祝!開通!! 大弛峠周遊(金峰 国師 北奥千丈) 思わぬ雪道
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 755m
- 下り
- 746m
コースタイム
7:07 朝日岳(お茶 塩飴)
8:14 金峰山(お茶)
9:03 朝日岳下ベンチ(休憩 お茶 レーズンパン2個)
9:31 朝日岳
10:24 大弛峠駐車場(補給 着替え レーズンパン2個)
10:29 大弛峠山荘
11:11 前国師ヶ岳
11:26 北奥千丈岳(ポカリ お茶)
11:48 国師ヶ岳
11:59 前国師ヶ岳(ポカリ どら焼き)
12:35 大弛峠駐車場
天候 | 快晴のち晴れ 気温は7度スタート 戻ってきたときには14度 下界は35度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今日は平日であるので先着5台ほど(前日から来ている人もいるかも) |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には雪道6割、泥濘2割、乾いた道2割という感じである。雪道であるがくさった雪のためアイゼンは要らない。登山道から離れたところは基本的に踏み抜く。南側斜面、山頂付近(太陽光がよく当たる)は乾いていることが多いが、今日は雪に悩まさせられた。ダブルストックがあるとよい。 金峰山近く、そして朝日岳に出る前に岩ゴーロがあるため登山靴が必要でありスポーツシューズは向かない。 スパッツがあれば便利だと思うが、靴は泥や濡れることは想定内にしておき、後でどのように手入れするか考える。 塩山市街でラーメンを食べる。(撮影禁止ということで写真は撮らなかった) 温泉は、「天空の湯(甲州市勝沼)」 塩化物・ナトリウム泉。PH9.5というアルカリ性の温泉で体中がぬるぬるする。湧泉量は1分間に200リットル。申し分ない温泉である。3時間まで大人610円なり |
写真
感想
今日は月曜日である。土曜日に職場の大きい行事があり、本日は代休でお休みである。平日だから休日だと混む山にしようとは前から思っていた。よって、山頂行列のある両神山か、大弛峠と決めていたのである。最終的にどちらにするか迷ったが、気温が高くなりそうなので標高が高い山、林道が6月1日開通なので2日目であるということを考えて今日は、大弛峠からの周遊を考えた。
行くんだったら、金峰山、国師ヶ岳、北奥千丈岳と3山に訪れたいと考えていた。今日は結果として3山に訪れたわけだが、疲労感がすさまじい。それはきっと雪の魔力というものであろう。
前日に自分の用事を終わらせてから車を出して山梨方面に向かう。途中平塚で、丹沢大山の横をジェット機が通過しているのを偶然発見し写真を撮る。なかなか面白い写真が撮れた。
途中のヤマザキショップで朝食や行動食、飲み物を購入し道の駅「花かげの郷まきおか」で就寝。疲れていたのであっという間に眠ってしまった。「ら・ら・ら クラシック」のブルックナーの交響曲第4番(デュトワがブルックナーを振るとは・・・)を聞きながらスマホで、山のことを調べながら就寝・・・。朝4時過ぎに目覚める。
そこから、一気に車を走らせ大弛峠に向かう。高低差1900mである。5:30頃に到着し、着替えや登山靴を履いたりと準備をする。そして6時前に行動を始めるが、ここでも私は甘かったのである。一気に1900高度を上げると人間の体がどうなるか・・・高山病である。私は、ゆっくり目に登るが50歩ほどで息を入れる、心臓が激しく動いている、立ち止まり深く呼吸をする・・・。しかし、高山病は朝日岳ではもうなかった。その後も下界よりもちょっぴり薄い酸素の中で行動することおができた。
今日のルートは、とにかく雪道である。そして誰かが踏んだ後以外のところを歩くと途端に踏み抜く。特に、金峰山からの帰りは雪が緩み踏み抜きを繰り返す。
鉄山は巻く。鉄山への道は誰も踏んでいなかった。これは巻くしかない。まき道にはいっぱい人の足跡があった。頂上直下になると岩ゴーロである。これが意外と難しい。両足だけでなく両手も使って移動する。よくもまあ、金峰山にはこんなに大きい岩がたくさんあるのだろうか・・・。
金峰山に到着しいろいろ写真を撮る。本当に360度の眺望が得られる山である。富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの一部、八ヶ岳連峰、他にもいろいろ見えるのだがら山名がわからない・・・。(丹澤かな、奥多摩かな、雲取かな・・・・)
いろいろ撮影してから帰路に着く。まずは何とか大弛峠にたどり着かなくては・・・。緩んだ雪に四苦八苦しながら、多数踏み抜きながら一歩一歩足を前に進める。登ってくる人たちとも会話を楽しみながら山の中にいる至福の時間を味わっていた。
朝日岳への登り返しの前のベンチ場でレーズンパンを食べ英気を養う。私よりも速いベテランさんを目標にしながら朝日岳に向けて登る。朝日岳で思った「ああ、あとは下りだ・・・」。
その後も登ってくる登山者さんたちと登山道や山頂の状況の様子を交流しながら大弛峠に戻ってきた。もう靴はぐちょぐちょであり靴下まで沁みている。
私は、当初の目標を達成するために、車で着替え、ポカリスエット1リットルをザックに入れ、タオルも取り替える。そう、大弛峠の反対側の山にも登るのだ。
10時30分台、私は大弛山荘の横を通り、北奥千丈岳、国師ヶ岳への登頂を目指す。こちらは金峰山に比べて楽なはずである。
雪と階段の登山道であった。前国師ヶ岳でいったん上昇は終了し、分岐より2つの山を登ってきた。お互いにお互いの山頂が良く見え、直線距離にして0.5kmしか違わない山。それでも2つ登ることに価値があるのだ。この山域に今度いつ来れるかわからないので、登れるときに登っておこうという貧乏根性である。
12:30近くになって私は大弛峠に戻ってきて後片付けを始める。とにかく登山靴と水がしみた靴下である。足を乾かし新しい靴下を履く。このころ気温14度。
車で大弛峠を出発する。標高が下がるにつれ室外温度計が高くなっていく・・・。
塩山市街でラーメンを食べる。体が冷えてしまっているので熱い味噌ラーメンを食べるが、NHKのアナウンサーが「2時時点で山梨県甲州市は35.1℃を記録しました。」とかかった、甲州市・・・今いるところだ・・・。車の車載温度計は33度、甲州市は広いのでどこで35度を超えたのかはわからないが、ここではないようだ。
ラーメン後は温泉に、お湯を楽しめた。お湯については前にも書いていますがとにかくよかった。
来週はまた所要でだめ、次の山行は2週間後である・・・。
なお、花の百名山に二座行ったのに花の写真は一枚もありませんでした・・・。
aideiei様
はじめまして。このたびは大変詳しいレポート、大変参考になりました。
というのも、ご存じの通り、この6月から新たに大弛峠までバス&乗り合いタクシーが運行することになったので、今度の6月7日にでも国師ケ岳方面へ出かける予定でした。金峰山関連のレポートは多いのですが、意外と国師ケ岳方面は少なく、残雪の状況が気になっておりました。そこに今回aideiei様の詳細な説明と残雪の状態の写真が掲載されていて、”あれ~っ、まだこんなに雪残ってるぅ~!”、とショックでしたが、これで安心して実施を延期することができました。(このヤマレコ上でも、意外と登山道の状況の写真の掲載が少ないのです。)
国師ケ岳へ向かう3枚の連続残雪写真の掲載、本当にありがとうございました。改めて御礼を申し上げます。(ちなみに6月7日の天気予報も良くないので、更に延期の決心が強くなりました!)
コメントありがとうございます。私は、事前リサーチもうまくゆかず、この山域に雪があることを知らずに、林道開通を聞きつけ行ってきました。しかし、自分が予想していなかった雪により体力が削られたことを認識し、「どの方面に向かうのでも雪がありましたよ。」というメッセージをレポートに込めることにしました。そして、一番は実際の写真を載せることと思いました。
雪の量を見ていると、無雪期と呼べるようになるにはやはり最低2週間はかかるのではないかと思ってしまいました。
一番大変だったのは、北奥千丈岳の手前で、トレースを外れると踏み抜く急登でしたね。雪が無くなったころ、もっと楽しめるコースになるのではないかと思います。
登山靴の写真を見ると、本当につらかったことを理解していただけると思います。
今後も興味あるレポートがありましたら読んでいただけたら幸いです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する