梅雨時、天気の良さそうな山域を探して 飯豊山〜大日岳ピストン (西大日岳はルート不明瞭で断念)
- GPS
- 19:32
- 距離
- 44.1km
- 登り
- 3,615m
- 下り
- 3,611m
コースタイム
磐梯山SAにて仮眠の予定が、会津若松〜会津坂下間が6時まで通行止めと聞いて、短い休憩の後(0時過ぎ)に磐梯河東ICから下道で西会津に向かう。1時頃に到着して缶ビール1本で就寝。
【7/2】
4時起床で朝食後、弥平四郎登山口駐車場へ。到着は6時頃。
パッキングに手間取り、6時半出発。
弥平四郎登山口 06:30 〜 10:10 疣岩山 〜 10:50 三国小屋
〜 12:10 種蒔山 〜 13:30 草履塚 〜 15:10 本山小屋
【7/3】
本山小屋 04:50 〜 07:05 大日岳 7:30 〜 10:10 本山小屋 10:30
〜 11:45 切合小屋 12:10 〜 13:30 三国小屋 〜 14:20 疣岩山
〜 15:30 上ノ越 〜 16:35 弥平四郎登山口
天候 | 概ね晴れ。 3日は午後からガスが出て来た。下山後は小雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
手前で下りてR49で西会津の道の駅泊。 弥平四郎までの林道はすれ違い場所が少ないので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歩きやすいところもありますが、全般的にルート幅が狭く、雪で崩れた片流れのトラバースルートも随所にあり、歩き方に馴れが必要なコースと思います。 下山してくると、駐車場に仮設トイレが置いてありました。 入山届は祓川小屋内で、下山届は林道入口のポストに入れました。 温泉は西会津のロータスインへ。町外利用者も町民同様の400円に値下げされていました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
健康保険証 1
飲料 1
ティッシュ ☆
三角巾 1
バンドエイド ☆
タオル 1
携帯電話 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 2
ビニール袋 ☆
替え衣類 2
シュラフ 1
シュラフカバー 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
食器 1
水筒 ☆
時計 1
日焼け止め 1
非常食 ☆
サングラス 1
下山用靴 1
|
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共同装備 |
コンロ 1
ガスカートリッジ 1
コッヘル 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 2
車 1
|
感想
7月に3日の休みが取れたのはこの日程だけ。例年なら梅雨明けの山行計画を詰めている時だけど、天気がダメだと言って無駄にするには勿体ない。
北ア(裏銀座)は3日とも天気が悪そう、北岳もダメ、北の方へ行けば鳥海山あたりは良さそうだけれど、さすがに1人で車で行くには(体力・コスト面でも)ハードルが高い。
(※他の人のレコでは、白馬や北岳も結構良かったみたいですね・・・)
磐梯山や安達太良山も未踏の百名山ではあるが、天気予報は微妙なところ。
そんな中、飯豊山は直前の天気予報で2日間は大丈夫そうであったので、30数年振りにここに決定。
最近のレコを参考に、飯豊トンネル出口のブドウ沢駐車場から牛ヶ岩山経由を考えたが、昨年の土砂崩れの影響で喜多方からは入れないらしい。これもヤマレコで情報を取れたおかげで事前に変更できて助かった。
最終的にはまたダートのアプローチが長くなるが、弥平四郎登山口に向かうことにした。
1日夜、東北道に入ると磐越道工事通行止めの表示が? 会津若松〜会津坂下間って、影響受けるじゃん・・・・
何はともあれ、車中泊予定の磐梯山SAまで行ってから考える。
23:30にSA着。夜間工事で6時に開通するらしいが、一般道もそこそこ長いので待ってはいられない。高速料金が割引になる0時過ぎに下りて、西会津の道の駅まで行ってから寝た方が良さそうと判断した。
ちょっとけちって磐梯河東ICで下り、約1時間で西会津道の駅に着き仮眠。睡眠時間は3時間。
4時起床で朝食とコンビニ買い出しを済ませ、登山口に向かう。最後は狭いダート道だが、先日の美濃戸への林道に比べれば(車があまり入らないためだと思うが)轍が深いところもなく、落石もあまりない。すれ違い場所が少ないことを除けばそれほど悪路とまでは言えない。6時に登山口着。前日以前から入っていると思われる車が8台、ゆったりと駐車が可能だ。
最近は車に荷物を放り込むだけでパッキングをしていないので出発に少し手間取り30分後にスタート。新道ルートは下りに取っておき、登山届と水を確保するために祓川山荘に向かう下りの道を進む。急な坂を下り、橋を渡って緩やかに進むと少し古い小屋があった。引き戸を開けて左側に登山届け用紙があり、一応、2泊3日の計画で出しておく。旨く行ったら短縮して下山するつもり。
小屋前で水も確保し、登りにかかる。ルートは全般的に狭いが、シーズンに向けて倒木を処理したり刈り払いをしたりと準備されている。本当に有り難いことと感謝しつつ、気温が上昇する中を汗をかきかき高度を稼ぐ。所々、崩壊気味にルートが薄くなるところがあるが、迷うようなことはなく、崩さないように慎重に歩いて行く。
樹林が薄くなるとザラ場の痩せ尾根を通過する。いろいろな花を楽しみながら急傾斜を登っていくとヒメサユリのピンク色が増えてくる。獅子沼は分岐からすぐなので天気が良ければ行ってみた方が良い。今回歩く主稜線の南半分が一望でき、気分が盛り上がってくる。
疣岩山は三角点を確認して通過し、三国岳を目指して花畑を進んでいく。
三国小屋は本山小屋をほぼ同じくらいの大きさだと思うが、トイレが分かれていない分だけ小さな感じ。ここは通過する人が殆どで宿泊するひ人は少ないらしい。水場は崩壊を取り除いて使えるようにしたと小屋番さんが話していたが、ここでは寄らなかった。
七森の壊れかけたハシゴを越え、幾つかの小ピークを越えておくと雪田のトラバースが3回ほど出てくる。3回目は切合小屋に向かって斜度のある下りなので、アイゼンまでは要らないが慎重に蹴り込んで下りていく。切合小屋前には水が引かれており、とても有り難い。
小屋から見上げる草履塚への雪渓はかなり上の方まで登ることになる。夏道への取り付き点が分からずに確認に下りてきた人が居て、小屋番さんに教えて貰っていた。
ここの雪渓は斜度はそれほどでも無いが、そこそこ長さがあるので、4ッ爪を使用した。八戸のガイドさん(ツアーの下見だそうだ)は12本爪を装着したらしい。新しい足跡が残っていた。
この辺りから寝不足と暑さで足がだんだん出なくなって来た。御秘所は大した事はないが(大昔にキスリングで通っているので大丈夫なはず)御前坂で見上げる石積になかなか近づかない。天気に不安がないので焦る必要は無いが結構こたえているなぁ。
小屋手前で水場の分岐があり下ってみたが、ここはもっと雪が溶けてからの水場らしい。無駄なアルバイトだった。
今の時期は小屋直下の雪渓の雪解け水を利用する。
本山小屋はこの日は6人の利用。空いているので好きなところを使って良いと言われ、1Fの右手前に場所をキープ。早着き(連泊も)の3人が2Fに入っていた。
天気が良く風もあまりないので、小屋前で飲み始める。ここのビールは「日本一高い」と小屋番さんが言っているレギュラー缶で\1,000。元々が避難小屋で荷揚げ量が少ないことやヘリの飛行距離の関係などで、相当割高な輸送費になっているらしい。今回は焼酎を十分持って来たこともあって、ビールはパスしておいた。
天気予報を確認し、金曜日まで何とか持ちそうなことが分かった。消灯の8時頃まで飲んで、ぐっすり寝た。
小屋の起床は4時がルールとのこと。3時半頃にトイレに動き出した人も居て、4時少し前に荷物の片付けを始める。朝焼けはバッチリ。朝食を済ませてご来光を拝み、サブザックで大日岳に向かう。御西岳までは比較的なだらかな稜線だ。ウスユキソウをはじめとして花も多く、目を楽しませてくれる。雪田を幾つかトラバースして御西小屋に至る。ここの水場はルート途中の雪田らしいが確認出来なかった。
大日岳には一旦下って登り返す。雪でルートがザレ跡になってしまっていたり、雪田が大きく残っていたり、いかにも飯豊らしい稜線を進み、傾斜が増すと山頂が近くなる。南側にある大きな雪渓の下に夏道が埋もれていて、傾斜角があるのでアイゼン無しではリスクが高い。北側の斜面に付けられた踏み跡を高山植物に注意してたどると山頂の一角に出て、標識まで緩やかにハイマツ帯を通って行く。
今回は西大日岳までを考えていたが、ハイマツに遮られてルートが良く分からない。こんな時期には人は少ないし、家の事情で早く下山できるならその方が良さそうなので、ここは諦めて往路を戻ることにする。
帰り道で行きにチェックし忘れた御西岳の三角点へ行き、本山小屋に戻った。
下山は殆ど往路を戻る訳で、結構アップダウンがあることも分かっているし、最後の急降下は膝に来そうな懸念がある。どうせ東京まで一気には帰れないから、日があるうちに登山口まで下りて、温泉のあとは休んで朝までに帰れば良いこととする。飛ばして怪我でもしたら(誰も来ないかも知れないし)大変だ。
下りの新道ルートは登りに使った新長坂よりは下りやすいという話だったが、こちらも結構きつい。確かにザレで滑落するリスクは少ないが、落ち葉と木の根、つま先下がりの急坂の連続で、これはこれで足に来る。
上ノ越分岐までの尾根上の道が比較的新しいらしく、ルートが柔らかいし、安定せず崩れているところもあった(他とあまり変わらないが)。元々、登山口から上ノ越までは鏡山登山道として歩かれていて、それを三国岳方面へも利用したものという話を小屋で聞いた。
分岐から暫く下ったあたりで何か異様な感じに気づく。時折、毛虫がぶら下がっていたのはストックの先で避けていたのだが、周囲の木々が軒並み毛虫だらけ! 幾つかの色のバリエーションがあるので同じ種類なのかどうかは分からないが、木という木にかなり高密度で付いている。幹をよじ登っているのがいるということは足下にもいるかもしれないのでうっかりスリップダウンも出来ない。張り出した枝を潜るにも一杯付いているのが分かるのでザックを擦るのも危険。普段なら立木を支えにすることもあるが、今日はストックしか頼れない、しかも滑りやすい急坂で。
暑いので半袖でも汗びっしょり。歯を囓る音が聞こえてきそうなくらいの毛虫のトンネルをジッと耐えて慎重に下る。
駐車場に出たときには安堵感で脱力しそうだったが、ザックを置きサンダルに履き替えると足下近くにも毛虫が結構いる!!
木の上は恐ろしくて写真を撮る余裕はなかったが、ここではこちらが優位なので落ち着いて証拠写真を残しておく。
往路では全く気がつかなかったから、この時期、毛虫の嫌いな人は新道ルートは避けた方が良いかも知れません。
そういえば尾根上ですれ違った山ガール二人組はこんなルートを登ってきたんだろうか・・・・。根性あるなぁ。
足下まで毛虫がいるようでは落ち着けないので早々に車を動かす。ゆっくりと林道を走り、R49で西会津のロータスイン(町営施設)の温泉へ。調べたときは町外利用者は500円とのことだったが、町民と同じ400円に値下げされていた。
道の駅で土産物を買い、何処で仮眠して帰るか思案。結局、隣にあるスーパーでつまみとビールを調達し、ここで夜中まで過ごしてから帰ることにする。帰りも高速の工事に掛かることになるが、夜中であれば下道を長く走っても良い。
京都から来た68歳のライダーさん(山岳会にも入っている!)と話をして、山行を振り返り、仮眠をしてR49郡山IC経由で帰る。高速道路はずっと雨。那須高原SAで更に2時間ほど仮眠。安全運転で無事帰りました。
fireさん、お疲れ様でした。レコと写真をゆっくり拝見しました。upされてすぐ拍手し、お気に入り登録はしたのですが。三国岳、なかなか行けません。車のない私が行くとしたら、電車とレンタカーで登山口、祓川小屋でテント泊、テント泊禁止でなければですが。翌日は三国岳往復しテント撤収、車を返して何処かで一泊というよていかなと思っていますが。今は三国岳往復する脚力と体力があるか疑問です。写真を見ますと三国岳までは雪渓がないようですが。毛虫ですか。
私はヒルはぜんぜん平気なんですが、毛虫は昔さされて酷いめにあったことがあるので苦手です。祓川小屋周辺の草地にもいるのでしょうか?
次は、富山のお友達と常念方面ですね。お気をつけて。夕食は、やはり鱒ずしですか。
Mikuniさん、コメント有り難うございます。
今回は、ある意味で下見ですので、日程が合えば車でサポートする可能性もあります。
三国岳には今回の祓川が最短だと思いますが、林道の状況に寄っては川入や、当初予定のブドウ沢もあります。三国小屋1泊であればかなり時間的にも余裕がありますし、日帰りで登山口1泊ももちろん可能です。
今回のルートでは三国岳までの間は既に雪渓の横断はありません(脇にはまだ若干あり、暑さを軽減できました)。他のルートもそうだと思います。毛虫(マイマイガ)ルートはもう行きたくありませんが、今の時期だけでしょうね。
※ 喜多方市のHPに大量発生の注意喚起がありました
http://www.city.kitakata.fukushima.jp/shimin/gyosei/14902/14952/16758/023611.html
なお、テント泊はこの周辺に指定地がないので基本的に避難小屋利用(2千円)です。季節的には秋もまた良いのですが、水場の情報を確認要です。
ところで、銀座山想会は、どうされますか?
その後、計画のupがないようなので。中止あるいは延期かと思っています。
計画はupされています? 何らかの理由で私に届いていないだけなんでしょうか?
私の予定にはまだ入っているんですが。主催者のxxさんに別途メールしてみます。xxさんからメールがないので、中止かなと思っていたですが。
fireboltさん、こんばんは〜
金曜日の夕方から移動して西会津の道の駅で車中泊し、土日で同じコースを歩いて参りましたよ〜
あ、もちろん我々は大日岳まで足を延ばしてはおりませんが
ロータスインまで一緒です
fireboltさんも学生時代以来の飯豊ですよね?
ワタクシも学生時代以来33年振りの飯豊でしたが、33年の歳月を経てもやっぱり「飯豊はイイデ〜!!」でした
でも、350ml で1000円はないですよね
西会津からなら飯豊も意外に近いことが判りましたので、これからは何度か通いたいなあと思いました。
お疲れ様でした〜
天気は如何でしたか?
ロータスインの半額割引券を、帰りの道の駅で貰ってしまったので(w)また行くかも知れません。
ビールは高いですが、小屋番さんにいろいろ事情も聞いたので難しいなぁ・・・と思います。
まあ、今回は売っていないことを前提に焼酎を十分持って行ったので悩みませんでしたが。
Fireさんお久しぶりです。
飯豊に行きたいなと思っていたので、今回の詳細なレポが大変参考になりました。
お恥ずかしながら、私は足が8本までは許容できますが、それを超えると受け入れ
ることが出来ないので、もう少し様子を見てからが良さそうですね 。
にょろ蔵(へび)、むかで、ヒルなど、見ただけ(気配を感じただけ)で全力疾走
で逃げ出す始末です。(よくそれで山に行くかと・・・ )
行こうと思った巻機山にも相当いるようなので、しばらく毛虫の発生状況で行く山
が決まりそうです。
hamuo96さん、お久しぶりです。コメント有り難うございました。
今回は一部ループコースで行ったわけですが、登りのルートでは全く気づかず(祓川山荘の引き戸に1匹付いていて、開けるときに危うく触るところでしたが )帰りのルートでびっくりしました。
私も蜂や蛇でもビクッとしていますが、毛虫も大嫌いです 。地元の役場のサイトでも大量発生を伝えていますから、いつもこんなんじゃないとは思いますけれど、少なくとも当面は警戒が必要です。
巻機山もそうですか 。やっぱり雪が残っているウチに行ったのは正解でした
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