西穂高 初めてのテント泊〜ついでにピラミッドピーク



- GPS
- 25:32
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 711m
- 下り
- 723m
天候 | 晴れ→曇り 11時過ぎには雲の中へ。翌日も似たような状況。 晴天を目指すなら前泊して朝一からアタックしないと難しい様子 アタック ・登頂にはキャプ1・2にR1でチャックを開け閉めして丁度よかった (独標手前の渋滞にて体が冷える) ・昼食停滞時にはナイフブレード着用 テン場 ・日が沈むと一気に冷えこみ、キャプ1・2・R1・ナノパフのセットで ・朝方、霜が降りて木製テーブルやテントの一部が軽く凍っていた |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・駐車料金はロープーウェイチケット売り場にて自己申告制 ・6時ごろ到着したがゲートは開いており、中は多少駐車してある程度だった 新穂高ロープーウェイ しらかば平-西穂高口 往復2800円+6kg以上の手荷物代片道200円 ・帰りに荷物が6kg以下にならない場合!は往復で計400円になる ・往復券は3日間有効 ・トイレは7時に開いた |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高口-西穂高山荘 ・始め穏やかで途中に下り登りがあり最後はグッと登るのでウォーミングアップにはよかった。 西穂高山荘-独標 ・丸山までルートが狭い為混雑時渋滞必死。丸山からはザレ場となる (このザレ場が厳しい人は独標も諦めた方がよいかも。ゆっくりでも行けるがこの先大渋滞を招くこと必死) ・独標は登りと下りのルートが同じなので渋滞必死。降りてもらわないと登れないので登る際は常に下りの人が通りやすいように位置取りをしておかないとにっちもさっちもいかなくなる。 独標ーピラミッドピーク ・9峰-10峰の間にクサリは無いがちょこっと横バイがある。独標からだと足場が見にくいかも。 ・独標で四苦八苦する人は行かない方がみんなの為(亀さんになる人もいる) ・ロープーウェイが動き出すと一気に人が増えるので独標に戻るのも苦労するかも |
その他周辺情報 | 周辺ではないが 郡上から高山までなら、せせらぎ街道しかない! 時速60kmくらいでマッタリドライブするにはサイコー |
写真
感想
一つの仕事が山場を迎えていて連日22時を越える日が続いておりそんな日も変わらず晩御飯を食べて&アラポテトの販売が再開された(今年は平均的な味)ということもあり(笑)、先月仙丈ケ岳行ってから2.5kgも太ってしまった…
いや違う、思えば今年の初めにまさか自分が今年テン泊するとは夢にも思っていなかった…だってテントもシュラフもザックも持っていなかったし…勢いとは恐ろしい…
《いざ西穂高へ》
M氏曰くテン場が近い所とゆ〜となんといっても北沢峠なのだが、さすがに先月行ったことだしちょっとな〜と思っていたら、1時間くらいで着く西穂高が良いという。M氏は去年西穂高主峰手前で敗退した雪辱が果たしたいらしい。自分は八ヶ岳の網笠〜権現周回が良かったのだが、冷静に考えるとテン泊装備で行動したこともないしいきなり3時間を越えるのはキツそうだ…ということで初のテン泊デビューに西穂高山荘へ行ってきました。
3時に集合し3時間ほどで新穂高へ到着。ロープーウェイ乗り場に行くと先頭から20人目くらいであったので始発の便に乗れる事が確定して一安心。何気なくザックを置いたら腰が痛くなった…テン泊装備ともなるとさすがに重いので、なによりザックを背負うときと下ろす時が一番注意が必要だというのは早速勉強。
やはり歩いているときにバランスをくずしかけるとリカバリーするのに力を使って疲れるというのは実感した。いかにして体の中心を保った状態で歩き続けるかということを考えながら歩いた。
《山荘到着》
9時半には山荘へ到着し早速説明をうけてテントを設営…ペグを忘れた…幸いにもM氏が予備を持っていたので4本借りて張り綱は石で固定して一応終了。
さてさてまだ10時過ぎ…初日は西穂高山荘までの行動で、2日目に西穂高岳へアタック という予定であったが順調に事が進んだこともあってアタック決定!
《いざ主峰へ》
丸山までは狭い道が続き、丸山からはザレ場となるがルートがキチンとあるのでどうってことはなかったが(下山時に「こんなの登山道じゃない」って怒っている人がいたが…)、笠ヶ岳にかかっていた雲が独標にも掛かり始めたのとテント設営中にそれなりの数の登山者の方が先行されていた為独標で渋滞となったこともあってややテンションがダウンした… 始めは登るのが苦手な人が渋滞を引き起こしているのかとおもったら、頂上が一杯で降りてもらわないことには登れないのだが登れないと譲ることもできないといった感じでにっちもさっちもという状態だった。
混雑している独標を素通りして反対側へと降りたが進む道は予想していたよりも普通の岩場でちょっと拍子抜け。まぁ部分的に岩場というわけではなくず〜っと続くという意味では気を抜けないことに変わりは無いのだが、どう考えても手を使わないと進めない場所というのはかえって難しくないというか緊張しないな〜と(鈴鹿でいうところの国見から北上してハト峰峠に降りる所のように小石混じりの坂で手を着くには緩いのだが真っ直ぐ立って歩くには…というような微妙な所が一番怖い(笑。ややマニアック)
1ヶ所岩の壁面に付けられた凹みに足をグイッと伸ばす所は背の低い人は辛いかもしれないが自分は手も届くし1歩でいけたので特に問題なし。ピラミッドピークに着いても相変わらずのNO眺望でこれじゃ丸山にいても同じだな〜と思っていたら、M氏夫妻は雪辱を果たすべく主峰へ行くという。自分は右ひざの裏というちょっと変わった所が痛くなっていて、そもそもテント泊に来たのがメインで主峰にはさほど興味がなかったのでここで分かれて昼食に。時間もまだ12時だしM氏夫妻もいないのでまったり休憩を挟みながらゆっくり戻って、ドマドーム2の使い方を考えていた。
《ドマドーム2》
このテントもう既出ではあるが前室が広いのが特徴。山行でのテン泊は初めてだがオートキャンプはそれなりにやるので過ごすための要領はまぁ同じかと。自分は全室の右側を食料コーナー、左側に汚れないようにゴミ袋を追加してザックをうつぶせにして配置。表面のチャックから必要なものを取り出すように。ザックの外側に登山靴を置いて中央は通路と炊事場としてみたら、一歩も動かずになんでもできてよかった。そして一番大切なのは入り口と反対側にあるフライのループをキチンとペグダウンしないともれなくインナーと接触する(山用テントはベンチレーション様の隙間が狭い)為翌朝ベッタリとインナーが濡れます。
《ポリゴンネスト》
実は今回の山行で一番心配していたのはシュラフであった。なぜならマミー型のシュラフで寝るのが初めてだったから…家で試そうにも暑くて寝れないし。私は178cmの87kgとガタイが大きい方なので窮屈で寝れないのじゃないかと心配していた。(キャンプ用のシュラフは封筒型でワイドタイプを使っている)
結果的には…寝れないことはないけど慣れが必要かな。なんだか閉じ込められている感じはする。モンベルのストレッチにしようかとさんざん悩んだのだが誰も使っていないというもの珍しさに負けてしまった…
使用感はクシャクシャに丸めて伸ばした新聞紙を重ねている…としかいいようのない質感の無さである。4万円もするとは到底思えない。新聞紙よりは硬質なので触るとシャカシャカと音がする。使用可能限界温度(寝続けることができる温度だそうだ)-7℃ということで、さすがにこの時期では暑かった。チャックも途中までしか閉めなかったし。
《ピークの山小屋》
夕方、外でワインをM氏と飲んでいたら横にいたおばさんが「布団1枚で3人って寝られるかしら…」と言っていた・・・そりゃ寝られないでしょ。試しに従業員さんに聞いてみたら「ハイ 本日はお布団1枚に3名様のご利用です」ってあっさり。夜中に起きて小屋をのぞいたら階段下や、談話室もギッシリと人が寝ていた…料金は通常通り。まさか自分が山に登るなんで…なんて言っていた自分がこうしてテン泊しているような登山ブーム真っ盛りであり、もちろん山小屋という施設の性格上こうなるのは理解できるし文句を言うつもりは全くない。でも実際にどうするかと言われたら今の自分なら迷わずテン泊を選らぶな。プライベート空間は確保できるし。 でもテント担いでテン場まで来て満杯なので小屋泊でってなったらかなり萎えそう。
《下山の憂鬱》
翌日は丸山までご来光を拝みに行き、チェックアウトが8時30分だったのでテントを乾かすのも諦めザックに詰め込んだ。ロープーウェイはすでに動いているのはわかっていたが、すれ違う人の波がかなり激しく感じられた。多分150回くらいは「おはようございます」って言ったが、最後の方は「…いす…」となっていた。
M氏は2日目の朝一に主峰アタックすればよかったと散々悔いていたが(この日も11時くらいには雲がかかっていた)、この耐えることの無い人の波と前日に小屋に泊まっていた人達がこぞって独標へと殺到するかと想像すると、主峰から戻るのも大変だろうというイメージが沸いてきて「昨日行っておいて良かった〜」という結論に達して満足していた。ロープーウェイも混まなかったし。
さぁ今年のテン泊は鈴鹿でN氏やY氏などとドンチャンして終わりたいものだ〜
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