小蓮華山〜鉢ヶ岳〜雪倉岳〜朝日岳 後立山連峰周回

2022年07月24日(日) [日帰り]

• GPS: 15:17
• 距離: 32.9km
• 登り: 2,885m
• 下り: 2,884m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:43
• 休憩: 1:30
• 合計: 15:13

距離 32.9km 登り 2,885m 下り 2,885m

3:08 蓮華温泉バス停
3:12 蓮華温泉
4:16 4:27 天狗ノ庭
6:05 6:13 船越ノ頭
7:00 7:04 小蓮華山
7:38 7:39 三国境
8:14 鉱山道分岐
8:46 9:00 鉢ヶ岳
9:23 9:24 雪倉岳避難小屋
10:03 10:22 雪倉岳
12:11 小桜ヶ原
12:27 12:40 水平道分岐
13:41 13:52 朝日岳
14:10 14:11 吹上のコル
15:34 五輪高原
15:37 15:38 花園三角点
16:26 16:28 白高地沢橋
16:29 ヒョウタン池
17:00 17:07 瀬戸川橋
17:38 17:39 兵馬の平
18:00 蓮華の森分岐
18:07 蓮華温泉キャンプ場
18:13 18:14 蓮華温泉
18:18 蓮華温泉バス停
18:21 ゴール地点

天候

晴のち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

朝3時の段階で蓮華温泉駐車場が満車だったため、少し手前の道が広くなっているところに駐車

コース状況／危険箇所等

下草が刈ってあったのでヘッデンでも問題なく登れた。
尾根上はガレ場が続く。
鉢ヶ岳は登山道がなく、一部ハイマツの藪こぎが必要。
特に鉢ヶ岳の登りはかなり急なガレ場と岩の尾根なので慎重に。
朝日岳の登り口と水平道の分岐は標識が無いため、見落とし注意(夏道なら分かるが、雪が残っているため、木道の分岐が分からないのかも)。
朝日岳〜蓮華温泉まではチェーンスパイクくらいはあった方がよい雪渓が2箇所ほどあり(例年より雪解けが遅いか)。

写真

7/24 4:24

天狗の庭から本日の最終目的地を望む。一番左のピークが赤男山、その右の一番高いピークが朝日岳、中央の平坦な山が長栂山、右手前の山が五輪山。鉢ヶ岳と雪倉岳は手振れで載せられませんでした。

7/24 4:28

朝焼けを背景にハクサンシャジン。

7/24 4:49

鉢ヶ岳のモルゲンロートが鮮やかで感動。

7/24 5:07

雪倉岳（左）と朝日岳（右）。前朝日もぴょこっと見えています。

7/24 5:09

もうじき朝日が拝めそうです。

7/24 5:11

ハクサンシャクナゲ。

7/24 5:13

朝露をまとったマイヅルソウ。

7/24 5:13

同じく朝露をまとったチングルマ。

7/24 5:18

白馬大池手前の平地にはハクサンコザクラの群生が見られました。

7/24 5:19

白馬大池に到着しました。まだ雪が残っています。

7/24 5:21

空が綺麗です。

7/24 5:23

イワカガミもまだまだ元気。

7/24 5:24

朝日を浴びたイワイチョウ。

7/24 5:24

その下にはチングルマの大群落。

7/24 5:24

白馬大池、大池山荘とチングルマ。

7/24 5:28

イワツメクサ。

7/24 5:29

白馬大池から一段登ると、出ましたコマクサ！初めて見る高山植物の女王は今回の目的の一つでした。

7/24 5:32

立派なケルンがあります。ここを登って右手に進んでいきます。

7/24 5:32

ミヤマコゴメグサ。

7/24 5:54

坂を登ると一気に視界が開け、北アルプスを望むことができます。

7/24 5:55

チシマギキョウの群落。イワギキョウと思いましたが、花冠の裂片に毛があるので、チシマギキョウ。イワギキョウの花冠は無毛。

7/24 5:56

朝日の登る方角を振り返ると、何とも幻想的な光景が。

7/24 5:57

エゾシオガマも朝日を浴びて綺麗です。

7/24 5:57

ヤマハハコ。

7/24 6:00

素敵ですね。

7/24 6:01

船越ノ頭に着くと、一番きれいな稜線が姿を見せてくれます。

7/24 6:01

カメラを右に振ると本日の縦走路が見えます。

7/24 6:01

こちらは頸城山塊。雲に隠れて分かりにくいですが、左から焼山、火打山、妙高山が私の目には見えます。

7/24 6:01

ひょっこり剱はん。

7/24 6:03

南側を覗いてみる。

7/24 6:04

ハクサンフウロ。

7/24 6:05

黒点の感じからシナノオトギリかと。

7/24 6:38

チングルマのそう果は陽光に透かすのが一番綺麗です。

7/24 6:41

ハクサンイチゲ。

7/24 6:42

ハクサンイチゲとミヤマダイコンソウの花畑越しに白馬岳と杓子岳・鑓ヶ岳。

7/24 6:46

雪倉岳、朝日岳方面。

7/24 6:52

朝露の宝石。

7/24 6:54

コバイケイソウの群落。今年はハズレ年かと思っていましたが、この辺りは今年が当たり年なのでしょうか。見事です。

7/24 6:55

ミヤマクワガタ。初めて見ました。

7/24 6:56

イワオウギ。

7/24 6:57

ミヤマダイコンソウ。

7/24 6:57

ミヤマダイモンジソウ。大の字の中央が赤と黄色があり、お洒落です。

7/24 6:58

ヨツバシオガマ。

7/24 7:00

アオノツガザクラ。

7/24 7:00

タカネヤハズハハコ。

7/24 7:02

三角点タッチ。

7/24 7:03

新潟県の最高峰小蓮華山に2度目の登頂！

7/24 7:03

小蓮華山から白馬岳への稜線。白馬岳へ登りたい😅

7/24 7:04

小蓮華山からこれから向かう鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳を望む。

7/24 7:06

鉢ヶ岳越しの富山北部の街並み。黒部川も見えています。

7/24 7:07

イワベンケイ。

7/24 7:07

今度はひょっこり立山。

7/24 7:09

山の上にいる登山者がかっこいい(^o^)

7/24 7:12

今回も槍穂高連峰まではっきり見えました。

7/24 7:13

圧巻の光景ですね。

7/24 7:28

これから縦走する鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳。

7/24 7:28

遥か彼方、左に八ヶ岳連峰、その右に微かに富士山も見える。右に南アルプス。

7/24 7:30

白馬岳を見上げる位置まで来ました。もう少し進んで三国境から雪倉岳方面へ進みます。

7/24 7:37

これから歩く山々。

7/24 7:40

コマクサ。この辺りはしっかり花が残っていました。

7/24 7:44

三国境からしばらくザレ場を下ります。さっきまで渋滞していた登山道も、こちら側はガラガラです。

7/24 7:55

振り返ると白馬岳と旭岳。こちら側からの眺めは新鮮ですね😊

7/24 7:57

旭岳アップ。迫力ありますね。

7/24 7:59

ブルーアイですね。

7/24 8:00

このツートップ良いですね♪

7/24 8:00

鉢ヶ岳も近付いてきました。

7/24 8:06

コケモモ。

7/24 8:13

何度も振り向いてしまいます。

7/24 8:14

鉢ヶ岳と雪倉岳。鉢ヶ岳のトラバース道が見えていますが、今回は尾根伝いに山頂を目指します。

7/24 8:22

ミヤマムラサキ。

7/24 8:25

登山道は無いので、この尾根を登って行きます。終盤は岩とハイマツをかいくぐり、ルーファイしながら慎重に進みます。右下には登山道があるので、右側を通る際は落石に注意しながら登りました。

7/24 8:32

タカネイバラ。

7/24 8:34

ようやく登りきると、山頂が見えてきました。ここはハイマツの縁に沿って進みました。

7/24 8:37

振り返って小蓮華山方面。

7/24 8:38

しつこいくらいですが、撮ってしまいます。

7/24 8:42

剱岳もはっきりくっきり。

7/24 8:48

鉢ヶ岳山頂は標識なし。ケルンだけがあります。山頂から次に向かう雪倉岳と、朝日岳。

7/24 8:48

剱岳〜立山まで見えるようになりました。スバラシイ＼(^o^)／

7/24 8:48

鉢ヶ岳山頂からの白馬岳と旭岳。

7/24 8:50

さあ、雪倉岳に向けまた道なき道を進みます。こうして写真を見ると、可能な限り直進した方が良さそうです。いずれにしてもハイマツ帯は避けてとおれないか？

7/24 9:01

朝日岳と前朝日。朝日小屋も見えています。

7/24 9:13

下って見上げる鉢ヶ岳に飛行機雲が3本。

7/24 9:18

イワシモツケ。

7/24 9:21

ヤマブキショウマ。

7/24 9:22

何の植物かは分かりませんが、星が沢山あったので写真撮ってみました。

7/24 9:22

タカネナデシコ。

7/24 9:23

雪倉岳直下の急登。なだらかに見えた雪倉岳ですが、ここはしんどかったです。

7/24 9:24

タカネツメクサ。

7/24 9:25

シコタンソウ。

7/24 9:25

イブキジャコウソウ。

7/24 9:26

ムカゴトラノオ。

7/24 9:28

ミヤマウイキョウ。

7/24 9:38

タカネコウリンカ。

7/24 9:40

ウルップソウ。今回目的としていた花でした。昨年朝日岳に登った時は花後で見れず残念な思いをしたので、今回は何としても見たかったのです。

7/24 9:41

雪倉岳の麓に広がるハクサンイチゲのお花畑。

7/24 9:42

ハクサンチドリ。綺麗に咲いていました。

7/24 9:44

小蓮華山と白馬岳。

7/24 9:45

急登を登ると今まで歩いてきた稜線越しの山々が素敵です。

7/24 9:45

クルマユリ。

7/24 9:51

ミヤマシオガマ。

7/24 9:58

清水岳〜旭岳、その後ろに剱岳〜立山。

7/24 10:04

雪倉岳に登頂！日帰りで来るのは難儀な山です。

7/24 10:04

三角点タッチ。

7/24 10:15

剱岳〜立山のアップ。左後ろは薬師岳あたりでしょうか。

7/24 10:16

クモマスミレが岩陰にひっそりと咲いていました。

7/24 10:18

食事中カメノコテントウが手の甲に止まりました。汗の塩分でもなめてるのでしょうか。しばらく止まっていました。

7/24 10:44

少し休んだところで朝日岳へ向かいます。少し雲が湧いてきました。

7/24 10:44

ハクサンシャジン。

7/24 10:52

雪倉岳の雪渓。

7/24 10:54

ニッコウキスゲ。

7/24 10:54

シロバナハナニガナ。

7/24 10:55

ゴゼンタチバナ。

7/24 10:56

大分花は傷んでますが、ウサギギク。

7/24 10:57

ミヤマキンバイ。

7/24 10:58

ミヤマアズマギク。ここは沢山咲いていました。

7/24 11:00

ミヤマリンドウ。

7/24 11:03

シロウマアサツキ。

7/24 11:03

キンコウカ。

7/24 11:08

ミネウスユキソウ。

7/24 11:14

カンチコウゾリナ。

7/24 11:15

ズダヤクシュ。

7/24 11:16

ミヤマカラマツ。

7/24 11:17

ハクサンタイゲキ。

7/24 11:18

荒々しい一面も。

7/24 11:21

オタカラコウ。

7/24 11:22

グンナイフウロ。初めて見ました。

7/24 11:26

朝日岳の手前の赤男山。ここは左側を巻いていきます。巻き道で良かった〜。

7/24 11:31

オヤマソバ。

7/24 11:32

タカネマツムシソウ。

7/24 11:35

シモツケソウ。

7/24 11:35

ミヤマアキノキリンソウ。

7/24 11:36

ハクサンオミナエシ。

7/24 11:37

アザミ。

7/24 11:49

ハナチダケサシ。

7/24 11:57

ミヤマキヌタソウ。

7/24 11:58

タテヤマウツボグサ。昨年は花後で見れなかった。

7/24 12:04

私の好きなアカモノもまだ咲いていました。

7/24 12:08

ミツバオウレン。

7/24 12:09

リュウキンカ。

7/24 12:10

ミズバショウとリュウキンカの群生。

7/24 12:10

ミズバショウ。

7/24 12:23

ガスってきました。この辺りは紅葉の頃綺麗でした（グレートトラバースでより）。

7/24 12:28

湿地には雪が。

7/24 12:30

キヌガサソウ。

7/24 12:30

こちらは咲いてからしばらく経過したキヌガサソウ。花が徐々に黄緑〜ピンクがかっていくようです。花弁の数もばらつきがあり、こちらは多めの10枚。

7/24 12:55

オオバキスミレ。

7/24 12:55

ミヤマキンポウゲ。

7/24 12:58

ノウゴウイチゴ。

7/24 13:03

こちらも私の好きなサンカヨウ。

7/24 13:40

ムシトリスミレ。

7/24 13:43

朝日岳に一年ぶりに登頂！山頂におられた方は皆さん朝日小屋に泊まられるとのことで、下山するのは私だけ・・・

7/24 13:57

朝日岳直下の雪渓。

7/24 14:00

吹上のコルへ向けて下りていきます。その先はまた雲の中。

7/24 14:10

振り返って朝日岳山頂。

7/24 14:11

こちらは五輪山。

7/24 14:26

シナノキンバイ。

7/24 14:30

朝日岳からの下りは雪渓を超える箇所が4か所あり、2か所はチェーンスパイク等があった方が安心です。この写真のところも去年は雪がなかったのですが、傾斜があるのと、下に小川があるので、踏み抜きにも注意が必要です。

7/24 14:43

最後に朝日岳を望んで帰ります。

7/24 15:15

オオコメツツジ。

7/24 15:16

ヒオウギアヤメ。どの向きから撮るのがいいのか悩ましいです。

7/24 15:22

ツマトリソウ。

7/24 15:32

ワタスゲとネバリノギラン。

7/24 15:32

タテヤマリンドウ。

7/24 15:35

カライトソウ。花は先端から咲いていきます。

7/24 15:35

オオバギボウシ。

7/24 15:37

オヤマリンドウ。

7/24 15:42

かなりガスってきました。

7/24 16:27

この橋を行けばどうなることか・・・危ぶむな、危ぶめば道はなし。行けばわかるさ。

7/24 17:20

エゾアジサイ。

7/24 17:30

ショウキランの群生。毎年同じところに咲いていますが、去年より株が大きくなっている気がします。

7/24 17:31

オニシモツケ。ゴージャスです。

7/24 17:58

ブナの林。気持ちいいけど、疲弊しきっていて楽しむ余裕なし。

7/24 18:44

帰りにヒワ平から雪倉岳〜朝日岳を望む。よーく見ると見えるはず。

撮影機器：

SOV35 Sony

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料（3.4Lで途中1.5L湧き水追加で0.5L余り） ヘッドランプ ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 サングラス タオル ストック カメラ

感想

くびき人

今回は新潟百名山60座目の鉢ヶ岳と61座目の雪倉岳の縦走にチャレンジ。
距離的には雪倉岳から帰りは鉱山道を通って帰るのが一番距離や高低差が少なく楽そうだったが、過去同じ時期のログを確認したところ、この時期は避けた方が良さそうだったので、思い切って朝日岳を通る周回にチャレンジ。
早く見積もっても15〜17時間コースだったので、朝3時に出発とした。
ヘッデンを使って暗闇を進み、天狗の庭から白馬大池の途中で日の出を迎えたが、残念ながら東側に尾根があるので見ることはできなかった。
その代わり、鉢ヶ岳のモルゲンロート、白馬大池で朝日を浴びたチングルマのお花畑、船越ノ頭付近からは幻想的な雲海と朝日の光景、船越ノ頭からの小蓮華山への稜線美、白馬岳と杓子岳の圧倒的な存在感、剱岳や槍ケ岳などの雄姿、普段見れない北側からの白馬岳と旭岳、初めて見たコマクサやウルップソウ、雪倉岳手前のハクサンイチゲのお花畑など、多くの感動的な風景たちに出会うことができ、前半は最高の気分で登山を楽しめた。
ただ、朝日岳手前から、疲れてきた中での暑さ、分岐道の見逃し、急登、雪渓渡り、ガス、最後に待ち構える登りの連続など、修行のような山行だった。
途中でへこたれそうになりながらも無事日が暮れる前に帰還できて良かった。

恐らくこのコースは二度と通らないと思うが、いつか鉱山道を通って雪倉岳に行ってみたい。

それにしても白馬岳への稜線は登山者で賑わっていてコロナ禍と感じさせないほどの賑わいだった。
さすがに人気の山は違いますね。