ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4636226
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
石鎚山

20001229-31四国法皇山脈縦走:峨蔵越→東赤石山→銅山越、テント+小屋泊

2000年12月29日(金) 〜 2000年12月31日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
23.6km
登り
2,258m
下り
2,568m

コースタイム

1日目
山行
8:13
休憩
1:46
合計
9:59
7:34
81
中ノ川登山口
8:55
9:03
16
鉱山跡分岐
9:19
9:24
15
敬天ノ滝展望台
9:39
9:48
48
ワサビ沢
10:36
10:46
56
11:42
12:06
55
「鯛ノ頭」・鯛ノ頭往復
13:01
13:39
80
14:59
15:11
142
17:33
2日目
山行
6:18
休憩
2:42
合計
9:00
7:48
4
7:52
8:02
4
エビラ山南峰
8:06
8:21
73
エビラ山
9:34
9:53
22
10:15
10:35
90
約1560mP・日本岩往復
12:05
12:42
12
12:54
12:55
8
送電鉄塔のP
13:03
13:06
29
13:35
0:00
27
14:02
14:16
29
前衛P
14:45
15:06
5
東赤石山三角点
15:11
15:20
6
15:26
0:00
20
赤石越
15:46
15:59
49
16:48
3日目
山行
6:11
休憩
1:38
合計
7:49
7:32
18
7:50
0:00
44
稜線
8:34
8:39
36
9:15
9:25
40
10:05
10:32
63
11:35
11:57
20
13:19
13:33
68
第三通洞
14:41
14:44
37
登山口
15:21
マイントピア別子バス停
二ツ岳→二ツ岳西ノコブ、八巻山→赤石山荘への分岐の2ヶ所で道迷いでのタイムロスあり!
天候 12/29:曇→ガス→曇
12/30:朝のうち晴後曇
12/31:曇
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
中ノ川登山口がスタート
マイントピア別子バス停がゴール
その他周辺情報 マイントピア別子
https://besshi.com/

感想

 2000年の暮れ、20世紀最後の山行として、四国は法皇山脈の峨蔵越−二ッ岳
−東赤石山−銅山越のコースを縦走してきました。薮、滑りやすい岩場・道に
加え、重装備の山行はGW以来ということもあってかなり時間がかかってしま
いましたが、天気の大崩れにもあわず、予定のコースを踏破することが出来ま
した。

12月28日、29日
 新大阪から新居浜まで臨時のムーンライト松山、新居浜から伊予土居は逆方
向の電車で行き、予約していたタクシーで中ノ川登山口まで行った。20分、1990円。天気予報では好天のはずが雲が多かった。
 途中鉱山跡への分岐があり、そこで初めて休憩。男性単独行者が軽装で追い
抜いていった。敬天ノ滝展望台から先、雪がうっすらと積もっていた。ワサビ
沢で今夜の水を補給。営林署小屋跡では水は得られなかった。
 峨蔵越から先は岩場に雪が付いて滑りやすく、大きなザックも枝に引っかかっ
て、えらく時間が掛かった。「鯛ノ頭」の看板の有る所にザックを置き、鯛ノ
頭頂上まで往復。踏み跡らしき部分もあり、簡単に登れる。ここで抜いていっ
た男性が戻ってきて、その相棒の男性が後から追いついて来て、一緒に下山し
ていった。この二人が今回の山行中、銅山峰ヒュッテの人以外で会った唯一の
登山者だった。
 二ッ岳頂上は潅木に囲まれ、展望は限られていそうだが、数m先の露岩から
はより広く展望が得られそうだ。しかし、この時はガスでほとんど展望無し(;_;)。
でも、エビのシッポが綺麗だ。二ッ岳頂上には「エビラ山、権現山方面は一般
登山道として整備されていない難路」といった旨の看板あり。
 二ッ岳から先は大きなザックがひっかかりまくるブッシュと雪が付いて滑り
やすい岩場が続き、凄く時間がかかった(++)。しかし、テープの目印は多く、
踏み跡はほぼしっかりと付いている。踏み跡は岩峰を右に左に避けている所も
あるが岩場を越えて行くところも多い。いずれにしろ稜線を大きく離れること
はなかった。積雪はせいぜい足首位までだった。
 二ッ岳の先、テープの目印に導かれて南側を巻いていくと道を失いタイムロ
ス。強引に稜線に戻ると道があった。踏み跡は岩を越えて稜線通しで行ってい
たのか?途中で稜線に戻る所を行き過ごしたのか?
 滑りやすい急登を慎重に登り切ると二ッ岳西ノコブ頂上に飛び出した。南側
はガレており、展望が良さそうだが、ガスで殆どなにも見えず。
 その後、徐々に雲が晴れ展望が開けてきた。しかし、行程は遅々として進ま
なかった(;_;)。 エビラ山の登りになると笹が出てきた。
 暗くなってきた頃ようやくエビラ山頂上に到着。樹林に囲まれ狭い。エビラ
山の手前すぐにテントを一張り張れそうな所があったが、戻るのは面倒と思い、
辺りを偵察して、西側直下の僅かな場所に枝に押さえつけられ、傾きながら無
理矢理テントを設営した。水を作れる程度の積雪はあったが、水を持ち上げて
いたので雪は溶かさなかった。新居浜方面の夜景が綺麗だった。

12月30日
 朝は晴れてはいるが雲が多い。天気は下り坂のよう。撤収後、エビラ山南峰
(1677mP)まで空荷で薮漕ぎで行く。頂上は薮の中だが南西すぐに露岩があり
南方から西方にかけて大展望が広がる!
 2日目の行程では巻き道は南側(左側)についているところが多かった。テ
ント場から下り始めてしばらくで、岩峰で進退窮まる。ここは岩峰の取り付き
から南側(左側)に巻き道があった(^_^;)。黒岳を過ぎるあたりまでは岩場が
多い。
 黒岳の西面の下りに崩壊地有り。道は右側(北側)についているがブッシュ
を避けるため、落石に注意しながら崩壊地を適当に下った。黒岳から先は岩場
は少なくなる。そのかわり笹の尾根となり、積もった雪で雪まみれになった。
 約1560mPは笹と樹林に覆われている。荷物を置いて空荷で薮を漕いですぐ近
くに聳える日本岩を往復。簡単に登ることが出来る。越えてきたエビラ山、黒
岳、これから向かう権現山、東赤石山方面をハッキリ望むことが出来た。
 権現山の登りとなると笹も薮も少なくなり踏み跡もハッキリしてきて歩きや
すくなる。権現山山頂は三角点周囲だけ笹が刈り払われ、東赤石山方面を望め
た。
 権現山直下から権現越までは樹林が途切れ、展望が広がる(^_^)。 疲れた体
に権現越から東赤石山への登りは堪えた。頂上手前は岩場で時間がかかった。
 登り着いた所は東赤石山の三角点ピーク。しかし、頂上稜線の西端のピーク
が東赤石山のピークとなっているみたいだ。そこから先は先行者の踏み跡があっ
た。
 八巻山の下りは岩場となっている。テープの目印を追って下るが途中で道を
失った。あちこち道を探すが、岩場の先に赤テープが見えるので慎重に岩場を
下って本道に合流できた。どうやら根本的に道を間違っていたみたいで、本道
は岩場を下らずに北側(右側)の樹林の中に道がついているような感じだった。
 下りきったキノコ岩のような岩がある鞍部からは左下に赤石山荘が間近に見
え、時間も遅いことだし、テープ印を追ってそちらに下っていく。途中思い直
して空荷で明日の行程の偵察に行ってみた。
 赤石山荘は想像以上に立派な小屋!¥2000。料金箱がないので洗濯バサミに
2000円をはさんでぶら下げておいた。小屋の裏の水場は流れが細く、この日は
雪を溶かして水を作った。一部屋だけ扉が開いており布団が積んであった。私
はその部屋でシュラフで眠った。枕は使わせてもらった。

12月31日
 雨は降っていないが地面は濡れていて、夜の内に少し雨が降っていたみたい
だ。凍っていないところを見ると零度以上あるのだろう!暖かい朝だった。
 前日下った道を登り返し、縦走を再開。八巻山のルートは目印も少なく、わ
かりにくい。北側に回る所はほとんど無かったが、そういう所は雪がうっすら
着いて滑りやすく慎重を要した。
 赤石山荘への分岐を過ぎ、前赤石山の巻き道を終えると岩場はほとんど無く
なり、よく整備された登山道で枝に荷物が引っかかることもなく歩きやすくなっ
た。
 西赤石山から先は雪もほとんど無くなる。足跡も増えここまでは結構人が来
ているようだった。
 石垣が出てきたと思ったら7年振りの銅山越に飛び出した!風が冷たくなっ
てきて雨も少し降り出してきた。
 馬ノ背コースと柳谷コースの分岐から平坦な道を100m柳谷コース方向に
行くと銅山峰ヒュッテ。立派な小屋だ!銅山峰ヒュッテでは小屋の人達が年越
しの用意に忙しそうだった。水場は少し登ると沢を水が流れていた。
 以後は第三通洞での休憩のみで一気に登山口に下山、マイントピア別子まで
行った。ここの4階に日帰り入浴施設有り(\800。受付は16時まで)、一風呂
浴びてバスで新居浜駅に出て岡山経由で帰阪した。

 峨蔵越→二ッ岳→権現山手前まではザックに引っかかる薮と雪で滑りやすい
岩場に凄く時間がかかりましたが、天気の大崩れが無く、何とか予定のコース
を踏破することができたし、20世紀最後の山行として満足しています。
 実際的には二ッ岳−権現山の縦走は日の長い時期に軽量化した荷物で一気に
踏破した方がよっぽど楽のような印象を持ちました。参考にしたHPでもその
ような形態の山行みたいです。また、露岩が多く、展望の良い所も多いのでや
はり晴れている時がお薦めです!
 これで石鎚山から峨蔵越まで3回に分けて稜線を継ぐことが出来ました。今
度、この辺りに来るときには、石鎚山から堂ヶ森方面や平家平方面の稜線を歩
いてみたいです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:78人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら