剱岳チンネ左稜線（編集途中）
ryowall
その他1人 
体力度について
- GPS
- 75:04
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 4,209m
- 下り
- 4,211m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:59
- 山行
- 2:27
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 3:05
- 山行
- 12:18
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 14:19
| 過去天気図（気象庁） | 2022年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
拍手マジか。。。
更に北陸道の敦賀〜今庄が通行止めだったので迂回。そのおかげで美しい海沿いの道をのんびりドライブすることができた。その後は高速に乗り順調に立山に到着し、車中泊。途中で買った地ビールでささやかな決起集会をし、就寝。
その後は高速に乗り順調に立山に到着し、車中泊。途中で買った地ビールでささやかな決起集会をし、就寝。
天気は良いがそこまで暑くなくて快適。
3ヶ月ぶりに剱岳とご対面。
小舎からもペース良く下る。剱沢キャンプ場のテントもちらほら見え始める。
雪渓の崩落はありそうだけど何とか行けそうで一安心。
今回購入した中華製超軽量アイゼンはどんな感じかな。
これから2時間ほど我慢の登りが続きます。
さて、気合を入れて登りますか。
16:30室堂から8時間10分。
憧れの熊の岩に到着した。
明日は荒れるかもなので、そのあたりも考慮して場所を選びました。対面に鹿島槍ヶ岳など後立山の山々が見えて絶景。
室堂から8時間10分。
憧れの熊の岩に到着した。
明日は荒れるかもなので、そのあたりも考慮して場所を選びました。対面に鹿島槍ヶ岳など後立山の山々が見えて絶景。
超楽しみにしていたビールはカチンコチンで飲めず。夜中、外に出しておいた登攀装備を入れたビニール袋をオコジョにズタボロにされた。
夜中、外に出しておいた登攀装備を入れたビニール袋をオコジョにズタボロにされた。
と思ったら雨脚が強くなってきた。
特にすることもないので飲みます。
頑張って耐えてくれたエスパースと膀胱よ、ありがとう。
興奮して「ヤバい！ヤバい！」と連呼していたらNさんに「語彙力が乏しい」と言われた。
晴れるのか？！
この時は期待に胸が膨らんだのだが。
ガスで景色も高度感も無し。
笑ってくれると思ったらめっちゃ怒られた。
この為に持ってきたのに。。。
ピーク感ゼロでチンネの頭を通り過ぎて下ってしまいそうになった。
コルからは懸垂下降2回で池の谷ガリーに舞い降りた。落石でロープが傷まないように繰り出し下降。としようとしたが絡まって面倒臭くなってロープを落としました。
休憩する間も無く撤収作業開始！と、その時、大事に取っておいた缶ビールを岩に落としてしまい豪快に破裂！
これは何としてでも日が暮れるまでに剱沢キャンプ場に着かないとビールが買えない。急げ！
と、その時、大事に取っておいた缶ビールを岩に落としてしまい豪快に破裂！
これは何としてでも日が暮れるまでに剱沢キャンプ場に着かないとビールが買えない。急げ！
ありがとう、熊の岩。素敵なとこだったよ。
これからCフェースを登る方と少し談笑。この時間から登るとは気合いが入っているなぁと感心。
慎重にルーファイをして安全第一で下る。長次郎谷出合いで剱沢と合流。ここから剱沢のキャンプ場までの登り返しが非常にしんどかった。おまけに昨夜はほぼ寝れなかったので眠くて仕方なかった。
長次郎谷出合いで剱沢と合流。ここから剱沢のキャンプ場までの登り返しが非常にしんどかった。おまけに昨夜はほぼ寝れなかったので眠くて仕方なかった。
18:45何とか剣沢小屋まで戻ってこれた。あーしんどかった。やっとこさ着いたー。
ザックを降ろし、売店へ直行するも既に閉店ガラガラ。しょんぼりしてると入口におられたガイドさんが小屋番さんに掛け合ってくださりビール2本に酎ハイ1本ゲット！
何とか剣沢小屋まで戻ってこれた。あーしんどかった。やっとこさ着いたー。
ザックを降ろし、売店へ直行するも既に閉店ガラガラ。しょんぼりしてると入口におられたガイドさんが小屋番さんに掛け合ってくださりビール2本に酎ハイ1本ゲット！
歩きながら飲んでるとFさんが「下品な人」とボソリと呟いた。ゲップで謝った。
感想
一昨年の夏は源次郎尾根、昨年は八ツ峰。今年は更に剱岳の奥へ行きたいなと思い、チンネへ行ってきました。
【8月18日（木）前日夕方発】
テント泊装備、登攀具、食料やお酒、そして「試練と憧れ」を詰めたザックはずっしり重い。
忘れ物はないか最終チェックして、全ての荷物を車に放り込み意気揚々と自宅を出発。
しかし、15分ほど走っていたら突然車にバッテリーの警告表示が現れた。慌ててディーラーに電話すると走っている間は問題ないが、エンジンを切った後に次はひょっとしてかからないかもとのこと。しばし呆然としたが、エンジンをオフしないのなら大丈夫かなと思いそのまま待ち合わせ場所まで行くことにした。
予定していた待ち合わせの駅で相方さんをピックアップし出発。
京都から滋賀へ、琵琶湖沿いを北上し、敦賀へ。そこから北陸道へ乗るつもりだったが、何と敦賀〜今庄間が通行止めとな。この1週間ほど仕事が忙しく直前までバタバタして出発してきたので、交通状況など全く調べなくて出鼻を挫かれるが、それなら敦賀から一般道で南条までのんびりドライブすることにし、北陸道へ乗った。
さすが平日、高速道路はガラ空きで順調に富山県に入った。途中でコンビニなども寄ってエンジンも止めてみたが、何とか大丈夫そうで、無事に立山駅の駐車場に到着することができた。
しかしずっと警告表示が出ながらの運転は精神衛生的に非常に悪かった。
今宵は車中泊。地ビールでささやかな前夜祭？決起会？を楽しみ就寝。
【8月19日（金）1日目】
この日の予定は室堂から熊の岩まで。
熊の岩は源次郎や八ツ峰を登っている時に見えていた憧れの地。古くからクライマー達の憩いの場として知られ、私もいつかそこで泊まりたいなと思っていた。
しかし、そこに行くまでは重い荷物を背負い、長い長次郎谷を登らなければならないのでなかなか大変そうだけれど頑張って登ろう。
7:00の始発ケーブルカーからバスに乗り換え室堂へ。
室堂駅から階段を登り、外に出るととても快晴でテンションが上がる。
行動に必要な分だけ力水を汲み、今年の夏、最初で最後の冒険がスタートする。
今日は長丁場、意識してペースを落とし歩みを進める。室堂から剱沢、ここ何年かこのコースを何度も歩いたので思ったより楽に感じた。剱沢小屋からいよいよ熊の岩を目指す。長次郎谷の登りは確かにしんどいがゆっくりペースを守れば死にそうになるほどではなかった。憧れの熊の岩に到着し、さっそくテント設営。
あとはビールで乾杯！と行きたいところだったが凍らしてきていたビールはカチンコチンで飲めず。仕方なくウイスキー（Fさんが持ってきてくれたシングルモルトのウイスキーはとても美味しかった。）で祝杯をあげた。
【8月20日（土）2日目】
テントから顔を出し、外を見ると今にも降り出しそうな雨雲が頭上を覆っていた。
天気予報では雨は午後かららしいが既に怪しい。
そう言えば昨日すれ違ったクライマーの方が、「明日は荒れるらしいですね」とおしゃっていた。まぁ、荒れると言っても午後からだとしたらまだ時間もあるし、とりあえずこの上の雪渓の状態やチンネの取り付きまでの道もよくわからないし、三の窓まで偵察くらいは行っておこう。
あわよくば、そこでもし天気が持ちそうだったら一気に登攀もしたいなという気持ちで装備一式を背負って出発した。
熊の岩からの雪渓の状態はそう悪くはない。ただし、上部はガッツリ崩れていたので八ツ峰側の雪渓と岩壁の間を進んだ。まぁ、踏み跡も見えるし、どこをどう歩くのかは一目瞭然。
Nさんが事前に富山県警に雪渓の状態を確認したところ「クライマーなら行けますよ」と言われたらしい。
我々はエセクライマーであるが弱点を突いて池ノ谷乗越まで登ることができた。
ここから悪評高い池ノ谷ガリーを下っていくが、見た目にも面倒臭そうなガレザレの下降だった。案の定、乗った岩や石が崩れまくり、落石も頻発。まぁ、歩くのは慣れれば問題無いけど落石を起こしてしまうのは怖い。こういった場合の下降の注意点は、お互いの距離を空けない、尺取り虫のように1人が安全地帯に行くまで待機し安全が確保できたらもう1人が下る、左右違うルートでお互い同じ高さを保ちながら下る。この3つを組み合わせて下っていくのがベストかと。いずれにしても後ろを歩く人は歩き慣れた人の方が良いかも。
と、こんな感じで面倒臭いガレをしばらく下ると目の前に小窓の王と言われる岩峰が現れた。ここまでのガレザレで辟易していたが、この岩峰を見たとたんテンションがグッとあがった。ここが三の窓のコルの入り口である。ほんの少し登るとコルに到着。そこにはテントが1張り。チンネが目の前にどーんと見えるここもなんて素敵なテント場だ。あ、テント場ではありません。。。ビバーク適地でした。
我々の気配を感じたのか、テントから可愛らしい女性が顔だけ出された。
少し談笑し、天気の話になると、9時くらいから雨が降りますよ。とのこと。え？午後からちゃうの？？
電波が入ることも教えてもらったので雨雲レーダーで確認してみると。。。
午前中から降り出し午後からは真っ赤か！え？これはやばい！
ってことで、もちろん登攀は中止。
潔く諦め来た道を引き返すことにしたのだが、例のガリーは登り返しも結構面倒臭い。次々と崩れる岩にげんなりしながらもコルまで登り返した。
長次郎谷を下り、テントに戻ったは8:00。
すぐさま雨に備えてテントのガイラインを調整し、水路をしっかりと作った。
すべきことは全てやった。
テントに入ると後は特にすることもないので朝ビールと洒落込んだ。
ビールはいつ飲んでも美味い。このあとは何もしなくていいから余計美味い。500mlのビールを1本飲み終えたが、もう1本ある。どうしようか悩んだが明日の登攀後のご褒美にとっておくことにした。次はウイスキータイムでチビチビといく。
三の窓ちゃんがおっしゃったように9時からポツポツ、午後には予報通り大荒れの様相になってきた。それからは滝のような大雨が続き、ずっとテントに閉じ込められてすることと言えば飲むか寝るしかなかった。
飲んだり寝たり自堕落な生活に憧れていたが、いざそれが現実のものとなると退屈で仕方ないことがわかった。
それより重大な危機がすぐそこに迫っていた。濾過されたビールが私のあれの許容量の限界に近づいてきたのだ。この大雨では外には出られぬ。出たとしても5秒くらいでズブ濡れになるだろう。雨でずぶ濡れになるか、漏らしてずぶ濡れになるか、今は2択しかない。
いよいよ膀胱の容量に黄色ランプが点灯し、会話が無くなる。今後の見通しを立てないとマジでヤバそうなので、この終わりの無さそうな雨の終焉時間を確認すべくスマホを右に左に上に下にしてみたが電波は無反応。
藁にもすがる思いで何かの儀式のようにスマホを持った手を左右上下にしていると神が味方してくれたのかギリギリ1本電波が繋がった。すぐさま雨雲レーダーを確認すると19時30分には止むことがわかった。
それ以降は再び圏外となった
一瞬の神のご加護だった。アーメン。
19:00。
そろそろタンクが限界で膀胱がイカれそうだ。神のお告げまであと30分。
再び神頼みをすべくテントから顔を出したその瞬間、奇跡的に小雨になった。無我夢中でテントから出て一目散に用足し場へ。チャックを下げると同時に開栓！
琥珀色に輝くアーチは距離も時間も過去最長時間を記録した。黒部ダムばりに豪快に勢いよく出続けた。大変満足な時間であった。
放尿時間が長すぎて多少雨にやられたが神様再びありがとう。アーメン。
テントに戻りNさんに満面の笑顔で幸福感を伝えた。その後また強雨が襲う。
予想通りに20時前に雨は上がり、明日への期待を抱き眠りについた。
【8月21日（日）3日目】
外を見ると雨は降っていないが、晴れてもいない。
さっそくバーナーを炊き温かい朝飯を食う。カレーメシだが。
冷え切った体も暖かいものを注入してやるとすぐに温まりパワーが出てきた。
さぁ、チンネに出発だ！
こっそり拍手
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