雲取山 〜今年のGWは東京都最高峰 鴨沢BSからのテント泊 横着してアイゼン着けず雪にやられる〜
- GPS
- 09:41
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,678m
- 下り
- 1,772m
コースタイム
06:01 鴨沢バス停を出発
06:30 小袖の空き地の駐車場
06:34 登山口
07:31 標高1150m地点(小休止)
07:38 標高1150m地点(出発)
08:34 七つ石山とマキ道の分岐(マキ道へ)
08:57 七つ石山からの道とマキ道の合流
09:08 ブナ坂
09:36 ヘリポート
09:43 奥多摩避難小屋(小休止)
09:48 奥多摩避難小屋(出発)
10:20 雲取山頂とマキ道の分岐
11:10 雲取山荘到着(行動停止 テント泊へ)
5/4
06:44 雲取山荘を出発
07:16 雲取山山頂
07:25 山頂避難小屋
07:39 雲取山頂とマキ道の分岐
08:11 奥多摩避難小屋(小休止)
08:24 奥多摩避難小屋(出発)
08:47 ブナ坂
08:56 七つ石山とマキ道との合流地点
09:13 七つ石山とマキ道の分岐
09:53 標高1150m地点(小休止)
10:01 標高1150m地点(出発)
10:49 登山口
10:53 小袖の空き地の駐車場
11:14 鴨沢バス停に到着
天候 | 5/3 AM晴れ PM若干雲多し 5/4 快晴なれど夜に結構な風 日中はロンT+半袖T 夜中〜朝方はダウン+マイクロフリース+ロンT+半袖T テン泊時のシュラフは モンベル#3 朝方は結構寒かったです |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5/2 18:00前後に到着時で残3台分でしたが20時ごろまでに全部埋まったような感じです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鴨沢バス停〜小袖の空き地の駐車場 車道から登山道に変わると少しゴツゴツ。 登山口〜ブナ坂 結構な距離のダラダラ登り。 ブナ坂〜雲取山荘へのマキ道分岐 稜線の眺望抜群の歩き。 雲取山荘へのマキ道分岐〜雲取山荘 全体の2/3が雪。 午前中でも雪が解け始めシャカシャカでアイゼンを付けるか否か悩む。 で,後半面倒がってアイゼンを装着しなかったことを後悔。 雲取山荘〜雲取山山頂 朝出発のため,カリッカリに雪が凍っている。 アイゼンを付けている人もいたが,テントの下に入れちゃったためまた面倒になって未装着のまま出発。 ダブルストックと踏み方で何とか登り切ったがアイゼンを装着しなかったことを激しく後悔。 |
写真
感想
僕のGW通年行事は伊吹山と御在所岳。
地元にいるので伊吹山でお花を楽しみ,御在所でキレットを楽しむのが毎年のことで。
そこに日程合えば美濃の高賀山で急登を楽しむのを加えますが。
今年はGWが前半後半に分かれ。
取引先も前半後半に分かれてGW休暇を取るところも多く。
会社としては休みだったのですが5/2にどうしてもはずしたくないアポが入り出張になったので,今年は5/3に関東の山に登ることに。
で,諸々見てたら鴨沢から雲取山頂まではほぼ雪が無いとのこと。
本年初テン泊。
行くしかないでしょ!!
とばかりに急遽計画。
以前の自分のヤマレコ記録を見て。
最近の皆様のヤマレコ記録見て。
山荘の情報見て。
行きたいばっかりだから大事な情報みんな見落として(笑)
前日は留浦駐車場を覚悟で鴨沢バス停前まで行くと3台分ぐらいはあり,何とか鴨沢バス停前に駐車場を確保。
ここは前回来たときも20時ごろには埋まってましたし,ちょい早く到着して。
しかし,小袖の空き地の駐車場はどうなんですかね?
駐車してはいけないとかいろいろ情報錯綜してたので鴨沢バス停確保のために急いだのですが,5/3も5/4も小袖は満車状態で。
「立ち入り禁止」もありますしね。
う〜む。
停めて良いのか否か。
登山口からブナ坂までは新緑全開。
距離はあるしダラダラ登らされるのですが楽しいです。
ただ,GW後半の初戦。
絶対テン場はコミッコミになるし。
七つ石山も魅力だけど先を急いでマキ道に突入。
途中雪が残ってて。
さすが,2000m級。
僕は雪山自粛してますがこのぐらいなら,と若干テンション高めで。
この後起こる出来事に全く想像力ははたら無かったです(笑)
ブナ坂までくれば本日の晴天で気持ちが良くない訳が無い。
約束された眺望を満喫しながらの稜線歩き。
左見てれば富士山と南アルプスと青い空と。
そりゃ気持ちいいです。
奥多摩避難小屋で「朝起きぬけにテント出たらこの景色だったらいいな」なんて思って,ここでテントを張ろうかと思いつつ。
トイレは山荘と違って水洗じゃないしなぁ。
あ,ビールは山荘まで買いにいかなかんしなぁ。
なんて逡巡して。
後で知りましたが奥多摩避難小屋でも宿泊者とテント泊者向けにビール売ってるんですね。
ぬるいらしいすけど。
ま,でもまだ午前中ですし,山荘テン場がダメならビール買って戻ってくるかと思いつつ。
おぉ。
マキ道通って山荘にまず行って。
まだ時間早いからテン場でいいとこおさえてテント張って。
なんならまったりコーヒーを飲んで。
夕陽のころに山荘でビール買って山頂に上がって。
黄金に輝く富士山の写真でも取るか。
ベストアイディアです。
いそいそと分岐標示にあった黄色い標識見落としてマキ道へ。
見落とした標識に「積雪あり」とあったようにマキ道は雪 雪 雪 雪 雪 雪 また雪〜よ〜。
マキ道にゃ〜七つの〜雪が降る〜とか〜。
入り口だけ雪が無く,あとはほぼ雪道。
初夏の陽気でシャックシャクに溶けた雪は滑りまくり。
冬の間の踏み跡はマキ道本道ではなく斜面上のところもあり踏み抜き三昧。
雪のトラバースじゃ一回滑ったら下まで落ちるの確実。
途中デカイ杉の木 二本の倒木があり。
倒木を越えるのに一本を完全にまたいで足が雪面につかないまま二本目を越えなければならず。
しかもその先に折れた枝のブッシュ。
どう進めってゆうんやて・・・。
結局折れた枝を踏んだり蹴ったり,諸々の半泣き状態の力で蹴落として何とか進みました。
後から来られた方,二本の倒木だけで通れたのは僕の半泣きパワーの結果です(笑)
ただ,雪道が始まってからは「戻ろうか」,「いやここまで来ちゃったし」,「戻った方がいいのでは?」,「いや,ここまできたら結局戻っても危険は変わらないし」って逡巡し続け,自分を呪い続け。
久しぶりに「まだつかないの? マジで?」とヘットヘトになりながら人工物の山荘が木々の間から見えた時は感動もひとしお。
マキ道から本道に合流した時点で「まじで?」って思うぐらい雪が残ってたのも気にせず,山荘到着を喜び。
テン場に直行して下に岩が無く平らなところを確保してテン場にチェックイン。
おかげさまでよいサイトを得られました。
半泣きで頑張って良かった(笑)
当日は残雪のせいでテン場は夏の半分以下の面積。
後からついた人は斜面にまで平地を見つけてテントを張ったり,結構な傾斜のところにテントを張っていたり。
最終的に40張以上あったようです。
本道に合流した時点での雪の残り具合とテン場の雪の残り具合で翌朝の惨劇を想像できてない段階でOUTなんですけどね(爆)
まぁ,あいかわらず手際悪く時間をかけてテントを設営。
だって,テン泊4回目なんだもん。
前回よりは多分速かったもん,なんて思ってたんですけどもうへとへと。
テントを張る前にビールを飲んで。
どうせ明日もマキ道使えないから山頂行くしかないし。
バリッと昼飯から本格的に飲んじゃいました(笑)
結果,夕景は記憶が無いままテン場から撮り(笑)
星を撮ってみたいなぁなんて想いはどこに行ったやら。
何時に寝たのか記憶がありません,だってウィスキー1本飲みきってたし(爆)
夜中に目覚めるとものすごいバタバタ音。
テントが揺れてます。
僕はテン泊初心者なのでそもそもこの風でテントが大丈夫なのかも分かんないし。
で,朝起きるとダウンまで着こんでシュラフをかぶってて。
それでもうすら寒さで起きました。
で,起きたら山荘前にワンサカ人だかり。
おぉ,日の出だと分かってカメラを撮りにテントまで戻って。
いつも酔っぱらって陽が昇ってから起きる僕ですが当日はええモノ見れました。
朝飯をガタガタ震えながら食べて,テントを撤収しながらカラダを目覚めさせ,諸々準備して山荘前。
アイゼンを装着する人も多く「アイゼン着けなきゃなんないかな?」なんて思いながらいろんな人の足元を見てると装着していない人も。
アイゼン積んであるんですけどね。
強風で畳むのが面倒になってグチャグチャのままザックの中に押し込んだテントの下にアイゼンなるし。
ま,何とかなるだろうと進み始めましたが。
朝そんだけ寒かったんだからそりゃ雪はカリッカリ。
気を抜くとズルッと滑ります。
足底には力をかけすぎたら滑り。
雪についた若干の土と,皆さんがアイゼンでガタガタにして下さった引っかかりだけで慎重に登ります。
特に当日は警視庁や埼玉県警などの警察官さん達も安全登山を呼び掛けるために山頂にいて。
あの人たちのお世話になるわけにはいかないとカリッカリの急登を登ります。
おかげさまで何とか登り切りましが。
一日の行動の最初でヘットヘトになり,自分を再度呪い。
ただ,山頂に上がったら昨晩の強風のおかげか前日よりもさらに富士山くっきり。
最高の稜線歩きと新緑の下りを堪能しました。
本日の教訓。
1)「めんどくさい」と思ったら「めんどくさいことをしなさい」,装備持ってるんだから。
2)「標示の見落とし」は「行きたい」から,「つらい方」を選択しなさい。
3)「雪道」はどえらい「ヘットヘト」になる上にシャレにならん。
無事に帰れてよかったですが。
装備を持ってて装着せずに滑落したらほんとダメですし。
無事に帰ってきたから「いい経験した」なんですけど。
それじゃ,ダメじゃん。
今年のGWも残雪の山で遭難事故があり。
僕の技術と経験で「今回は大丈夫だった」ではダメです。
反省しながらもう一度自分を呪います。
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