信越トレイル 138kmの山旅(苗場山-斑尾山)／7泊8日
新潟県
長野県
sanseki1949
体力度について
- GPS
- 62:56
- 距離
- 138km
- 登り
- 7,825m
- 下り
- 7,759m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:08
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:40
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:51
- 山行
- 13:34
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 15:15
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:39
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:01
| 天候 | 10/6 小雨、10/7 風雨、10/8 雨、10/9 曇、10/10 曇→本降の雨、10/11 晴、10/12 曇、10/13 曇＆晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
全行程を通じ、要所要所に標識がありコース上迷う箇所なく、且つ地元の方々による下草刈を含め整備作業がなされており感謝、腐葉土の道ということもあって歩きやすいトレイルだと思いました。信越トレイル前半(深坂峠→関田峠）の ”急登-急下降-平坦” の数十回とも及ぶ繰り返される道には本降り雨の中の歩きとも重なってか閉口しました。 追記： 急登の際、地面ばかりを見て歩いていると道に横たわっているブナの枝に頭をぶつけることがあります。私は5回程思いっきりぶつけてしまいました。 |
| その他周辺情報 | 下山後は、斑尾高原ホテルにて日帰り温泉利用（900\） |
写真
【3日目 10/8】昨夜18時頃にびしょ濡れで到着した避難小屋。朝3時頃に起き出したが外は大荒れの天候。今日の予定は森宮野原迄だが無理と判断、停滞することに。小雨になったのを見計らって撮った小松原避難小屋
2
【4日目 10/9】小松原避難小屋を4時前に出発。途中にあった小松原湿原はヘッドランプによる歩行だったため暗闇の中通過。金城山からの標高差600mを急下降路で到着した見倉・風穴駐車場付近。ここで電波情況良くなり、森宮野原に予約していた旅館へ電話、昨日到着できなかった詫びと本日の予約をする。
3
見倉橋の結東層,中津川に架かる吊橋の両岸には海底火山のよって大地の持ち上がりと中津川の浸食によりみることができる。江戸時代 鈴木牧之が描いた「秋山紀行」にも描かれている・・・と記載。
1
車道沿いには牧場が拡がっていました。妙法育成牧場。新潟県が管理運営する牧場で、県内の酪農家から子牛を預かり、大きく育てて返す。苗場山麓に広がる河岸段丘は、育ち盛りの牛にとってもとても良い生育環境とのこと。
2
【5日目 10/10】昨日は栄村・道の駅で美味しかった「きのこ汁」を食べ、旅館では汚物の洗濯＆乾燥、スマホ＆モバイルバッテリー＆ヘッドランプの充電、加えて自身もお風呂＆夕食の御馳走を頂き、且つ寒かったテン泊＆避難小屋泊りが続いたせいか布団の温かさで十分な睡眠もとれて、朝4時前に出発。本日が正念場の27kmの行程。写真は5時間程で到着した深坂峠。
4
西マド湿原から30分程進んだ付近。雨の中のブナ林を進んで行きます。以降100mに満たない程の ”登り-下り-平坦歩き” を数十回は繰り替えしたであろう道。又、以降本降りの雨の中、写真を撮る余裕はなくなりました。
1
【6日目 10/11】昨夜18時前、光ケ原分岐での標識／「ビジターセンターキャンプ場1.5km、関田峠 0.6km」。関田峠からは10分下った所に屋根付きのレストハウスがあり、雨の中テント張らずに過ごせると判断し、レストハウスを目指したが、見つけることができず、已む無く19時過ぎにテント泊に。翌朝張った場所からレストハウス方面を撮った写真／何と車道の反対側に。10月11日は7時起床し14℃と温かい、9時過ぎに出発。今日は縦走最短の約11kmの歩き。
3
小沢峠手前で展望が開けた箇所。眼下は千曲川。遠景の右端のポッコリした山は鳥甲山、その左側で雲に隠れ気味の台地状山頂が苗場山。
【7日目 10/12】桂池テントサイト。昨日14時過ぎに到着し、濡れたテント等を干して過ごす。今日は最後のテント泊地 赤池を目指し6時半出発、今日は約18kmの歩き。14℃。
2
謙信がここで兵を休ませたので「将軍陣」と呼ばれ、またこの峠道を「謙信道」とも。川中島合戦の際の軍事道路として上杉家所蔵の古地図に太文字でしめされている・・と。
涌井新池の沿革・記念碑。 標高800mのこの地に開墾地用に江戸時代末期(天保年）に溜池として築造され、以来数度の改修を経て今日に至っているとのこと。
1
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着＆着替え類
雨具
ゲイター
ナイフ
ライター
日よけ帽子
靴
ザック
食材
行動食
非常食
飲料
マット
コンパス
熊鈴
計画書
ヘッドランプ
予備電池
スマホ
モバイルバッテリー
筆記具
ガイド地図
ファーストエイドキット
保険証
時計
タオル
ストック
テント＆ポール
ガス缶(ガス量220g)＆バーナー
水筒(4L)
浄水器
シュラーフカバー
コッヘル
洗面具
携帯用トイレ
メモ用紙 他 ＜水を除き16kgで出発＞
|
|---|---|
| 備考 | 登山靴（ﾄﾚｰﾙｳｵｰｶｰﾜｲﾄﾞ)と ｻﾞｯｸ ｱﾙﾊﾟｲﾝﾊﾟｯｸ60(ﾛｲﾔﾙﾌﾞﾙｰ)を新調。又、シュラフ無しだったが、”防寒着＋シュラフカバー”で全く支障なし。 |
感想
以下備忘録を兼ねて記載。
1. 5年前の10月末に信越トレイル踏破を試みたが、事前の調査不足から途中撤退を強いられた。台風の影響で先々のトレイルも部分的に土砂崩れがあり、且つJR通行止めになっているとのことで、信越トレイル事務局の人にもエスケープを勧められた経緯があり、今回はその挽回行。当初の計画は、” 谷川岳馬蹄形→仙ノ倉岳→苗場山→ 信越トレイル” であったが、年不相応と判断し縮小しての計画。
2．入山2日目/10月7日は、赤湯温泉から苗場山経由しての小松原避難小屋迄の13km強の山行は、風雨の中での歩行、全身びしょ濡れ状態で目的地に到着。綺麗で広い小屋は貸切に。この日、東京では88年ぶりの寒さだったとか。
3．翌日入山3日目は宮野原駅付近までの行程だが、3時過ぎに起き出すと外は大荒れの天候、已む無く停滞することに、終日雨。昼過ぎに苗場山を目指す2人連れとヤブ沢を遡行するガイド＆カメラマン付き5人パーティーが小屋に。
4．今回は結果として、計画通り踏破できたが、最も苦戦を強いられたのは5日目(10/10) ” 森宮野原→茶屋池” の27kmの行程。朝4時前に出発し途中本降りの風雨の中、約15時間に及ぶ歩行。17時過ぎると、視界はヘッドランプの明かりに限られ、ランプが濡れて使えなくなったら？と危惧しながら目指す茶屋池・レストハウスへ。結局レストハウスを見つけ出すこと叶わず、テント張りを終え・着替えて一安堵できたのが20時半頃。
5．前項の5日目の日没になってもを乗り越えれるとの自ら自信が持てたのは、前夜に旅館を利用でき英気を養うことができたこと。お風呂とご馳走、温かい布団で寝れたこと。別途、15時頃に到着した ”宇津の俣峠” から約4km・標高差450m程を下った ” なべくら高原・森の家キャンプ場” へエスケープする案も浮上はしたが・・。
6. 今回の計画は苗場山 2145mを最高峰に、信越トレイル1000m前後の山々とその峠＆集落を通過して歩くコース。従って紅葉には未だ早く、ひたすら山歩きそのものを楽しむことでした。茶屋池-鍋倉山-仏ケ峰、袴岳周辺のブナ林はその期待に沿うみごとさでした。
7. 今回のルート、特に苗場山からの小松原コース、そして信越トレイル全般にわたるコース共に、直登と直下降が連続するものの下草刈り、沼地箇所への枝木の埋め込み等、大変なご苦労伴う整備をなされており、有難うございました。信越トレイルは岩石が少なく腐葉土の登山道が多いため、脚に負担が少なく、歩くのを楽しむことに合致しているように思いました。
しかし、今回最もハードな行程だった次の2日間が、天候に恵まれなかったせいか ”真の歩く楽しみ” に浸れたのか疑問の余地を残したように思えています。次回以降は2泊〜3泊程度のコースを、好天日を選んで歩きたいと思いました。
�� 2日目の「赤湯温泉-苗場山-小松原避難小屋」コース定数42
�� 5日目の「森宮野原-茶屋池」コース定数 55
8. この厳しい自然の信越の地に根を下ろし、力強く・逞しく生きた先人、200年程前の功績から ”村のたから者” と称される先人、又 各集落に伝わる伝説を数多く収集し記録を残した人、等を知ることができました。
今回通過してきただけでも、栄村集落や涌井集落から標高差250m以上もの荒高地に溜池を作り開墾して現在も生産活動に使われているその偉業に、並々ならぬ力強い生き方・厳しさの一端を知ることができました。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
苗場山の最新記録
斑尾山の最新記録
鍋倉山の最新記録
popo7557 さん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する