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Yamareco

記録ID: 513989
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

初登山に雲ノ平へ

2014年09月14日(日) 〜 2014年09月17日(水)
 - 拍手
GPS
160:00
距離
78.8km
登り
5,754m
下り
6,405m

コースタイム

1日目
山行
10:25
休憩
0:35
合計
11:00
6:00
60
新穂高温泉
7:00
7:10
180
わさび平小屋
10:10
10:20
85
鏡平
11:45
12:00
300
弓折岳分岐
17:00
三俣山荘
2日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:00
0
三俣山荘
6:00
雲ノ平山荘
3日目
山行
6:55
休憩
1:05
合計
8:00
6:30
155
雲ノ平山荘
9:05
9:20
145
三俣山荘
11:45
12:35
115
双六小屋
14:30
鏡平山荘
4日目
山行
6:05
休憩
0:35
合計
6:40
5:30
160
鏡平山荘
8:10
8:30
30
新穂高温泉
9:00
9:00
60
新穂高ロープウェイ「頂上駅」
10:00
10:15
115
西穂山荘
12:10
上高地
意識的な休憩、踏みやすい足場を選ぶ、ペースを考える…
考えるべきことがたくさんあるのだと実感しました。
天候 晴れ/曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高温泉より
コース状況/
危険箇所等
急な坂ぐらいでしょうか…
その他周辺情報 寒かった。
夜行バス。貧乏学生の強い見方。
広くて嬉しかった。
2014年09月13日 22:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/13 22:24
夜行バス。貧乏学生の強い見方。
広くて嬉しかった。
憧れの北アルプス。ついに入る時がきました。
2014年09月14日 06:01撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 6:01
憧れの北アルプス。ついに入る時がきました。
きれいなキノコ。
2014年09月14日 07:14撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/14 7:14
きれいなキノコ。
わさび平小屋を過ぎて、しばらく林道を歩きます。
2014年09月14日 07:14撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 7:14
わさび平小屋を過ぎて、しばらく林道を歩きます。
なんだろうこれ
2014年09月14日 07:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 7:24
なんだろうこれ
整地が終わり、岩場へ突入。
2014年09月14日 07:32撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 7:32
整地が終わり、岩場へ突入。
いかにも山登りという雰囲気が、私の気持ちを昂らせます。
これがのちのち仇となるとも知らず・・・
2014年09月14日 07:33撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 7:33
いかにも山登りという雰囲気が、私の気持ちを昂らせます。
これがのちのち仇となるとも知らず・・・
快晴でした。そして暑かった。
2014年09月14日 07:56撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 7:56
快晴でした。そして暑かった。
2014年09月14日 07:59撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 7:59
2014年09月14日 08:07撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 8:07
視界が開けて、さらに私の気分は上がるのでした。
2014年09月14日 08:44撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 8:44
視界が開けて、さらに私の気分は上がるのでした。
トリカブトさん。
2014年09月14日 09:19撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/14 9:19
トリカブトさん。
こういう岩場でこそおとなしく上っておけば良かったものを…
2014年09月14日 09:46撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 9:46
こういう岩場でこそおとなしく上っておけば良かったものを…
鏡平にて。
こんな景色を初っぱなから見せてくれちゃ、自制効かなくなるさそりゃ。
2014年09月14日 10:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
3
9/14 10:24
鏡平にて。
こんな景色を初っぱなから見せてくれちゃ、自制効かなくなるさそりゃ。
チングルマ。
2014年09月14日 10:27撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/14 10:27
チングルマ。
ナナカマド。これ美味しいのかね。
2014年09月14日 10:32撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 10:32
ナナカマド。これ美味しいのかね。
iPhoneってよく撮れるのね。
2014年09月14日 10:38撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 10:38
iPhoneってよく撮れるのね。
弓折分岐までの急坂。この辺りから私の腰が軋んでくるのでした。
2014年09月14日 11:05撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 11:05
弓折分岐までの急坂。この辺りから私の腰が軋んでくるのでした。
ヨツバシオガマ。
2014年09月14日 11:38撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 11:38
ヨツバシオガマ。
ハクサンフウロ。
2014年09月14日 11:39撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 11:39
ハクサンフウロ。
これハクサンイチゲ??
2014年09月14日 11:48撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 11:48
これハクサンイチゲ??
なんだろう。
2014年09月14日 11:48撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 11:48
なんだろう。
ここから雲行きが怪しくなる・・・
2014年09月14日 11:51撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 11:51
ここから雲行きが怪しくなる・・・
雨こそ降らなかったものの、気温が一気に下がりました。
嵩張っても防寒着多めに持って行って正解でした。
2014年09月14日 12:20撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 12:20
雨こそ降らなかったものの、気温が一気に下がりました。
嵩張っても防寒着多めに持って行って正解でした。
双六小屋到着。
ここでストップしておけば、もっと楽に歩けただろうに…
2014年09月14日 13:37撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/14 13:37
双六小屋到着。
ここでストップしておけば、もっと楽に歩けただろうに…
そんな判断ができなかった2014年9月14日の私の最後の一枚。
トウヤクリンドウ。
ここから三俣蓮華の巻き道で三俣山荘へ。
2014年09月14日 14:18撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/14 14:18
そんな判断ができなかった2014年9月14日の私の最後の一枚。
トウヤクリンドウ。
ここから三俣蓮華の巻き道で三俣山荘へ。
三俣山荘からの朝焼け。
2014年09月15日 05:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/15 5:24
三俣山荘からの朝焼け。
槍と穂高のシルエットってこんなにも綺麗なんですね。
行ってよかった。
2014年09月15日 05:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/15 5:24
槍と穂高のシルエットってこんなにも綺麗なんですね。
行ってよかった。
若干頭痛が残ってたけど、天気も大きく崩れそうになかったので進みました。
2014年09月15日 06:43撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 6:43
若干頭痛が残ってたけど、天気も大きく崩れそうになかったので進みました。
2014年09月15日 06:49撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 6:49
たぶん行程中で一番の急坂。
2014年09月15日 07:24撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 7:24
たぶん行程中で一番の急坂。
やっぱ槍ヶ岳さんイケメンです。
2014年09月15日 07:30撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/15 7:30
やっぱ槍ヶ岳さんイケメンです。
もうすぐ雲ノ平だ…っっ!!!
2014年09月15日 07:33撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 7:33
もうすぐ雲ノ平だ…っっ!!!
イワギキョウ。
2014年09月15日 07:42撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/15 7:42
イワギキョウ。
あなたはだあれ
2014年09月15日 07:49撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 7:49
あなたはだあれ
本当に「日本庭園」でした。ついペースが落ちます。
2014年09月15日 07:57撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 7:57
本当に「日本庭園」でした。ついペースが落ちます。
ミヤマリンドウ??
とても可愛らしかった。
2014年09月15日 08:20撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/15 8:20
ミヤマリンドウ??
とても可愛らしかった。
曇っていても綺麗でしたよ、、、
晴れていたらどうなってしまうんだ…
2014年09月15日 09:03撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 9:03
曇っていても綺麗でしたよ、、、
晴れていたらどうなってしまうんだ…
長い間憧れていた雲ノ平に到着。
このあと12時まで山荘で爆睡させていただきました。
2014年09月15日 09:08撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 9:08
長い間憧れていた雲ノ平に到着。
このあと12時まで山荘で爆睡させていただきました。
雲ノ平山荘2階より。
2014年09月15日 12:09撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 12:09
雲ノ平山荘2階より。
2014年09月15日 12:52撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 12:52
2014年09月15日 13:13撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 13:13
2014年09月15日 13:25撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/15 13:25
とてもきれいな山小屋でした。
お父様方にも良くしていただきました。
2014年09月16日 06:30撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 6:30
とてもきれいな山小屋でした。
お父様方にも良くしていただきました。
2014年09月16日 06:31撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 6:31
スイス庭園を逃すところでした。
2014年09月16日 06:47撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 6:47
スイス庭園を逃すところでした。
2014年09月16日 06:50撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 6:50
2014年09月16日 07:09撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 7:09
2014年09月16日 07:10撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 7:10
2014年09月16日 07:11撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 7:11
雲ノ平を出る前に、少し晴れてくれました。
あそこは日本庭園付近かな。
2014年09月16日 07:27撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 7:27
雲ノ平を出る前に、少し晴れてくれました。
あそこは日本庭園付近かな。
2014年09月16日 07:33撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 7:33
やはりiPhoneは優秀。
2014年09月16日 07:35撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 7:35
やはりiPhoneは優秀。
さらば雲ノ平!!
2014年09月16日 07:41撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 7:41
さらば雲ノ平!!
初日の反省を踏まえて、ペース、ルートファインディング、休憩の間隔を意識して、三俣蓮華巻き道に再度挑戦。
この日は楽しく歩けました。
2014年09月16日 10:13撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 10:13
初日の反省を踏まえて、ペース、ルートファインディング、休憩の間隔を意識して、三俣蓮華巻き道に再度挑戦。
この日は楽しく歩けました。
双六小屋から弓折分岐までの稜線。
初日は曇りましたが、16日はこのとおり。
2014年09月16日 13:32撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 13:32
双六小屋から弓折分岐までの稜線。
初日は曇りましたが、16日はこのとおり。
花見平のヨツバシオガマさん。
2014年09月16日 13:33撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 13:33
花見平のヨツバシオガマさん。
2014年09月16日 13:36撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 13:36
2014年09月16日 13:36撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 13:36
こいつ気に入った。
2014年09月16日 13:37撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 13:37
こいつ気に入った。
コウメバチソウ。
2014年09月16日 13:39撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/16 13:39
コウメバチソウ。
2014年09月16日 13:44撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 13:44
本当はわさび平まで降りる予定でしたが、鏡平の時点で14時過ぎていたので、鏡平山荘で止めることに。
池の畔で満点の星空を楽しめたので、この判断は正解でした。
2014年09月16日 16:57撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/16 16:57
本当はわさび平まで降りる予定でしたが、鏡平の時点で14時過ぎていたので、鏡平山荘で止めることに。
池の畔で満点の星空を楽しめたので、この判断は正解でした。
最終日。霜だぁぁぁあ。
2014年09月17日 05:30撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 5:30
最終日。霜だぁぁぁあ。
滑りました。
2014年09月17日 05:30撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 5:30
滑りました。
やはり鏡平で泊まって正解でした。
2014年09月17日 05:32撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 5:32
やはり鏡平で泊まって正解でした。
しかし、なるべく早く上高地に着いて観光したかったので、この日はトバしました。
2014年09月17日 06:01撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 6:01
しかし、なるべく早く上高地に着いて観光したかったので、この日はトバしました。
坂を一気に降りて、8時過ぎには新穂高温泉に着きました。
2014年09月17日 06:01撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 6:01
坂を一気に降りて、8時過ぎには新穂高温泉に着きました。
始発のロープウェイで、再び高度を上げます。
2014年09月17日 09:02撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 9:02
始発のロープウェイで、再び高度を上げます。
森の色が、わさび平周辺とは違いますね。
2014年09月17日 09:04撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 9:04
森の色が、わさび平周辺とは違いますね。
山頂駅から1時間で、西穂山荘に。
ここからクライマックスです。
2014年09月17日 10:06撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 10:06
山頂駅から1時間で、西穂山荘に。
ここからクライマックスです。
踏む岩を選びつつ、集中して降りていく・・・
しかし焼岳はしっかり拝む。
2014年09月17日 10:19撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 10:19
踏む岩を選びつつ、集中して降りていく・・・
しかし焼岳はしっかり拝む。
杉林の急坂。さすがに足がガクガクに。
2014年09月17日 11:54撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 11:54
杉林の急坂。さすがに足がガクガクに。
…着いた!!
2014年09月17日 12:05撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 12:05
…着いた!!
このあとはもちろん温泉へ。
2014年09月17日 12:08撮影 by  iPhone 5c, Apple
1
9/17 12:08
このあとはもちろん温泉へ。
2014年09月17日 13:35撮影 by  iPhone 5c, Apple
9/17 13:35
グワっ
2014年09月17日 13:45撮影 by  iPhone 5c, Apple
3
9/17 13:45
グワっ
上高地で締められたのがとても嬉しかった…
北アルプスをがっつり楽しめた4日間でしたとさ。
2014年09月17日 14:22撮影 by  iPhone 5c, Apple
2
9/17 14:22
上高地で締められたのがとても嬉しかった…
北アルプスをがっつり楽しめた4日間でしたとさ。
撮影機器:

装備

備考 カイロがあればもっと快適だったかも。

感想

小学5年の夏です。2泊3日で菅平高原に行きました。その年は冷夏で、3日間の行程中、2日が雨で何もできず。全く楽しくありませんでした。
しかし、最終日は晴れて、牧場から北アルプスの峰々を見せてくれました。青空に映える白い山脈。ただただ、綺麗でした。
それ以来、「いつかあの山に入りたい」と思うようになりました。

あれから11年。

行きたい行きたいと思うだけで、お金とタイミングの問題で実行できず、ずるずると大学生になってしまいました。
北アルプスを知り、さらにその最深部「雲ノ平」が憧れの的になって、書籍を漁ったり、しょっちゅう画像検索にかける日々。
気付いたら、実質的に人生最後の夏休みを迎えてしまいました。来年は終活で潰れるので。
「今しかない…!!」
いくら貧乏大学生でも、実家暮らしなので、なんだかんだでお金は貯まります。時間こそ、今しかつくれません。経験値が、少し気がかりでした。ザックを背負って登山靴を履いて行う本格的な登山が初めてにもかかわらず、いきなり雲ノ平へ向かうのは無謀と言われていも仕方ありません。それでも、行きたいという思いが勝り、実行に移してしまうのでした。
夏休み最後の週を空けて、神保町に通って道具を揃えて、あらゆるメディアを使って勉強をして、夜行バスで北アルプス・雲ノ平に向かうのでした。

初日は、昼までよく晴れていました。
青空を穿つ槍ヶ岳を眺めながら、かなりのペースで進みました。チングルマ、ナナカマド、ハクサンフウロ。憧れだった高山の風景に気持ちが昂りました。ここまではよかったのです。
まともに休憩もとらずに、一気に双六岳に至る稜線に上がった結果、寝不足も祟り頭痛と吐き気に襲われることに。これって高山病ですよね。雲が出てきて気温も下がってきました。
何も食べないわけにはいかないと、双六小屋で牛丼を流し込みつつ1時間休憩をとって、三俣蓮華の巻き道を使って三俣山荘へ。ここで止めておけば、もっと楽しく歩けたでしょう。この巻き道のコースタイムは、地図では2時間くらいと記されていました。しかし、疲れのせいか3時間以上かかってしまい、小屋に着いたのは17時を過ぎてしまいました。
ジビエシチューを食べたことと、テーブルが一緒になった社会人のきれいなお姉さんのことは覚えていますが、その後小屋でどう過ごしたかはよく覚えていません。おそらく爆睡していたのでしょう。

2日目。
正直、全日の体調からだいぶ気持ちが下がり、このまま怠いようなら雲ノ平は諦めようと考えていました。しかし、頭痛も吐き気もだいぶ収まり、何より美しい朝焼けが励みになりました。緋色に染まる空と、槍のシルエット。朝食を取り、全日の反省を踏まえつつ目的地に向かうことにしました。
黒部の源流を越え、崖と言ってもいいような岩の急坂を登れば、雲ノ平・日本庭園に到着です。ハイマツと苔と岩の風景。京都の龍安寺を思い出しました。
三俣から3時間。雲ノ平山荘に着きました。この旅の目的地。とても嬉しかったです。早めに入れてもらえ、そして寝ました。爆睡しました。
12時ぐらいに目が覚め、疲労はだいぶ取れました。質のいい睡眠だったのでしょうね。荷物を置いて、雲ノ平をゆっくり散策しました。曇っていましたが、ガスが掛かっているわけではなく、遠くまで見渡せました。夕方、雲の間から日が射したとき、雲ノ平が黄金に染まりました。行ってよかった。

3日目。
前の晩は、ホットカルピスをつくってもらい、食堂でジャズに合わせてスライドショーを観て過ごしました。大雪渓の燗を頂きたかったのですが、格好付けて二日酔いになっても面白くないので、そこは我慢しました。お酒大好きなんですけど、とても弱いのです。
この日はこれまで歩いた道を戻るコース。下りがメインになりますが、ヘロヘロになりながら歩いた道をリベンジです。
朝日に照らされる雲ノ平が名残惜しかったです。もう一泊したかったなあ。
三俣の巻き道に差し掛かったとき、雨が降りそうでしたが結局降らず。今回は気分よく山腹の風景を楽しみながら歩けました。
出発前はわさび平まで一気に下る予定でしたが、明日もあるし、初日に見た槍と穂高が印象的だった鏡平でストップすることにしました。池の畔で大の字に寝そべって眺めた星空は、きっと死ぬまで覚えていることでしょう。宇宙から星を浴びている感覚を覚えました。

4日目。
霜が降りていました。つまり、寒かったです。多めに防寒着を持って行って正解でした。この時期の高山は、日がないと東京の真冬並みの気温という印象を受けました。
あとは、上高地のバスに乗るだけ。最後にわざわざ上高地を選んだのは、東京に帰るバスがその日は上高地からしか出ていないというのと、上高地が好きだからという理由から。一昨年の夏に訪れてから、すっかり上高地ファンなのです。
鏡平から新穂高。西穂山荘から上高地。1000mのダウンヒルを、6時間で2回行いました。最後だからいいかーと思い、無茶しました。もちろん、集中して下りましたよ。
12時10分、初めての山旅を終えました。

手探りで過ごした4日間でした。体調が悪い上に天気も悪かったら、きっと無事の帰宅を優先して途中で引き返したでしょう。いや、そのような判断がしっかりできたか、疑わしいところです。今回の反省点です。
しかし、たくさんの方々に支えられつつ、結果的に成功することができ大変嬉しく思います。雲上の楽園への旅は、確実に私という人間を大きく、豊かにしました。
どんな形であれ、今後も山にかかわっていきたいです。

次はどこに行こうかな、、、

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利用交通機関:
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