精魂尽きました!恵那山(広河原〜神坂峠ルート周回)


- GPS
- 12:00
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 1,333m
コースタイム
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:00
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(中央道・園原ICから峰越林道大谷霧が原線で約20分) http://www4.ocn.ne.jp/~enasan/akusesu.htm |
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原ルート】 登山口から木谷川に渡る丸太橋を渡りますが、増水時は渡れない可能性があります。 取り付きから500mほど登るまで急登続きですが、整備が行き届いているので危険箇所はありません。 【神坂峠ルート】 全般にアップダウンが多く、体力のいるルートです。 ※両ルート共に案内標板やリボンの目印が豊富なので、道迷いの心配は低いと思います。 【林道歩き】 全般に落石の危険があるので注意が必要です。 一部で舗装が剥げたり、土砂が堆積している場所があります。 トイレは広河原登山口ゲート前臨時駐車場と山頂避難小屋横にありました。 売店はありませんが、登山バッヂは近くの『野熊の庄 月川』で販売していました。(2種類580円) |
その他周辺情報 | 昼神温泉『野熊の庄 月川』日帰り入浴600円(登山バッヂ580円) http://hirugamionsen.jp/onsen/cat28/post-6.html |
写真
感想
8月になり、微妙な天気予報の土曜日でしたが、お盆に予定している北アルプスの縦走のトレーニングを兼ねて、中央アルプスの恵那山に行って来ました。
中央アルプスは去年の9月に登った御嶽山以来ですが、恵那山は大阪から1番近いアルプスの山になると思います。
今回はいくつかある登山ルートの中で、1番所要時間の短い広河原ルートで登り、もし時間と体力に余裕がありそうなら神坂峠ルートに周回する予定です。
中央自動車の園原ICを降りて、舗装された林道を暫く走って行くと、車止めゲートの脇に無料の駐車スペースがありました。
深夜1時の到着でしたが、先着されていたのは1台だけでした。
いつも通り車中泊をして翌朝5時に目覚めた時は、駐車場に車は4台になっていました。
準備をして、車止めゲートの横に設置されてあった登山ポストに登山届を提出して、午前5時30分にスタートしました。
ゲートから約2km先の登山口まで舗装された林道を歩くのですが、途中で以前に大きな崩落があったのでしょうか?山側の斜面に崩れてきた土砂が堆積している場所がありました。
恐らく林道が登山口手前で進入禁止になっている原因だと思いますが、今にも土砂が崩れてきそうな雰囲気があって怖かったです。
林道を25分ほど歩くと小さなトンネルがあり、潜り抜けると3分ほどで広河原登山口がありました。
ここから林道沿いに流れていた木谷川に下って、丈夫そうな丸太橋を渡ります。
途中に0/10と書かれた指標があり、これが山頂まで100m置きに設置されていたので目安になりありがたかったです。
登山道は取り付きから岩のゴツゴツとした急登をジグザグに登り、4/10辺りまでハードな道が続きます。
岩が少なくなっても木の根を手ががりにするような急な尾根道ですが、木階段や梯子で道は良く整備されているので特に危険な箇所はありません。
背の高いササをかき分けるような道もありながら500mほど高度を上げると、傾斜は緩やかになって南アルプスの展望が見えるようになってきました。
今日は雲の多いお天気で展望には期待していなかったのですが、ちょうどこの時間帯は日が差して遠望がきくようです。
南アルプスはまだ未踏で山名にも疎いので、稜線を見てもどの山なのか分かりませんが、3,000m級の名峰が連なる稜線をいつか歩いてみたいと思いました。
南アルプスを右に見ながら、登山口から2時間半ほどで黒井沢からの尾根と合流して、初めて中央アルプスも見え始め、去年に登った御嶽山や乗鞍岳が確認できました。
休憩を挟みながら再び急な岩場の道を登って、9時30分に一等三角点と見晴台のある恵那山山頂に着きました。
実はこの山頂表示や三角点のある山頂は恵那山の最高地点ではなく、もう少し先に進んだ場所に本当の山頂があるそうです。
私たちはすぐ先にあるトイレと避難小屋のある場所で腰を下ろして休憩をしました。
時間が早かったので食事は摂らず、蒟蒻ゼリーで朝食代わりにしました。
山頂付近は4つの登山ルートの合流地点で、少しずつ人も増えてきたので、最高地点を探しに先に進みます。
少し進むと四乃宮社の祠があって、ここが最高地点かと思ったのですが、GPSで確認すると標高2,191mはまだ先のようです。
更に進むと少し下り道があり、登り返した場所に今度は三乃宮社があり、
どうやらここが最高地点になるようです。
特に指標や目印がある訳ではないので、恵那山の山頂はあくまで三角点のある所になるのかも知れませんね。
時間はまだ10時20分で来た道を引き返すのも面白くないので、神坂峠方面に周回することのしました。
後から思えばこの時に引き返してピストンで戻るべきだったかも…
三乃宮社から20分ほどで神坂峠と前宮ルートの分岐に着き、右の神坂峠ルートへ進みます。
分岐から岩の多い急坂を大きく下り、休む間もなく小さなピークを3つほど越えてアップダウンの多い道を歩いて行きます。
やがて長い登り坂を上がりきると、山頂表示のある大判山(1,696m)に辿り着きました。
時間は12時40分になっていたので、広くなった大判山の頂上でお昼にしました。
休憩中に地形図を確認すると、まだいくつかのピークを越えていく行程のようなので覚悟を決めながら歩いていくと、何故か尾根道を外れて整備された巻き道になりました。
地図ではルートは尾根を通っているので、何処かで間違えたかと思ったのですが、踏み跡は明瞭で実に歩き易い道です。
GPSで確認しても真直ぐに尾根に沿っているのでそのまま巻き道を進みます。
平坦な巻き道を歩いていくと、やがて看板のある鳥越峠に着きました。
強清水方面への分岐にもなっている鳥越峠ですが、ここで私たちが下調べ不足で勘違いしていたのが、鳥越峠から林道までは下り道のみだと思っていたのです。
少しの休憩のあと歩き出すと道は何故か上へ向かっています。
この時ちょうど辺りは午後から発生し始めたガスに包まれて、進むべき先がよく見えません。
小さなピークを越えるだけかのかなと思いながら、高度はどんどん上がって延々と登りが続きます。
ガスの湿度で大汗をかきながら、お互いに無言になりながら30分ほど登ると綺麗な笹原の山頂らしき場所に出ました。
看板があったので見てみるとパノラマコース山頂(1,692m)と書かれていました。
鳥越峠から142m登ってきた訳ですが、地図にもこの場所の名前は書かれてなかったのでまったくの想定外でした。
ガスで展望がなく残念でしたが、広くて気持ちの良さそうな山頂から神坂峠に向かわずに南方向へ下りて行きます。
神坂峠よりも広河原登山口へ向かう近道になるらしい、ササに覆われた道を20分ほど下って15時30分に林道に下りて来ました。
ここから長い林道歩きなのですが、緩やかな下り道なのでのんびり歩いていきました。
最初は楽な林道歩きでしたが、途中でジグザグに続く林道の遥か下に私たちが歩くだろう舗装路が見えて、一気に気持ちが萎えてしまいます。
既にスタートから10時間を超え、ハードな登り道や激しいアップダウンで足は限界寸前です。
舗装された林道を歩く足の裏がどんどん痛くなってくる中、そういえば今日はお盆のトレーニングを兼ねていたことを思い出して、北アルプスは今日よりもハードなのかな?などと考えながら、林道に下りてから1時間半で広河原登山口に着きました。
ここから更に駐車場まで下る訳ですが、朝も通った道なので気持ちはいくらか楽になり、亀のように歩みながら17時30分、すっかり少なくなった駐車場に帰ってこれました。
車での帰り道に『野熊の庄 月川』で温泉に入り、12時間の山歩きの疲れを取りました。
恵那山には道中に売店がなく、登山バッヂの購入ができなかったのですが、花桃の里で販売していて助かりました♪
今日は本当に疲れました!
広河原ルートのピストンにしていれば良かったかもですが、大判山の気持ちのいい頂上や、最後のパノラマコース山頂(?)にも立てて満足です。
私たちの13座目の百名山は厳しくて優しい山でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する