社までショートカットしている。
行けそうな気がする。
西武バス職員の言葉を信じ大輪で下車。
運転手「大輪で下りるんですかっ!?」。
車内には登山客ばかり10人ほどいたが、下りたのはこの私ただ一人・・少々不安になる。

ルート入口の鳥居をくぐると民宿の店先でお婆さんが植木に水をやっている。
聞けばもともとはこちらが三峯神社まで参拝するための正規のルート、つまりは表参道だったため、江戸の昔から全国より参拝客が押し寄せ、大変な賑わいだったそうである。
エリザベステイラーやら大山倍達やら天皇陛下やら、大勢が押し掛けるほどの
盛況ぶりだったらしいが、今では自動車の利用が増え、すっかり人気が無くなってしまった、ということだ。
30分くらいだろうか、いささか長い話を聞かされたが、途中雪で橋が落ちているところが
ある、などルート情報を得る。
清浄の滝を通過してテーブルがあるポイントでお湯を沸かして早めのランチ、
チリトマトヌードルを調理して食う。
買ったばかりのイタ靴が足に合わなくて、いつもより時間がかかってしまったが、
なんとか三峯神社に到着。
痛む足をひきずり、でもせっかくなので境内を見物する。
神殿や手水場の屋根に施された彫刻が素晴らしい。日光東照宮のそれを彷彿とさせ、
しばらく見入ってしまった。
腹が減ってきたのでおみやげ屋に入り、温かいそばを注文。
まだ食うのか?一体いつになったら登るんだ?
ここへ到着するまで、意外と長いルートだったので疲れてしまった。
まだ雲取に出発する前にこんなに体力を消費してほんとに着けるんだろうか。
奥宮へむかう参道が雲取への登山道になる。しばらくは緩やかな上りを歩く。
霧藻ヶ峰は休憩所があるが現在は休業中のようだった。
前白岩の手前あたりで雪が多くなってきたためアイゼンを装着。
雪が無くなると外す、繰り返し脱着しながら進む。白岩小屋も休業中。
時刻は18時。昼遅くに登り始めたせいで人気もなくだんだんと薄暗くなってきた。
このへんで今日泊まる予定の雲鳥小屋に電話しておこう。心配するといけない。
女性の方が出た。
「今日止まる予定ですがまだ白岩山のあたりです。遅くなって申し訳ないですが行きますのでよろしくお願いします。」
「大丈夫ですよ。そこから先は足場が悪くなっていますので気を付けてくださいね。」
優しい声援に心強く感じた。よっし頑張ろう。夜も七時にもなるともう真っ暗だ。
最後の雪道を灯りの見えるほうへ斜面を登っていくとやっと雲取山荘に辿りついた。
大輪バス停で下車すると左前方に三峰神社の鳥居が。往時には絶えることなく人が往来していたであろう、ここがかつては三峰参拝のメインゲートであった。いまでは山の上の駐車場まで車でシュー。訪れる人は少ない。
2014年04月12日 09:04撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 9:04
大輪バス停で下車すると左前方に三峰神社の鳥居が。往時には絶えることなく人が往来していたであろう、ここがかつては三峰参拝のメインゲートであった。いまでは山の上の駐車場まで車でシュー。訪れる人は少ない。
民宿紅乃屋全景と目前にかかる登龍橋。渡ればいろんなご利益があると言っていたが・・忘れた。
2014年04月12日 09:25撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 9:25
民宿紅乃屋全景と目前にかかる登龍橋。渡ればいろんなご利益があると言っていたが・・忘れた。
今回より旅の相棒となったスカルパ・クリスタロGTX。雪渓用に6本アイゼンがかかる靴を、と探してたら旧モデルという理由で好日山荘で3割引だった。全然問題ないっスね!しかし人並み以上に張り出した私の踝を容赦なく締め付ける。果たして仲良くなれるのか?
2014年04月12日 10:12撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 10:12
今回より旅の相棒となったスカルパ・クリスタロGTX。雪渓用に6本アイゼンがかかる靴を、と探してたら旧モデルという理由で好日山荘で3割引だった。全然問題ないっスね!しかし人並み以上に張り出した私の踝を容赦なく締め付ける。果たして仲良くなれるのか?
清浄の滝。この水辺のどこかにサンショウウオが棲息しているらしい。井伏鱒二にも教えてあげたい。
2014年04月12日 10:29撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 10:29
清浄の滝。この水辺のどこかにサンショウウオが棲息しているらしい。井伏鱒二にも教えてあげたい。
三峰神社随身門。大変見応えがある美しい門だが、残念なことに大雪の影響で飾り瓦の一部が崩落しかかっており現在は近寄ることができない。
2014年04月12日 12:07撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 12:07
三峰神社随身門。大変見応えがある美しい門だが、残念なことに大雪の影響で飾り瓦の一部が崩落しかかっており現在は近寄ることができない。
おみやげ大島屋店内。近年、増えすぎたシカの食害に悩まされる奥武蔵地域。見せしめということか。見上げつつ山菜そばをすする。750円。この時点で最早ヤル気ゼロ。
2014年04月12日 12:48撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 12:48
おみやげ大島屋店内。近年、増えすぎたシカの食害に悩まされる奥武蔵地域。見せしめということか。見上げつつ山菜そばをすする。750円。この時点で最早ヤル気ゼロ。
さて行こう。三峰神社奥宮がある方向へ進むと雲取山登山道入り口。立派な杉並木が続く。
2014年04月12日 13:04撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 13:04
さて行こう。三峰神社奥宮がある方向へ進むと雲取山登山道入り口。立派な杉並木が続く。
雪が現れはじめた。この程度ならまだアイゼンなしでも進める。滑れないように気を付けて。
2014年04月12日 14:32撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 14:32
雪が現れはじめた。この程度ならまだアイゼンなしでも進める。滑れないように気を付けて。
雪が増えてきたのでコーラを冷やしてみた。
2014年04月12日 14:55撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 14:55
雪が増えてきたのでコーラを冷やしてみた。
標高1,523m霧藻ヶ峰。休憩所は現在休憩中。目的地雲取山荘までの行程の約半分を走破。
この時はまだ呑気に構えている。
2014年04月12日 15:11撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 15:11
標高1,523m霧藻ヶ峰。休憩所は現在休憩中。目的地雲取山荘までの行程の約半分を走破。
この時はまだ呑気に構えている。
ここからアイゼン装着。なるほど。急な上り坂でも滑らない。これで向かう処敵なし。
2014年04月12日 16:38撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 16:38
ここからアイゼン装着。なるほど。急な上り坂でも滑らない。これで向かう処敵なし。
白岩山から雲取山に向かう間が今回のルートの中では最も雪深かった。崖が足下まで迫った細い道で根雪が凍り付いている箇所がいくつもあった。
2014年04月12日 17:46撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 17:46
白岩山から雲取山に向かう間が今回のルートの中では最も雪深かった。崖が足下まで迫った細い道で根雪が凍り付いている箇所がいくつもあった。
やばい、日が暮れてきた。
先を急がねばならぬが雪道のため手間取る。
2014年04月12日 18:02撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 18:02
やばい、日が暮れてきた。
先を急がねばならぬが雪道のため手間取る。
ダワダワダワダワ〜、大ダワダワダ〜ダワダワ、
デュッワァ〜、19PM。
ついに夜になってしまった。
今日中にちゃんとたどり着けるのか?
2014年04月12日 18:56撮影 by  SH-01F, SHARP
4/12 18:56
ダワダワダワダワ〜、大ダワダワダ〜ダワダワ、
デュッワァ〜、19PM。
ついに夜になってしまった。
今日中にちゃんとたどり着けるのか?
雲取山荘の夕食。とにかく食べなさい。リュックもアイゼンもほっといていいからさあ食べなさい。
2014年04月12日 19:34撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/12 19:34
雲取山荘の夕食。とにかく食べなさい。リュックもアイゼンもほっといていいからさあ食べなさい。
雲取山荘の本日の日の出予想は5:12頃。無論的中。最早神業。
2014年04月13日 05:19撮影 by  SH-01F, SHARP
4/13 5:19
雲取山荘の本日の日の出予想は5:12頃。無論的中。最早神業。
2014年04月13日 05:19撮影 by  SH-01F, SHARP
4/13 5:19
よーく冷えてます!雲取山へ向かうルートを覆う氷結した雪渓。アイゼンの爪を立ててガリガリ登る。
2014年04月13日 06:49撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/13 6:49
よーく冷えてます!雲取山へ向かうルートを覆う氷結した雪渓。アイゼンの爪を立ててガリガリ登る。
標高2,017m雲取山山頂。中途半端な長さのゲイターのおかげで魚屋のオッサンに見えるがこれでも登山客。背後には霊的に浮かび上がる富士山。
2014年04月13日 07:08撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/13 7:08
標高2,017m雲取山山頂。中途半端な長さのゲイターのおかげで魚屋のオッサンに見えるがこれでも登山客。背後には霊的に浮かび上がる富士山。
七ツ石山方面に向かう石尾根ルート。雲取山避難小屋から。秩父側からのルートに比べると雪の残り方が全く少ない。
2014年04月13日 07:20撮影 by  SH-01F, SHARP
4/13 7:20
七ツ石山方面に向かう石尾根ルート。雲取山避難小屋から。秩父側からのルートに比べると雪の残り方が全く少ない。
標高1,757m七ツ石山山頂。眺望良好のため腹が減る。山飯の定番尾西の白飯を調理して食う。日本人はやっぱ米だな。
2014年04月13日 08:57撮影 by  SH-01F, SHARP
4/13 8:57
標高1,757m七ツ石山山頂。眺望良好のため腹が減る。山飯の定番尾西の白飯を調理して食う。日本人はやっぱ米だな。
今回は鷹ノ巣山への縦走ルートへは行かず、七ツ石小屋前を通って鴨沢へ下りる。小さいながらも賑やかそうな山小屋。
2014年04月13日 10:15撮影 by  SH-01F, SHARP
4/13 10:15
今回は鷹ノ巣山への縦走ルートへは行かず、七ツ石小屋前を通って鴨沢へ下りる。小さいながらも賑やかそうな山小屋。
鴨沢バス停時刻表。2時間10分待ち。ダムを渡る風が冷たい。
2014年04月13日 12:57撮影 by  SH-01F, SHARP
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4/13 12:57
鴨沢バス停時刻表。2時間10分待ち。ダムを渡る風が冷たい。

感想

みなさん、ありがとうございました!
帰りのバス停寒かったですね!

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コメント

出会ってはいませんが・・・
昨日は雲取を鴨沢からピストンで雲取山でした。お会いしていませんが同じ山域で行動していたようです。レコはトラブルで記録は載せられませんが、奥多摩初心者なので、これからはもっと歩きたいです。
2014/4/14 17:58
Re: 出会ってはいませんが・・・
fuyuchan1969さん
コメントありがとうございます!
鴨沢からのピストンお疲れ様でした。
私も帰りは鴨沢でしたが、バスの本数が少なすぎることにびっくりでした。
事前確認が必要でしたね。
トラブルだったそうですが、大丈夫だったでしょうか。
お怪我なければいいですけど。
雲取ははじめてでしたが、眺望のよさとルートの多さで大変気に入りました。
是非またリベンジしてください。
弘法山が近くということで、羨ましいです。
桜はまだ残ってますか?
2014/4/14 20:04
Re[2]: 出会ってはいませんが・・・
弘法山周辺は桜はもう終了です。トラブルはレコの写真がアップできないだけですので、山行は問題なしです。鴨沢からのルートは初めてですが、奥多摩は色々な山が多く、当然ですが丹沢とは赴きが変わっていて魅力的な山が多いですね。私は弘法山の近くに住んでいるので大山にも歩いて行けるのは恵まれていると思います。ありがとうございました。
2014/4/15 20:46
Re[3]: 出会ってはいませんが・・・
fuyuchan1969さん
返信ありがとうございました!
大山に歩きで行けるなんてなんとまあ
私は横浜市内なので丹沢にも奥多摩にも時間がかかってしまい
ほんとにうらやましいですね!
2014/4/25 12:37
ありがとうございました
まだ自分の山行をアップできていませんが、先にお見かけしたので先にコメントを。

帰りのタクシーでは乗合、ありがとうございました。(夫婦で一緒だった者です)そして、雪の中、そして日が落ちてからの雲取山荘までの道のり、お疲れ様でした。またお会いしたらよろしくお願いします。
2014/4/15 15:52
Re: ありがとうございました
rucciさん
先日はタクシーの乗合ありがとうございました!
帰りは遠いしどうしようかな、と思っていたところ、みなさんのおかげで助かりました。
少しの間だけしかお話しできませんでしたが、とても楽しいひと時でした。
また、どこかでお会いしたらその時はいっしょに登りましょうね!

追伸:深イイ話はもう放映されたのでしょうか??
2014/4/25 12:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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