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Yamareco

記録ID: 431049
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳(美濃戸口から)

2014年04月19日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:15
距離
17.1km
登り
1,493m
下り
1,478m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(3:00 自宅を車で出発 - 6:00 八ヶ岳山荘駐車場に到着)
[入山準備] - 6:20 登山開始 - 7:05 赤岳山荘 - 9:25 行者小屋 - [文三郎尾根] - 11:35 赤岳山頂 - [地蔵尾根] - 13:10 行者小屋 - 15:00 赤岳山荘 - 15:30 下山 [帰宅準備]
(16:00 八ヶ岳山荘駐車場を車で出発 - 19:00 自宅に到着)
天候 低気圧と前線が西に移動し、上から高気圧に覆われていく様子。予報では朝は曇るようでしたが快晴。昼前に見渡す高山エリアはどこも雲が上がって来ていたようですが、八ヶ岳(特に赤岳)は比較的晴れを維持してました。風も八ヶ岳稜線・赤岳山頂としては無風のレベル、気温は登山していると暑いくらいでしたが、稜線に出るとアンダーの上にハードシェル着用するくらいがちょうどよかったです。夕方になると天気が崩れたようです。
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央道を諏訪南I.C.で降り、八ヶ岳ズームライン(県道425号線)をずっと突き当たるまで進み、T字路を左折して八ヶ岳高原ライン・鉢巻道路(県道484号線)をそのまま突き当たりまで行けば美濃戸口、八ヶ岳山荘に到着します。カーナビでは、山荘の名前などで検索すると間違う現地でなく事務所へ間違う傾向ありますので、美濃戸口のバス停で探すと良いと思います。
なお、タイヤはノーマルで問題なし。美濃戸口から先の赤岳山荘、やまのこ村山荘へのダート道も雪はありません。ダート道が2年前よりも整備され、FFセダンでも余裕そうでした。
コース状況/
危険箇所等
4月も下旬になりすっかり残雪期。しかし思いのほかまだ雪が多く、美濃戸山荘の先の登山口入ったところから雪があります。
行者小屋までは軽装で山行し、行者小屋にて、ハードシェル、ヘルメット、アイゼン、ピッケル装備している人がほとんどでした。

それではコース概況です。

■美濃戸口〜美濃戸山荘登山口
せっかくなので、今回はコース制覇を目的に美濃戸口からダート道を30分ほど歩き、赤岳山荘、やまのこ村山荘まで徒歩で移動。美濃戸山荘前を通り南沢と北沢の登山口にたどり着きます。先にも触れましたが、このダート道、2年前よりも整備された印象で凸凹が土砂利でならされ、FFセダンでも車底を擦ることもなく余裕そうでした。次回は赤岳山荘まで車で行こうと思います。

■美濃戸山荘登山口〜行者小屋
南沢コースを進み、先にも触れましたが登山口から雪が付いてます。沢に入るまでは凍結個所が沢山あり、滑って転びそうになりそうに何度もなりました。沢も完全に雪に覆われていて、多少踏み抜きますがトレースの通りに進むと苦労しません。1時間30分くらいで行者小屋に到着します。冬季週末営業は終了していました。

■行者小屋〜文三郎道尾根〜文三郎道分岐
行者小屋から文三郎道尾根を登り上がります。森林限界に出るまでは地味な急登。その先のハイマツ帯の鉄ノーブランド階段、岩場の切り返しなどは全て完全に雪に覆われています。ピッケルで支持しながらアイゼン利かせて登ります。有名なマムート階段も完全に雪の下。文三郎道分岐まではまぁまぁの傾斜の雪面を長い距離トラバースして進みます。滑落したらシャレにならないので慎重に。

■文三郎道分岐〜赤岳山頂
稜線に出たので無風ではなくなります(今日は風が弱い)。トレース通りに斜面を登り、キレット分岐あたりから核心部に入って行きます。夏季の急峻なクサリ&岩場はここも雪に埋まっており、クサリはほぼ使えません。ピッケルで支持しながらトラバース気味に進み、龍頭峰分岐直下の急登はピッケル無いと無理でしょう。結構な傾斜をピッケルとアイゼンの前ヅメ突き刺して1歩1歩確実に登ります。
龍頭峰分岐から上は、よじ登る感じ。ここもクサリやハシゴもあまり使えないので、ピッケルのピックを突き刺しながら体を持ち上げて上を目指します。文三郎道分岐から山頂までは30分くらいでした。

■赤岳山頂〜地蔵尾根〜行者小屋
赤岳山頂から、北峰方面に進み、赤岳頂上山荘(冬期閉鎖中)の先を横岳方面に進みます。こちらは急な斜面もありますがステップが切ってありますしあまり怖くありません。赤岳天望荘(冬季営業も2月下旬に終わり4月下旬まで閉鎖中)の間を抜け、すぐに地蔵の頭にたどり着きます。
ここから地蔵尾根を下山するので、地蔵の頭を左に折れますが待っているのは冬期イチバンの核心部である「ナイフリッジ」です。足を置くステップが付いているので、バランスを崩さないようにサクッと通過します。決して焦ったり爪や足をひっかけないように。
また、その先もルンゼ状の岩場の下りがあり、クサリは雪に埋まり使えないので気を使います。しっかり足場を確保し、アイゼンの爪を利かせて下れば大丈夫です。樹林帯に入るまで結構な傾斜があり、落石などあるので気をつけてください。(実際に子供の頭ほどの石が3つ雪で音もなく来ましたがよけることができました)
樹林帯に入っても、階段などは使えませんしあることすら気がつきません。高度を下げると徐々に傾斜が緩くなり、地蔵の頭から40分ほどで行者小屋に到着します。

■行者小屋〜美濃戸口
行者小屋から先は、行きに通ったコースを逆にたどるだけです。下山ではこんなに長かったんだとうんざりします。
今回は美濃戸口 八ヶ岳山荘に駐車(500円/日)し歩きます。
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今回は美濃戸口 八ヶ岳山荘に駐車(500円/日)し歩きます。
登山口方面へのダート道の入り口。
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登山口方面へのダート道の入り口。
2年前よりも整備された印象。普通の林道レベルになってる。
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2年前よりも整備された印象。普通の林道レベルになってる。
マムート駐車場(1000円/日)で有名な赤岳山荘を通過。。
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マムート駐車場(1000円/日)で有名な赤岳山荘を通過。。
登山口手前の美濃戸山荘。
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登山口手前の美濃戸山荘。
美濃戸の登山口に到着。南沢と北沢の入り口がある。
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美濃戸の登山口に到着。南沢と北沢の入り口がある。
登山口から雪が付いてます。凍結個所ばかりで滑ります。
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登山口から雪が付いてます。凍結個所ばかりで滑ります。
一面雪になってきました。沢はまだかと思い始める。
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一面雪になってきました。沢はまだかと思い始める。
見晴らしが良くなって沢歩きの始まり。
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見晴らしが良くなって沢歩きの始まり。
南沢の先に八ヶ岳連峰が見えてくる。
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南沢の先に八ヶ岳連峰が見えてくる。
行者小屋に到着。冬季週末営業は終了してました。
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行者小屋に到着。冬季週末営業は終了してました。
文三郎道尾根方面の登り口へ入って行く。
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文三郎道尾根方面の登り口へ入って行く。
樹林帯を抜け森林限界に。階段は雪で埋まっている。
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樹林帯を抜け森林限界に。階段は雪で埋まっている。
稜線にある文三郎道分岐までの長い登り。
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稜線にある文三郎道分岐までの長い登り。
マムート階段も雪の下。傾斜をトラバースして慎重に進む。
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マムート階段も雪の下。傾斜をトラバースして慎重に進む。
文三郎道分岐に到着。今日は本当に風が弱い。
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文三郎道分岐に到着。今日は本当に風が弱い。
取り着き部はなだらか。トレース通りに斜面を登る。
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取り着き部はなだらか。トレース通りに斜面を登る。
キレット分岐あたりから核心部に入る。
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キレット分岐あたりから核心部に入る。
ピッケルで支持しながらトラバース気味に進む。
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ピッケルで支持しながらトラバース気味に進む。
龍頭峰分岐直下の急登。まさにアイゼン前爪とピッケル頼み。
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龍頭峰分岐直下の急登。まさにアイゼン前爪とピッケル頼み。
龍頭峰分岐から上は、最後の岩場をよじ登る感じ。
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龍頭峰分岐から上は、最後の岩場をよじ登る感じ。
雪が付きクサリやハシゴもあまり使えない。
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雪が付きクサリやハシゴもあまり使えない。
赤岳(2,899m)の山頂で自分撮り。今日は本当に空いてる。
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赤岳(2,899m)の山頂で自分撮り。今日は本当に空いてる。
一等三角点「赤岳」と一緒に。山頂で撮っていただきました。
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一等三角点「赤岳」と一緒に。山頂で撮っていただきました。
赤岳山頂(南峰)の赤嶽神社。結構こじんまりしています。
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赤岳山頂(南峰)の赤嶽神社。結構こじんまりしています。
赤岳頂上山荘は弊社中。急に天候が急変し寒くなる。
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赤岳頂上山荘は弊社中。急に天候が急変し寒くなる。
雲に覆われ視界不良。痩せ尾根の通過を慎重にこなす。
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雲に覆われ視界不良。痩せ尾根の通過を慎重にこなす。
赤岳の北斜面は南斜面と違い、傾斜はきついがごく普通。
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赤岳の北斜面は南斜面と違い、傾斜はきついがごく普通。
赤岳天望荘と赤岳。また天候が回復してきた。
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赤岳天望荘と赤岳。また天候が回復してきた。
地蔵の頭に到着。ここで左に折れ地蔵尾根を下山する。
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地蔵の頭に到着。ここで左に折れ地蔵尾根を下山する。
今日のドキブルNo.1 ナイフリッジ。写真より確実に怖いです。
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今日のドキブルNo.1 ナイフリッジ。写真より確実に怖いです。
八ヶ岳の主峰 赤岳の山容。日本を代表する格好良い山。
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八ヶ岳の主峰 赤岳の山容。日本を代表する格好良い山。
赤岳から八ヶ岳連峰を望む。横岳、硫黄岳と続く稜線。
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赤岳から八ヶ岳連峰を望む。横岳、硫黄岳と続く稜線。
ルンゼ状の岩場の下り。クサリは雪に埋まり使えない。
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ルンゼ状の岩場の下り。クサリは雪に埋まり使えない。
階段も雪の下なので結構な傾斜。落石には注意。
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階段も雪の下なので結構な傾斜。落石には注意。
地蔵の頭から40分ほどで行者小屋に到着。
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地蔵の頭から40分ほどで行者小屋に到着。
南沢を登りとは逆に下る。下山はいつも長く感じる。
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南沢を登りとは逆に下る。下山はいつも長く感じる。
この辺でまだ続く下りと足の披露にうんざりしてくる。
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この辺でまだ続く下りと足の披露にうんざりしてくる。
登山口に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
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登山口に到着。今日も事故なく山行が終わり山の神様に感謝。
マムート駐車場の車の台数がかなり少なくなった。
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マムート駐車場の車の台数がかなり少なくなった。
ダート道も歩ききり、美濃戸口の八ヶ岳山に到着。
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ダート道も歩ききり、美濃戸口の八ヶ岳山に到着。

装備

個人装備
1/25,000地形図
1
ガイド地図
コンパス
1
GPSユニット
1
筆記具
1
ヘッドランプ・電池
1
1
ミニナイフ
1
ライター
1
ザックカバー
1
エマージェンシーシート
1
手ぬぐい
1
ハンカチ・ティッシュ・巻紙
1
ハードシェル(上)
1
ハードシェル(下)
1
フリース
1
ダウンジャケット
1
防寒帽子
1
バクラバ
1
ウォーターキャリー
1
1リットルの水
ストック
1セット
アイゼン
1
12本ツメ
ピッケル
1
ワカン
1
グローブ
2セット
予備含
ゴーグル
1セット
サングラス
1
テルモス
1
ホットコーヒー
携帯電話
1
充電池予備携行
腕時計
1
食事
適宜
携行内容は上記記載
非常食
適宜
カロリーメイト等
行動食
適宜
チョコ・キャラメル等
保険証
1
健康・山岳保険
共同装備
ツェルト・ペグ・細引
1セット
救急セット
1セット
コンパクトカメラ
1
1
ホンダエリシオン(白)

感想

今日は八ヶ岳の主峰、日本百名山の一座、赤岳(2,899m)に再度登ってきました。冬期に交通規制がなく日帰り可能な名峰なので本当は3月までに行きたかったのですが、期を逸して4月の残雪期になっちゃいました。夏季でも山頂直下はそれなりに危険ですが、冬期はそれに加えて岩と雪氷のミックス状態。けっこうハードでしたが、登り甲斐があって面白かったです。八ヶ岳で一番高度のあるエリアなのでさすがに寒かったですが、山頂でのんびりできました。山ももう春ですね。[距離17.1km/累積標高差3,947m/所要時間(山行活動時間)9時間15分]

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