大月駅〜大菩薩峠〜丹波村（最後はヒヤリハット）
山梨県
orochi
- GPS
- --:--
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 3,295m
- 下り
- 3,021m
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| 天候 | くもり時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大月駅〜稚児落し：一般道としては高度感のある鎖場が一か所あります。結構人に会ったのでメジャーなルートなんでしょうね。 稚児落とし〜雁ヶ腹摺山：かなり距離がありますが一人の人間にも会いませんでした。あまり展望は無ありませんが、歩きにくい場所はありません。ただ、蜘蛛の巣が多かったです。 雁ヶ腹摺山〜大菩薩峠：それまでの人のいなさが嘘のような賑わいのあるルートです。基本的に良く整備されています。特に黒岳〜大菩薩峠は開放的な笹原も現れ高低差も少ないので、快適な縦走が楽しめます。 大菩薩峠〜丹波村：緩やかに下る道が続き、さらに歩きやすくなります。ただし、ノーメダワ〜追分間は小菅村側に延びる作業道が複数あり、引き込まれないように注意が必要です。今回は見事にやられました。。。詳しくは下のレコにて。 |
写真
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感想
本来使い切るはずだった青春18きっぷが3回分も余っており、何とかあと1回くらいは使おうと思って半ば無理やり（？）計画した山行です。
基本的に整備された道で問題ないと思い込んでいたため、時間的にあまり余裕の無い計画を立ててしまいました。最後に落とし穴が潜んでいることを知らずに。
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家を出たときは曇っていたが、中央線に乗り大月に着くころには大分雲の領域が少なくなり燦々と日光が降り注いでいた。出発する前から暑い！
10分ほど車道を辿ると岩殿山登山口に着く。ここから山頂まではひたすら石の階段を登っていく。これからの行程を考えると標準タイムの2倍の速度で歩き続けなければならないためガンガン飛ばしていくが、岩殿山に着くころには既に汗でびしょびしょになっていた。
山頂からちょっとだけ引き返し、「稚児落し」へ向かう。
稚児落しまで途中2箇所ほど鎖場があるが、2箇所目は一般道にしてはかなり高度感のある方だと感じた。（岩壁トラバース後の直登部分）
稚児落しの実態は巨大スラブ。これほど見事なスラブが中央線沿いの低山に隠れているとは思ってもみなかった。まるで、かつて南アの黄連谷を遡行した時に見た側壁のようだ。
稚児落としまでは何パーティかに会ったが、稚児落しを境にぱったり人通りが途絶える（なんと雁ヶ腹摺山まで一人の人間にも会わなかった）。
笹平付近は蜘蛛の巣が多く、時折身をかがめながら進む。
トズラ峠から高ノ丸までは何故かキノコだらけ。常に視界に何らかのキノコが入っている状態だ。何の変哲もない雑木林のため展望も無いので、キノコウォッチングと思って進んでいく。
ホウキタケの仲間やシロオニタケやアワタケなどカラフルなキノコが目を楽しませてくれる。
セーメーバンの登りにかかると雲に覆われ日差しがなくなる。まぁ、暑くないだけ良いか、、と思って、変わり映えのしない尾根を進んでいく。
途中、「白ブナ」と書かれた見事なブナが登山道脇に植わっていた。
百間千場で一旦沢沿いの林道に出る。ここから10分ほど上流側に歩き、右側の尾根に取りつくが、取りつき点が雑草に覆われているので、全く何も考えないで歩いていたら分岐を見落とすかもしれない。
ここから雁ヶ腹摺山まで実に800m近い登り。
ペースを少し控えめにして進む。
最初は植林帯だが、標高を上げるにつれカラマツが出てくるようになり、樹林の雰囲気を楽しみながら歩くことが出来る。また、標高自体も高くなるので涼しく快適だ。
雁ヶ腹摺山手前まで来ると、苔むした岩や登山道の周りを彩る白や黄色の花が目を楽しませてくれる。
さて、そんなこんなで雁ヶ腹摺山に到着！
稚児落し以来誰にも会わなかったのに、ここは大峠から登ってくる登山者でごった返しており今までとのギャップが何とも…。20人くらいの団体さんも登ってきて、賑やか賑やか。
山頂で10分ほど休憩してから大峠への下りにかかる。道は歩きやすく、サクサク下っていける。大峠手前の沢で500mlほど水を補給しておいた。
大峠からは再び400mを超す登り。しかしこちらも特に急登というわけでもなく、歩きやすいので引き続き快適に登っていく。
結局標準タイムの2.5倍ほどの速度で黒岳着。
ここからの稜線は爽快だ。今までのような高低差はなくなり、展望も出てくる。青空もタイミングを見計らったかのように顔をのぞかせている。
昭文社の地図には一部「倒木多い」「紛らわしい踏み跡多い」などと書かれているが全然気にならない。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山手前の斜面は一面の草原となっており開放感MAXだ！
小金沢山付近で再びガスってくる。まぁ、それはそれで趣があるので良いのだが。
小金沢山を越した先にある狼平は広大な草原。ここでも大人数の団体さんに会った。残念ながらこちらもガスっていたが、晴れていれば相当気持ちの良い部分だろう。左手には大菩薩湖が見え隠れしている。
熊沢山を越して大菩薩峠到着。実はここに3時までに着かなければ甲州側にエスケープする予定にしていたが、なんとか2時55分に到着したので、予定通り丹波村に向けて下ることにする。日の入りが18:07過ぎ、終バスが18:20、下山の標準タイムが4時間25分なので標準タイムの2倍の速度で行けば多少は余裕を持って下山できるというかなり際どい計画なのだが、以前学生時代に通った道であることもあり、何とか下山できるとたかをくくっていた。が・・・・
大菩薩峠からは非常に歩きやすい道が続き、ほとんど駆け下っていく。
途中、右手の木からツキノワグマが降りてきて、一目散に逃げていった。
フルコンバ、ノーメダワと順調に通過し、今倉山のトラバース道にさしかかる。
しかし、このトラバース道、昭文社の地図（後に確認したが2万5千分の1地形図にも）に描かれていない小菅村側に下る作業道が何本か分岐しているのだ。
そして、そのうち1本に見事に引き込まれてしまった。
写真にあるとおり、ノーメダワから少し進んだところに分岐があるが、ほとんど正規ルートと同じ方向に作業道が伸びており、しかも作業道の方が立派に作られているのだ。
一方、正規ルートがほぼ等高線に対して平行につけられているのに対し、この作業道は段々と標高を落としていく（しかもジグザクに下る部分がある）。
このルートが地図と少し異なることは認識していたが、地図が不正確なことも珍しい話でないので、あまり疑問を感じずに引き続き駆け下っていく。
しかし、いつまでたっても下り基調で、しかも左の稜線が相当上方にあるように感じたので、流石におかしいと思い立ち止まって冷静に考える。
いままで辿ってきた尾根の形状などから、小菅村に向かってつけられた作業道を辿っており、今倉沢の付近にいる可能性が高いと判断。
このまま進んでもどこに出るか分かったものではないし、今引き返せば日没と終バスのタイムリミットに間に合う可能性がまだあるので、分岐地点まで引き返す。往路で相当下った分、復路は登りがひたすら続き、もう汗だくである（その半分は冷や汗だったが）。
この段階では分岐から左に延びる道が正解ルートと確信できないため、さらにノーメダワまで引き返し、まずこの時点で変なルートに入っていないことを確認する。そして先ほどはほとんど確認していなかったが、今度は慎重を期して道の角度や昭文社の地図の解像度で現れる尾根や谷の角度を連続的にチェックして、水平位置を可能な限り正確に把握しながら進む。そして、先ほどの分岐を左に進み、その先も地図通りの屈曲が続くことを確認し、これが正解ルートであると確信。この先は、要所要所でコンパスを切りながら、徐々に暗くなる道を全速力で駆け下っていく。
追分、藤タワ、と順調に通過し、そろそろヘッドランプの出番か、というところで登山道を抜ける。助かった。
あとは舗装路をダラダラと下り、終バス25分前に丹波バス停に到着した。
すっかり闇に包まれた奥多摩湖畔を西東京バスに揺られ、帰途についた。
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後半の道迷い未遂はかなり危ないヒヤリハットでした。体力的以上に精神的に疲れました。
このことに関する反省点と対策は次のとおりです。
�‘�没ギリギリまで行動する計画にしていた
以前も通ったことのあるうえに歩きやすい道ということで油断していたのですが、やはり体調の悪化や今回のような事態が生じることも考慮し、余裕のある計画を作るべきでした。今後山行を計画する際には4時まで、出来れば3時には下山出来る計画を立てたいと思います。
�◆嵶�派なルート＝正しいルート」という思い込み
そのような思い込みがあり、地図と異なっていたにも関わらずかなりの距離進み続けてしまいました。やはり、地図の情報と違う点があればより慎重になるべきでした。さらにその背景として地図読みがおろそかになっていたことがあります。一般にトラバース道では現在地の特定が困難ですが、そのような場合でも、極力位置の把握に努めるべきだと思いました。そのようにすることで、ルートのおかしさについてより敏感になるのだと考えます。
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コメントありがとうございます
偶然あの場所ですれ違って、同じヤマレコユーザーだったとはビックリです。
なんだか色んな意味で怖そうなルート行ってたのですね
ふれあい館から、まさか奥多摩の方までとは。。。凄いです。
道間違い、本当に恐ろしいですね。
読んでいて、人ごとじゃないなと感じました。
キノコの名前、とても勉強になりました
夏は沢登りが多いのですが、今回は一般道と思って油断していました(._.)
レコには書いてませんでしたが、作業道に迷い込んで現在地が分からなくなったとき、植林帯でやたら暗いうえに一時的に雨まで降ってきて結構不安になりました…
でも、全体的には距離が長い分、色んな景色・植生、静かな雰囲気／賑やかな雰囲気が楽しめてなかなか良かったです。
関東周辺の山が主な活動領域なので、またどこかでお会いするかもしれないですね(^^)
私も実は、昨日多分同じ場所で迷い、丹波山村におりるつもりが、
幸か不幸か、小菅川沿いの県道に出てしまいました。
どこで迷ったのかがわからず、記録を検索してここにたどり着きました。
山と高原地図とコンパスをみながら歩いたのですが、
この分岐では立派な道しか目に入ってなかったです。
レコ、とても参考になりました。ありがとうございます。
kumayoさん、はじめまして！
無事に下山されて何よりです(*^^*)
県道に出てからはスムーズにバス停等にたどり着けたでしょうか？
やっぱり、あの分岐は難しいですよね…
登山は自己責任とは思いつつも、わりとメジャーなルートということもあり、正直「道標があっても良いのでは…」と感じたところでもあります。
もしkumayoさんのレコも拝見できれば嬉しいです。
県道に出てからは一時間と少しでバス停につきましたが、
はじめは県道に出たこともわからず、
通りがかりのバイクの人に尋ねて現在地を把握する始末でした。
レコのアップの仕方がわからず、いままでROMだけでしたが、
失敗事例は共有して危険予知と思い、
とりあえずアップしてみました。
あ、早速アップしていただいたんですね(^^;)
富士山が綺麗ですね。自分が大菩薩峠に付いたときはほぼガスに覆われてたので羨ましいです。。
時間がなかったのでこちらも温泉には入れませんでした。
あと１時間早く下山出来れば…
一昨日、地図と��65の分岐点の写真を印刷したものをザックに入れて、歩いてきました
お蔭様で道迷いもなく、静かな山道を歩くことができました
実際に写真の場所に着いた所で、ふとチョット考えてみましたが、何も知らずの状態であれば、私の場合は、間違いなく何の迷いもない状態で右(直進?????)方向へ行っていたことと思います
間違えて少しハラハラするのも良いのかもしれませんが、私の方は出来ることであれば避けたいと考えてしまう人間なので、分かりやすい情報、有難うございました
MACHAMACHAMMさん、コメントありがとうございます！
あんまり考えずにアップした記録をこんなにお役に立ててもらえるとは思っていませんでした(^^ゞ
写真までプリントアウトしていただいたとのことで、レコの書き甲斐があります(笑)
緊張感のある岩場でハラハラするのは楽しいですけど、やっぱり、道迷いは無いに越したことないですよね(^^;
無事に下山されて何よりです☆
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