聖岳、雪は溶けて / 便ヶ島-聖平冬季小屋泊



- GPS
- 33:47
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,668m
- 下り
- 2,652m
コースタイム
便ヶ島4:30-西沢渡(手動ロープウエイ)5:16/5:22-苔平8:45-薊畑10:25-聖平小屋分岐10:50-聖平小屋10:54
6/15(日)
聖平小屋3:45-薊畑4:13
(荷物デポ)
薊畑4:25-小聖岳5:31-聖岳6:59-奥聖岳7:18
(休憩)
奥聖岳7:34-聖岳7:58-小聖岳8:59-薊畑10:02
(休憩、荷物デポ回収)
薊畑10:29-苔平11:32-西沢渡(手動ロープウエイ)13:13/13:27-便ヶ島14:18
天候 | 6/14(土)曇り、ガスで視界悪い、日帰り撤退者6名+(2名は未確認) 日帰りの人は全員撤退と聖光小屋の親父さんは話していました。 6/16(日)晴れ、微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飯田ICから便ヶ島まで2時間以上かかります。 ■便ヶ島 マップコード:625 476 676*51 googleマップ http://goo.gl/xhJS8e (googleでは県道60号線と出るが誤り) ■googleマップ、(一部)カーナビに記載されている最終地点 中部電力(株)北又渡発電所 マップコード:625 499 218*82 (一部)カーナビでは、便ヶ島には道がありませんでしたので、こちらをセットして下さい。この位置から道なりに進むだけです。 googleマップ http://goo.gl/H3XnKo ■林道赤石線 今年2014年は、4月下旬より通行可能。2013年のように崩落工事による時間帯通行制限はありません。(新たな崩落で制限がかかる可能性もあるので注意) 国道152号(秋葉街道)から林道赤石線に入り、中部電力(株)北又渡発電所より奥の道は舗装道路であっても道路に10-20cmの落石が多くなり、そのうち未舗装路になります。 クルマの最低地上高より大きい石は取り除けば一般の乗用車でも行けますが、スピードを出すとパンクする可能性が高くなるので要注意です。 (段差-高低差を斜めに徐行するなどの運転テクニックは必要) 大きい石を取り除かないで、クルマのアンダーを擦って、オイルパンに穴を開けたクルマもあるそうなので、要注意です。(聖光小屋の親父さん談) 大事に乗っているオンロードのクルマはやめた方がいいでしょう。 飯田市内のレンタカー会社で借りる手もあります。 ジャパンレンタカー飯田IC店は24時間営業(軽で4800円/24時間) http://www.j-rentacar.com/iida/index.php ちなみに我が隊のクルマの最低地上高は130mmですが、レンタカーを使うなら最低地上高160mmは確保したいですね。(軽トラ) ■アクセス情報 ・遠山郷観光協会 自然災害などにより頻繁に通行止めになりますので、必ず確認してください。 http://www.tohyamago.com/ ・飯田観光協会 http://www.ii-s.org/ ・聖岳・光岳 梨元ていしゃば 南アルプス登山案内所 http://nashi-moto.jugem.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■便ヶ島-薊畑 薊畑-西沢渡の間で登山道の崩壊地点が数箇所ありますが、気をつけて歩けば大丈夫でしょう。(ただし、歩き慣れていない人は要注意です) 西沢渡の手動ロープウエイ(ワイヤーロープウェイ)のご使用上の注意の看板には、「荷重制限150kgの荷物専用です。十分気をつけて、使用してください。」を書かれています。 1人でロープを引っ張るのは大変ですが、2人だと少し楽だと思います。 石を飛び越えて渡渉できる場合もあるそうですが、我が隊は手動ロープウエイを使用しました。 ■薊畑-聖岳 部分的に残雪が見られる程度で、夏靴でOKです。 アイゼン、ピッケル不要です。 ■聖平小屋(期間外は冬季小屋として一部開放) 井川観光協会が運営 http://ikawa.ooi-alps.jp/main.asp 聖平小屋 管理人の個人サイト http://plaza3.dws.ne.jp/~hara5/ 2014年の営業は7月16日から9月23日 水場:近くの沢より トイレ:利用可能 テント場:利用可能、6/14は全部で5張、1パーティの利用でした。 ■聖光小屋(便ヶ島) 2014年度は、小屋番さん体調不良のため、休業しています。(感想の下の方に書いてあります) ■開花情報 薊畑付近はお花畑が形成されつつあります。 ミヤマキンバイ、ミツバオウレンが満開です。 ■温泉 一番近い温泉は、遠山温泉郷 かぐらの湯(道の駅 遠山郷) 定休日:毎週木曜日(祝日の場合は営業) 遠山郷観光協会 http://www.tohyamago.com/ |
写真
単独の方2人とも酒盛りをしながらお喋りしました。
南アは、山に詳しい方が多いですね!
一緒に酒盛りをしたそれぞれ単独の方2人(中部エリアの方)と、天気も回復してきたので、外に出てみました。
※聖岳など高い場所は雲が厚く見えませんでした。
ガッツポーズご協力ありがとうございました。
17時台には皆さん就寝です。
赤いのは堆積したプランクトンの色です。
この石を
[url=http://goo.gl/zwxA4z]ラジオラリア板岩[/url]と言います。
ウチの車、mikipom号は、最低地上高130mmですが、丁寧に大きい石(6-8箇所程度)をどければオフロード車じゃなくても通行できます。
[url=http://www.vill-tenryu.jp/okiyomenoyu.htm]天龍温泉 おきよめの湯[/url]掛け流し、500円、火曜定休
長野県下伊那郡天龍村神原5786−14
電話:0260-32-3737
[url=http://www.iida-shimizu.com/]手打ちとんかつ 志瑞(しみず)[/url]長野県飯田市鼎名古熊2137-1
電話:0265-53-6767
感想
先週は、恵みの雨(?)で「1回休み」でしたので、この週末の梅雨の晴れ間はどうしても外せないハイキング日和。先々週に行った上河内岳から眺めた「聖岳」へ行ってみることにしました!
ヤマレコなどを見ても、日帰りする方が多いのですが、私たちにはちょっと日帰りは体力的に厳しい感じ。聖平小屋の冬季小屋に泊まらせていただき、1泊2日で聖岳にチャレンジしました。
とはいえ。もし天気がよく、自分たちの調子もよさげなら、初日に聖岳まで行ってしまい、翌日は下山のみとすれば、中央道の酷い渋滞が避けられるし、月曜の疲れも違う、という野望を抱いておりました。
しかし。土曜日の予報は晴れでしたが、いざふたを開けてみるとお山には雲がかかっており、ごくたまに晴れ間が見える程度。時間が進むにつれ、ますますガスってきて、しまいには遠くの景色は一切見えないくらいのガスガス。気温も終始10℃程度で、休憩しているとちょっと寒く感じられるくらいでした。
手動ロープウエイで沢を越え、延々と続く果てなき急斜面を目前にしながら、それでもえっちらおっちら登っていると、駆けるように降る若者二人とすれ違いました。聖岳に行ったにしては早すぎるっ…、若いからひょっとしてできるのかしらん??
しばらくするとまた、早くも下って来る2人組の方。意外にも今度は年配者。山頂日帰りにしては時間的に早いので「小屋泊まりですか?」と尋ねると、日帰りとのこと。お話によると、「薊畑にまで登ったものの、ガスガスで何も見えず。おまけに風が強く寒い。天候は好天しそうにないから撤退して来た」とのこと。「先行の若者たちは駐車場を1時半に出発したものの、天候が悪いのでやはり途中で撤退したそうだ」とも。
ひえ〜、スゴイことになってるみたいだわ〜(それにしても1時半出って、弾丸登山?)。
さらにもう一人、途中で我々を追い抜いたソロの方が下山して来て「2300Ⅿを超えたら急に寒くなって、先ほど下山してきた二人組の話も参考に撤退を決めた」と。
むむ〜、撤退者続出!私たちとほぼ同時くらいにスタートしたソロ2名が他にいましたが、こちらとはすれ違いませんでした。頑張って聖岳行ったのかしらん?
もう、ここまで聞けば、我らの本日の行動は聖平小屋へ直行に決定!早々に小屋につき、ボチボチと寝床をつくり、食べたり飲んだりしつつ、同宿者の方たちと山のお話で楽しく時間をすごしました。午後中お天気を眺めたのですが、時々晴れ間はあるものの、なんだか雲がちな天気で終わってしまいました。
翌日は一転して、未明から晴れ!外のテント泊の人たちは1時30分に出発したそうで、もう誰もおらず、私たちも日の出前に出発!
途中薊畑で荷物をデポし、身軽に聖岳をめざしました!荷物がないと、なんて楽なの〜?と足どりも軽く!
天気もいいし、昨日の疲れもほとんどないし、気分は最高!(一方の撮影係りは調子最悪で、どんよ〜りゆっくりモードでしたが)
3000メートル峰の聖岳山頂は快晴!気持よかった〜!ただ、周辺のお山は2週間前にくらべ、さらに雪がガクンと減って、寂しくなっていました。おかげで?奥聖岳まで多少の雪はあるものの、アイゼンなどはなくても歩ける状態でした。
ルンルンで聖岳まで往復したものの。しかし、薊畑からの降りは荷物があるのです〜。あ〜、それはそれは長く、つらい降りでございました。(前回の上河内岳よりは楽)おまけに西沢渡の手動ロープウエイが疲れにとどめを刺してくれます(苦笑)。
聖岳山頂での気分は最高潮でしたが、結局はかなり足に堪えました〜。
しかし、幸い暑すぎることはなく、その意味では楽でしたが。また、この登山道は森の木々が大きく、空間が広々しているため、苦しい急登でも、気分的には開放感があり、なんだか楽しく歩くことができました。苦しくきついけど、なんかいい感じ(同じ南ア南部でも、先々週の茶臼小屋までのルートは狭苦しい登山道で息苦しい感じです)。天候の乱調と急登の疲れはありましたが、なかなかお気に入りのお山になりそうです。
下山後、聖光小屋で小屋番さんとお話しました。「昨日の悪天で、結局だれも山頂を踏んだ人はいなかったみたい」とのこと。「今日は晴れて暑くなりましたね」と言うと、「病気をしたから重ね着をしてちょうどいいくらい」と何層にも重ね着をしているご様子でした。どうも昨年から体調を壊され、本年度も小屋は休業しており、おトイレの掃除などたまに手入れに来ているのみなんだそうです。早く回復されるといいですね。
それにしても、天気一つで明暗がまさしく、くっきり分かれてしまいましたね〜。1泊2日の我々はラッキーでした。

コメント
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mikipomさん、photogさん、こんばんは。
14日、我が隊もガスで撤退だったので、天候に合わせて昼間っから小屋でビール
今年は遠征にも行けそうなので、「塩見・赤石・聖岳」の登山地図を買ってきました!ウソッコ沢とヤレヤレ峠って本当にあったんですね
33枚目、トイレと小屋って結構離れてますね〜
これじゃ夜のトイレ、我慢できそうもないです
isさん、こんばんは!コメントいただきありがとうございます!
八ヶ岳も土曜日は悪天になってしまったようですね〜
でもさすが根性の塊のisさん&goeちゃん、撤退といえどもしっかり硫黄岳まではゲットしておられる〜
おお〜、今年は南アに遠征ですね〜?お二人の本領を存分に発揮できるフィールドだと思いますよ!ぜひお出かけください
それにしても、「ウソ」じゃないですから〜、もうっ
こんにちは〜♪mikipomさん☆ photogさん(*^_^*)
おぉ〜っ!茶臼&上河内に続いての聖の南ア南ですネ
これはまた恒例のお山
土曜日はやはり南アルプスの方もお天気がイマイチだったようで、日帰りの方は断念されていたようですが、泊りでのmikipomさんとphotogさんは、朝からとても良い景色を貸切状態で見れたようで本当にヨカッタですネ
重い荷物を背負って歩いていると、軽い荷物やサブザックとかになると、ホント!体も足も軽くなってヒョイヒョイ(・・ってちょっと大げさかもしれませんが)歩けちゃう気がしますネ
とてもステキな景色を楽しませてもらいました
kchan今晩は!
長野側から登ったためなのか、やけに気温が低く、また今回の登山道は木が大きく太く、森全体がゆったりとして、なんだか気持よくストレスなく歩くことができました。
特にサブザックで歩いた稜線は足取りかろやか〜
渡渉での綱引きも大変でしたが楽しかったです
mikipomさん、はじめまして
6月下旬〜7月上旬あたりに、近々、聖岳を予定しています。
とても参考になります。ありがとうございます
写真を拝見させていただいて、冬季小屋がとても快適そうなので小屋で1泊しようかと思います。
夜中に走る林道赤石線が少し恐怖なのですが、レコ拝見させていただいて早く行きたくなりました
100mtさん、はじめまして!コメントいただきありがとうございます!
わ〜双子ちゃんと一緒に100名山ですか〜
私の子供のころを思い出すに、遠足で登らされた高尾山、金時山、どれもただ辛いばかりで何一つ楽しくありませんでしたから、お子さんが山をいきいきと登っているのをお見かけすると、(山好きは)天性なのかな〜と思います
子供のときに100名山をやってしまったら、大人になるころには世界の7大陸サミットみたいなビックなお山に行かざるをえないでしょうね
崩落した部分も多少あるので、お気をつけてお出かけくださいね
梅雨の晴れ間の良い天気でしたね!
とはいっても初日は撤退者続出ですか・・
みなさん日帰りで行かれた方達???
お泊まりにして翌日の大展望を満喫できて良かったですねー
ホ〜ラやっぱりmikipom家の方がサンリンソウに出会える機会があるようで
ちょっと高山にいるのはサンリンソウみたいです
葉っぱが同じですから三輪なくとも、絶対多分サンリンソウ
お疲れ様でした〜
三輪なかったですけど、サンリンソウですね?
すごい〜、nyagi さん、いつも頼りになりますっ
わたしなんて、白い花、黄色い花、小さい花、区別つかなくなると、もうどうでもよくなって単に「かわいい花」でやり過ごしがちなんで
nyagi さんのお花博士ぶり、いつも尊敬しております〜
今回も南部羨ましいデス…
指を咥えてみてましたが、
来週光岳いってきまーす!
むふふ〜、グリちゃんは南アがお好きのようですね〜
今のところ、まだ人は押しかけていないようで、比較的静かに楽しめましたよ。
いつでもご一緒しましょう、北ア好きのマエダさん抜きで
(うそよ〜会長〜
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