燧ヶ岳・御池〜裏燧林道周回 草紅葉の湿原と池塘めぐり
ぐろさん
体力度について
- GPS
- 10:22
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,455m
- 下り
- 1,449m
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- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:22
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・前橋から御池へは、関越道新潟奥只見回りと東北道栃木福島回りの、どちらからでもアクセス可。距離時間もあまり変わらない。ただ新潟回りは、国道352号の樹海ラインが狭くカーブ連続、天候によっては通行止めの恐れあり。ただし景観は良い。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・御池〜広沢田代：木道を過ぎると岩稜帯と木の根に泥濘のミックス。広沢田代は草紅葉が始まった。 ・広沢田代〜熊沢田代：緩いアップダウン後に、燧ケ岳と高層湿原の絶景。眺望も良く、目の前は平ヶ岳、越後三山や会津駒ケ岳、日光連山などが見える天空の湿原。 ・熊沢田代〜爼グラ：急坂の岩礫帯。八合目付近はハクサンボウフウ、オクヤマアザミのお花畑。爼グラからは尾瀬沼、尾瀬ヶ原など尾瀬を一望できる。 ・柴安グラ〜見晴（見晴新道）：ザレた急坂の後は、木の根と泥濘で滑りやすい。 ・見晴〜温泉小屋分岐：木道で歩きやすい。尾瀬ヶ原の草紅葉はこれから。ススキの群生がすばらしい。温泉小屋は全て休業。公衆トイレは使用可。 ・温泉小屋分岐〜三条ノ滝：泥濘と木の根、数回木橋を渡る、渡渉が二回ある。 ・三条ノ滝〜御池：兎田代までは急坂。美しいブナの森が続く。吊り橋を渡って六ヶ所の湿原を歩いていく。 ・アザミの参考資料として、国立科学博物館のデータベースを参照した。 https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/azami/index.html ・尾瀬の歩荷さんは、挨拶の返事はしないのがルール。無視しているわけではない。荷物に集中するのと、ハイカーが多くて切りがないから。 |
| その他周辺情報 | ・尾瀬小屋にて花豆ソースソフトクリームを食べた。おすすめ。 https://www.ozegoya.co.jp/gourmet/ |
写真
柴安グラ山頂から眺める至仏山と尾瀬ヶ原。泥炭層の湿原は貧弱な土地で、栄養豊富な雪解けの沢や川沿いは木々が生え、拠水林となる。
5
弥四郎小屋のベンチをお借りして昼食。海鮮たっぷりの冷製トマトパスタとソーセージベーコンピザ。今日の気分はモンテ ソラーロ。
11
弥四郎小屋でメシ食っていると、鳩待峠から入ったirohaさんがやってきた。デザートの「尾瀬の紅」を二人で食べた。ザラツキ系の酸味を抑えた早生らしい爽やかな甘さ。美味しい。
4
尾瀬小屋で記念撮影。私は歩荷さんの背負子を背負う。昼メシ食い過ぎて、腹がギャル曽根状態。燃費が悪いのですぐに凹む。尾瀬の歩荷さんは挨拶の返答はしないルール。控えましょう。
13
irohaさんはレアステーキ丼。1600円だが、これが美味い！ボリュームもあり是非ご賞味を。ビールが欲しいね。しかも生をジョッキで。
9
感想
今年の9月二週目は季節の節目が続く。8日は二十四節気「白露」夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿り始める。9日は「重陽の節句」菊の花を見て、栗ご飯を食べ不老長寿を願う行事。
10日は「十五夜」旧暦8月15日となるので「中秋の名月」ススキを飾り団子を備える。11日は「二百二十日」台風の被害を恐れ、風雨を鎮める祭りを行って収穫の無事を祈願する。昔の人々は過去の経験から、いろいろと「日」を作り、未来へと知恵を語り継いでいった。今ではスマホへと記録するだけ。便利な世の中だが味気ない。
12日は晴天確実の尾瀬へ。尾瀬ヶ原の草紅葉は早いので、御池から燧ヶ岳を登って裏燧林道から帰ってくることにした。燧ヶ岳からは尾瀬全てが見渡せるので様子も分かり、標高の高い熊沢田代なら、草紅葉が始まっているかもしれない。
前橋を1時45分に出発。関越道から奥只見回りでも行けるが、カーブが連続し時間短縮できない。早朝は空いているので、北関東道から東北道へ。西那須野塩原ICで下りて、塩原から南会津を経て檜枝岐村へ。御池駐車場には5時過ぎに着いた。
登山口の前に停めて15分ほど仮眠。気温10℃で涼しくて快適。装備して出発。肌寒いがすぐに暑くなるので半袖。クマ出没率が高い地域と時期なのでクマ鈴を下げ、パワー森林香を炊いた。クマは犬の7〜8倍嗅覚が発達し敏感。森林香の匂いに逃げていく。
木道から、泥濘と木の根の滑りやすい道へ。苔生した岩稜帯を歩いて標高を上げる。尾瀬とは思えないワイルドな道。50分ほど歩くと広沢田代に到着。美しい池塘と葉先だけ色付いた草紅葉。朝日に輝いていた。
小ピークへと上がる鉄網の木階段には五合目と記されていた。ハイマツ帯を抜けると青空に燧ヶ岳と熊沢田代が目に飛び込む。草紅葉も葉先が色付き、キンコウカも茶色になっていた。二つの池塘脇にはベンチがあり休める。右手には平ヶ岳と越後三山に荒沢山、左手には女峰山から男体山。目前には燧ヶ岳。素晴らしい絶景。
そこから先は標高を上げ泥濘ゾーンを経て、急坂の岩礫帯。沢へ迷い込まないようにテープと看板がある。途中にはハクサンボウフウとオクヤマアザミのお花畑。青空に映えて美しかった。東へ巻くように岩稜を歩くと、燧ヶ岳俎グラ山頂。先行者3名が居た。
記念撮影して、望遠で山座同定しながら付近の紅葉の進捗を確かめる。やはり尾瀬ヶ原や尾瀬沼周辺は早い。アヤメ平はそろそろかな。秋分の日過ぎが良いだろう。熊沢田代もその頃が最盛期。コルを移動して燧ヶ岳柴安グラへ。10mほど標高が高く2356m。至仏山より約130m高い。
見晴新道で下る。旧温泉小屋分岐先まではザレた急坂や岩稜の道。その先からは泥濘と木の根の悪路が延々と五合目先まで続く。何があろうと先に進まないとたどり着かないので、無心で淡々と歩く。何も考えない。
洗堀で河原の様な道のところで、クマザサが大きく揺れ動物が逃げて行った。鳴かなかったのでクマかカモシカあたりだろう。逃げて行ったので構わず先へ進む。まだ緑色の美しいブナの森を抜けると見晴新道分岐に到着。木道を西へ向かうと見晴の小屋群。今年は全て営業していた。
弥四郎清水でのどを潤し、ベンチをお借りして昼食。海鮮の冷製パスタとピザを食べた。デザートを食べようかと思ったら、irohaさんが尾瀬ヶ原方面からやってきた。平らな道は飽きただろう。私はいつも木道は小走りで進む。
せっかくなので、冷やして持ってきた月夜野産りんご「尾瀬の紅」を剥いて試食してもらった。早生種なので濃厚な甘みや蜜はないが、酸味も抑えられ爽やかな甘さ。デザートを食べたが、私もirohaさんのランチに付き合う。
尾瀬小屋に移動し、注文後記念撮影。歩荷さんの空背負子を背負う。荷物が入っていれば100kgになるのだろうな。70kgくらいなら楽勝で背負えるが、自分の体重を越えるとかなりの技術が要る。
irohaさんは「レアステーキ丼」を食べ、私は「ソフトクリーム花豆ソース」に花豆マシマシにして食べた。昼メシとリンゴとパフェ食って、まだ食えるから恐ろしい。デザートは別腹。だがこの周回での消費カロリーは2941kcal。小腹が出てもすぐに凹むのは当たり前。
それにしてもメニューを見ると、山小屋とは思えぬクオリティ。素晴らしいシェフと経営者の方の努力だろう。これからも頑張って欲しいと思った。
見晴で竜宮方面へ行くirohaさんとお別れ。私は北上して温泉小屋方面へ。木道はウメバチソウが咲き連ねていた。以外にもアケボノソウがたくさん咲いていた。尾瀬も湿地帯なので、これだけ広ければ小群生ができるかもしれない。
気が付けば全くひと気が無くなった。温泉小屋は全て休業。休憩所も崩壊していた。泥濘と木の根で滑る道や渡渉を経て三条ノ滝へ。晩夏の滝だが水量も多く見事だった。来た道を戻って兎田代方面へ。
13km歩いてきて約1kmの強烈な登り返し。三条ノ滝へは標高で約200m下るからだ。九十九折れの急坂を歩いていく。蒸し暑く気温24℃。こういう時も一歩一歩確実に淡々と無心で足を進める。何も考えない。自分の足で歩かないと帰れない。
兎田代分岐からは小さなアップダウンの連続。裏燧林道ではここで二人のハイカーとすれ違っただけだった。ひと気もなく動物の気配を多く感じ取った。美しいブナの森や巨木の針葉樹が背比べをしていた。ブナやガマズミなどは少し色付いていた。
渋沢に架かる吊り橋の裏燧橋を渡る。橋の上からは平ヶ岳が樹林帯の間に見えた。天神田代からは、小さな湿原を六ヶ所巡っていく。なかでも横田代から上田代は素晴らしく、奥只見から大杉岳方面へと傾斜する湿原を見ることが出来る。晴れていれば平ヶ岳が横たわり、雄大さが増す。
田代坂の階段を下り、ネットで覆われた御池田代へ。ヤマトリカブトとエゾリンドウが咲いていた。もう花はこれでおしまいだろう。花から紅葉へ。尾瀬には早い秋が訪れていた。
御池駐車場には16時に予定通り戻ってきた。着替えていると小雨が降ってきた。奥只見から帰ることを止めて、東北道から帰ることにした。奥只見湖の景色が見られず、なんとなく味気ないが仕方ない。豪雨で通行止めになる恐れがある。
檜枝岐から南会津、塩原を経て東北道へ。夕闇がにじむ千本松牧場は、秋の憂いを感じさせた。夕刻と秋は人をセンチメンタルにさせる。西那須野塩原ICから東北道。出発した御池は17℃だったが、前橋に着く頃には31℃になっていた。
自宅からわずか60km先にある尾瀬ヶ原。標高の差こそあれど、自然豊かな湿原はもう秋が訪れていた。往復7時間、約500kmのドライブだったがパジェロの燃料計は半分弱残っていた。燃費の悪い私は、ベルクで半額になっていたカツ丼と、しゃくし菜を食べることにした。来週は東北遠征へ。
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尾瀬だったのですか、俺達も尾瀬に入るには桧枝岐の御池から入った方が良いと思っていました、燧ヶ岳には、目指すピークまで幾つものポイントがあり楽しませてくれますものね、いくつか湿原を越して急登に成れば山頂は近いし、登山者はそんなに多くなく渋滞は無いものね、湿原の池塘を見ながら山頂へ山頂では素晴らしい景色が待っていましたね、十字路では月曜会をお二人で楽しまれそれぞれの帰路に何かもの淋しくなります。
お疲れ様でした。
今朝はすっかり秋めいた空気になりました。ただ台風が来ていますので、週末は天気が悪く来週からは残暑が襲来します。暑さ寒さも彼岸までとなることを願います。
私も残雪期以外の尾瀬へ行くには、御池か富士見下からだけですね。マイカー規制がある鳩待峠へは、戸倉からバスとなり、金銭もかかり混雑して行くことはありません。小学生の遠足のようで馬鹿らしくなります。
今回は燧ヶ岳に登頂して尾瀬ヶ原の様子を眺める事でした。全て見渡せますので、紅葉の様子がよく分かります。そして何より熊沢田代など美しい高層湿原ですね。これを見るだけでも御池から行く価値はあります。道は相変わらず泥濘と最後は岩の急坂ですが見晴新道を行くより多少マシです。当日すれ違った人は燧ヶ岳で5人、尾瀬ヶ原は数十人、裏燧林道では2人でした。御池は駐車場も空いてますよ。
来年は御池から燧ヶ岳へ行き、長英新道で尾瀬沼に下りて沼田街道で帰る周回をしようかと思います。その前に10月中旬に富士見下林道の紅葉とアヤメ平に行こうかと思ってます。
月曜の方が来るような予感がしたのですが、私と入れ違いだったようですね。
irohaさんはコースを変えてだったのですね。
私が至仏山の山頂で「見晴はあそこかなぁ」と見ていた場所にいたなんて。
尾瀬も秋が始まりましたね。
今年の紅葉は例年通りなのか、遅いのか。気になる所です。
お疲れ様でした。
今年度は自治会の組長に任命され、今時期は運動会と敬老の日、来月の前橋祭りなど地域の事もやってますので、自分のレコをアップするだけで暇がありません。仕事も死語としたいくらい多忙です。こんなに忙しくても組長の報酬は年間千円ですよ。これは前橋市からのパワハラです。
マイカー規制されてませんが鳩待から行く気も無く、御池しか眼中に有りませんでした。見晴小屋に泊ったのですね。良い小屋です。ロケも良いです。白い虹は早朝しか見られませんから。
今年の紅葉は少し遅いかと思います。寒暖差がそれほどなく。来週も残暑がありますからね。ただし来週半ばに来る台風14号で変わるかもしれません。移動性高気圧と秋雨前線、台風の上陸などの要素を検証して予想します。
あいにく雨模様の秋分の日ですが、私は相変わらず仕事です。県内の小学校の多くは運動会を翌日に控えてますが、台風15号が上陸するので日曜にスライド確実でしょう。台風一過となり晴天のもとの運動会が開催できます。
前橋から御池は遠いですが、鳩待から行く気になりませんでした。やはり燧ヶ岳と熊沢田代の景色を見たかったからです。双耳峰からは尾瀬が見渡せますので、紅葉の進捗なども見ることが出来ます。今年はやや遅いような気がします。寒暖の差がある日が少ないんですね。10月は寒気が下り込みやすくなるので、色付きも早まると思います。
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