記録ID: 42910
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トレイルラン
槍・穂高・乗鞍
奥穂高岳(100名山)
2009年07月19日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,819m
コースタイム
5:30河童橋→7:05岳沢ヒュッテ跡→8:20紀美子平→9:30〜35奥穂高岳→10:00〜12:00穂高岳山荘→13:05〜15涸沢ヒュッテ→14:25〜15:30横尾→16:50河童橋
天候 | 雨(山頂付近は暴風雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
天候が良ければ槍穂高縦走を日帰りでやろうと思い、各ポイントの目標通過タイムを計画していたが、天候はあいにくの雨。岳沢を登りだして雨足がややきつくなってきたので、撤退するかしばし考えるが、考えているうちに雨が弱まってきたので、そのまま続行してしまう。岳沢ヒュッテの近くの渡渉ポイントは、流れがきつく怖かったけど、かろうじて頭を出している岩をつたってわたる。ぐいぐい高度を稼ぐが、森林限界に近づくとどんどん雨風は強くなってしまった。本来トレラン装備でこんな日に穂高に登るべきでないことは、十分頭では理解できるが、せめて奥穂高だけでもと思い先に進む。吊尾根に入ると風速25メートルは超えているような状態で、自然の猛威に感動しつつ、ただ無心になって先に進む。途中韓国人の2人組とすれ違った。お互い進む方向を確認して握手した。無事で上高地に帰っただろうか。奥穂高山頂は、立っているのがやっとで、何とか携帯で証拠写真?をとるが、うまくフォーカスできず、3190という標高を写すのがやっとだった。頂上で、これから上高地に向かう単独行の男性に会う。そこから穂高山荘は20〜30分ほどで、ハシゴと鎖場を慎重に慎重に降りる。山荘に入ってやっと助かったというか、生きた心地がした。小屋には、停滞中の登山客が沢山いた。小屋で2時間ほど休み、冷えた体を温めて再出発。槍縦走はあきらめて、涸沢に下る。雨はだいぶ弱まっていた。下部はまだまだ大きな雪渓が残っていて、アイゼンはないので、慎重に下る。そこから横尾までは、部分的には走れる場所もあり、スリップに注意しつつ先を急ぐ。横尾山荘まできて急にほっとして、ビールを飲んでいたら、NYから来たという中国系アメリカ人のグループと仲良くなった。彼女たちは今日涸沢から降りてきたという。北穂に行きたかったが、悪天候なのであきらめたという。9リットルのリュックと、レインジャケットとトレランシューズという僕のトレラン装備に驚いていた。後はフラットな道を、走ったり歩いたりしながらバスターミナルに戻った。槍穂高日帰り縦走はできなかったが、自然の猛威からいい勉強をさせてもらったと思う。山岳会的な山の常識から考えると、こんな天候下でのトレラン装備での行動は、批判されても仕方ないとは思うが、現在のような登山装備がなかった時代の登山は、道具よりも自分の体を頼る部分が大きかったと思うし、そのほうが自然との一体感をより強く感じられる面もある。いざ遭難となった時に、無謀登山として批判され、人に迷惑をかけてしまうことになることは理解している。が、どこまで装備があったら絶対安全とは言い切れない以上、最小限の装備と自分の脳と肉体を最大限に使って、安全のために最善の努力をするしかないだろう。 |
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