伊那川ダム下から越百山・仙涯嶺・南駒ヶ岳周回 絶景の稜線歩き

2022年08月19日(金) [日帰り]

• GPS: 14:05
• 距離: 24.0km
• 登り: 2,365m
• 下り: 2,367m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:46
• 休憩: 1:16
• 合計: 14:02

3:32 ゲート
3:57 3:57 伊奈川ダム上駐車場
4:33 4:33 福栃平(南駒-越百分岐)
5:13 5:14 下のコル(四合目)
5:33 5:34 上のコル
6:32 6:40 上の水場
7:27 7:39 越百小屋
8:29 8:34 越百山
9:58 10:08 仙涯嶺
11:41 12:15 南駒ヶ岳
13:58 13:59 北沢尾根三角点
16:07 16:08 南駒ヶ岳登山口（四合目）
16:29 16:29 福栃平(南駒-越百分岐)
17:02 17:03 今朝沢橋分岐（二合目）
17:31 17:33 ゲート
17:34 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

2022年8月時点で車は伊那川ダム下1kmまでしか入れません。
路肩で止められるところに駐車することになるので、混雑時に遅く到着するとかなり手前に駐車することになります。
林道は狭く、車の転回も難しいです。

コース状況／危険箇所等

・伊那川ダム〜福栃平
　　緩やかに登る林道。危険個所はありません
・福栃平〜越百山
　　歩きやすい登山道です。木の根は滑りやすいので注意。
・越百山〜仙涯嶺
　　一部クマザサに覆われたり、登山道が不明瞭な場所があります。仙涯嶺付近は急斜面で間違いやすい場所もあり、登山道を外さないよう注意。怪しい場合は戻って確認すること。
・仙涯嶺〜南駒ケ岳
　　仙涯嶺近辺は断崖なので要注意。南駒ケ岳はクマザサに覆われている場所もありますが、それほど危険ではない。
・南駒ケ岳〜登山口
　　山頂から1~1.5時間は、かなりの危険地帯。岩稜と切り立った崖を縫って進みます。しかも鎖やはっきりした手がかり・足がかりもなく、バランス崩すと滑落につながる場所多数で要注意！中盤から後半は滑りやすい木の根やクマザサに要注意。

その他周辺情報

温泉
木曽福島　せせらきの四季
https://kiso-spa.com/

写真

8/19 3:31

伊那川ダム下のゲートからスタート。
ロングトレイルなので、早めに出発。
初めてのコースでナイトハイクだけどほとんどが林道歩きなので問題ない

8/19 3:35

歩き出してすぐにトンネルに入る。
蛍光灯の明かりが頼もしい

8/19 3:58

スタートから30分ほどで元々の登山口駐車場。
それを過ぎ、空木岳方面との分岐点を右に進む

8/19 4:33

スタートから約1時間で南駒ケ岳登山口と越百山の分岐点となる福栃平に到着。
この標識の通り右に進むとすぐに越百山登山口がある。
まだ暗いけど、登山道は明瞭で分かりやすかった

8/19 5:11

登山口から40分ほどで下のコル（4合目）に到着。
夜が明けて登山道も明るくなってきた

8/19 5:18

少し進むと「やせ馬の背」という細尾根がある。
根っこがびっしり

8/19 5:28

巨木のゲートを抜けていく

8/19 5:35

上のコルのあたり

8/19 6:00

尾根をひたすら登り高度を上げる

8/19 6:06

看板の文字は判読不能

8/19 6:07

ミヤマアキノキリンソウ
登山道にちょくちょく咲いていた

8/19 6:13

コケモモ

8/19 6:19

ゴゼンタチバナの実

8/19 6:29

下のコルから1時間20分ほどで上の水場に到着。
水場は左に1分ほど下ると沢がある
花がたくさん咲いていた

8/19 6:35

上部から流れ落ちる沢が二筋あったが、飲んでも大丈夫か不安だったので水の補充はやめておいた

8/19 6:31

カニコウモリ
登山道でたくさん見られた

8/19 6:33

ホソバトリカブト

8/19 6:33

アザミ

8/19 6:33

キオン　かな？

8/19 6:38

ここからさらに斜度がきつくなり、福栃山の急斜面をひたすら登る

8/19 6:56

御嶽山が木々の隙間から見えた

8/19 7:02

崩落地点。登山道が狭くなっているので注意して進む

8/19 7:03

薄雲があるが、良い天気だ

8/19 7:13

セリバシオガマ

8/19 7:15

上の水場から40分ほど急斜面を登り、ようやく福栃山のまき道になった

8/19 7:16

南駒ケ岳の展望

8/19 7:25

越百小屋の赤屋根が見えた！

8/19 7:26

こじんまりして素敵なたたずまいの小屋でした。
ここで10分ほど休憩

8/19 7:36

南駒ケ岳。
花崗岩の大岩が迫力あります

8/19 7:36

最初の目的地の越百山も遥か上

8/19 7:37

8/19 7:39

登山道沿いの崩落地。
下を見ると吸い込まれそうで緊張が走る

8/19 8:05

ナナカマドの実

8/19 8:16

ようやく高い樹木が無くなって頂上が見えるようになってきた。
まだまだ遠い

8/19 8:20

高山を感じながら越百山までの最後のひと踏ん張り

8/19 8:27

越百山に到着！
越百小屋から50分。スタートから5時間かかった

8/19 8:28

南側
手前左のとんがりが安兵路山
奥に恵那山が見える

8/19 8:28

南東側
馴染みが無いので、山が判別できない

8/19 8:28

富士山の左が塩見岳、ここは登ったことがあるのでよくわかる
右が荒川岳、赤石岳になるのかな？

8/19 8:28

東側はこっちはお馴染み、
左のずっと奥に奥秩父の金峰山、その手前に鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。
仙丈ケ岳と北岳の間の奥に鳳凰三山も見える

8/19 8:28

北側
これから歩く仙涯嶺と南駒ケ岳

8/19 8:29

奥に穂高岳、笠ヶ岳、乗鞍岳

8/19 8:29

北西側
乗鞍岳、御嶽山

8/19 8:29

西側
御嶽山と左奥に白山

8/19 8:29

越百小屋の赤屋根が見える

8/19 8:31

富士山アップ

8/19 8:33

いつまでも眺めていたいけど、長丁場なので先に進む

8/19 8:34

越百山のとんがり岩と御嶽山

8/19 8:34

絶景の稜線歩きがスタート
ワクワクが止まらない

8/19 8:35

仙涯嶺から延びる急峻な尾根の先に見える八ヶ岳

8/19 8:37

この絶景を見ながらの稜線歩きは最高のゼイタク

8/19 8:37

花崗岩の白砂が眩しい

8/19 8:41

絶景で先に進むのがもったいない

8/19 8:42

南駒ケ岳から延びる長~い稜線。
あそこを下るのかと思うと不安がよぎる

8/19 8:49

白砂の小道

8/19 8:52

ハイマツに覆わた登山道。
ゆっくり歩きなので藪漕ぎもあまり気にならない

8/19 8:58

コル部分から仙涯嶺を見上げる

8/19 9:04

仙涯例と南駒ケ岳の迫力が徐々に増してきた

8/19 9:05

ずっとこんな道だといいんだけれど、、、

8/19 9:06

縦位置でもパシャリ

8/19 9:12

途中、登山道が分かりにくい箇所あり
ケルンが道案内してくれる

8/19 9:21

歩いてきた稜線を振り返る
ケルンがうまいバランスで積まれている

8/19 9:22

仙涯嶺に近づくにつれ斜度がきつくなり、険しくなってくる

8/19 9:25

大岩の箇所は東側を巻いて進む

8/19 9:26

ハイマツに覆われた登山道

8/19 9:31

背丈ほどもあるハイマツをかき分けて進む

8/19 9:35

大岩の間からの南駒ケ岳

8/19 9:35

近そうで遠い仙涯嶺のピーク

8/19 9:42

トウヤクリンドウ
日の光を浴びて輝いていた

8/19 9:50

花崗岩の砂地を進む
甲斐駒ヶ岳みたい

8/19 9:58

越百山から1時間25分
仙涯峰の大岩のてっぺんに到着！
のんびり稜線歩きしていたら思ったより時間がかかった

8/19 9:58

南側
歩いてきた越百山からの稜線の穏やかさが分かる

8/19 10:00

縦位置で

8/19 9:57

北側
左のピークが南駒ケ岳、右奥が赤梛岳
赤梛岳の右側の大崩落で山肌がむき出しになっているのが印象的だ

8/19 9:57

南駒ケ岳の北沢尾根の奥が乗鞍岳

8/19 9:59

南東側
眼下に雲があるけど、南アルプスはばっちり見える

8/19 9:59

白根三山と塩見岳

8/19 9:59

北東側
八ヶ岳、金峰山、甲斐駒ヶ岳

8/19 10:08

仙涯嶺のピークの岩を西側から回り込んだ先に仙涯嶺の控えめな標識あり

8/19 10:08

さっき登った大岩のピークを振り返ってみてみる

8/19 10:09

仙涯嶺から南駒ケ岳を見ると、それほど険しさは感じないが、この後、断崖の急下降が待っている

8/19 10:16

この大岩の間を急下降。
クサリはあるのだが、、、

8/19 10:18

遥か眼下に見えるケサ沢。
写真では分からないが、そこに飛び込んでいくような岩場の急下降にビビる

8/19 10:20

そして、左側が数百m切れ落ちた崖を横切る細道でさらに恐怖感Max。冷汗が流れる

8/19 10:22

ビビりながらもなんとか通過し、一息
でもここからも急下降は続く

8/19 10:30

南駒ケ岳が目の前に迫る

8/19 10:31

美しい山容だが、ここを登り返すんだよなぁと思うと辛い

8/19 10:38

コルまで降りて、上部を見上げる

8/19 10:38

ベニヒカゲ
風を避けて休んでいるようだった

8/19 10:46

南駒ケ岳の登り返しの途中で仙涯嶺側を振り返る

8/19 10:52

ニガナ
南駒ケ岳の登り返しは途中から東側の斜面に回り込む。
東斜面は日当たり抜群でたくさんの花が咲いていた

8/19 10:52

エゾシオガマ

8/19 10:52

気温急上昇で足取りが重くなる

8/19 10:53

ホソバトリカブト

8/19 10:54

イブキボウフウ

8/19 10:54

クロトウヒレン

8/19 10:55

カラマツソウ

8/19 10:56

キベリタテハ　という蝶のようだ

8/19 10:57

近いようで遠い山頂

8/19 10:57

ウメバチソウ

8/19 10:59

ハクサンフウロ

8/19 11:07

身長くらいあるハイマツ

8/19 11:15

ミヤマホツツジ

8/19 11:23

南駒ケ岳の南峰に到着

8/19 11:23

歩いてきた稜線を見返す

8/19 11:24

南駒ケ岳山頂までの最後の稜線歩きを楽しむ
空木岳や木曽駒ケ岳も見えてきた

8/19 11:24

南駒ケ岳と下山に使う北沢尾根

8/19 11:25

いや~絶景だ~

8/19 11:29

花崗岩の大岩をよけながら進む

8/19 11:42

南駒ケ岳山頂に到着！
仙涯嶺から1時間40分、
スタートから8時間10分かかった

8/19 11:43

北側
空木岳や基礎駒ケ岳に続く中央アルプスの絶景が広がる
最高の眺めだ

8/19 11:43

北東は少し雲が上がってきている
左奥をよく見ると2週間前に登った浅間山が見えている

8/19 11:44

富士山方面は雲も沸かず良い展望

8/19 11:44

歩いてきた道を振り返る

8/19 11:44

今朝登ってきた越百山へ続く遠見尾根

8/19 11:47

ずっと見ていても飽きない景色だ

8/19 11:55

空木岳と木曽駒ケ岳アップ

8/19 12:02

ずっと絶景を眺めていたいけど、そうもいかない。
北沢尾根を下山する

8/19 12:07

北沢尾根の下山は想像以上にハードだった

8/19 12:09

絶景を楽しんだのはここまで

8/19 12:09

最後にこの絶景を写真に収めたあと下山に全集中

8/19 13:02

高所での滑落・遭難の恐怖と闘いながら危険個所を1時間ほど下山し、ようやく一息。
こんなに気力を使ったのは初めて

8/19 13:02

歩いてきた稜線を一望

8/19 13:02

まだまだ続く長い尾根。
気を引き締め直して進む

8/19 13:24

徐々に樹木に覆われてきたが、視界が開けたところで休憩。
上部の危険地帯で気力を使い果たし、さらにこの後、急下降や滑りやすい登山道でここから登山口まで2時間40分は写真撮る余裕なかった

8/19 16:04

南駒ケ岳山頂から約4時間。
ようやくケサ沢まで降りてきた。
長く厳しい下山コースだった

8/19 16:07

登山口（林道合流地点）に到着

8/19 16:08

左側の林道を進む。

8/19 16:28

林道を早足で歩き20分で福栃平に到着

8/19 16:35

夕方でも天気良いまま

8/19 16:51

花崗岩と澄んだ水

8/19 17:01

空木岳との分岐点

8/19 17:03

元々の登山口駐車場。
ここまで入ってこれれば良かったんだけど、、、

8/19 17:18

伊那川ダムが見えてきた

8/19 17:18

急斜面を流れ落ちる沢

8/19 17:32

ゲートに到着！
いや~長かった

撮影機器：

Z 6 ボディ ニコン

iPhone 12 mini 128GB au Apple

感想

hmnt

以前、中央アルプスの百名山、空木岳山頂から眺めた南駒ケ岳方面の稜線が素晴らしく、いつか行ってみたいと思っていました。なので、空木岳経由のピストンも考えましたが、まだ登ったことのない越百山（こすもやま）、仙涯嶺（せんがいれい）を経由する周回コースで挑戦することにしました。

好天に恵まれ、想像以上の素晴らしい稜線の絶景。しかも北アルプスに比べてまったく人がおらずとても静か。この好天の日に、24kmの長大な周回コースで出会った人がたった6人（内、南駒ケ岳山頂で3人）という信じられないような空きっぷり。あまりにも人がおらず、ちょっと不安になるくらいで、まさしく貸し切り状態の山歩きでした。

稜線上は素晴らしい景色をたっぷり堪能、参考にした多くのレコにウンザリと書かれていたクマザサの藪漕ぎも気にならず。と、ここまでは良かったのですが、下りの北沢尾根では厳しい洗礼を受けることに。

山頂から1~1.5時間の下りは、数mから100m以上の断崖絶壁、滑落ポイント多数、鎖やロープ、手がかり、足がかりもなく、ここがルートかと思う場所が何箇所も。高所恐怖症の自分には辛すぎるルートでした。手に汗だけでなく、冷汗出まくり、足がすくみ、全身に緊張が走るような場所が何箇所もあって、精神的にかなりのダメージをくらいました。さらに中盤から後半は木の枝やクマザサなど滑りやすい下山道。暑さもあって疲労困憊。いや~キツかった。

ということで、当分、危険ルートは避けて穏やかな山行にしようと思ってます。