鳳凰三山
- GPS
- 30:38
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,561m
- 下り
- 2,542m
コースタイム
夜叉神登山口6:08-7:02夜叉神峠小屋7:06-8:12杖立峠8:17-9:28苺平-9:59南御室小屋10:10-11:21薬師小屋-11:31薬師岳11:44-12:14観音岳-13:13賽ノ河原13:16-13:44鳳凰小屋(泊)
[2日目]
5:02鳳凰小屋-5:44賽ノ河原6:07-7:22観音岳7:56-8:17薬師岳8:26-8:31薬師小屋-9:13南御室小屋9:44-10:11苺平-11:07杖立峠11:12-11:57夜叉神峠小屋12:07-12:46夜叉神登山口
天候 | 8/7 雨→曇ときどき雨 8/8 晴→曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・マイカーは夜叉神トンネル手前のゲートまで入ることができます。道はせまく路線バスが通りますので注意が必要です。 ・駐車場は夜叉神のゲートに普通車が数十台(40〜50台くらい?)、芦安バス停の周辺に多数あります。 ・トイレは夜叉神駐車場、夜叉神峠小屋、南御室小屋、薬師小屋、鳳凰小屋です。 ・水場は夜叉神峠から10分ほど(標識あり・未確認)、南御室小屋、鳳凰小屋です。 ・コースはしっかりしていますが、森林限界の上の稜線では踏み跡がわかりにくい場所があるので注意。 [コースの状況] (夜叉神〜夜叉神峠小屋) ・登山口は夜叉神の森(売店)の斜め向かい。大きな看板で非常に分かりやすいです。 ・道はよく整備されており道幅も広く歩きやすいです。 ・夜叉神峠は十字路で、そこから3分ほどあがった場所が夜叉神峠小屋です。 (夜叉神峠小屋〜南御室小屋) ・ここから普通の登山道です。夜叉神峠小屋からしばらくの間は降雨時ぬかるみます。 ・杖立峠までは危険な場所はありませんが結構ハードな登り坂です。 ・杖立峠から苺平まではほとんどが長い登り坂です。急坂ではありませんがガレた場所もあります。 ・苺平からは南御室小屋まではゆるやかな下り坂ですが結構下ります。木の根や石つまづかないように注意。 (南御室小屋〜薬師小屋) ・南御室小屋からは急な登り坂から始まります。尾根に乗ると比較的坂がゆるくなります。このあたりも降雨時降雨後は道がぬかるみになりやすいようです。 ・ガマの岩までくればあと登りで森林限界です。この場所が砂払岳で景色が一変します。 ・砂払岳から地蔵岳までは白砂のザレでザクザクと登りにくく、岩を登ったりする場所もありストックを使わないで手で進んだほうが楽かも知れません。ここを下れば薬師小屋です。 (薬師小屋〜地蔵岳) ・道がわかりにくい場所がいくつかあります。特にガスが出ているときは要注意です。岩につけられている赤いペンキ(意外と見落としやすい)をしっかり確認して進みましょう。 ・薬師岳周辺は平坦で広いため、進む方向をしっかり確認したほうがよいでしょう。 ・観音岳まではゆるやかです。 ・観音岳からはザレの急坂を下ります。また道が少し錯綜しています。しっかり確認して進んだほうが良いと思います。 ・赤抜沢ノ頭から賽ノ河原へはハイマツの中の道を進みます。すべりやすいので注意。 (地蔵岳〜鳳凰小屋) ・とにかく急坂。賽ノ河原周辺はジグザグでまた白砂なのでズルズル滑ります。落石も怖いのでじっくりゆっくり。 ・樹林帯に入ると幾分歩きやすくなります。踏み跡があちこちについている箇所がありますが、よほど薄い踏み跡でなければ気にする必要はないかと。 |
写真
感想
相変わらず、天気がよくありません。週始めの予報は天気でしたが急変しました。
とはいえ準備も万全、直前の予報では少しマシになったようなので、出かけてみることにしました。
いつもは芦安に車を止めてバス…のパターンですが今回は夜叉神まで車で登ります。家を出るのが少し遅れてしまって夜叉神に5:30に到着しました。
雨はサーッとよい感じに降っています。「ああ、どうしようかな。」と少し躊躇してしまいます。ですが皆さん意気揚々と準備をして登っていくではないですか。
「まあ、行けるとこまで行ってみるかな」
と弱腰ながら雨登山の準備を進めて、6時を少し回ったところでスタートしました。
樹林の中はポタポタと粒の大きい水が落ちてきます。合羽のフードはどうも暑苦しくてかぶりませんでした。
地元中学生が設置した看板や夜叉神峠まであと○分という看板をみながら、幅の広い登山道をひたすら登りますとガスの中に夜叉神峠小屋が現れました。
小屋の前のテーブルに一匹のわんこが寝そべっています。千(せん)ちゃんだそうです。とてもおとなしくて顔を近づけたらペロペロなめてくれました。
少し癒されたので先に進みます。しかしこんな天気でもたくさんの人が登っています。何人か追い抜いて杖立峠の手前の登りで休憩中の女性の方から「塩飴食べます?」と言われました。
塩飴というと、むかーしからある塩飴しか知らなかったので、ううむ、どうしようと思いましたが折角のご好意なので頂きました。
食べてみるとすごく旨い!イメージとはぜんぜん違うものでした。塩味のきいたラムネのような感じでした。
杖立峠につくと雨はすでにあがっているようで葉の雫がときおりポタポタおちているようでしたので雨具を脱ぎます。あー涼しい!
しばらく進むと、さきほど飴を頂いた女性に会いました。あれ?いつの間に?…杖立峠で雨具を脱ぐのに苦戦しているときに抜かれたようです。
この方は今日は薬師小屋にいかれるようです。自分は鳳凰小屋まで頑張ります。ということで先を急ぎます。
苺平までは急坂はないのですが距離が長い!ガレた道に苦戦しながら登ります。苺平につくと雨が落ちてきましたが合羽は暑いので小休止した後、そのまま進みます。
南御室小屋手前で携帯つかえますという看板がありました。小屋周辺では使えないようです。。。便利なような便利でないような??
南御室小屋の脇にある水場で水を頂きます。冷たい。
小屋からしばらくは急な坂となり、尾根にのると少しゆるくなります。ガマの岩につくと少し展望がありそうですけど、残念ながら今日はガスなので白い景色が広がるのみです。
ひと登りして「そろそろ樹林も飽きたなー」と思ったころに樹林を抜けて、景色が急変します。
白い砂の稜線。これぞ鳳凰三山!みたいな場所に出ました!
目の前には岩のピークがそびえます。砂払岳です。この辺りからだと周りの景色も良いのだろうなあー。と思いますが今日はガスなのでなにも見えません。
薬師小屋はあっという間に着きます。ここにテン場があったら最高なのだけどなあ。。。と思いながら小屋の前を通り抜けます。
薬師岳はひと登りであっという間についてしまいました。稜線ではガスが風に流されて観音岳や地蔵岳が見え隠れします。
晴れていれば最高なんだろうなあと思いながら観音岳を通り越し100mくらい進んだところで大きな岩の右と左に踏み跡が分かれていました。ここを右に進んでしまい道なのかヤブなのかわからない場所を歩いてしまいます。(多少の踏み跡がある)
一応テープもあったし大丈夫なんだろうと行きましたが、どう考えても少ない踏み後、倒木、滑りやすい大岩。しかし樹林の隙間に稜線が見えます。この道もそちらに進んでいるようなので慎重に進んでみます。
結果通常の道の脇にひょっこり出てきましたが、樹林の水滴でびしょびしょになってしまいました。。
気を取り直して、地蔵岳に…赤抜沢の頭を目指します。そろそろ頂上というころに雨と風が強くなりはじめ、賽ノ河原についたころに雨が強くなってきました。
折角きたのですが、もう疲れたので雨具を着て早々に小屋に向かいます。
コースタイムは50分ですが30分ほど下ると鳳凰小屋がありました。受付をすませ雨の中テントを設営します。で、服が乾く間ビールを飲んで「まったりー」とします。
しばらくすると雨もあがってしまいました。夕食はアルファ米にレトルトカレーです。ビール飲んでるときにさんざん菓子をつまんだので腹いっぱいでしたがペロリと平らげます。
6時すぎにはシュラフに入ってゴロゴロしていると、学生(?)の大パーティーが今時分に到着して賑やかでした。
翌日は4時前に起きます。どうも今日は天気が良さそうです。
朝ごはんは、ペンネ+マツタケ味のお吸い物+乾燥ラーメンの具という材料でイマイチ微妙なものを作ってしまいました。。。微妙;
早々にテントをしまって5時すぎに出発。今日は昨日の逆コースです。
太陽が顔を出してなかなか期待できそうな空です。が、地蔵岳に出ると雲が多くて太陽が隠れてしまいました。
それでもオベリスクの根元まで目指してみたり、甲斐駒がどーんと立派にそびえているのを眺めたり、とっても楽しめました。
昨日間違えて下った観音岳への登りの正規のルートを歩いて、どこで間違えたのかちゃんと確認しました。
観音岳は人がいっぱいです。ここの眺望は最高で白峰三山や甲斐駒、仙丈、八ヶ岳、富士山と360度の展望でついつい長居してしまいました。
薬師岳でも一休みです。ここでは途中でお会いした年輩のご夫婦から不二家のパイを頂きました。今回の山行は頂いてばかりです。。
南御室小屋の方と少しお話しましたが、今日からお盆休みに入るので小屋は大忙しだそうです。
現に下山するまで、多くの方とすれ違いました。今日テント泊される方はテント場が一杯にならないか心配されてました。
だんだんと雲が多くなってきました。予報では午後はどうも崩れるようです。樹林の隙間からは農鳥方面はガスで隠れてしまっていました。
夜叉神峠小屋で「千」に「おりてきたよー」と頭をなでなでした後に夜叉神まで下山します。
ガスがかかったりして、森の中は結構暗くなっていました。
1日目は雨にたたられましたが2日目は展望もよく、なかなか充実した良い山行でした。
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